奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

「もっと教えて!横手市議会」200回記念!!

2020-07-28 21:34:26 | 日記

県内で約100日ぶりに秋田市で新たな感染者が発覚するなど、新型コロナウイルスの感染拡大が全国に広がっています。

そんな中で、昨日から今日にかけて東北地方を大雨が遅いました。

お隣大仙市では7月の観測史上最大の雨量、由利本荘市や仙北市では土砂崩れが発生し、秋田新幹線や秋田自動車道も不通の状態が続いています。

横手市でも昨日から自主避難所を立ち上げるなどの対応をとり、地元大雄地域では夕刻に、防災行政無線での注意喚起がありました。

一番手っ取り早く確実な情報伝達手段だなあと改めて感じたところです。

梅雨明けが遅れている中で、引き続きの警戒をお願いします。


さて、毎月2回放送している横手かまくらFMの市議会紹介番組、「もっと教えて!横手市議会」が、昨日の放送で200回目の節目を迎えました。

平成24年の番組放送開始から9年目に突入し、これまで多くの方々のご協力のお陰でこの日を迎えることができたものと、改めて深く感謝申し上げます。

この度の記念放送には、第1回目の放送に当時の議長として出演された佐藤清春議員と共に、僭越ながら広報広聴委員長としてお話をさせていただきました。



サプライズゲストとして初代パーソナリティの方から懐かしい声でメッセージをお寄せ頂きましたし、当時南中生として横手かまくらFMさんの職場体験の一環で番組に出演した生徒さんが高校生になり、節目の記念インタビューを通じて立派に成長した姿を聴かせてくれました。

コミュニティFM放送を活用した市議会の情報発信については、様々な議会広報誌の取材を受けていますし、全国各地の議会から多数行政視察としてお越し頂いている実績もありますから、市議会全体で取り組んできたこの番組があることが、私たちにとって大きな強みであると感じているところです。

たとえ議会に関心がなくとも、たまたま流れていたラジオから手軽に情報を得られるというラジオならではの良さをいかしながら、市民と議会の距離を少しでも縮めることを目標にチーム一丸となってとり組んできた、「もっと教えて!横手市議会」。

また最近の傾向として、議会見学や議会報告会、意見交換会などのご縁をきっかけに小中高校生や地域の方々にご出演頂くなど、より市民参加を意識した番組づくりに力を入れています。

足掛け9年…

番組をきっかけに、市政に対し興味を持つようになったという嬉しい声に、私たちは確かな手応えを感じているところです。

これからも一人でも多くの市民の皆様から番組にご参加頂くことによって、より身近で「開かれた議会」実現に向け努力して参ります。引き続き番組への応援、どうぞよろしくお願い致します。

市議会ホームページからお聞き頂けます。


追伸・今日は、市内7中学校の生徒会代表で組織する「Y8(ワイエイト)サミット」が開催されました。

11月に実施予定の中学生議会に向け、一般質問という形式をとって市当局側に提案する内容を生徒自らが取りまとめるプロセスに、私たち市議会との対話を加える試みが昨年から行われています。

いつも感じていることですが、Y8の生徒たちは地域課題を的確に捉えていますし、横手市の将来のために、中学生という立場でできることを真剣に考えています。

「政策形成懇談会」という堅苦しいネーミングになっていますが、ベテラン議員の先輩方も生徒たちとの対話を楽しんでいる様子が伝わってきますし、子どもたちの未来のために責任ある議論をしなければと、決意新たに刺激を受ける貴重な時間となっています。

本番が今から楽しみです。

もちろん、7名の生徒会長から大変立派なコメントを収録しましたので、今後の「もっと教えて!横手市議会」にて放送します。どうぞお楽しみに!


横手市成人式、1年延期へ。

2020-07-17 23:18:12 | 日記

昨日は、横手市議会ICTプロジェクトチームが開催され、2度目の更新を控えたタブレット端末の運用について協議を行いました。

本日閣議決定された「骨太の方針」においても「行政のデジタル化」を「1年の集中改革期間」で進めることが明記されています。

新型コロナ禍において、社会のデジタル化の遅れが強く指摘されていますから、私たち地方自治体も時代に合わせて変わっていかなければならないのにも関わらず、横手市役所は未だにタブレット端末の導入に後ろ向きです(苦笑)

