今年も残すところあとわずか。
2015年も一瞬で過ぎ去ろうとしている。
穏やかな大晦日ではあるが、結局はしっかり雪が降り毎度おなじみの横手の冬、一面の銀世界である。
今年の出来事を振り返ってみようと手帳を取り出してみたが、途中までしか使われていない。そういえば今年からスケジュール管理は完全にスマホのカレンダーに一本化している.
書類の整理をしていても思いがけないところから探していたペーパーが出てきたりして、定例会が終わるごとにファイリングをするように心掛けてはいるが、必要な書類を必要な時にすばやく取り出すのはけっこう大変で、現在協議中のタブレット端末導入を1日も早く実現したいものだと、部屋の片づけをしながら考えているところである。
当然のことながら、議会活動中心の1年間であった。
任期の折り返しに入ったことから、どことなくこなれてきて、緊張感に欠ける振る舞いをしてはいないだろうかと自問自答する時もある。
当然、経験を重ねていくことで慣れていくことはあったとしても、慣れてはいけないこともある。私がいる世界では特にそうなんだろうなと常に引き締めなければならない。
それでは、議会での印象的な出来事を振り返ってみたい。
年明け早々には臨時議会が開かれ、除雪費が5億円追加補正された。
今年の冬は、このまま行けば・・・いやいやまだどうなるか分からない。
母校阿気小学校が140年の歴史に幕を下ろし、新生大雄小学校としてスタートした春。
思い出は心の中に、阿気だの田根森だの言うのは終わりにしなければいけない。
市役所では4月から新たな組織体制が発足し、8地域局を束ねる「まちづくり推進部」が鳴り物入りでスタートした。
これで良かったのか悪かったのかを評価するのはまだ早いにせよ、理念に現場が追いついていないというよりも、理念に現場が振り回されているような印象さえ受ける事例が続いている。
5月、臨時議会。
地元温泉施設「ゆとりおん大雄」を指定管理する第三セクター、(株)大雄振興公社の突然の精算。
議会側の想いに対し、押し切った当局は、政策決定したその責任を持たなければいけない。
6月定例会では、市長が複合体育施設「よこてアリーナ」構想を初めて正式な形で公言。
そして、関係する人事異動を先にしてしまってからの9月定例会で調査費を追加補正。
年度途中に人事をいじってまで、追加補正をしてやるような事業なのか?
そこから始まったボタンのかけ違い、それをいかにして修復していくか、きちんとした見通しをぜひともお聞かせ頂きたいものである。
11月臨時会。
増田庁舎オープンリノベーション事業の追加補正予算案が提出。
またしても、臨時会(苦笑)。
県と進める未来づくり協働プログラムによる増田まんが美術館の機能強化に伴い、地域局庁舎の改修が必要になり、それに総務省の補助金を用いるための予算であった。
理念が後からついてくる補助金の使い方では、地域住民を幸せにすることなどできない。
全てが綱渡り、残された時間があとわずかという状況で議会側に判断を委ねてくる案件がなんと多かったことか。
その過程に、住民はどれだけ関わることができたのだろうか。
必要であれば思い切って足踏みをすることも大切なのだと思う。結果横手市が前に進んでいくためには・・・
合併から10年という節目。
これからの横手市を形作っていくための総合計画、市の公共施設の統廃合計画や地方創生の総合戦略等、横手市の将来を左右する重要な計画の策定に加え、新たに十文字地区4小学校の統合案も浮上するなど、これまで以上に合意形成を丁寧にやっていかなければならない課題が山積している。
横手市が一つになり、そして新たなステージへ・・・
旧町村の垣根を取り払うということを、感情論は抜きにして実行に移さなければいけない、そういう岐路に差し掛かっているのだと思う。
新しい2016年は、そのための行動を、市政に携わる一人ひとりが実行に移していく。肩書や立場は抜きにして、そういう気概を持たなければいけないのだと思う。
Be Ambitious
大晦日に、紅白歌合戦から流れてくるフレーズが心にしみる。
過去に学び、壁を打ち破る勇気がなければ、地方創生などできるはずもないし、綺麗事を並べるだけでは、地域間競争を勝ち抜くこともできないだろう。
来年は年男!立ち止まらずにチャレンジしたい。若手議員の活動も大切にしたい。仲間と共に力を合わせれば、きっと明日は輝くだろう。
改めまして、今年一年お世話になった全ての方々に感謝します。つたない私のブログにお付き合い頂きありがとうございました。
皆様にとりまして、新しい年が希望に満ちた年となりますようお祈りし、締めくくりのご挨拶といたします。
