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あの曲が聴きたい

2013-04-24 17:41:57 | 日記
このブログでも何度も紹介している、江古田倶楽部は私の音楽的バックグラウンドの
すべてがあるようなブルース・バーである。

そこでもう20年以上もお世話になっているマスターが去年の夏から、
体調を崩し入院していたのだが、先日退院し、今はリハビリに専念しているようだ。

その江古田倶楽部だが、今年の2月くらいから、萩原さんという以前東長崎に
あった、スプーンフルの経営者だった方が現在店をきりもみしている。
昔からの江古田倶楽部の雰囲気をそのままにいかして、大変に気分のよい運営を
されている。

実は先日、私も久々にそこでライブをやったのだが、萩原さんはとても気のきく方で、
お客の話題にのぼったミュージシャンやアルバムをそっとバックグランドで流して
くれたりする。

萩原さんも店内のレコードやらCDを把握されるのに随分時間をかけたといっていた。

私は以前のマスターに、

「マスター、あの曲かけてよ。」というと、

「どこにあるかわからん、自分で探して自分でかけろ」

といわれた経験があるが、それとは大違いである(笑)。
まあ、何しろレコードやCDがいっぱいありすぎて、実際どうにもならん。

そんな中、店の壁の脇に山と積まれたCDの中で、これを見つけた。


『STILL LIVE / Keith Jarrett, Gary Peacock, Jack Dejohnette』

なんと、こんな薄暗いブルースバーにこんなCDがあるなんて!!

以前のマスターにいったら、

「馬鹿野郎、俺は何でも知ってんだ!」

頭をひっぱたかれそうだが、たぶんお客の誰かがもってきて、
そのままおいてったんじゃないか…(笑)

このCD、このブログでも紹介したことがあるが、キース・ジャレットの
イントロのつけ方や展開が凄すぎて、もうため息しかでない。

そのくらい私のお気に入りのアルバム。

でも江古田倶楽部では誰ともそんな話はしたことない。

「キース・ジャレット? 誰やそれ?、キース・リチャーズの兄弟か?」
といわれるのがおちである。(笑 論理的に破たんしとるやろ!)

ともあれ、ブルース・ファンだけではなく、ジャズやロック、テックスメックス
やらブラジリアン、民族音楽…とにかくいろんなCDがわんさかある店だ。

それはつまり誰だって楽しめるってことなんですよ…。

普段自分は演奏のことばかり気にして、店でながれている音楽には
無関心だったけど、たまには流れる音楽に耳を傾けるのもいいもんだ、
そう思った。


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E.S.P

2013-04-11 17:03:52 | 日記
先日はビル・フリーゼルのアルバムの中の1曲として、
「Eighty One」を紹介したのだが、ご存じのとおりこれは、
マイルス・デイビスのアルバム、



『E.S.P』

の中の1曲である。

恥ずかしながら、私は当初このアルバムを知らなかったが
あまりにビル・フリーゼルのそれがカッコよかったので、
原曲を調べて、驚いた次第である。

ともかくこのアルバムのメンバー、
・ウェイン・ショーター
・ハービー・ハンコック
・ロン・カーター
・トニー・ウィリアムス

ってこりゃ、凄すぎるメンバーだ。

このメンツで作られた曲で一体何回感動したことだろう。

もちろんこのアルバムの「Eighty One」も最高。
作曲者の一人である、ロン・カーターはもちろんのこと、
一回聴けば誰が誰だかわかってしまう。

かのロベン・フォードが、なんかの雑誌で
「ウェイン・ショーターを徹底的に勉強した」
といっているのを読んだが、その感覚を私はよく理解できる。

ジャズは好きだけどロック、ブルース・ギタリスをやっている、
私のような中途半端な人間は大概、コテコテのジャズ、
特にスィング・ジャズはあんまり聴かない。

その点、ウェインの演奏はなんか、ジャズを突き抜けているというか、
ロック的というか、ジェット機が空を飛んでいるような、
とにかくカッコいいのだ。

最近彼は日本に来たようで、私が尊敬するギタリストの堀江君が
観に行ったらしく、
「よぼよぼだったけど演奏は最高だった」
とベタ褒めしていた。

そういえば堀江君、ジョンスコが来たときも観に行ったらしいが、
「演奏は最高だったが、終始「社会の窓」が開けっ放しだったのが
残念だった。」といっていた(笑)。

B.B. Kingが70歳をこえて来日した際、私も観に行ったのだが、
「年とったな~」とは思ったけど、演奏は最高だった。

誕生日がちっともうれしくなくなってしまった昨今、
私のアイドルだった人がだんだんと亡くなってゆく中で、
未だ健在でバリバリに活躍してくれる人がいることは、
本当に幸せなことだと思う。

しっかりしてくれ、ジョンスコ!!(笑)



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Bill Frisell Ron Carter Paul Motian

2013-04-09 17:26:12 | 日記
今日紹介するアルバム


『Bill Frisell Ron Carter Paul Motian』

ビル・フリゼール、この唯一無二のスタイルをもつ偉大な
ギタリスト、こんな風にギターという楽器をとらえている人はほとんどいない。
とにかく空間表現のうまい人だと思う。