最近の傾向として、タブレットを入れている自治体は議会も執行部側も足並みを揃えて有効活用しているのですが…

タブレット端末導入の目的は「ペーパーレス化」が入り口で、すでに「オンライン化」という第2ステージに入っています。

私たちもICT先進議会として、「オンライン化」にできるところから挑戦していかなければならないものと思います。せっかくのハイスペックな機器を有効活用し、市議会としての危機管理を考えるためにも…

学校へのエアコン導入のように、やるべき時にスピード感を持って取り組まなければ、限られた予算の中で課題は積もり積もっていくだけですし、これも、時代の流れを敏感に感じ取り決断する自治体運営のセンスが問われています。


さて、今朝の地元紙での報道の通り、毎年8月15日に開催している横手市成人式の1年延長が発表されました。

すでに各方面へ案内通知が発送され、7月15日付の市報でも予定通り開催する旨の記載がありましたが、ご承知の通り首都圏での新型コロナウイルス感染拡大が新たな局面に入っていることから、多くの新成人が帰省することになる成人式開催を不安視する声が各方面から出されていました。

先週7日(火)に行われた総務文教常任委員会協議会での担当課から現状の説明では、マスク着用、換気や消毒の徹底、入場前での検温というごく当たり前の対策をとり、出身中学ごと午前午後に分けることで密を避けて開催する方向だが、今後の感染状況によっては延期や中止もあり得るとの方針を聞いていました。

ちなみに、式典後に出身中学校に分かれて行われる同期会については、早々と全ての中学校で中止の方向性が示されていたことからも、当事者の新成人は現状を正しく判断していたものと思います。

成人式を夏に開催している近隣市町村では軒並み延期の判断を早々と下していることからも、所管する私たち総務文教委員会の総意として「延期が妥当」との申し入れを行っていましたが、市長から回答があったのは昨日でした。

1年延長を判断した理由として、15日に開かれた(各中学校の代表により組織する)成人式実行委員会において開催を不安視する声が上がり、総意として「延期を望む新成人の意向を尊重した」との説明をしています。

本来成人式を主催するのは市であって、9月までの市主催行事やイベント等は軒並み中止する方向性が示されていたのにも関わらず、成人式だけは予定通り開催するとしていた市の方針は大きく矛盾するものだということは、議会からも指摘されていました。

首都圏からの往来が予測されることから、私たちは厄払いの同級会の中止を決めていますし、還暦や古希を迎える市民の皆さんも同様の判断をしているようです。夏の送り盆や地域の夏まつりも中止決定されていますから、8月に市主催の行事を敢えて強行することは本来あり得えませんし、なぜそういう意思決定がまかり通ってきたのでしょうか。

一生に一度しかない成人式を迎えるにあたり、前もって衣装を準備するでしょうし、ヘアメイクや記念撮影、宴会場や飲食店にもキャンセルや変更が生じることになります。

当事者やご家族はもちろん、関係する多くの方々の影響を考えれば、中止や延期の判断は少しでも早く下すべきです。

秋田県知事は県民に対し、不要不急の首都圏方面への往来には慎重な判断を求めていたのにも関わらず、横手市はなぜ1ヵ月を切るまで「開催」にこだわったのでしょうか?

横手市役所の意思決定の在り方は、理解に苦しみます。

感染者への差別はするなと言いながら、今このタイミングで首都圏からお越し頂くことは積極的に歓迎できないというのが世の中の空気だろうと思います。

だからこそ、政府は「GO TO キャンペーン」を急遽方針転換したものと思います。

仮に成人式を強行したとして、感染者が出なければ市としてはラッキーなのかもしれません。しかしながら、その判断基準は無責任ですし、参加する新成人やご家族が嫌な気持ちになるようなもっていき方では、「横手愛」も何もありません。

今回の意思決定はあまりにも場当たりですし、現在の混迷する市政運営を象徴する事例です…


行政と住民の危機感の共有~全若東北ブロックオンライン研修~

2020-07-15 23:15:55 | 日記

大雨による土砂災害が各地で発生しています。

NHKスペシャルの結びの言葉が印象的でした。

「それは、空振りではなく素振り」。

被災された皆様にお見舞いを申し上げながらも、大切な人の命を一瞬で奪ってしまう災害を、他人事ではなくいかにして自分事にしていくのか…

10日(金)は、横手市議会消防議員連盟の夏の研修会を行いました。

新型コロナ禍における救急搬送や災害対策などについて、消防本部・危機管理課と意見交換をさせて頂きました。

この度の大雨災害においても、避難を開始するタイミング、行政から住民に対する情報発信など、これまで突き付けられてきた課題が改めて表面化したように感じています。

先週7日(火)に行われた、全国若手市議会議員の会東北ブロックオンライン研修はまさにタイムリーな内容で、第一部は昨年の台風19号による大雨と河川の氾濫に見舞われた、福島県本宮市の高松義行市長からのご講話。

