本日、一般質問を行いました。傍聴にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
久しぶりの一問一答方式は、やはり時間配分と組み立てに膨大なにエネルギーを使います。
しかも、新型コロナ禍においてマスクの着用を徹底していますから、基本的に終始息苦しく、ボルテージが上がった時には後ろにひっくり返りそうになりました(笑)
自ら勝手に想定しているシナリオにはこだわらず、思い切って捨てる勇気を持てていることは多少なりとも進歩していると分析していますが、言葉足らずな部分、反対に言いすぎている未熟さと反省は尽きません。
振り返ってみると、市民との対話を軽んじるビジョンなき市政運営が強調されるような答弁の数々でした。
市長が公約に掲げて取り組んでいるはずの多目的総合施設・体育館の整備について、スケジュールが1年以上遅れている理由が、無駄な時間ではなく市民の意見を聴くためだというスタンスは、議会の指摘を受けたから丁寧にやっているんですと言わんばかりの責任転嫁です。
そもそも、前回の構想が頓挫した理由が「合意形成の不足」だったにも関わらず、市民と対話を重ねることを「手間」だと考えている、市民不在の象徴的な市政運営がはっきりと明らかになった一面でした。
次に、これも公約として進めている「横手駅東口第二地区市街地再開発事業」については、国の補助事業とするには「立地適正化計画」の策定が義務付けられていることから、市では都市計画マスタープランの作成に組み込む形で同計画を作成しました。
JR奥羽線で繋がる十文字エリアを「副拠点」とし、「中心拠点を補完する機能の確保に取り組みます」と明記しているのにも関わらず、十文字庁舎周辺エリアには、利活用の方針が不透明なままに広大な空き地が生まれようとしています。
来春の統合小学校の新設に伴い、十文字第一小学校は閉校。市町村合併前からの懸案であった昭和34年建築の十文字庁舎の複合化新設により、旧庁舎などは解体の対象となります。
また、十文字文化センターは来年3月末をもって完全閉館、解体へ向かう方針が示されましたが、地域の方々の納得感が得られているのか、大いに疑問が残る、これも市民不在の強硬姿勢が目に余ります。
十文字第一小学校については、現在指定避難所となっていますが、第一義的には民間活用を模索する中で、利活用なしとなれば、現在の市の方針に照らし合わせれば当然「解体」の方向へ向かう訳ですし、閉校小学校などが、避難所として使う時だけ鍵を開けるなどという使い方は、これまで行われてきませんでしたし、現実的ではありません。
横手市内で第二の人口規模を抱え、「副拠点」であるはずの十文字庁舎周辺エリアの今後の展望は何もなく、避難所としての機能がどうなるのかも不透明で、今後考えるという姿勢は背筋が寒くなる思いです。
まちづくりのビジョンを語る上で、身近な防災拠点を頭に置いた施設の統廃合、再開発を進めていかなければならないはずです。現場の担当は、当然想いを巡らせているはずですが…
住民が最初に避難する拠点整備は「これから考える」のに、大規模な多目的体育館の整備には、軽はずみに「防災」を根拠に持ち出す政治姿勢は信頼できませんし、もはや笑うしかありません。
奇しくも今日は「防災の日」でしたね。
私たちは、多発する自然災害を自分事として捉え、自らの命、大切な人の命を守るために、自助・共助・公助の中で何を為すべきかということを、一人ひとりが想いを深くしていかなければならないものと思います。
よろしければ、動画をご覧下さい。
明日の14時以降になると思いますが、横手かまくらFMの録音放送もあります。