奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

郵便局

2014-01-29 22:46:47 | 日記

今年の目標として、「できるだけブログを更新しよう」と自分自身に戒めておりました。
ところが、毎日パソコンを開く訳でもなく、かといって、その時間がとれないのかと言えばそうでもなく。今日も書きたいことがあったけど、その前にこの間のことも書きたい・・・。
いずれにせよ、何事も習慣化することが大切なのだと自分に言い聞かせつつ、パソコンに向かっております。


この間の日曜日、秋田県東部郵便局長会の新年会が大曲エンパイアホテルにて、大仙市・仙北市・美郷町や横手市内の郵便局長さん方、各首長と関係議員が一堂に会して盛大に行われた。郵政民営化以前は特定局長会と言って、現在とはエリア分けも異なっていたし雰囲気も少し違っていたように記憶している。
久々のエンパイア。何度も何度も会合で訪れた懐かしい場所である。


郵便局。ここ数年、政治に翻弄された業界だと思う。

2005年、小泉政権時代。
郵政民営化については自民党内でも賛成反対が拮抗しており、衆議院で造反が出たもののかろうじて可決されるが、参議院では僅差での否決。
参議院での否決を受けての衆議院解散というのは前代未聞で、しかも、造反した議員を除名した上でそれぞれの選挙区に刺客をを立てた、いわゆる郵政選挙であった。

劇場型の選挙戦。郵政民営化に賛成か反対化のワンイシュー。当時を振り返ると、郵政を民営化させることが究極の改革なのだ!みたいな言われ方をしていた。

郵政一本で選挙を打つ。小泉総理にしかできない技だと思う。
あれ以降国政選挙は、現在の小選挙区制度の弊害とあいまって、報道の取り上げられ方というか、追い風に乗った方が勝つ、選挙の度に与党と野党が大きく逆転する風頼みの選挙になってしまったように感じる。

その後、2007年の日本郵政グループの発足。
郵便業務を行う「郵便事業株式会社」、窓口サービスを行う「郵便局株式会社」、郵便貯金業務を行う「株式会社ゆうちょ銀行」と、生命保険業務を行う「株式会社かんぽ生命」の4社に分かれることになった。
同じ郵便局の建物の中を壁で仕切り、郵便窓口と振込の窓口を無理やりに分けていた光景にはものすごく違和感を覚えたし、同じ郵便局の職員であるはずが、違う色の制服を着ていたり、貯金窓口の人が郵便物の取り扱いを手伝えないなど、ものすごくギクシャクしていて、これが改革なのか?と、何のための民営化なのか?と疑問を抱いていた。

そして、2009年の政権交代。民主党と、自民党から郵政問題で離脱した国民新党による連立政権の誕生により、郵政民営化の見直しが進められていく事になる。

自民党内においても、離党者の復党を経て、政府が保有する郵政株の取り扱いについては、当初の完全民営化という理念から、「政府が株を保有するのはおかしい」と早期の完全売却民営化を訴えるグループと、全国津々浦々に張り巡らされた郵便局ネットワークとユニバーサルサービスを維持しなければいけないというグループの対立が顕著になっていく。
まさに、都会と地方、格差の問題を象徴したような議論であったと思う。

最近でこそ、コンビニにATMが設置され、現金の引き出しに関しては便利になってきているが、そもそも田舎には都会ほど銀行の窓口が張り巡らされている訳ではないし、年金の受取にしても、過疎地に暮らす人にとって郵便局の窓口というものは、まさに生きていく上で、生活していく上で無くてはならないものである。日常生活の基盤である窓口を、単なる市場原理で無くしてはならない、地方に生きる者として当然の考え方だ。

そして、2012年。郵政民営化法の改正案が成立。政府は持ち株会社である「日本郵政株式会社」の株を3分の1保有し、郵政事業と郵便局会社の合併により、新たに「日本郵便株式会社」として生まれ変わり、貯金や保険のサービスが郵便局の窓口で一体的に受けられることになった。また、ゆうちょやかんぽの株式については早期の完全売却を目指しながらも、しっかりとユニバーサルサービスを確保していくことがうたわれている。

結果として、私たちの生活に寄り添った郵便局の窓口は維持されていくこととなった。しかし一方で、あの郵政選挙で訴えていた事とは違う世の中になっているのも事実である。

当時、一人ひとりの国会議員が真剣に悩み考え、答えを出した事である。

政治とは何なのだろうか?選挙とは何なのだろうか?

