奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

集中豪雨。

2017-07-24 21:54:40 | 日記

この度、秋田県内各地を襲った集中豪雨。被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
不眠不休で対応にあたられている関係機関の多くの方々には、心から敬意を表するものであります。ありがとうございます。

22日(土)、例年の1か月分以上の雨が集中的に降った。観測史上最大とのことである。

地球規模で異常気象に見舞われる今、先般の九州北部地方をみても集中豪雨というものは何十年に1度たまたま訪れるものではなく、遠い場所での出来事でもないということを実感している。

決して、他人事ではないのだ。

今回浸水した場所、土砂崩れが発生した場所、孤立した集落というのは、今後また局地的な雨に襲われれば、また被害が起こり得る場所だということを示している。

策定中のハザードマップとの照らし合わせが必須である。

水系を熟知している地域の方々のお話を聴いていると、河川改修というのは、ただ一か所を整備すればいいという話ではなくく、今回も、長年地元で懸案事項であった古い堰の水量が一気に増えたことによって、水路を伝って隣接する集落に大きな影響が出ているのである。

「こんなに水が増えたのは初めてだった」との声からも、昨夜避難勧告が出なかったのが不思議な位、危機一髪だった集落があったということをきちんと想定できていたのか、危機管理できていたのかということである。

他にも、市内にはこういう場所がまだまだあるのだろう。改めて気を配らなければならない。

それにしても、水系をきちんと把握し次世代に引き継いでいくのは、農地を守るだけでなく、水害から命と財産を守るためにも大切なことであると痛感した。

私自身、水路の泥上げや草取りをする「堰払い」に先週も参加したばかりだが(春先にも行われている)、

堰頭(せきがしら)というリーダーがいて、要所要所でゲートを管理してくれている人もいる。そういう方々が事前に危険を察知してゲートを閉めたり開いたりしてくれていることによって、流れてくる水量は一変するのだ。

市街地を含め、水路という水路から水があふれ出していた。それが玄関の手前で留まってくれるのか、床下床上まで来てしまうのかは、まさに紙一重である。

人間は、天から降ってくる雨や雪の量をコントロールすることはできない。しかし、流れてくる水の量は、技術と経験である程度抵抗することはできるはずだ。

件数を数えるのも結構であるが、水の流れを今一度検証することによって、防げる浸水があるのだろうと思う。

もう一つ、災害の情報提供について。

今回も、刻々と変化する情報収集に、インターネット、スマホは大きな威力を発揮した。大手ポータルサイトによって様々な情報を得ることができたし、国土交通省湯沢河川国道事務所のホームページでは、道路の状況はもちろん、雨量や河川の水位をほぼリアルタイムで確認することができた。

同事務所の災害対策支部から発表された防災情報が、その都度時系列で表示され積み上げられていく。

市としていち早くやらなければならないこと、それは・・・

自分が今ここにいる場所は安全なのか?

そもそもの、避難勧告と避難指示の違いについて。

どこにどうやって避難したらいいのだろうか?

道路の通行止めや近づいてはいけない危険個所の情報。

まずは自分の命は自分で守って頂くために必要な正しい情報を、いかにパニックにならずに、情報を求めている方々のところにお届けできるか。

東日本大震災の際、すぐそこまで津波が迫っているという事実を、そこにいる人たちは得られていなかったという傷ましい教訓がある。

アナログな手法が大きな効果を発揮することも様々な事案で証明されてはいるが、情報を得たくてインターネットに接続してくる人たちに対する「目線」の問題である。

プロとして伝えただけではなく、それを理解して行動に移してもらわなければならない。

そういう視点からも、今現在手持ちのツールを最大限活用できているのかということについて、改めてきちんと検証をしていくべきである。

議会に貸与されているタブレット端末によって、市の災害対策本部の情報を逐一得ることができた。
現地の地元議員の生の声、土砂崩れが発生している場所の画像を皆で共有することもできた。

タブレットを導入した効果と言える。

今日から、市の職員を中心にボランティア体制が構築され、土砂崩れ等の現場対応を行ってくれているようだ。頭が下がります。

1か月分以上の雨が、一夜にして全ての農地に浸水した。水が引いているところとそうでないところがある。排水対策がしっかりと施されている場所なのかなど、地形や農地の様々な条件にもよるが、作物への大きな影響が心配される。

関係機関と連携をとりながら、市としても万全の体制がとれるよう、議会としての役割を果たさなければならない。

「個々の判断」。

地域に暮らすものとして当然の責務であることは言うまでもなく、雄物川中流下流の氾濫により、お隣大仙市や秋田市でも被害が拡大していることからも、市としても市議会としても、とり得る最大限のサポート体制で私たちにできる支援に全力を尽くさなければならない。

まさに「後方支援」。目の前の復旧に全力を尽くしつつも、仲間のためにできることがあるはずだ。

全国の皆さまから、お気遣いの言葉、励ましの言葉を頂いています。ありがとうございます。


組織の崩壊は起こるべくして起こっている~7月臨時議会から~

2017-07-22 16:19:26 | 日記

センセーショナルなタイトルで始まった久しぶりのブログです。

ますは、言い訳にもならない言い訳を(笑)

先週の総務文教常任委員会の視察報告にとりかかれないままに、18日(火)、全国若手市議会議員の会役員会と研修会のために福島県いわき市へ。そして、来週も議会改革推進会議の視察が予定されており、書きたいこと、書くべきことがたまっていく一方です・・・

パソコンに向かっている時間と言えば、終了した議会報告会の質疑内容のとりまとめ作業をしていて、ちょうど昨日が私たち3班の検討会だったために、まさに、この2~3日は、締め切りに追われる作家のようだった。