どうぞ、よいお年をお迎え下さい。
昨日と今日は大荒れの天気で一面真っ白になった。
雪がないクリスマス。雪のない正月かな~などと思っていたが、こうやって帳尻が合っていくということか(汗)
テレビやラジオから流れる、「今年最後の放送です・・・良いお年を」という言葉を聞きながら、しみじみと年の瀬のあわただしさを感じている。
今日は今年最後の日曜日だそうで、油断していると年が明けてしまう。あわてて今週の日程を振り返ることにしよう(笑)
21日(月)。
議会だよりの編集会議の後、故佐藤徳雄議員の葬儀へ、最後のお別れをしてきました。
そして、地元横手市役所大雄地域局の幹部職員の皆さんと定例の意見交換会。懸案事項の説明をお聞きした。
まちづくり推進部として春からスタートした組織体制ではあるが、「地域のことは地域で・・・」と言えば聞こえはいいが、地域に委ねるのはあまりにも酷な大きな課題が、地元にとどまらず山積していることを実感した1年である。
市民のそばで仕事をされている皆さんの気持ちをしっかりと受け止めながら、地域の諸課題解決に繋げることはもちろん、全市的な感覚も持ち合わせながら努めて参りたいと思う。
22日(火)。
市内8中学校の生徒会代表者によるY8サミット、創快横手市議会が行われた。
いじめをなくし「創快」な中学校生活を送るために、「認め合い」、「感謝」、「あいさつ」、「つながり」の4つを柱とした「横手市中学校創快宣言」が昨年のこの議会で採択されたことを受け、各中学校がこれまでに取り組んできたことの報告を聞き、5名の議員からの質疑が行われた。
生徒からは、「この取り組みを中学校で終わらせることなく、高校に進んでも『創快』を広めていきたい。」
という力強い決意表明があった。
「感謝の気持ちを伝えるためのメッセージカードを市報に挟み、職場や家庭でそれを交換して発表する『横手市創快宣言デー』を設け、市民のつながりが深まるようなイベントを開催してほしい。」
という見事な提案もあった。
素晴らしい。ぜひすぐに実行すべきだ。
2度目の開催で、早くも活動の幅が中学校の枠組みを超えて大きく広がりつつあることを実感している。
子どもたちからの提案をもとに、実際に市の政策として進めることがあったっていいと思う。むしろ、そういう取り組みをしていくことが、「Y8サミット」の活動がより意義深いものとなり、子どもたちにとってもやりがいを感じるだけでなく、地域への貢献が愛着を持つことにも繋がっていくものだと思う。
「中学生提案」ということで、地方創生事業で実際に予算をつけて取り組むべき価値のある、将来性が感じられる取り組みである。よろしくお願いします。
質問に立たれた議員からは、口々に「緊張した」との感想が。
私は今回も出番なし。機会があれば、次こそは手を挙げるつもりだ。
スポーツ振興議員連盟による「スポーツ立市よこてでまちを元気にする条例」の検証会も行われた。
条例の3条に、「市の執行機関、議会及び関係者等は、スポーツの振興で市を元気にするため、相互に連携し、及び協力し・・・」とあることから、私からは民間事業者の協力体制についてお聞きした。
スポーツ合宿や各種大会の運営は、関係団体、市民の皆さんはもちろん、宿泊やお弁当を提供する市内事業者の皆さんのご支援なくしては成立しないと思っている。
「スポーツ立市」という理念をもっと市内隅々に浸透させることで、選手たちを応援しよう、そのための協力をしようということに繋がっていくのではなかろうか。一部そういう意識が欠けている事例があるのはとても残念なことである。
私の現役時代の記憶を紐解くと、総合運動公園の近くにあるお世話になった温泉旅館や宿泊施設というのは、無条件に私たちのことを応援してくれた。
スポーツの盛んな地域には、たとえ「スポーツ立市」を掲げていなくとも、夢に向かってひたむきに努力する若きアスリートを支えようという風土が根付いているのである。
横手に訪れる選手たちを、市民一人ひとりが様々なかたちで、自分にできる範囲で応援しようという仕組みづくりを、これから具体的に提案して参りたいと思っている。
25日(金)。
午前中は議会だよりの編集会議と、横手かまくらFMの皆さんと来年1月から3月までの議会紹介番組の内容について打ち合わせ。
そして午後からは、各常任委員会ごとの協議会。
現在策定中の地方創生総合戦略(横手市まち・ひと・しごと創生総合戦略)について、1月中旬までという期限はあるものの議会側からの政策提案を受け付けるということになり、個々の議員が思うところを率直に語りあった。
