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John Pizzarelli/Kisses In The Rain

2012-12-24 11:38:30 | 日記
私はブルース・プレイヤーにもかかわらず、毎年クリスマス・シーズンは
出番が多い。

「~にもかかわらず」と書いたのは、ブルースほどクリスマスに縁遠い音楽
はないと実感しているからだ。
もちろん、ブルースはゴスペルソングと密接に結びついているから、
キリスト教的要素は非常に強いわけだが、ゴスペルソングが神を讃える歌で、
教会で歌われることが多い一方で、ブルースはもっと人々の生活に近いもので、
神を讃えるというより、自己の内面と対峙し、「良心の呵責」、「貧困」、
「うまくいかない男女関係」、「酒」…、などダークなイメージがつきまとう。

そう、クリスマスはブルースマンがいちばん落ち込む日だ(笑)。

ブルースの神様、ロバート・ジョンソンにしたって、十字路で悪魔と契約し、
名声を得るという伝説があるくらいで、うたっている歌も、

「今日がクリスマス・ディで明日が最後の審判の日ならば…」

などと、聴いているこちらも胸がしめつけられ、耳をふさぎたくなるような
「辛い」内容である。

それにもかかわらず、ライブハウスの出演依頼は意外と多い。

まあ、ライブハウスの人の気持ちを勘ぐってみると、要はクリスマスシーズンは
お客が遠のく(誰も好きこのんでライブを観に行かないわけだ!)し、
どうせお客がいないなら、というわけで、いわゆる「穴埋め的」な役割なのかも
知れないし、反骨精神もあって、あえてそういうプロモーションを行っている
のかも知れない。

いずれにせよ、出演するブルースマンは私を含めまんざらではない(笑)。

ここぞ!といわんばかりに、まばらなお客の前でいつもにもまして「暗い」歌をうたう(笑)。

ままよ、馬鹿な話をしている間に、なんという長い前ふりだ!

またCDを1枚紹介するぞ…。


『John Pizzarelli/Kisses In The Rain』

これは、私のCDコレクションの中でも、飛び切りお気に入りの一つだ。
ジョン・ピザレリの甘く切ない声、目が回ってしまうほどスウィンギーで
超絶テクニックのギター、バラードはこの上なくロマンティックで、
スウィング・ジャスはこの上なくハッピーだ。

ジョン・ピザレリの父はバッキー・ピザレリというスウィング・ジャズ・ギターの
名手であり、ベニー・グッドマン・バンドの晩年のレギュラーであった。
そういう父の影響もあり、彼はスウィング・ジャズを志す。

アルバムに収録されている「I Got Rhythm」はもちろん、ガーシュウィンの超有名曲、
最近ではスケートの浅田選手がショート・プログラムの音楽として採りあげていますね。

あの演技は音楽にあっていて、美しくて、かわいらしくて、最高だ。
真央ちゃん、よくこんな曲をセレクトしてくれたもんだ~!!

とまたもや、話が脱線してしまったが、ジョン・ピザレリはものすごく早いテンポで
しかもギター・ソロをやりながら、同じラインをスキャットするという、もはや
「人間技とは思えない」すごいことをやっている。迫真の演奏だ。

彼はフランク・シナトラの秘蔵っ子といわれている。
舞台の袖で、彼の歌を、演奏を、まるで孫をみるように微笑みながら観ていたそうだ。

唐突だが、クリスマスといえば「ホワイト・クリスマス」。
日本ではまるで年末の第九のように巷にこの歌があふれているが、どうも
こういうある種の習慣は日本だけらしい。

「ホワイト・クリスマス」といえばフランク・シナトラやビング・クロスビーの
歌が有名だ。

上記のアルバムでジョン・ピザレリが歌ってくれていたなら、それこそ
「どんピシャ」なのだが、そう現実はあまくない。

それでも、毎年クリスマスになるとこのアルバムを思い出すのは、
やはり、日本のクリスマスにはスウィング・ジャズがあっているから
かも知れない。

幸い今年の演奏はすべて終了している。くら~い、ブルースはそこそこにしておいて、
今日くらいは少しクリスマスの雰囲気を味わうことにしよう。

メリー・クリスマス!

2012年12月24日 クリスマスイヴに


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2013年 年賀状のデザイン

2012-12-13 14:40:27 | 日記
今年の弊社の年賀状のデザインが決まりました。



ヘビの周りは実は去年と同じ(新しいアイデアが浮かばなかったんだよ~ん)。
でも真ん中の写真のココがかわいいでしょ。

「謹んで…」って感じがいいでしょ。

ココの脇に木が活けてあるのは、正月用のかざりで、今年だっけ、昨年だっけ…、
正月に撮影したものなので、ちゃんとTPOはふまえている。

しかし、この撮影の30分後にはこうなる…。



まるで怪獣だぜ!

ところでヘビに黒いかたまりがぶらさがっているが、あれはクロで、
いつかグターと寝ている様子があまりに不恰好で笑えたので上から撮った。

こいつはノラ時代が長かったせいか、他の奴らとちがい、いつもビクビク、
オドオドしている奴だが、最近は体が大きくなる(なんと10キロをはるかに超える)
一方で心まで図太くなってきた。

彼としては甘えているつもりなのだろうが、なにしろあの巨漢である。
上にのっかるにしても、顔をすりすりするにしても、ひとつのアクションが重く、
はっきりいって、痛いし、苦しい。

まあ、私の顔を見るたびに、泥棒みたいにコソコソ逃げられるよりはまだマシかと
思う。

というわけでこの写真、



ホットプレートで餃子を焼いていたら、蒸し焼き用の水さしに顔を突っ込みやがった。
別に恥ずかしくて顔を隠しているわけではない。逆に図々しくなるにも程があろう。

したがいまして読者の皆様にはクロの顔は未だ未公開。
(いずれにせよ、よっぽど上手に写真を撮らないと、目が二つついている以外は、
結局、真っ黒けに写るだけだけど。)

ままよ、少し早いが、

今年も1年ありがとうございました!!



