今日は議会だよりの編集会議。
6月定例会の日程が例年より後ろに1週間ずれたため、7月15日に市民の皆様の手元へお届けするためにいつもよりタイトな編集日程である。
いつも催促をしないと原稿を提出されない方は、「議会だより」をどのように捉えていらっしゃるのでしょうね。
さて、前回の続き。
先週23日(木)に行われた総務文教常任委員会での質疑について。
まずは、「広域防災拠点機能を有する横手体育館(よこてアリーナ)建設促進を求める請願」についての審議。4名の紹介議員の内お三方にお越しいただき質疑を行った。
3月議会で予算を削除し、そのことを受けて市長も「断念する」と正式に表明している、言わば一度「決着のついた」案件である。
紹介議員をお引き受けになった議員各位の気持ちも理解できる。
「あったらいいね」という施設だからである。
約1時間半。
同時進行していた他の常任委員会の審議を一時中断していただいての、真剣な議論であった。
議会は馴れ合いの場所ではないが、日ごろから親しくご指導いただいている先輩方と、あのような形で、交わらない議論をしなければならないのは心苦しい限りだった。
感情的にもなってしまう。
私から申し上げたのは一点だけ。
一般質問でも申し上げたことであるが、今、施設型の観光施設整備ではなく、地域資源を活かし、みんなで一緒になって観光地域づくりをしていこうとしている一方で、何か施設を建てれば外から人を呼び込むことができるという発想は矛盾していないか?
ということである。
真剣に考え、信念を持って出した答えを、この短期間で覆す大義は私にはなかった。
結果は、賛成2、反対5、欠席1(議長は加わらない)で、私は3月に引き続き反対。
未だ「くすぶっている」と言われているこの問題に必要なこと、まずは「リセット」だと思う。
今になってから「そうではない」と言われましてもね・・・
補正予算の審議では何点か質問。
まず、総務費の地域振興費、過疎地域等集落ネットワーク圏支援事業については、大森町保呂羽自治会が行う結いの支え合い事業が総務省の補助事業に認定されたことについて。
「共助」が、全市に当てはまる地域政策の答えであるとは必ずしも言い切れないとは思うが、現に市内の共助組織は過疎地域活性化系の様々な事業の採択を受けていることから、地方創生の「小さな拠点」整備事業をフルに活用して、現在停滞している「交流センター化」を加速させてほしいということを申し上げた。
教育指導費の「いのちの教育あったかエリア事業」については、文科省の道徳教育総合支援事業において秋田県の特色ある道徳教育が紹介されていることから、横手市の現在の取り組みについてお聞きした。
秋田の子どもは自己有用感、「自分が属する集団の中で、自分がどれだけ大切な存在であるかということを自分自身で認識すること」が不足している傾向があるそうで、まずはひまわりを育てることなどを通じてそれぞれ特色的な指導を行っているようだ。
「有用感」という言葉、恥ずかしながら初めて聞いた。
教育行政というのは日々勉強である。
他に、管内視察ということで、総務省のオープンリノベーション事業で改修した増田庁舎と、4月にオープンした生活環境施設「ほたる」(ざっくり言うと観光案内所)を視察。
増田庁舎については、正直言って愕然とした。
国の補助事業のため3月いっぱいで改修事業は終了。4月1日から行政機能は2階へ移動し、総合窓口は1階に設置し動き出していた。
図書館については、本の運びだし等の関係でオープンは7月という説明であった。
それはそれで結構である。
しかし、エレベーター設置工事が思った以上に大ががりななものになっており、せっかくの1階の窓口は閉鎖。正面入り口はまたシートで覆われていた。
用事のある方は横の通用口から入っていかなければならない。
普段あまり訪れない方は、入り口がどこにあるかも分からないだろう。
なぜこうなっているかということは、今回私たちが委員会で視察に行っていなければ分からなかった事実である。
ここは一体何なのだろう?何がしたいのだろう?
地域の方々は、約10か月にもわたり工事が続き、不便な状況が続いている事実をどう受け止めていらっしゃるのだろう?
誰のための、何のための施設なのかということである。
役場は役場、それが本来の姿ではないか。
場当たりでブレまくりではないか。
ポリシーのない「リノベーション」から何を生み出そうというのだろうか?
これからもしっかりと見守っていきたい。
「ほたる」の外観。
増田のまちなみの入り口で、大型バスの駐車場も完備で観光客をお迎えする拠点施設である。
いわゆる、古くて新しいたたずまい。
恥ずかしながら、よく知らずに「この辺の梁はそのままなんですか?」などと質問してしまった(笑)
併設の内蔵は以前のままだが、この大きな建物は全くの新築。
それ位、趣のあるいいたたずまいである。
おみやげを買い求める長蛇の列ができるなど、今のところ大盛況のようである。
他ではあまり見ない増田の特色ある商品が売られていて、とても結構だと思う。
地元りんごでつくったドライフルーツ、最高でした。
これまでに一体何度聞かされてきた言葉だろうか?
いつも「説明が足りない」などという入り口の手続き論で、核心の議論にたどり着かない状況を若輩ながら憂慮している。何とか改善できないものだろうか。
明日は6月議会の最終日を迎える。
産業建設分科会からは、予算の修正案が提出されるようだ。
3月に引き続いて2回連続の修正なんて、こんなことって今まであったのだろうか?
アリーナに関する請願についての採決も行われる。
追伸・消防訓練大会に向け、連日早朝練習を行っている。
小型ポンプ操法3番員として3年目。
今日、初めて何かをつかんだような気がする。
本番は日曜日。選挙もあって大変です(汗)