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全身アザだらけ

2011-10-16 12:03:46 | 日記
先日、ある黒人のブルースマンと演奏した。
B.B. Kingともやったことがある超大物なのだが、うちらのライブの開始前に
現れて、いきなり1曲目からやらせろ、という。

「俺はジャズでもブルースでもなんでもやるから、問題ないぜ(英語だけど)」

いざ、いっしょに合わせてみると、これがすんげぇーんだ!(笑)。

まるで怒涛のグルーブで、ぐわんぐわんと揺れる場内、
圧力でぺちゃんこになってしまいそうだ…。

巨体のくせに、座って弾きやがって、おかげで俺のスペースがせまいんだよ!
しかもベースが今まで見たこともない変なベース。なぜかドブロである。
しかも、プラグインできて、コントロールまでついている。

まあ、すごい人だった。

私といえば、こうなりゃガチ勝負だ!
ボブ・サップの怒涛のパンチに応戦しながら(というよりボコボコにされながら)
なんとか、しがみ付いてやったぜ。そして決めのフレーズ、

「どうだ!」

「ふん、ちょっとはやるじゃねぇか…。」

ああ、おかげで全身が痛い。まるで格闘技をやったみたいだ。

ところで、バラードを演奏している時に、くわっと私の方を振り向いて、

「お前はコードを弾きなさい。」

といわれた。ピアノのまねをして、ヘラヘラと漂うクラゲのように弾いていたのが
バレていた(笑)。


アップテンポのブギーをやっていたら、またなんか叫んでいる。

よっしゃ! とガリガリと弾き始めたら、

「NO!!!!!!!」

と飛び交う怒号。

よくよく聴いたら、

「マイクを貸せ」

といっていた(笑)。

あんれ~??? 怖い顔すんなよぉー!!

なんと、「Mike(microphone)!」といっていたのを、私は「Fight!」と
聞き間違えてしもた…(笑)。


まあ、楽しいライブだったのだが、やはりアメリカ人ってコントロールされた
演出を好むんだよね。
彼らがやろうとしているのは、一種のShowである(当たり前のことだけど)。
格闘技にたとえるなら、「筋書きのあるプロレス」だ。
ヒールとベビーフェイスが明確に区別されており、ヒーローはヒーロー、脇役は脇役。
(ブルース・ブラザースの映画とかみていてもそうだもんね。)

だから、お客がうけてないと見てとると、

「誰ものってないな、お前エリック・クラプトン出来るか?」

といってきた。

あんまりそういう発想では日本人ってやってないよね(少なくとも自分は)。
格闘技でいうと「総合格闘技」に近い。
バック・ギタリストって脇役だと思うけど、だからといって、

「どうぞ、弾いてくだせぇ、ご主人様、あっしはバックに徹します」

とはやれないわけ(笑)。
ましてや、ハコバンじゃないんだぞ、お客の顔色みて曲目を選ぶかよ!?

だから、いつものことだが、フロント・マン以上にしゃしゃり出る自分は、

「ケツが青いぜ!」

とか思われていると思う。

でもいいのさ、それで…。

俺は常にガチ勝負。筋書きはいらない。
つっても、相手はパワフルだから、ガチやってもたぶんボコボコにされると
思うけど。

ああ、今日も全身アザだらけ(笑)。



がんばろう、東日本!!
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (エイ! マンタ!)
2011-10-16 23:35:51
うらやましいです!
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Unknown (OMT)
2011-10-17 09:52:11
エイ! マンタ!さん??

ありがとうございます。
楽しかったです。でもまるでU.Sアーミーにいるみたいでした。

たぶんブルースって、ああいったトップがバック、いわゆるサウンドをコントロールすることが大切なアイテムなのでしょうね。

勉強になりました。
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