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『シングルラインの演奏を極める ジャズ・ギター ライン&フレーズ』
以前のブログで、ちょっと「フレーズ主義」批判めいたことを書いたのだが、
実はひそかにこの本をやっていたよ~ん。
やり終えた感想としては、「よく考えられた実用的な本だ」と思った。
正直めちゃくちゃ勉強になった。
なにしろ膨大な数のフレーズ(これが半端ではなく、すげー大変だった。)
ビバップの基本的なフレーズからページを進むにしたがい、超現代的な
アプローチが解説されていて、自分にとっては、「いままで聴いたことのない」
ような新しいサウンドもあり、かなりしんどかったけど、どうにかこうにか
進めてきた。
私も教室に通っていたからよくわかるのだが、ジャズの先生は自分の生徒が
こうした教則本を読むことを嫌がる人も多い。
私が先生の立場だったらどうかというと、「やれるならやれ、やれないならやるな」
というと思う。
こういう本は「わかる人」がやって初めて意味のあるもので、わからない人が
やってもただの修行でしかない。
それならば、ジョンスコとかパット・メセニーを聴きまくって、コピーしまくって
いるほうが断然いい。
わかる人とは、ジャズをよく聴いて、そしてよく弾いてきた人(実は上手いか、
上手くないかはあまり関係ない、それにどれだけ時間を費やしてきたかだと思う)
やはりいかに多くのインプットがあるかが「わかる」ための条件である。
私の場合はこの修行期間(わからないけどなんとかやってる期間)がとても長く
辛いものだった。大体学生じゃあるまいし、そんなにギターばっかり弾いても
いられなかったしね。それにずっとブルース・ギターばっかやってきてたし…。
今思うとジャズに対する「精神的な壁」をつくっていたのは自分自身だったと思う。
私の場合は「わかる」までの過程が直線的な上昇ではなく、放物線を描いていた。
結局、今がそのタイミングということになるのか、自分としては、ここ10年にわたって
費やして学んできたことの90%くらいは、ここ2、3年ではじめて習得できたものだ。
世の中には才能のある人がいるもので、私のように苦労しなくてもスーッと入って
ゆける人がいる。
たぶんそういう人はジャズを当たり前に楽しみながら自然と学んできたのだ。
まず楽しむことから…。
これは何に対しても言えることだと思う。
ただし、私のようにある意味苦しんでいる人はいると思う。
私なんかは先の見えてこないことにイライラのしっぱなしの人生だった。
だからそういう人には、
「あきらめるな、壁はいつかは壊れる。楽しめ!」
と自慢げに言ってみたいのだよ~ん、へへっ!!(笑)
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