行政と住民の危機感の共有

教訓の積み重ねにより課題が明確になっている中で、私たちは次の災害にいかにして対応し、住民の命を守っていくのか、当事者の言葉は、重く私たちの心に響いています。

福島県本宮市は、県のほぼ中央に位置する約88㎢のコンパクトなまちで、福島市、二本松市を過ぎて国道4号線を走っていると、名だたる企業が立地しているのが印象的です。

東日本大震災からの復興に道筋が見えつつあった時に、昨年の台風19号はまたしても被災地を襲いました。

水害慣れへの反省…

阿武隈川と安達太良川の改修を進めてきており、あと1年で築堤の改修工事が全て完成するところだったそうです。

それでも、台風は待ってくれません。

30年前に大きな水害が起こっていて、それを経験した人には「あれより大きな水害はもうこない」という意識が、行政側としても以前に比べハードが格段に整っていることから、あれよりひどいことはならないだろうという想い込みがどこかにあったのかもしれないということでした。

本宮市では、防災行政無線とコミュニティFMから各家庭への防災ラジオへの割り込み放送を駆使し、ホームページなど様々な媒体も活用しながら避難を呼びかけたものの、「私は大丈夫」という方々にいかにして行動に結びつけて頂くのか…

突き付けられている、重い重い共通の課題です。

防災無線を通じて災害を知る方が一番多いという分析を踏まえて、避難していれば亡くならずに済んだという命をいかにして救うのか…

自主防災組織、消防団、民生児童委員のフォローがあったものの、早めの避難が叶わなかった…
 
事前にハザードマップを配っていても、目を通していただけなかった…

そこに命の危険があるときに、守らなければならない情報…

市民が聞いていなかったのではなく、伝える側に大きな問題があった…

平時から、市民と行政が知識を共有することで被害を減らすことができた…

くどいようですが、横手市は財政負担を理由に、防災無線の更新(デジタル化)は行わないこととしています。

外の防災無線は豪雨の音でかき消される場合があるといいますが、「逃げろ」と直接訴えかける手段はテクノロジーの発達とともにバージョンアップさせていくことが基本だろうと思います。

手放す判断はあり得ません。

高齢者や災害弱者と言われている方々への必要なフォローが、「個人情報保護の壁」に跳ね返されていることも大きな課題です。

私たち全若では、これまでも災害をテーマにした研修を重ねてきました。

実際に経験した首長の言葉は重く、次世代を担う私たち若手議員にとって大変勉強になる貴重な時間です。

高松市長、お忙しい中ご教示を賜りありがとうございました。
本宮市議会には仲間がいますから、今後ともどうぞよろしくお願い致します。


研修の第二部は、一気に東京霞が関に飛びました。

「新型コロナウイルス感染症流行を踏まえた今後の学校教育の方向性について」ということで、文部科学省初等中等教育局教育課程課からのご説明。

新学習指導要領のおさらいと、新型コロナ禍における「学びの保障」総合政策パッケージについて、最新の国の動向を学ぶことができました。

新たな指導要領では、これまでの教育観から大きく変わり「資質能力」というキーワードが多く、単なる学力だけでなく思考力・判断力・表現力を総合的に捉えて「構造化」しているところが印象的です。

タブレット端末1人1台整備の「GIGAスクール構想」はそれを具現化するものだと思いますし、新型コロナ禍において急遽前倒しになったのは、誰一人取り残さず「学びを保障」するためだと言えます。

長期的には、社会全体が新型コロナとともに生きていかなければならない状況を考えると、配布することが目的ではなく、目指す教育観の下にいかにして有効活用していくのかが大きな課題です。

私からは、そもそもタブレット端末に慣れていない市役所(教育委員会)に対し、国から丁寧な指導やフォローをして頂くことを要望しました。


この度のオンライン研修。東北ブロックとしては初めての試みでしたが、全国各地の会員に多数ご参加頂き、マスコミの取材も入ったようです。

福島県本宮市長のお話を直接お聞きした数分後に霞が関に飛んでいけるというのは、まさに文明の利器を活用した今までにない研修のあり方だと感じます。

オンラインだと、その場の空気感や話し手の熱意が伝わりにくいという課題があると言われていますが、本宮市長も文科省のご担当も、ネット回線を通じてほとばしる熱い想いがビシビシと伝わってきましたし、質疑応答にも力が入りました。

