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江古田倶楽部

2010-11-30 17:43:55 | 日記
西武池袋沿線の江古田駅の近くに「江古田倶楽部」という飲み屋がある。
いわゆるブルースのレコードをいろいろ聴かせてくれるブルース・バーである。

大学2年の時から通い続けているので、マスターとはもう20年以上の付き合い
ということになる。

まだブルース・ミュージシャンとしてデビューする前で、ガツガツして
いた頃だった。

「お店は8時過ぎから混んでくるから、お前は6時に来い。そしたら、
どれでも好きなレコードを貸してやる。」

といわれ、毎日いそいそと通ったものだ。

小銭をポケットにビールを1本だけ飲んで、8時頃にはとびっきりイカした
レコードを借りて帰る。
途中コンビニでカセットテープを買って、録音して次の日にまた返しにいって
借りてくる。

そういうことを本当に馬鹿みたいに繰り返した。

マスターはものすごく「いい耳」をもっているし、厳しかった。
ちょっと自分のギターを聴いてもらうと、

「そんなの、ロックだ、ブルースじゃねぇ!!」

と言葉よりも先に手が飛んできた。

ずいぶん頭を叩かれたもんだ。

そして、それから長い年月が流れたが、相変わらず、しょっちゅう顔を出す。
お互い年をとったので今は頭を叩かれることもなくなったけど、
いつもギター少年のような気持ちになる。それは変わっていないな…。

今でも常に自分に刺激を与えてくれる場所であり、そして今では
旧年の友たちとの語らいの場である。

今でも1か月おきに、そこでライブをやる。

自分の知りあいもよく出ているみたいだ。


江古田倶楽部のウェブサイト

場所:西武池袋線江古田駅南口、徒歩1分駅を降り、
   線路沿いの道を右に歩き、二つ目の路地を左
   に曲がると看板が見える。

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2010/12/12(日)江古田「江古田倶楽部」
 開演:20:30~
 出演:本名カズトwith The Swamp
(g.田中靖、bランディ金丸、dr.ZO-SAN)
 価格:投げ銭制(出したい金額をいれて下さい)

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2010/12/25(土)江古田「江古田倶楽部」
 開演:20:30~
 出演:M's Blues(森しんじろう、大野カン、羽鳥ソウ)
 価格:投げ銭制(出したい金額をいれて下さい)
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25日のM's Bluesでは私も出演しますので、
今日は宣伝もかねてご報告いたしました。
いっしょにクリスマスを祝いましょう。

このブログを見てこられた方は、おっしゃってください。
握手しましょう(握手はタダじゃ!!)

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東大寺展

2010-11-29 17:36:29 | 日記
昨日、思い切って上野の博物館で開催されている「東大寺展」を見てきた。
本当はもっと前に行くつもりだったんだけど、電車で向かう途中、
仕事が入ってきたので、あえなくUターンした。
今回はさすがに日曜日なので大丈夫だった。

私は仏像彫刻教室に通っているので仏像に興味があるのだが、
今回はいろんな仏像が見られてよかった。
特に普空羂索観音菩薩の後背が展示されていた。これは東大寺の
三月堂にいっても立像の後ろにあるから絶対見えないわけで、
大変貴重だと思った。

そして八幡様がなんともすごい迫力だった。
こちらを睨みつけられている気がするし、まるで生きたまま石になった
人みたいにリアルだった。
頭の奥のほうで、「ピシッ」となにかがきしむ音、
ラップ音みたいなのがなって、まさに金縛り状態になってしまった。
電流が流れた感じとはこういうことかな…。
頭がクラクラした。

もともと霊能力は全くないのだけど、最近年取ったせいか、
神社とかいわゆるパワースポットにいくと、耳鳴りがしたり、
頭がクラクラしたりするんだよね…。ボケてるだけだと思うけど(笑)。

その他ヴァーチャルリアリティの映像やら、X線で撮影された写真やらで、
実際肉眼では見ることのできないところを展示したりしている点が
「さすが科学博物館だ!」と思った。

ひととおり見終えると、さすが日曜日ということもあって、
売店に人だかりができている。
本当は携帯ストラップがほしかったのだけど、あんまりいいデザインのが
なかった。

(なんで「あまのじゃく」デザインやねん???)

仕方がないので、絵ハガキを買うことにした。
私が大好きな、戒壇堂の「四天王立像」(特に広目天が格好いい!!)を買った。

それにしても、いくら貴重品とはいえ、アクセサリー関連が高すぎる!
どんなに由緒ある菩提樹かは知らんが、ブッダが悟りを開いた、まさにその
菩提樹ならばともかく、たとえ、1000年以上の歴史をもつ木だとしても、
菩提樹のブレスレット(念数ではない)がなんと、60,000円である!!

