日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(595)「(命題論理と集合の)分配法則」とその「否定」。

2020-05-02 12:31:14 | 論理

(01)
①  P&(Q∨R)
②(P&Q)∨(P&R)
に於いて、
P=偽
であるならば、
① は「偽」である。
② も「偽」である。
(02)
①  P&(Q∨R)
②(P&Q)∨(P&R)
に於いて、
P=真
であって、
Q=真
であるならば、
① は「真」である。
② も「真」である。
(03)
①  P&(Q∨R)
②(P&Q)∨(P&R)
に於いて、
P=真
であって、
R=真
であるならば、
① は「真」である。
② も「真」である。
(04)
①  P&(Q∨R)
②(P&Q)∨(P&R)
に於いて、
P=真
であって、
Q=真
R=真
であるならば、
① は「真」である。
② も「真」である。
従って、
(01)~(04)により、
(05)
①  P&(Q∨R)
②(P&Q)∨(P&R)
に於いて、
① が「偽」であれば、
② も「偽」であり、
① が「真」であれば、
② も「真」である。
従って、
(05)により、
(06)
①  P&(Q∨R)
②(P&Q)∨(P&R)
に於いて、
①=② である。
といふ、「命題の分配法則」は、「正しい」。
従って、
(07)
P=(xは集合Aの要素である。)
Q=(xは集合Bの要素である。)
R=(xは集合Cの要素である。)
とするならば、
①  xはAであって(xはBであるか、または、xはCである)。
②(xはAであってBである)か、または(xはAであってCである)。
といふ「命題関数」に於いて、
①=② である。
従って、
(06)(07)により、
(08)
①  A∩(B∪C)
②(A∩B)∪(A∩C)
に於いて、
①=② である。
といふ、「集合の分配法則」も、「正しい」。
然るに、
(09)
(ⅰ)
1  (1) P&(Q∨R)    A
1  (2) P          1&E
1  (3)    Q∨R     1&E
 4 (4)    Q       A
14 (5) P&Q        23&I
14 (6)(P&Q)∨(P&R) 5∨I
  7(7)      R     A
1 7(8)       P&R  27
1 7(9)(P&Q)∨(P&R) 8∨I
1  (ア)(P&Q)∨(P&R) 34679∨E
(ⅱ)
1  (1)(P&Q)∨(P&R) A
 2 (2) P&Q        A
 2 (3) P          2&E
 2 (4)   Q        2&E
 2 (5)   Q∨R      4∨I
 2 (6)P&(Q∨R)     35&I
  7(7)       P&R  A
  7(8)       P    7&E
  7(9)         R  7&E
  7(ア)       Q∨R  9∨I
  7(イ)    P&(Q∨R) 8ア&I
1  (ウ)    P&(Q∨R) 1267イ∨E
従って、
(09)により、
(10)
①  P&(Q∨R)
②(P&Q)∨(P&R)
に於いて、
①=② である。
といふ、「命題の分配法則」は、「命題計算」としても「正しい」。
然るに、
(11)
(ⅲ)
1 (1)~{P&  (Q∨R)} A
1 (2) ~P∨~(Q∨R)    1ド・モルガンの法則
1 (3)   P→~(Q∨R)   2含意の定義
 4(4)  P          A
14(5)    ~(Q∨R)  34MPP
14(6)     ~Q&~R  5ド・モルガンの法則
1 (7)  P→(~Q&~R) 46CP
1 (8) ~P∨(~Q&~R) 7含意の定義
(ⅴ)
1 (1) ~P∨(~Q&~R) 7含意の定義
1 (2)  P→(~Q&~R) 1含意の定義
 3(3)  P         A
13(4)     ~Q&~R  23MPP
13(5)    ~(Q∨R)  4ド・モルガンの法則
1 (6)  P→~(Q∨R)  35CP
1 (7) ~P∨~(Q∨R)  6含意の定義
1 (8)~{P&  (Q∨R)} 7ド・モルガンの法則
従って、
(11)により、
(12)
③ ~{P&  (Q∨R)}
⑤ ~P∨(~Q&~R)
に於いて、
③=⑤ である。
然るに、
(13)
(ⅳ)
1 (1)~{(P&Q)∨ (P&R)} A
1 (2) ~(P&Q)&~(P&R)  1ド・モルガンの法則
