日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(624)「象は・が・も動物である」の「述語論理」。

2020-05-24 16:09:06 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
①{象}
②{象、机、本}
③{象、兎、本}
であるならば、
① 象は動物である。
② 象が動物である。
③ 象も動物である。
然るに、
(02)
①{象}
②{象、机、本}
③{象、兎、本}
であるならば、
① 象は動物である。
② 象は動物であり、象以外(机、本)に動物はゐない。
③ 象は動物であり、象以外(兎)にも、動物はゐる。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 象は動物である。
② 象が動物である。
③ 象も動物である。
といふ「日本語」は、
① ∀x(象x→動物x)
② ∀x(象x→動物x)&~∃x(~象x&動物x)
③ ∀x(象x→動物x)&  ∃x(~象x&動物x)
といふ「述語論理式」に、「相当」する。
然るに、
(04)
(a)
1  (1)~∃x(~象x& 動物x)  A
1  (2)∀x~(~象x& 動物x)  1量化子の関係
1  (3)  ~(~象a& 動物a)  2UE
 4 (4)    ~象a        A
  5(5)         動物a   A
 45(6)    ~象a& 動物a   45&I
145(7)  ~(~象a& 動物a)&
         (~象a& 動物a)  36&I
14 (8)        ~動物a   57RAA
1  (9)    ~象a→~動物a   48CP
1  (ア) ∀x(~象x→~動物x)  9UI
(b)
1  (1) ∀x(~象x→~動物x)  A
1  (2)    ~象a→~動物a   1UE
 3 (3)    ~象a& 動物a   A
 3 (4)    ~象a        3&E
13 (5)        ~動物a   24MPP
 3 (6)         動物a   3&E
13 (7)    ~動物a&動物a   56&I
1  (8)  ~(~象a& 動物a)  37RAA
1  (9)∀x~(~象x& 動物x)  8UI
1  (ア)~∃x(~象x& 動物x)  9量化子の関係
従って、
(04)により、
(05)
(a)~∃x(~象x& 動物x)
(b) ∀x(~象x→~動物x)
に於いて、
(a)=(b)である。
従って、
(05)により、
(06)
(c)~~∃x(~象x& 動物x)
(d) ~∀x(~象x→~動物x)
により、
(c)=(d)である。
従って、
(06)により、
(07)
「二重否定律(DN)」により、
(c) ∃x(~象x& 動物x)
(d)~∀x(~象x→~動物x)
に於いて、
(c)=(d)である。
従って、
(03)~(07)により、
(08)
① 象は動物である。
② 象が動物である。
③ 象も動物である。
といふ「日本語」は、
① ∀x(象x→動物x)
② ∀x(象x→動物x)&~∃x(~象x&動物x)
③ ∀x(象x→動物x)&  ∃x(~象x&動物x)
といふ「述語論理式」、並びに、
① ∀x(象x→動物x)
② ∀x(象x→動物x)& ∀x(~象x→~動物x)
③ ∀x(象x→動物x)&~∀x(~象x→~動物x)
といふ「述語論理式」に、相当する。
然るに、
(09)
(e)
1(1)∀x(象x→動物x)&∀x(~象x→~動物x)  A
1(2)∀x(象x→動物x)               1&E
1(3)   象a→動物a                2UE
1(4)           ∀x(~象x→~動物x)  1&E
1(5)              ~象a→~動物a   4UE
1(6)    (象a→動物a)&(~象a→~動物a)  35&I
1(7) ∀x{(象x→動物x)&(~象x→~動物x)} 6UI
(f)
1(1) ∀x{(象x→動物x)&(~象x→~動物x)} A
1(2)    (象a→動物a)&(~象a→~動物a)  1UE
1(3)    (象a→動物a)             2&E
1(4)  ∀x(象x→動物x)             3UI
1(5)             (~象a→~動物a)  2&E
1(6)           ∀x(~象x→~動物x)  5UI
1(7)∀x(象x→動物x)&∀x(~象x→~動物x)  46&I
従って、
(09)により、
(10)
(e)∀x(象x→動物x)&∀x(~象x→~動物x)
(f)∀x{(象x→動物x)&(~象x→~動物x)}
に於いて、
(e)=(f)である。
従って、
(08)(09)(10)のより、
(11)
① 象は動物である。
② 象が動物である。
③ 象も動物である。
といふ「日本語」は、
① ∀x(象x→動物x)
② ∀x(象x→動物x)&~∃x(~象x&動物x)
③ ∀x(象x→動物x)&  ∃x(~象x&動物x)
といふ「述語論理式」、並びに、
① ∀x(象x→動物x)
② ∀x(象x→動物x)& ∀x(~象x→~動物x)
③ ∀x(象x→動物x)&~∀x(~象x→~動物x)
といふ「述語論理式」、並びに、
① ∀x(象x→動物x)
② ∀x{(象x→動物x)& (~象x→~動物x)}
③ ∀x{(象x→動物x)&~(~象x→~動物x)}
といふ「述語論理式」に、相当する。
然るに、
(12)
① ∀x  (象x→動物x)
② ∀x{(象x→動物x)& (~象x→~動物x)}
③ ∀x{(象x→動物x)&~(~象x→~動物x)}
といふ「述語論理」は、
① すべてのxについて (xが象であるならば、xは動物である)。
② すべてのxについて{(xが象であるならば、xは動物であり)、(xが象でないならば、xは動物ではない)}。
③ すべてのxについて{(xが象であるならば、xは動物であり)、(xが象でないならば、xは動物ではない)といふわけではない}。
といふ、「意味」である。
従って、
(01)(11)(12)により、
(13)
①{象}
②{象、机、本}
③{象、兎、本}
であるならば、
① 象は動物である。
② 象が動物である。
③ 象も動物である。
ものの、「これらの日本語」は、
① ∀x  (象x→動物x)
② ∀x{(象x→動物x)& (~象x→~動物x)}
③ ∀x{(象x→動物x)&~(~象x→~動物x)}
といふ「述語論理」に相当し、「これらの述語論理」は、
① すべてのxについて (xが象であるならば、xは動物である)。
② すべてのxについて{(xが象であるならば、xは動物であり)、(xが象でないならば、xは動物ではない)}。
③ すべてのxについて{(xが象であるならば、xは動物であり)、(xが象でないならば、xは動物ではない)といふわけではない}。
といふ、「意味」である。
従って、
(13)により、
(14)
① 象は動物である。
といふ風に、言ふ場合、「我々の意識(念頭)」には、
①{象}だけしか無いものの、
② 象が動物である。
③ 象も動物である。
といふ風に、言ふ場合、「我々の意識(念頭)」には、
①{象}と、
②{象}以外(机)が、有って、
③{象}以外(兎)が、有ることなる。