Wayne Shorter/NATIVE DANCER 聴かずに死ねるか その2
『Wayne Shorter/NATIVE DANCER』
聴かずに死ねるか、その2弾として上記のアルバムをセレクト。
前回紹介のカート・ローゼンウィンケルのアルバムに
『reflections』というのがあって、その中で、掲題アルバムの
「Ana Maria」が演奏されている。Ana Mariaとはウエインの元妻の名前である。
ともかくこの曲を初めてきいたのがカートの演奏だったのだが、
本当に衝撃的だった。
この世にこんな曲(音楽)があるのか…!!
さっそく、原曲を探るべく、即座にウエイン・ショーターの演奏に
いきついたのだが、なにしろこの曲はコードが複雑である。
全然コードが把握できない。ハービー・ハンコックなどが盛んに用いた
「アッパー・ストラクチャー・コード」いわゆる分数コードが
頻出する。要するに2つのコードがいっしょになったようなものなので、
サウンドの骨子がつかめず、自分としては全くアプローチできない。
Youtubeでピアニストやらギタリストの演奏を観たが、特に独奏では
テンションのみを処理したり、コード名がつけられないような押さえ方を
しているし、ピアノはいろんな音が混じりすぎているし、バンドだと
各自がコード・サウンドを分担しているので、ますますごんぐらがってきた。
おぅ~、へるぷみぃ~!!!(誰かマジで教えて!!)
ともかく、このアルバムはすばらしい。
ウエイン・ショーター、ハービー・ハンコックはもとより、
なんといってもMilton Nascimennto(ミルトン・ナシメント)が王者のごとく君臨し、
巨星のごとく光輝いている。
ブラジルの巨人、ボサノバではないもうひとつのブラジルの体現者。
ミルトン・ナシメントといえば、パット・メセニーとのコラボが有名だが、
ミルトンとの邂逅によりパットの世界観は180°変わったといっても過言ではない。
そのアルバムこそが、
『Pat Metheny Group/STILL LIFE (TALKING)』
このブログの読者にはなじみ深いいわゆる「ホワイト・アルバム」(ゆうぞう命名)
である(笑)。
話をもとにもどすと、この『Wayne Shorter/NATIVE DANCER』、アルバムタイトルである
「ネイティブ」が示す通り、とても土着的なサウンドである。
「LILIA(リリア)」という曲などは、ミルトンがまるで呪文をとなえているようである。
呪術的である。ヴードゥー的である。
それが、ブラジルの輝く太陽のもと、さわやかに吹き抜ける風のようなサウンドと
渾然一体化している。
永劫回帰。
アルチュール・ランボーが始原的なものをめざし、「イルミナシオン」という
まるでダイヤモンドような輝きをもつ作品を生み出したように、
一見、先端的な理論である「アッパー・ストラクチャー・コード」も本来の人間の
サウンド(倍音構造から明らかなように)、土着的な、始原的なサウンドを追いかける
過程の中で発見されたもののような気がしてならない。
「ネイティブ・ダンサー」というタイトルがそれを象徴している。
いつもネタにして笑っている、ゆうぞうさん命名の「ホワイトアルバム」、
パット・メセニーの『STILL LIFE (TALKING)』の中に、彼(ゆうぞうさん)は、
始原的な、太陽の光のごとく、「真っ白にかがやく光」を見ているとするなら、
かれの感覚もあながちウソではない、というかすごい「真実」を言い当てている気が
してくる。
(あらへん、あらへん…(笑)。)
がんばろう、東日本!!
翻訳会社オー・エム・ティの公式ウェブサイト
『Wayne Shorter/NATIVE DANCER』
聴かずに死ねるか、その2弾として上記のアルバムをセレクト。
前回紹介のカート・ローゼンウィンケルのアルバムに
『reflections』というのがあって、その中で、掲題アルバムの
「Ana Maria」が演奏されている。Ana Mariaとはウエインの元妻の名前である。
ともかくこの曲を初めてきいたのがカートの演奏だったのだが、
本当に衝撃的だった。
この世にこんな曲(音楽)があるのか…!!
さっそく、原曲を探るべく、即座にウエイン・ショーターの演奏に
いきついたのだが、なにしろこの曲はコードが複雑である。
全然コードが把握できない。ハービー・ハンコックなどが盛んに用いた
「アッパー・ストラクチャー・コード」いわゆる分数コードが
頻出する。要するに2つのコードがいっしょになったようなものなので、
サウンドの骨子がつかめず、自分としては全くアプローチできない。
Youtubeでピアニストやらギタリストの演奏を観たが、特に独奏では
テンションのみを処理したり、コード名がつけられないような押さえ方を
しているし、ピアノはいろんな音が混じりすぎているし、バンドだと
各自がコード・サウンドを分担しているので、ますますごんぐらがってきた。
おぅ~、へるぷみぃ~!!!(誰かマジで教えて!!)
ともかく、このアルバムはすばらしい。
ウエイン・ショーター、ハービー・ハンコックはもとより、
なんといってもMilton Nascimennto(ミルトン・ナシメント)が王者のごとく君臨し、
巨星のごとく光輝いている。
ブラジルの巨人、ボサノバではないもうひとつのブラジルの体現者。
ミルトン・ナシメントといえば、パット・メセニーとのコラボが有名だが、
ミルトンとの邂逅によりパットの世界観は180°変わったといっても過言ではない。
そのアルバムこそが、
『Pat Metheny Group/STILL LIFE (TALKING)』
このブログの読者にはなじみ深いいわゆる「ホワイト・アルバム」(ゆうぞう命名)
である(笑)。
話をもとにもどすと、この『Wayne Shorter/NATIVE DANCER』、アルバムタイトルである
「ネイティブ」が示す通り、とても土着的なサウンドである。
「LILIA(リリア)」という曲などは、ミルトンがまるで呪文をとなえているようである。
呪術的である。ヴードゥー的である。
それが、ブラジルの輝く太陽のもと、さわやかに吹き抜ける風のようなサウンドと
渾然一体化している。
永劫回帰。
アルチュール・ランボーが始原的なものをめざし、「イルミナシオン」という
まるでダイヤモンドような輝きをもつ作品を生み出したように、
一見、先端的な理論である「アッパー・ストラクチャー・コード」も本来の人間の
サウンド(倍音構造から明らかなように)、土着的な、始原的なサウンドを追いかける
過程の中で発見されたもののような気がしてならない。
「ネイティブ・ダンサー」というタイトルがそれを象徴している。
いつもネタにして笑っている、ゆうぞうさん命名の「ホワイトアルバム」、
パット・メセニーの『STILL LIFE (TALKING)』の中に、彼(ゆうぞうさん)は、
始原的な、太陽の光のごとく、「真っ白にかがやく光」を見ているとするなら、
かれの感覚もあながちウソではない、というかすごい「真実」を言い当てている気が
してくる。
(あらへん、あらへん…(笑)。)
がんばろう、東日本!!
翻訳会社オー・エム・ティの公式ウェブサイト