私は、地方創生というのは、これまで法的な制約や様々なしがらみの中で実現できなかったことを思い切って変えていくこと。どうすれば地域が元気になるのか、地域に住み続けることができるかということを、地方が自ら考え自ら行う、そのための計画をそれぞれの自治体自身が覚悟を持ってつくることに意義があるのだと理解している。
横手市の計画は、産業振興と雇用創出、子育て支援という2つの大きな柱があるように感じている。
確かに大切な視点である。
しかし、地域の拠点づくり、どうやって地域社会を維持していくのかという点については、まだまだアイデアが必要だと思う。
「全国的に、計画はどこの自治体も似たり寄ったりだ」という評論がある中で、どれだけ部局をまたがった政策を提案できるのか、そのためにはより多くの方々の意見を聞くというプロセスが必要なのだろう。
私は、「介護と保育の連携で地域の拠点づくり」を提案したい。
「わが市はこういうことをやりたいが、この制度のこの部分がネックになっていて実現できないんだ」というところまで踏み込んで提案できなければ、何も変わらない。
出てきた計画をチェックするだけでなく、提案をし共に作り上げていく役割というのもこれからの議会に求められているのではないか。
限られた時間ではあるが、何とか成果が出せればと思っている。
そして、明日は御用納め。
議会だよりの最終校正、広報分科会長とともに最後のチェックを行う。
今年の振り返りは改めて。
何と穏やかな12月。
忘年会はピークだろうか。連日連夜、街は賑わっている。
昨日は金沢小学校の閉校式。
激動の時代、幾度もの校名変更を繰り返してきた金沢小。
なかなか雰囲気のある校舎である。
やはり、学校統合は寂しい・・・しかし、ここが地域の交流拠点として新たに生まれ変わることになる。
あまり必要以上に手をかけず、学び舎の面影が残る施設もいいのではないだろうか。
そういう気持ちにさせる、なんだかいい感じの校舎である。
最後の呼びかけで、金沢八幡太鼓やぼんでんを披露してくれた児童たち。
通う学校は変わっても、地域の歴史や伝統を深く知ることが世代を繋いでいくことだということを心に留めて、新しい横手北小学校でも大いに羽ばたいてほしい。
3つの伝統が融合され生み出されるものにも期待している。
さて、先週16日(水)に閉会した12月定例議会。
議論を二分するような議案がなく、穏やかに過ぎ去ったように映るかもしれない。
しかし、山積する市の諸課題がきれいさっぱり片付いているわけでは決してなく、根本的な問題は依然解決されてはいないように感じる。
一般質問や委員会質疑にとどまらず日常のやりとりの中で、政策の隙間を埋めるヒントに繋がるような提案ができる、そんな議員を目指したいし、そのための感性を磨くこと、視野が狭くならないための努力というものは立ち止まらずに続けなければいけない。
それぞれに立ち位置があるし、背負っているものもそれぞれだろう。
しかし、この議論の先にあるもの、目指すところは何なのか、そういう視点を外さないように気を付けなければいけないと自分自身に言い聞かせている。
今定例会は私たちの任期折り返し後ということで、新しいメンバーで様々な会議が行われたが、人が変わることでの雰囲気の違いが新鮮である。
引き続き所属する議会改革推進会議では、「議会基本条例」の検証という本来の役割に特化したかたちで活動していくわけであるが、各々が条例をよく理解しながら、早速年明けから課題点を整理しながら一つ一つ議論をしていく。
不肖、私が副委員長という過分な大役を担わせて頂くことになった。
「議会改革に終わりはない」というこの2年学んできたことをしっかりと活かしながら、先輩諸氏が条例制定にご尽力されてきた経緯をしっかり踏まえつつ、委員長を補佐して頑張りたい。
また、新設された「タブレット端末導入推進会議」では、2度の会議でだいぶ論点が整理されたような気がする。
議会側だけでどうこうできる話ではないので、しっかりと当局とスクラムを組みながら、専門家のお知恵も拝借して早期に形にできるようにしたい。
定例会が終わっても、御用納めぎりぎりまで会議は続く。
追伸・19日未明、先輩議員である佐藤徳雄議員が逝去された。
父とはずっと委員会が一緒で親しくさせて頂いたようで、大きなショックを受けている。
皆に慕われ、背中で語る「徳さん」の想いに報いるために、残された私たちにできること・・・
短い時間でしたが、一緒に仕事をさせて頂いたことを誇りに思います。
大変お世話になりました。ありがとうございました。謹んでご冥福をお祈りします。
