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God Bless the Child

2014-03-04 13:16:26 | 日記
子供が生まれた瞬間の感動は今でも忘れようがない。

病院を出て、一人自宅に向かう途中、道を行きかう人、
すべての人に「子供が生まれたんだよ!」って自慢したい
くらいうれしかった。
そして真っ暗な自宅に一人戻った時のなんだか切ない気持ち。
私の中ではKenny Burrellの「God Bless the Child」が
鳴り響いていた。



『God Bless The Child/Kenny Burrell』

したがって生まれて1カ月くらいは、もうこればっかり聴いていた(笑)。

ドン・セベスキ―のオーケストラ・アレンジもまるで映画音楽のようで
とても心地よい。

タイトル曲である「God Bless the Child」。
イントロからテーマ・メロディに入るところでグッとくる。
そして、感情をエスカレートさせるように、ギターを弾きまくる。
「音楽は感情表現に尽きる」としみじみ思う。

この曲はビリー・ホリデーの歌、とっても歌詞が切ないんだよね。
でも子供が生まれた時の、あの感覚を実にうまく表現している。
ケニー・バレルはそういう歌詞の切なさを見事にギターに昇華し得ている。

実際にケニー・バレルは子供が生まれた時にこのアルバムを
レコーディングしたらしい。

私が息子にアルバム(作品)をプレゼントするすべはないが、せめて、
この日常で、普段の演奏の中で、こうした感情を込めた演奏をしていきたい
と心から思う。
そして、いつかこんな素晴らしいアルバムを作れたらいいなと思っている。
それは遠い先のことかもしれないけど、それまではずっと演奏は続けていきたい。



息子のためにも。



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