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Jesse van Ruller/Live at Murphy's Law

2012-12-11 16:23:25 | 日記


『Jesse van Ruller/Live at Murphy's Law』

2004年に購入したCDだからもう8年前か…。
実はこのCD、買ったばかりの時に中身を紛失してしまい、
新しいのを買うのも癪なのでほおっておいた。

2009年に起業して、自室をオフィスに改造したのだが、
その時、CDラックの後ろに、これが落っこちていたのを発見した。

さっそく聴いてみると5曲目のドラムソロのところでCD再生が止まって
しまうので何事かと調べてみたら、修復できない傷がついていて、
ほかの曲は大丈夫なのだけど、この曲のところになると、同じ箇所を
延々とリピートするので、その度に胸が痛くて、またもやこのCDを
聴かなくなってしまった。

たまたまドラムソロのところなので、最初は気がつかないのだが、
結果として「同じショット」を延々繰り返すわけで、最初は、

「えらい単調なドラムソロやな…」と思っていたのが、しまいには

「こいつ馬鹿か同じことばっかやりやがって…」と怒りがこみ上げてくる、
しかる後にハッと気がつくわけだ。はたして馬鹿は私であった…。

Jesse van Ruller(ジェシ・ヴァン・ルーラー)といえば、現代をときめく
若手のホープである。
そのCDをほったらかしにしておくのはあまりにもったいない。

そこで最近思い立って5曲目のドラムソロの部分はあきらめて(スキップして)
聴くことにした。

改めてジェシの才能に惚れ込んだ。

すごすぎるぜ!

特に2曲目の「Along Came Betty」には感動した。
流れるようなメロディライン、リリシズムと「わびさび」にも似た感覚が
とてもバランスよく、また独創的なハーモニーがトリオという制約の多い
フォーメーションにもかかわらず、随所にあふれ出ている。

彼は正統派といわれるスタイルだけど、正統な中にこれほどオリジナリティを表現できる
のは本当に驚きで、確かに現代を代表するギタリストだと思う。

この曲は私が敬愛してやまない、Pat Martinoもやっていて、それもまた凄まじい演奏で、
私自身はパット・マルティーノの演奏のなかでも5本の指に入るくらい好きな演奏だ。

ジェシ自身、パット・マルティーノを死ぬほど研究したというインタビュー記事を読んだ
ことがあるが、そういう状況ではかえって同じ曲をセレクトしにくいものだ。

彼の自信のあらわれだろうが、十分に評価し得る作品であることは間違いない。


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イントロ&エンディング その5

2012-12-04 14:40:09 | 日記
何回かにわたって書いてきた「イントロ&エンディング」。
まだまだ、書きたいことが沢山ありすぎて、全然書ききれていないのだが、
先日来、

「何書いているかさっぱりわからん」

という意見が読者から多発している(笑)ので、また書きたくなったら
書くことにして、とりあげずお勧めCDを掲載しておく。


『SUNSCREAMS/MICK GOODRICK QUARTET』

このアルバムの1曲目の「In Your Own Sweet Way」、この曲は、
有名なスタンダードでDave Brubeckの作品だが、この曲の
ミック・グッドリックのイントロがすばらしい。

彼の特徴的な現代的なサウンド(4thコードっていうのかしら?)。
原曲を全く連想させない(笑)イントロ。ベースのBruce Gertz
のべダルも最高、出だしから、グッと惹きつけられる。
ピアノレス特有というか、ピアノでは表現できないサウンドだと思う。

ピアノでやると、「はまっちゃう」気がする。

ミック・グッドリックってその辺をすごく心得ている人で、
そういうサウンドを徹底的に追求している人だ。

曲中のコンピングもふくめ全体的に独自の浮遊感を漂わせていて、
まさしく現代的なエレクトリック・ギター・サウンドの象徴だと思う。

パット・メセニーのサウンドにも彼の影響を感じる時がある。
(実際、教えをこうたことがあったようだ。)

ギターを探求するということの面白さを教えてくれるアルバムだ。


というわけで、「イントロ&エンディング」シリーズも一旦終了するが、
今後は読者のみなさんの意見をふまえて、より一般の方にもわかりやすい
表現を心がけていきたい。

やっぱり、いくらCDを紹介したところで、知っている人はいいが、
知らない人は、わざわざCDを購入して、私の文章と照らし合わせながら、
聴いてみるなんて「おいしい読者」はいないだろうし、それだけの魅力的な
文章力が私にはない(自慢かい)。著作権的な問題もあるしね。

しからば、自分でサンプルのサウンドをアップロードして、
参考としてCDをあげるということになるのかな?

まあ、気長にやっていこうと思います。これからもよろしく~!!


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いつかの秋晴れ

2012-12-03 17:22:19 | 日記
ある日お昼ご飯を食べていたら汗がでてきたので、
室内用のダウンジャケットを脱いで、汗を拭きながら
テレビをみていた。

よし、そろそろ仕事すっぺ!

ふと、みると…。


なんとダリアが私のジャケットの袖に入り込んでしまった。


あたしは猫よ、蛇じゃないニャー

身動きがとれない様子だが、イライラしてさわると怒って
ひっかかれそうなので、ほっといた。
ついでに写真をとってやったぜ!

まったく笑える奴だ。





いつかの秋晴れ



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