確か、何年か前、東大寺に行った時、買った菩提樹のブレスレットはせいぜい
500円もしなかった記憶がある。どんなに精巧に磨かれているとしても、
60,000円はちょっと…。まあ、物の価値がわからない私にとっては、あんまり
意味ないし見るだけならタダである。
それでも得した気持ちにはならない。

ままよ、と博物館を出る時はもう、外は暗くなっていた。

夜の上野公園はきれいだった。今度はもっとゆっくりしたいと思う。


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データ転送

2010-11-26 16:19:37 | 日記
私のオフィスは2階のモデムから、1階へ無線でネットを接続している。
そのせいか、データ通信が物理的な制約を受けやすい。
部屋のドアを開けてみたり、アンテナを触ってみたり、パソコンの前から
少し脇に移動してみたり…と。

急いで送信しなければならない時にかぎって、エラーが起きるので、
イライラする。イライラすれば余計にエラーが起きる。

こりゃいかん、というわけで、「急いでいないふり」をしてみた(笑)。

なんのことはない、【送信】ボタンを押してから別の作業をしたり、
トイレにいったりするわけである。

なんと、トイレから帰って見てみると、ちゃんと送れているではないか!

馬鹿みたいなことをやっているのはわかっているが、実益を選びたい私と
しては、多少の格好の悪さには目をつぶるべきだ。

そうこうしている内に、また別の案件が。
というわけで、またいそいそとファイル処理をすませ、いざ転送…。

……さっきトイレにいったばかりであった。あか~ん。

案の定、送信バーがなかなか進まない。

しかたがないので、部屋の窓を開け放ち、空気を入れ替えることにした。

ところがだ! うちのクロの野郎が窓の外を見たくて机に飛び乗ろうと
しているではないか。

「わ~、やめろ~!!」

とジャンプする体を押えつけようとしたら、大失敗!

ドンガラガッシャ~ン!!!!!!!

パソコンのキーボードをマウスもろともひっくり返してしまった。

「なにをしやがる!!!」


ところが、よくみるとそのはずみで(そのせいではないと思うが)
見事にデータが転送できたではないか!

クロはひとしきり、窓をながめた後、

「にゃにおわぉん~」

と意味不明な鳴き声を出して、ドタドタと別のところへ行ってしまった。

後で、ハッと気がついたのだが、クロは人間の言葉をすぐにマネする。
意味もわからないくせに。

「にゃにおわぉん~」=「なにをしやがる!」

なのだろう。
クロの形態模写のセンスのなさにあきれるとともに、
なめられていると思うとだんだん、むかっぱらが立ってきた。


にゃんだよ~!!


どうでしょか、この憎たらしいつらは…。


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野良ミケの死

2010-11-25 16:40:40 | 日記
いままでこのブログでもいくつかのテーマをあつかってきた。

その中には「死」をテーマにしているものもある。

自分でも不明なのだが、私にとってブログを書くということは、
すごく大きな意味があるのだろう。
だから気が重くなるようなテーマにもあえて取り組んできた。
なぜなら、書くことによって乗り越えられることがいくつもあるからだ。
怒り、不信、悩み…。
それらは、書くことによってなんらかの乗り越えが可能だと思う。

だけど「死」とか、「自然」に関してはそうもいかない。
どんなちっぽけな死でも、ごく日常の自然の摂理にしても、
人間の心情をさしはさむ余地がなく、図り知れないところがあり、
想像力が行きつかない。
結局、ある側面をクローズアップして、そのそこに横たわる広大な
暗闇が存在することを暗にほのめかすしか手段がない。
これは大変にもどかしい作業でもある。

だから今回の記事も書かずに心にしまっておこうと思っていた。
だが、今日、そのことを思い起こさざるを得ない出来ごとがあったので、
敢えて書くことにする。


11月21日は休日で一日中家にこもって一人作業をしていた。
気がつけば、夕方の6時半。
表では「ちびクロ」の鳴き声が聞える。
いつものように、奴のために家の猫どものあまりとプラスアルファを
皿に盛り、玄関に差し出した。