1 (3) ~(P&Q)         2&E
1 (4) ~P∨~Q          3ド・モルガンの法則
1 (5)  P→~Q          4含意の定義
1 (6)        ~(P&R)  2&E
1 (7)        ~P∨~R   6ド・モルガンの法則
1 (8)         P→~R   7含意の定義
 9(9)  P             A
19(ア)    ~Q          59MPP
19(イ)           ~R   89MPP
19(ウ)    ~Q&~R       アイ&I
1 (エ) P→(~Q&~R)      9ウCP
1 (オ)~P∨(~Q&~R)      エ含意の定義
(ⅴ)
1 (1)~P∨(~Q&~R)      A
1 (2) P→(~Q&~R)      1含意の定義
 3(3) P              A
13(4)    ~Q&~R       23MPP
13(5)    ~Q          4&E
1 (6) P→~Q           35CP
1 (7)~P∨~Q           6含意の定義
1 (8)~(P&Q)          7ド・モルガンの法則
13(9)       ~R       4&E
1 (ア)     P→~R       39CP
1 (イ)    ~P∨~R       ア含意の定義
1 (ウ)    ~(P&R)      イ、ド・モルガンの法則
1 (エ)~(P&Q)&~(P&R)   8ウ&I
1 (オ)~{(P&Q)∨(P&R)}  エ、ド・モルガンの法則
従って、
(13)により、
(14)
④ ~{(P&Q)∨(P&R)}
⑤ ~P∨(~Q&~R)
に於いて、
④=⑤ である。
従って、
(12)(14)により、
(15)
③  ~{P&(Q∨R)}
④ ~{(P&Q)∨(P&R)}
⑤   ~P∨(~Q&~R)
に於いて、
③=④=⑤ である。
従って、
(10)(15)により、
(16)
①  P&(Q∨R)
②(P&Q)∨(P&R)
に於いて、
①=② であるため、
① の「否定」と、
② の「否定」は、両方とも、
⑤ ~P∨(~Q&~R)
である。
従って、
(16)により、
(17)
①   P&(  Q∨  R)
⑤ ~P∨(~Q&~R)
に於いて、
① と ⑤ は「矛盾」する。
然るに、
(18)
「含意の定義」により、
① P&(  Q∨  R)
⑤ P→(~Q&~R)
に於いて、
①=⑤ である。
従って、
(17)(18)により、
(19)
① P&(  Q∨  R)
⑤ P→(~Q&~R)
に於いて、
① と ⑤ は「矛盾」する。
然るに、
(20)
1   (1)  P&(  Q∨  R)   A
 2  (2)  P→(~Q&~R)   A
1   (3)  P           1&E
12  (4)     ~Q&~R    23MPP
1   (5)      Q∨ R    1&E
  6 (6)      Q       A
12  (7)     ~Q       4&E
126 (8)      Q&~Q    67&I
 26 (9)~{P&(  Q∨  R)}  18RAA
   ア(ア)         R    A
12  (イ)        ~R    4&E
12 ア(ウ)      R&~R    アイ&I
 2 ア(エ)~{P&(  Q∨  R)}  1ウRAA
12  (オ)~{P&(  Q∨  R)}  569アエ
12  (カ) {P&(  Q∨  R)}&
       ~{P&(  Q∨  R)}  1オ&I
従って、
(20)により、
(21)
① P&(  Q∨  R)
⑤ P→(~Q&~R)
に於いて、確かに、
① と ⑤ は「矛盾」する。
従って、
(19)(20)(21)により、
(22)
P=(xは集合Aの要素である。)
Q=(xは集合Bの要素である。)
R=(xは集合Cの要素である。)
とするならば、
① A∩(  B∪  C)
⑤ A→(~B∩~C)
に於いて、
① と ⑤ は「矛盾」する。
然るに、
(23)
⑤ A→(~B∩~C)
といふことは、
⑤ xが集合Aの要素であるならば(xは集合Bの要素ではなく、xは集合Cの要素でもない)。
といふ「意味」である。
然るに、
(24)
⑤ xが集合Aの要素であるならば(xは集合Bの要素ではなく、xは集合Cの要素でもない)。
といふことは、
⑤(A∩B)∪(A∩C)
といふ「集合」が、「空集合」である。
といふ「意味」である。