全国顧問(前会長)として謝辞を述べさせて頂きましたが、いい研修をやって親睦を深めるのが私たち全国若手市議会議員の会の強固なネットワーク力の源になっています。

新型コロナが落ち着いてまた皆さんで集まれることを願いつつ、有意義な研修をセットして頂いた東北ブロック代表・事務局長はじめ、ご参加ご協力頂いた皆様に深く感謝申し上げます。



タブレット2台とPCの三刀流!

視力が低いため離れすぎると画面が見えませんから、ついつい画面に近づいてしまうとデカい顔が強調されてしまいます(笑)画面の角度も難しく、なかなか皆さんのようにスマートに参加できません…

課題山積、総務文教協議会~唐突な方針転換~

2020-07-08 23:15:23 | 日記

またしても…九州地方をはじめ、各地で記録的な大雨に見舞われました。
被災された多くの方々に対し、謹んでお見舞いとお悔やみを申し上げます。

「今まで経験したことのない雨」が毎年いたるところで発生しています。大型台風ではなく前線の停滞によりこれだけの被害が発生しているものですから、いつ何時私たちの目の前で起こるか分かりませんし、これまでの経験値など、命を守る判断を鈍らせる要因にさえなります。

日本の歴史をひも解くと、政治は治水でした。

もはや、「今まで経験したことのない雨」でも被害が起こらない抜本的な対策が必要ですし、その上で、過去の痛ましい教訓を踏まえた自らの命を守る行動を、自助・共助・公助により展開していかなければならないものと思います。

新型コロナ禍での避難生活という、懸念されていた事態にもなっています。まだまだ厳重警戒が求められている状況が続くようですから、皆様くれぐれも人命第一でお気をつけ頂ければと存じます。

全国の若手議員同志各位のご奮闘にも、深く敬意を表します。共に頑張りましょう!


さて、昨日は所属する総務文教常任委員会協議会が行われました。

当初、小中学校に1人1台のタブレット端末(PC)を整備する国の「GIGAスクール構想」に向けた、横手市教育委員会の今後の方向性について協議する予定が、追加追加で4点の協議事項となりました。

新型コロナ禍により国が前倒しで進めようとしているこの取り組みは、まだまだ課題が多いものと感じていますが、現場では先生方を巻き込みながら懸命な準備が進められています。

原画収蔵数世界一を誇る「増田まんが美術館」は、今後観光拠点としての動きが加速していくことになりそうです。方向性はその通りなんでしょうが、こちらも多方面において課題が多いものと思います。

毎年8月15日に開催している「横手市成人式」について、担当課から現状の説明がありました。

開催する方向で準備を進めているようですが、首都圏での新型コロナ感染者が拡大傾向にあることから、市民の間でも開催を不安に感じている方が多いようです。

今日、秋田県知事が「首都圏の往来を慎重に判断」するよう呼び掛けたことから、予定通り行うのか延期するのか、主催者である市は明確な判断基準を早急に示すべきです。

一生に一度のことを楽しみに、すでに準備を進めている新成人もたくさんいることでしょうから…


どれも重要な協議事項の中で、旧大森中学校解体工事に伴う「大森コミュニティ交流センターの休館」についての説明は、先の6月議会での議論をひっくり返す、あまりにも意味不明で唐突な方針転換だと言わざるを得ません。

閉校して8年となる旧大森中学校周辺施設の解体工事の中で、体育館部分が「コミュニティ交流センター」として利用されていることから、事前の説明なく今回の工事からは切り離され、旧耐震基準でありながら「当面は利用を継続」することになっています。

本年3月議会において令和2年度当初予算の中で同施設の解体費が計上され、6月議会で解体業者との契約議案を議決した経緯がありますが、今になって、電力供給の引き込み線が校舎部分にかかっているため、解体工事中の体育館利用が困難であることが分かったそうです。

ちなみに、先の6月議会委員会審査の際、解体工事中の利用者の安全を心配する議員の質問に対し、「安全に配慮しながら使っていただくことを想定している」との答弁がありました(苦笑)

