OMTインフォメーション

翻訳のこと、会社のこと、生活のこと、音楽のこと、読書のこと

おっかさんの子守唄

2012-02-04 16:06:08 | 日記
随分以前のブログで私の大先輩で大尊敬するミュージシャン、
本名カズトさんの歌を評して、

おっかさんの子守唄

といったことがある。
後でちょっと失礼だったかなと思い、後日飲み屋で謝罪したのだが、
本名さんは、

「最高のほめ言葉だよ」

といってくれたのでホッとした。
(その後、彼はおつまみでたのんだ私の大好物「ちくわの磯辺揚げ」を
私の分まで食べてしまったので、やはり怒っていたのでは…(笑))

今、ゆうぞうさんが先日のライブ、「本名カズト 三人会」の模様を
Youtubeにアップロードしている。リンクのはり方がよくわからんので調べておくが、
Youtubeで「本名カズト」と検索すれば、確認できると思う。

そのライブは私も観に行っていた。

やはり本名さんはいい。ギターの今井さん、キーボードの恩田さんもいい。
実にいい…。

もう何度もYoutubeを観ているが、あまりによすぎてため息がもれる。

ある曲中、分厚いメガネをかけて頭をゆらゆらとゆすりながら、
最後には「かっこいい…」とため息交じりの声を発し、周りから失笑をかっている
ちょーみっともない奴がなにをかくそう、この私である(笑)。

そんな話はともかく、やはり本名さんの歌は「おっかさんの子守唄」だと思った。

聴く者ののハートに飛び込んでくるやさしい歌、切ないメロディー。
もしかしたら、本名さんは自分のためにこの歌を書いてくれたのではないか、
私だけのために歌ってくれているのではないか…(絶対ない! 笑)。
でもそんなことを思ってしまうほどに歌が真に迫っている…。

本名さんの歌には万民にうけいれられる何かがあると思う。
私はポピュリズムをあれこれいう立場にはないが、それは祭典やイベントの
ように会場を満員にしたり、熱狂の渦にまきこむようなものではなく、
さりげなく、そして一人ひとりに語りかけてくるような、そんなポピュリズム。
現代のポピュラーソングにはないもの。

最初から意味もなければ、メッセージもなく、おまけに何言ってるのかも
わからんようなもの、さもなくば、ちまちましていて「どうでもいいよ、そんなこと…」
と思ってしまうくらい卑近なもの、あげくのはてに「あり得んだろう?」
といいたくなるような大言壮語(やるんだったらブルース・スプリングスティーン
みたいに、一時代のアメリカをしょってみろ!)が巷にあふれている。
いい加減だなあ、と思う。

そうじゃなくて、なんか「しょいこんでいる」っていうか…。
人のかなしみ、さみしさ、切なさ、うれしさ、よろこび、愛情…。
そういうものをしょいこんでるような…。そういうポピュリズム。

自分で歌を書いたことのある人ならわかると思うが、それを人前で歌うことには
すごく勇気がいるものだ。
でも人は愚直で、不器用で、鈍くさくて、カッコ悪い歌を好むものなのかも知れない。
もちろんこれは本名さんの歌のことではない(そんなこといったらブッ飛ばされる 笑)。
そんな意味ではなく、本名さんにはそれに動じない潔さがある、という意味。

今月から本名さんもレコーディングに入るようだ。
いまから楽しみである。

本名さん、完成したら七掛けでお願いします(笑)。


翻訳会社オー・エム・ティの公式ウェブサイト

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2013-08-03 04:22:20
返信する

コメントを投稿