昨日は、黒川小学校の閉校式典に参列。
先週の境町小学校、そして来週は金沢小学校が長い歴史に幕を下ろす。
この3校が統合し、来春「横手北小学校」が開校する訳であるが、確かに、児童数は減少している。今の状態よりは統合した方が、より良い教育環境を提供できるのだろう。
そのことはよく理解しているつもりだし、後戻りさせるつもりもないということを断った上で、敢えて申し上げたい。
こうやって、昨年から閉校式典に出させて頂き、子どもたちの「大好き〇〇小、ありがとう〇〇小」という言葉を聞いていると、140年を超える歴史の中で、地域のシンボルとして愛され続けてきた学校を奪ってしまうことが、本当に正しいことなのかと考えずにはいられない。
少人数学校だからこそ学ぶこと。
兄弟家族のような付き合い、上級生が下級生の面倒をみながら長い距離を歩いて登校する。それが伝統として引き継がれていく。
運動会や学芸会では、こぞって地域の人たちが集まり、子どもたちの元気な声が響き渡ることが、すなわちその地域の活力の源。明るく照らす灯台なのである。
時代の流れ。
そういう言葉だけで片付けてはいけないような、目の前から学校が無くなっていくことをただただ傍観せず、次の一手もあわせて考えなければいけない。
それが、決断した私たちの責任である。
さて、開会中の12月議会は来週16日(水)の予算委員会、本会議を残すのみとなったが、先週10日(木)は、各常任委員会に分かれての質疑、管内視察が行われた。
私が所属する総務文教常任委員会の質疑では、28年1月1日より始まるマイナンバー制度に向けての横手市の取り組み状況等についてお聞きした。
全国的に配達の遅れが報道されており、そもそも郵便局が一年で一番忙しい時期に全戸に簡易書留という手法自体にかなりの無理があったことは申すまでもないが、横手市では12月2日に配達は完了しているとの事だった。
不在等で受け取られていない方は、ぜひお住いの地域局にご確認頂き、確実にお受け取り頂きたい。
ふるさと納税関係の補正予算も提案され、一般質問に引き続き、「横手市として売り込みたい品目、何をPRしたいのかということを第一に考えてやってほしい」ということを申し上げた。
議案審査に引き続き行われた協議会では、懸案事項の説明も行われた。
検討中の十文字地域統合小学校事業については、午前中に建設予定候補地と現在の十文字第一小学校周辺などを一巡したことで、当局の説明をよりリアルに受け止めることができた。
先の9月議会、そして今議会の一般質問のやり取りの中で、現在の十文字一小エリアに統合小学校を建設する構想が議員側から提案されたことから、その可能性を探る具体的な説明であった。
数々のハードルを突破しようとするならば、それは、実際に通う子どもたち、親御さん、地域の方々の意思なのだろうと思う。「現場」の想いである。
少なくとも、「会議室」で決めることではない。感情的になってもいけない。
「できない理由を並べている」のではなく、議会での発言を真摯に受け止めて取り組んで頂いた担当職員の皆さんの本気に、深く敬意を表するものである。
続いて、金沢地区交流施設についての説明も行われた。
詳細は伏せるが、当初の構想よりもトーンダウンしている印象を受けた。
冒頭申し上げた通り、小学校を失った地域の心のよりどころ、賑わいづくりをどのようにしていくかというのは、この地域に関わらず全市的な課題である。
市として方針をはっきり示し、すぐに動かなければいけないことである。
そういう中で、公民館が果たす役割というのは大きく、地域によってかなり温度差があるものの、そこが拠点になっているのは紛れもない事実である。
財政規律を守るなどということは私から申すまでもなく当然のことであって、しかし、それにつられてビジョンもしぼんでしまってはいけないのだと思う。
財政を盾に、政治が「あれか、これか」を曖昧にしてはいけない。
必要だと信じるものに予算をつぎ込むことが、地域社会を維持するためであればなおさらである。
この問題も、現場に責任を問うのはあまりにも酷である、全体像が必要なテーマであるように感じた。
夜は当局職員の皆さんと懇親会。
厚生の時にお世話になった方々も多く、総務に来てまた違う立場になってご一緒できるのは嬉しいし、こういう時間に皆さんとゆっくりと腰を落ち着けて話をすることで学ぶこともある。大変有意義な時間である。
先輩議員から言われたこと。
「2年間現場を見てきたことを、総務文教で活かしてほしい・・・」
次期総合計画はじめ重要な市の方向性を議論する委員会である。
