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タイミング

2011-03-08 13:56:14 | 日記
ものごとにはタイミングというものがある。

人、本、何かを始めること、病気をなおすこと…。
あとから振り返ってみると、すべてが起こるべくして
ベストのタイミングで起こっていることがわかる。
実に巧妙な神のアート(技術)といえよう。

先日このブログで紹介した安田隆さんの本だが、実はもう何年も前に
購入してあったものだ。
彼の本は大好きで、4、5冊以上持っている。
いい本だとはわかるが、今回ほどその効果を実感できたのは初めてである。

まあ、「花粉症→ギックリ腰」と、それを打ち明けた90%の人に笑われるという
大失態によってそれを知るとは皮肉な話ではある。
(笑わない人はギックリ腰になったことがある人)

ご存じのようにギックリ腰は再発する病気である。
だからこそ「しっかり今なおしておかないと…」と人からいわれるのだが、
そのしっかりした治療法とはどんなものか…。
霊感のある人にエイヤっと気を入れてもらうことか、整骨院にいって
マッサージしてもらうことか、それとも医者にいって湿布をはってもらうことか。
外科手術で患部を切除してしまうならまだしも、結局は風邪と同じで、
治ったのか、治っていないのかは自分の症状から確認するしかすべはないのである。
「いつの間にか」というのが普通であろう。

ところがである。安田隆さんの本にしたがい自分の体に施術してみたことろ
それこそ激痛が一瞬にしてふっとんでしまったのである。
(以前から本を購入していたのだから、さっさと試しておけばよかった)

ギックリ腰になったことがある人はわかると思うが、
体にギアが入ってしまったように、体勢が固定されてもとにもどせないのだ。
だから前傾姿勢のまま、歩き、前傾姿勢のままトイレで用をたす。
なにをするにも体は「くの字」状態。
それが一瞬にしてもどったのだ。

私がやったことといえば「痛み」に集中したことである。
人は普通、痛みがあるとそれを紛らそう、忘れようと努力するが、
そうではなく、その痛みに意識を集中し尽くすのである。

「痛い!、骨と骨の神経がこすれて背骨がきしむ…、痛い、痛い、いたいー!!!!」

それこそ「痛みの火山」が爆発するまで。

そして爆発した火山の噴火が終息してゆくにつれ、痛みは治まったのである。

私は理性的な人間である。どんな事柄も理知的に納得して対処してきたつもりだ。
だから今回のことが不思議で仕方がなかった。
そこでまた彼の本を棚から引っぱり出して読みふけっている。

はっきり言って、ちょーおもしろい。
心や体に病気を抱える人だけではなく、願望をかなえたい方、芸術家の人たちにも
お勧めである。

彼のセラピーの大きな特徴はプロセス指向心理学や現代催眠をベースに
していることである。上記の方法はプロセス指向心理学に基づく手法らしい。



『波動干渉と波動共鳴』
安田隆さんのデビュー作であり、今やセラピストたちのバイブル的な本。

デビュー作ゆえ本の紙質がよくない。しかしながらそれゆえに軽量、
持ち運びに便利。実に多彩な技法が紹介されている上に、文章が平易で
親しみやすい。