国民は郵政民営化を選択した。
しかし、結果としてそうはなっていない。(政府が株式を保有し続けている)

ほんの数年前に「郵政民営化」を旗印に国家の在り方が語られた事実。
時の流れと同時に、私たち国民の関心事もめまぐるしく移り変わっていく。

それを踏まえて、今私たちの生活の一部に郵便局があるという事実。
都会で暮らしていては、その有難味をあまり感じることはなかった。
なぜなら、郵便局よりも銀行の支店やコンビニの方が圧倒的に多いからである。

今、少なくとも日常生活を送るうえで、当時抱いた郵政民営化前後の不便を感じることは無くなった。在り難いことである。

郵政民営化の議論がされていた当時とは違い、今の局長さん方の表情は明るかった。

会の中で松田知己美郷町長の言葉に、
「郵便局の皆さんのお仕事は、手紙を通じて人と人の心が通じる、思いが伝わる大切な仕事である」という言葉があった。

IT全盛の時代にあって、今こそ人と人を繋ぐ架け橋である郵便局のお仕事に感謝しながら、その大切さについて改めて考えさせられた次第である。


2014始動!

2014-01-07 22:03:26 | 日記

2014年が本格始動した。

昨日、横手市の新春賀詞交歓会が、市内各界を代表する方々が一堂に会し盛大に開催された。

秘書時代からお世話になった久しぶりにお会いする方々から、「よかったな」と声をかけて頂いた。今までお世話になった恩返しに、議員としてしっかり活動をして参りたいと思う。

冒頭の市長の挨拶は堂々たるものであった。初めての議会での挨拶とは明らかに違う雰囲気を漂わせていた。

期待が人を大きくする。

これから益々頑張って頂きたいと思う。


さて、新年を実家で迎えるのは何年振りだろうか?
東京にいた頃は、元日といえば皇居での新年祝賀の儀であった。

久しぶりに家の神棚に参拝し、地元のお宮に家族で初詣に行った。

1年前には想像もつかなかった、こうして家族みんなで迎える新年。箱根駅伝の実況を視たのも何年振りだろうか?

駅伝は、一人だけ強い選手がいても絶対に勝つことは出来ない。
試合に出られなくてもサポートするメンバー。そして、それを支えてくれる家族や関係者がいるということを決して忘れてはいけない。

関わるすべての人たちと一本の襷をつないでいく。そういう競技だと思う。

陸上競技の出身者として、長距離選手の練習がいかに過酷であるということは存じている。

やればできる。努力した分、強くなれる。

襷をつなぐ精神と共に、政治家としても決して忘れてはいけない大事な姿勢であると思う。


そして、日曜日には地元大雄消防団の出初式。

議員としてご案内を頂いていたが、来賓挨拶は先輩議員にお任せしたこともあり、団員として仲間と共に参加した。

消防団。

地域防災の要であり、市民の安全安心を守る最前線に立っていることは申すまでもない。
それと同時に、団員の多くは地域の将来を担う若者たちである。

若者の多い地域は活気がある。
地域を支える若者がしっかりと団結して、消防団活動を通じて地域の活性化にも貢献している。

一団員として、いざという時に住民の生命と財産を守る。そして、議員として、若者が輝ける街づくりに全力を尽くす。


新しい年の始まりと共に、決意を新たにした次第である。