まさに、これからの横手市の骨格づくりを担う重要な場所に身を置いていることを噛みしめながら、現場で学んだこと、より広い視点を心がけながら、当局の皆さんと共に、よりより横手市をつくっていくために汗をかいて参りたいと思う。
明日は、議会運営員会にオブザーブ参加し、明後日は議会だよりの編集会議。皆さんの一般質問の原稿を中心にチェックする。
今日で3日間にわたる11人の一般質問が終わった。
改めて、「まちづくり推進部」の守備範囲の広さが際立ったような気がしている。
一般質問とは、政策判断を問う場所。担当部長にそれを求めるのは酷である。
今回も、先輩同僚議員各位の聴きごたえのある真剣勝負に刺激を受けるとともに、勉強をさせて頂いた。
私自身の反省。
言いたいことがありすぎて・・・
諸先輩方の適切なアドバイスを頂いた通り、私自身の根本的な課題がまだ解決できずにいる。
個人的には落ち着いて1時間やれたなと思っているが、次こそは何とか成長の証を示せればと思う。
それでは、質問内容について少し振り返ってみたい。
私は、ふるさと納税という制度を120%活用して横手市を全国にPRしてほしい。
生産者の所得向上に繋がり、6次産業化を促し、地域経済が活性化するような返礼品であってほしい。
そして、ご寄附頂いている方々にとって、応援している実感をより得られるような取り組みをさらに踏み込んで行うべきだ。
都会に住んでいる方が「寄附をしてみよう」という思いを持ってふるさととの繋がりを持ち、自分の寄附が確かな支えとなっている、地域課題の解決に導く、今までやれなかったことが政策が実現できた、ふるさとが元気になる政策に直結する寄附金の使い方でなければならない。
生産者の息遣い、ふるさとの香り、歴史のロマン等々、物語が感じられるような返礼品の在り方。
等々をご提案申し上げた。
1回きりでなく、継続してふるさと納税して頂くリピーターを増やすためにポイント制を導入し、こつこつポイントを貯める楽しみがじわじわと横手の魅力を感じ取ってもらうことに繋がり、横手に行ってみたいと思ってもらえるようなしかけが必要だ。
ということも強く訴えたものの、
「自治体間の競争激化が懸念されており、このような手法は他自治体の動向を踏まえ、慎重に検討していく。」
という残念な答弁であった。
競争の激化?
競争するために、ふるさと納税返礼品というフィールドに乗り込んだのではないのか。
「後出しじゃんけんには勝たなければいけない」という意気込みだったのではないのか。
ふるさと納税市場は、今や全国各地の特産品、地域活性化を競い合う巨大なマーケット。まさに、ふるさと自慢甲子園、全国大会なんだと思う。
だからこそ、横手の本気・本物で全国大会に出場し、勝負すればよいではないか。
私の青春。
インターハイでの経験・・・何もさせてもらえず跳ね返された。
自分なりに頑張った、自分なりの努力などというものが、いかにちっぽけで一人よがりで、井の中の蛙だったのかと思い知らされた。
でも、全国というフィールドに挑んだ事実、空気を吸ったことで見えてきた景色もある。
横手の本気でそこに挑むというのは、横手のブランド力を高めるために必要なプロセスであるような気がしている。
「応援人口」という横手市独自の概念。
「横手市応援市民」にご登録頂き、ふるさと納税をし、横手の物産をご購入頂き、それをPRして頂き、定期的に横手に訪れて頂く。
このような形で、「応援市民」の総数が安定した形で見込めるのであれば、2040年、67,000人という時代が来ようとも、横手市は消滅しないまちづくりができるのだと思う。
ふるさと納税で地方創生。ふるさと納税で日本を元気に。
ふるさとに恩返しをしたい、応援したいという気持ちを形にする制度である。
横手の挑戦はまだ始まったばかり。
現在品物をご提供頂いている事業者の皆様には、これからもさらに魅力的な品を生み出して頂きたいし、生産者の意欲が高まる、自分が精魂込めて育てた農作物が高い評価を頂けるような仕組みもぜひ導入して頂きたいものである。
明日は、各常任委員会に分かれての審議となる。
追伸・今日、本会議の最後に「タブレット端末導入推進会議」が正式に設置され、実務者による初会合が行われた。
これまでの議会改革推進会議で積み上げてきた議論、見えてきた課題を整理しながら、各議員がそれぞれの研修等で培ったものを持ち寄り、一つ一つハードルをクリアし前に進めて参りたいと思う。
当局の協力には感謝しているし、的確なアドバイスも頂き大変参考になった。
一つの課題がまた別の課題につながっていくなど、なかなかすんなり行かないな、と感じた今日の打ち合わせであった。