ただでさえ、今回の事案は総施設の4割圧縮を目指す「横手市財産経営推進計画(FM計画)」との整合性が厳しく問われていますし、これまでの市の方針とは相いれない部分が多い進め方でした。

「事前の調査不足」を今更お詫びされたとしても、議決後にそうやって簡単に方針転換するのでれば、議会の議論は意味を成しません。

やりとりの中に「市民」が登場しないことも気になります。

地元の声として、地域づくり協議会からの要望を受けて「コミュニティ交流センター」として整備された経緯があるとはいえ、旧耐震基準の施設であることを踏まえた今後の方向性、解体工事からは切り離したこと、そして今回、工事期間中は利用できなくなったといったようなことが、その都度きちんと地域の方々と丁寧な話し合いがなされてきたのでしょうか?

FM計画上「長寿」に位置付けられていない施設は、大規模な修繕は行われません。たとえ市民要望があったとしても、「旧耐震基準」と「予算がない」ことが盾にされてきました。

今回、「危険な校舎の解体を急ぐべきだと判断した」と言いますが、同時期に建てられた体育館が修繕をせずに残されることに対する「危険」をどのように考えるのでしょうか。利用者の不安をあおるつもりは毛頭ありませんが、市の管理者責任が問われます。

FM計画は、これからも横手市が持続可能なまちづくりを進めていく上で、決して避けては通れない道です。

にも関わらず、軸がブレ、その都度場当たりの判断に終始し、自己矛盾の説明を繰り返す当局の姿勢は、議会から何度指摘されても改善されません。

それでいて、新しいものをつくることにはなぜ前のめりになれるのでしょうか?

私たち総務文教委員会では、創意として「FM計画の推進」を行動目標に掲げています。

解体費を予算計上する前に、市民に寄り添いながら一つ一つ丁寧なプロセスを経ていただくことを望みます。そうすることによって、市民に浸透し納得感が得られるFM計画となっていくことでしょう。



午後からは自宅に戻り、全国若手市議会議員の会東北ブロックオンライン研修に参加しました。

詳しくは次回申し述べますが、キーワードは「防災」と「新型コロナ禍における学校教育」。
全国各地からご参加頂き、とてもためになる有意義な研修でした。


地域課題の共有。

2020-07-01 21:36:36 | 日記

今年も半分が過ぎました。新型コロナの感染拡大によりありとあらゆるものが「自粛」されたことで、何だかあっという間だったような気がします。

今日からは「レジ袋」が有料となりました。ふらっと立ち寄るコンビニでどうしたらいいものかと…

これも、「新たな生活様式」の一部になっていくのかもしれませんね。


さて、29日(月)は、地元大雄地域局幹部職員の皆様と地域課題について共有する懇談会が行われました。

大雄地域では、市内で唯一「集落座談会」を毎年開催しており、大雄地域局に勤務する全職員が手分けして、地域内全ての集落会館を訪問する特徴的な取り組みが行われています。

こうした献身的な姿勢には本当に頭の下がる思いですし、大変なご苦労かとは思いますが、市民一人ひとりに向き合い対話を重ねる経験というのは、行政マンのかけがえのない財産として蓄積されていくことでしょう。

例年夏に開催されていますが、今年は新型コロナの影響もあり中止せざるを得なくなったということで、まずは書面で受け付けた要望と対応状況について情報共有させていただきました。

気になるのは、毎度お馴染み、地域に十分な予算がないということ。

地域のことが地域で対応しきれていませんし、地域独自に、しかも市民が自主的に取り組んでいるようなことでさえ、「全市的」という訳の分からない理屈で予算措置されない事例が散見されています。

譲渡した民間から一方的に返された温泉施設の維持管理費には税金を投入するのに、直営温泉の修繕が放置されている矛盾は笑えません。

いつも申し上げていることですが、現在の市政運営を象徴するお金の使い方です。庁舎が必要だからと建て続けられている一方で、「地域局」が本来一体で担うべき「権限と財源」の在り方が曖昧にされていることについても大いに考えさせられます。


次に、「地区交流センター化事業」についてですが、

市内全ての地域において、いわゆる「公民館」単位を基本に地域の自立的な「自主運営組織」を育成しながら、準備の整ったところから「公民館を地区交流センター化する事業」が平成29年から行われています。

市内28公民館の内、実際に動き出しているのは半分で、人口減少社会における持続可能なまちづくりのための、「市民協働」や「自主運営」といった崇高な理念とは裏腹に、実に課題が多いというのが私自身率直な印象です。