その時、どうもちびクロの立ち位置がいつもと違う。
まあ、気にするまでもないと、餌を食べ始めるところを確認してから、
自分のごはんを買いにゆこうと、自転車に乗る。

そこで、道のわきに横たわる猫をみた。

「くそっ! まじかよ!!」

見ないことにしたかった…。
だから、知らん顔をして、自転車をこぎ出した。

スーパーにいく途中、自転車をこぎながら、

「ただ、寝ていただけさ…」とつぶやいていたが、

くやしくて体が震えてきた。

「ちくしょう!!」

今きた道を引き返した。

横たわる猫。

「野良ミケだ!」

静かに、眠っているように横たわる猫。

小さな頭のまわりに血だまりができている…。

それでも「寝てるだけだよな。」と話しかける。

「………ちくしょう!!」

あわてて、保健所に電話したが、今日は休みだ。
(怒りのやり場がなく、守衛さんに向かってどなってしまった。)

家の中に入り、猫一匹が収まる紙袋をさがす。
ビニール袋だと、みんなにみられてしまう。
それはさすがにしのびない。

そうっと、猫をもちあげる。いつの話なのだろう…。
まだ血がかわいていない。そして、頭から血がしたたりおちる。

静かな雨のような音がする、軽い!…。
軽い! 軽い! 軽い! 軽い! 軽い!!!!!!

麻紐で死体の入った袋を丁寧に結ぶ。

無我夢中だった。その後はあまり覚えていない…。

気がつけば、布団にもぐりこんでいた。


今日、となりのおばさんがお礼をいいにきた。
猫の死体をみかけた子供がおばさんに報告したらしい。
目に涙をいっぱいにためている。
もう、10年以上、近所に住み着いていたミケだったという。
毎日せっせと餌をあげていた人だ。
子供は白い猫だといったが、ここ2、3日ミケが姿を現さないので
事実を悟ったようだ。

亡骸を見なかったのが、せめてもの救いだと思う。


今、こうしてこのブログを書いている時間、
いつもならば、となりのおばさんの素っ頓狂な猫撫で声が聞えてくるはずだ。
今日は静かに、ただ静かに空に夕焼けを映している。
もう日がくれる、か…。

妻のために買った花を一輪、道端にたむけた。
猫好きの妻も今日は許してくれると思う。

「さよなら、ミケ」


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言葉という「暴力装置」

2010-11-22 17:38:06 | 日記
こうして営業に奔走したり、お客さんと話たりしていると、
本当に世の中不景気であることがわかる。

一時期、いまより少しは景気がよかった時(私はバブルを経験していない)
は確かにもっと仕事あったよね。お客さんにしてもこれだけ経費削減があると
ポジティブに仕事を発注できないもんね。
翻訳料金はおしなべて値下げの傾向にあり、翻訳者とのコラボが命の
うちとすれば、本当に利益が少なくて苦しい。通常だったら、もっと楽な
経営が絶対出来るはず。
私みたいに営業主体でやっている人間は、それでもなんとか生き延びているけど、
プロダクトアウト的な会社は堕ちてゆく一方だと思う。
(それでもうちよりも強い会社はごまんとあるけどね。どうやっているのかなど
知りたくもないけどね。)

「フィナンシャルタイム」の記事によると、日本は今後
「失われた20年」よりもさらに低迷するという。

事業仕分に対する民主党内外からの反発、数々の問題発言、尖閣諸島問題、
普天間基地問題、検察の汚職…。なんか民主党も崩壊してしまいそうだね。

仙谷官房長官が「暴力装置」というマックス・ウェーバーの言葉を使用したことが、
大きな問題となり、その場で謝罪していたようだが、
適切であるかはともかく、それはある意味の学術用語であり、
それほど自衛隊が目くじらを立てる話しでもないような気がする。
まあどっちにしても右派の人たちにとっては的(まと)みたいなもんだけど。

これに対する、野党のヤジをきいていると、むなくそが悪くなる。
なんか押し下げられたレベルラインの下で各党が争っている感じ。

柳田氏の発言はもはや論外だが、言葉尻のとらえあいをやって、
中国に対してもアメリカに対してもあいまいな態度しかとれない日本。
政治家の思慮にかけた、そして全く精査されていない言葉の使い方を
見ているとはずかしいことこの上ない。彼らは言葉を定義しようとする
ことすらしない。それが日本が戦後を未だに引きずる原因となっている
ことは明らかである。
認識のあまい言葉もここまでくると、それこそが国民に対する「暴力」に近い。

「愚か物めが!」ってか…。

きっついね~、いろんな意味で(笑)。
だみだ、こりゃ。

スポーツ界だけが、日本国民の気持ちを支えてくれている気がするが、
まあ、ここはもはや神頼みしかなかろう(笑)。

さあ、みんなでお伊勢参りといきましょうか、
「スーだら節」でも口ずさみながら…。


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