絶妙すぎて、マネようなんて絶対思わない。

私はベースを聴くのが大好きで、ときどきベースに浸っていたくなる(変な趣味だ)。
そういう時はこのアルバムの「Eighty One」におけるロン・カーター、
あるいはコルトレーンの『Lush Life』における「Trane's Slow Blues」の
ポール・チェンバースを聴く。

とくに「Eighty One」のロン・カーターのベースは最高だ。
スリリングなグルーブ感、ビル・フリゼールの独自の演奏法が
ロン・カーターのベースプレイを引き立ていることは間違いない。
そういうことが本当にうまい人だ。

こういう空間表現の上手さは、もちろんビル・フリゼールのみの力による
ものではなく、ロン・カーター、そしてポール・モチアンとのインタープレイ
で生まれるものだ。

ひたすら目を閉じて空間にただよっていたい、そんな気持ちにさせてくれる
作品である。



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またいっちょがんばるとするか!

2013-04-08 17:18:35 | 日記
会社を設立して3年間、死にもの狂いでやってきた。
リーマンショック以降、民主党政権下、日本はデフレスパイラル、
領土問題、そして大震災、原発問題が起こった。

復興を希望の光とし、自分も必死に生きていこうと思ってやってきた。

とりあえず3年がんばって、それを節目とし、より社会に貢献できる
立場になろうともがいてきた。

ふたをあけてみれば、日本ではあいもかわらず既得権益をむさぼるものが
同じ場にいすわり、希望の芽を次々につみとっている。

世界では「まるで子供」の独裁者が背後に銃をつきつけられ、
死にもの狂いで挑発を繰り返し、今にもミサイルをぶっぱなそうとしている。

一方で「適当な理由をつけて」一方的に侵略を繰り返し、統制のため数百万の人を
虐殺し、汚染物質をまき散らしながらも発展の道を突き進んでいる国もある。

世界の裏側では民主化運動の扇動化たちが、「すべては人民のため」とさけび
ながら、市場開放をせまっている。

結局、自分は今でも希望の光の消えたトンネルの中をさまよっている気がする。

すべてが茶番、あるいはセンスのない人たちが作り上げた、くだらないシナリオに
のっかっているだけだ。

いったい、誰がこんなルールをつくったのか?
そもそも、なぜ、こんなくだらないゲームに参加しなければならないのか?

最近そんなことばかり考えていた。すべてが幻想のようにも思えた。

(…)

私が大好きな、尊敬するミュージシャン、ヴァン・モリソンに、
「Have I Told You Lately」という歌がある。

もう随分前から好きな歌だったのだが、先日その歌がラジオに流れていた。

最近、君に愛してるっていっただろうか
最近、君がすべてだっていっただろうか…。

この歌を聴いてハッとした。

最近、自分は「ありがとう」っていっただろうか?

人のことでもなく、日本のことでもなく、世界のことでもない。これは自分の問題だ。
世界のありようは、自分の心のありようだ。
そして、もう気取っている場合ではないのだ。少なくとも自分は…。

私にとって人生のパズルを解くピースの一つは、たぶん「感謝」なのだろうと思った。

この言葉が真っ暗なトンネルにまた新たな光をともしてくれると信じたい。

よし、またいっちょがんばるとするか!



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桜の花びら

2013-04-03 17:32:28 | 日記
昨日から降り続いた雨も、今日出かける頃には止み、
青空がのぞいていた。

昨日はうちの猫どもが喧嘩をし、あげく私のパソコンを
蹴飛ばし、まったく起動しなくなってしまい、やむなく
本日修理を依頼したところだ。

会社の会計データのいくつかが露と消えてしまった。
最初はあまりにショックで床にへたり込んでしまった。
それでも一応それなりバックアップもとっていたし、
会計士の先生ともデータをやりとりしていたので、
なんとか一か月分の修正でくらいで復帰できそうだ。

それにこの期に3台のパソコン上に散在していたデータを
整理できたのはよかった。


それやこれや、海外のお客とのやりとりでストレスがマックスに
なってしまい、やることはたくさんあったのだが、とりあえず明日に
まわして今日は外出することにした。

こうしたちょっとした用事や買い物は、普段家にこもりきりの私にとっては
結構気晴らしになる。

しかしこの雨で近くの公園の桜もかなり散ってしまったようだ。
いつもは大勢の子供たちでにぎわっているこの公園も、
さすがに今日は静かだ。
雨風にふかれて散った桜の花びらが、故郷の砂浜の桜貝のように
何層ものグラデーションになっていて、きれいだ…。

上空では軍用機がガンガン空を飛んでいる。ここは厚木が近いからな。
なんかおっぱじまらなきゃいいけど…。

こうして桜のちりばめられた湿った地面を眺めていると、
何と自分を比較するわけでもなく、ただそれだけで自分は十分幸せだなと思った。

存在することそのものが喜びに思えた。

(…)おーまいがっ!! 公園で撮った写真をアップしようとしたら、
なんと写真が撮れていない(笑)。

ごめん!!


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