市は「公民館を交流センターに変える」ものだと説明し、地域の方々もそのように理解されていたはずなのに、いつからか「センター化は事業」だと言い出したり、実際に動きだしている地域においても「設置条例」が整備されておらず、根拠は「公民館」のまま。でも、看板は「センター」で「センター長」さんを中心に熱心な活動に取り組まれています。

この、根拠があまりにもあいまいであることは、今年の3月議会で大きな議論になりました。

「交流センター化した地域においても、未だ公民館設置条例が残っていて、その中で地区交流センター『事業』を行っている」という市の説明は、位置づけや責任の所在が不明確です。

何かあった時、どなたが責任をおとりになるのでしょうか?

そうした矛盾点については、「今年度1年かけて政策決定する」旨の方針が示されていますが、その事が地域の方々にどれだけ伝わっているのか大いに疑問です。

根拠が明らかになっていないのにも関わらず、地域住民は事業実施に向け動かされている…

こんな有様では、センター化することが目的なの?と指摘されても仕方ありませんよね…

もともと公民館のない(建物として)大雄地域においては、来年度からの試行に向け、何とか形にしようと準備委員会やワークショップを開催して方向性を見出そうと努力している最中にあります。

文言の整理を含めて、根拠が曖昧なままに「センター化する目的」だけが独り歩きしている中で、(いつからの?)5年後?を目途に「全ての公民館を交流センター化する」という市の方針に、地域が振り回されてはいないでしょうか?

将来的には、地域の自主運営組織に「公民館」を「指定管理」させるとしていた方針だったように記憶しています。権限と財源の裏付けが一体になることで初めて、その事業は「自主運営」と言えるのではありませんか。

こうした課題も十分な整理がなされまいままに、ただ「やれ!やれ!」と煽るのは滑稽に映ります。

この「地区交流センター化事業」を通じて、地域を拠点としたまちづくりをどのように描くのでしょうか?


横手市財産経営推進計画(FM計画)に基づく、地域が抱える「公共施設の維持・再配置」も大きな課題です。

そもそも、地域が持ち続けられる施設の適正規模はどうあるべきかということは、多種多様な方々を巻き込みながらより丁寧で主体的な議論が必要です。

市は、今後「全て持ち続けることは困難」だという真実を、市民に理解して頂くための説明責任が果たされていると胸を張って言えるのでしょうか?納得し理解してもらうための努力が十分なされているのでしょうか?

その上で、新しいものの議論をしなければなりません。

私たちは議決する責任において、解体の予算がつくこと、解体業者が決まるということは、そうした丁寧なプロセスを踏んで提案されているのだと信じたいものです。

「新しいものを建てたい」という割に、古くなった既存施設への心配りがあまりにも不十分です。


このように、地域局との意見交換を通じて地元議員が地元の課題をよく理解した上で、議会としてぞれぞれの地域が抱える課題を共有し、チームとしてどんなことができるかを考える原点にあるものが、毎年行っている「議会報告会・意見交換会」です。

年度当初では、7月の東京オリンピック辺りの開催を予定していましたが、ご案内の通り新型コロナの感染拡大を受け、今年度は10月に実施することとしました。

もちろん、仮にまた「緊急事態宣言」などが発令されるような状況になれば、ためらわずに延期や中止することを前提に、私たち広報広聴委員会・広聴分科会が中心となって準備を進めております。

昨日30日(火)に行われた広聴分科会では、今後の進め方を調整し、今年も引き続き「地区会議」との共催をお願いすることから、各議員が手分けして訪問し開催趣旨を理解してもらうための役割分担を確認しました。



議会改革を進める上でのキーワードの一つ、議会としての「政策形成サイクル」を確立させるためには、市が進めようとしていることに対し、市民の皆さんはどのようにお感じになっているのかを議会として汲み取る仕組みづくりが必要です。

「議会報告会」が地域課題を承る貴重な機会として機能している部分も大切にしつつ、せっかく各常任委員会が活動テーマを設定している訳ですから、それを活かした新たなチャレンジを模索しているところです。

最近の傾向として、私たち議会が地域に出向くことによって明らかになる事実もあることから、何とか予定通りに開催できることを願っています。

委員長は広報所属ですから、広聴分科会に参加する際は、あくまでも「よく喋るオブザーブ」に留めています(笑)


新型コロナ禍での各地の大雨、皆様十分にお気をつけ下さい。