マイルス・ディビスとジョン・コルトレーン、
このジャズの歴史においてもっとも重要な二人が、何度も共演をしている
のは有名な話だ。
一度、マイルスがコルトレーンを怒鳴りつけたことがあったらしい。
演奏の度にコルトレーンはマイルスにその出来について質問したらしい。
「今の、演奏はどうだった?」と。
それに対してマイルスは烈火のごとく怒ったという。
「お互いにプロなのにいちいち、人の演奏に関してかまっていられるか!」
私には大変おこがましい話だけど、最近私はマイルスの気持ちも、そして
コルトレーンの気持ちもよくわかる気がする。
だって、天下のマイルスだもの、ビビらないほうがおかしいでしょ。
人には、乗り越えがたい「大きな心の壁」というものが確かにある。
それがたとえ、共演という場であっても、踏み越えてゆけるかどうかは、
結局「人の心のありよう」次第なのだ。
私にとって遠藤春樹さんはそうした「壁」の象徴的な存在だった。
「いつか…」
という言葉はトライし続ける人だけがいえる言葉だ。
遠藤さんが病気で倒れてからもう15年。
それでも自分は、いつか一緒に演奏できる日を夢見ていた。
遠藤さんが亡くなってしまって、その「いつか」が
もう永遠にやってくることはない。
それが、私が泣いた理由だ。
「善を成すことが禅である。」
「大切な人が亡くなった時に涙を流せるのが仏教である。」
数々の名言を残した、我が同郷の師、
鈴木大拙先生、
私は未だ、悟りにはいたらず、
自分の涙の言い訳をしながら生きてゆきます。
生かしていただいて有難うございます。
翻訳会社オー・エム・ティの公式ウェブサイト
このジャズの歴史においてもっとも重要な二人が、何度も共演をしている
のは有名な話だ。
一度、マイルスがコルトレーンを怒鳴りつけたことがあったらしい。
演奏の度にコルトレーンはマイルスにその出来について質問したらしい。
「今の、演奏はどうだった?」と。
それに対してマイルスは烈火のごとく怒ったという。
「お互いにプロなのにいちいち、人の演奏に関してかまっていられるか!」
私には大変おこがましい話だけど、最近私はマイルスの気持ちも、そして
コルトレーンの気持ちもよくわかる気がする。
だって、天下のマイルスだもの、ビビらないほうがおかしいでしょ。
人には、乗り越えがたい「大きな心の壁」というものが確かにある。
それがたとえ、共演という場であっても、踏み越えてゆけるかどうかは、
結局「人の心のありよう」次第なのだ。
私にとって遠藤春樹さんはそうした「壁」の象徴的な存在だった。
「いつか…」
という言葉はトライし続ける人だけがいえる言葉だ。
遠藤さんが病気で倒れてからもう15年。
それでも自分は、いつか一緒に演奏できる日を夢見ていた。
遠藤さんが亡くなってしまって、その「いつか」が
もう永遠にやってくることはない。
それが、私が泣いた理由だ。
「善を成すことが禅である。」
「大切な人が亡くなった時に涙を流せるのが仏教である。」
数々の名言を残した、我が同郷の師、
鈴木大拙先生、
私は未だ、悟りにはいたらず、
自分の涙の言い訳をしながら生きてゆきます。
生かしていただいて有難うございます。
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