昔から、テスト勉強でもなんでも、尻に火がつかなければ、やる気も集中力も出てこないというのは困ったものである。

6回目の報告会は、市の方針が定まっていないことから、我々としてももどかしい気持ちで答弁せざるをえなかったし、市民の皆様の疑問点に対し、はっきりとしたことを言えなかったのは申し訳ないことではある。しかし、前向きな意見や建設的なご提案が多く、中身のある充実した議論をさせて頂いたと感謝している。

「和やかな議会報告会に・・・」

これは、私たちの班長の冒頭の挨拶でのフレーズであった。

その柔らかい人柄と言葉の通り、最強メンバーの皆さんにも助けられ、非常に良い雰囲気の報告会だったよねと、昨夜の反省会は大いに盛り上がったところである。

夏バテ解消に、少しエネルギー補給しすぎたようにも思います(笑)


さて、昨日は臨時議会が開かれた。

相も変わらずの、事故等による損害賠償の専決処分報告が6件、一般会計補正予算として3030万7000円は、「法人市民税の歳出還付が当初の見込みより過大に発生したため、市税過誤納還付金を補正するもの」であった。

全員賛成により補正予算は可決されたわけであるが、なんと、担当者の勘違いによる間違った答弁がなされたことが、閉会してから発覚し、担当部長が謝罪にまわっていた。

今後、文書による申し入れにより議事録の修正は可能なのかもしれない。しかし、記憶に新しい6月議会の恥ずかしい議事進行の時と同様に、傍聴席にいた方、インターネットでライブ中継を視ていた方々の存在というものをいかがお考えなのだろうか。

正式な手続きを踏まなければ、現在市議会ホームページに公開されている録画放送の内容を訂正することすらできない。何日かかるのか知らないが、その間はずっと間違った情報が垂れ流しである。

6月議会、閉会した予算委員会を開き直してまで、発言の訂正をやらせたではないか。

一部の方にとってしゃくにさわる発言はすぐに取り消しをさせ、市民に対する税の信頼感を著しくそこなうような間違った答弁は不問にされる「議会の形式」は、私のような若輩には理解不能だ。

なぜ、閉会してからのこのことやってくるのだろう?議場での発言の重さ、その事に対する認識が甘いのではないか?

議会と当局の間に緊張感がなさすぎると思う。ここは市議会ですよ。なあなあで済ませられるような問題じゃないですよね。

普通、数字を求められているのに、あてずっぽうで答弁しますか?何の賭けなんですかね(笑)

議事進行する側もする方である。あの雰囲気で、答える側があいまいであやふやだったのはみんな感じ取っていたはずである。だとしたら、10分でも20分でも休憩をとり、議場に出てこない担当者も含めてきちんと事実関係を確認すればいいではないか。それをしないから、思い込みが修正されないままに間違った答弁になってしまったのだろう。

昨夜も話に出たが、やはり議会側としても、今回のように案件がたった一つだけだとしても、きちんと手続きを踏んで、常任委員会なり分科会なりに付託して議論するという「手間」を惜しんではいけないということを学んだ。

プロセスをきちんと踏んで、2重3重のチェック体制が敷かれていれば、答弁間違いなど起こらなかったかもしれない。


昼食をはさんで午後1時からは、議員懇談会。いわゆる「秘密会議」である。案件としては、すでに内容を含めて報道されていることである。

一つ目は、「小学校の煙突用断熱材の使用状況に関する報道について」ということで、いわゆる材料の一部にアスベストが使われている施設があって、それが飛散し健康被害が出るのではないかというNHK秋田放送局の報道が、一部事実と違っていると言いたいらしい。

吹き付けるタイプのアスベストが危険なのであって、壁や床材の中にアスベストが使用されているケースも多く、それを一緒にして「健康被害」を煽るのは事実に反することで、市内の学校に問題はないということを堂々と発信し、親御さんに対しても丁寧に説明し理解して頂ければいいだけの話である。

よく分からないことを口頭でとうとうとおっしゃるのではなく、実態はどういうことで、今後何をするのかということを1枚にまとめて配付して頂ければいいのであって、マスコミ批判など聞かされなくて結構だし、議員懇談会は、弁論大会でも、想いを発表する場所ではない。

2つめは、「車検切れ公用車の運行について」。

これも、すでに新聞テレビ等で報道されている通りであるが、どうやら同様の事例が秋田市でも発生したことに関する記事の扱いに対し、横手市役所の広報部門としては、マスコミに対し事前にきちんとレクチャーをした上で報道してもらいたかったそうである(笑)

意味不明で、恐るべき感覚である。

報道の自由があって、権力を監視するのがマスコミの役割だというご認識が、どうやら横手市の広報はお持ちでないらしい。そう考えると、これまでの振る舞いに対するつじつまが合う。

自分たちの意向に沿った報道を求めようとする行為については、つい最近も問題になったばかりではないか。

秋田市の公用車が1か月半車検切れだった報道がなされた15日、横手市でも同様の事案がないか18日になって確認したところ、上下水道部所有の公用車を車検切れのまま「一瞬」運行していた事実が発覚したらしい。

秋田市は1160キロで横手市は6キロなのに・・・と言いたいのかどうか知らないが、19日に全部署の公用車約750台を点検したところ、他に期限切れはなかったそうで、「市民の信用を著しく失墜させ、大変申し訳ない。今後は再発防止を徹底していく」と判を押した陳謝が市からなされたことは、地元紙の報道の通りである。

昨日、本会議開会の冒頭の市長の発言によれば、「度重なる事務手続きのミスをお詫びしたい。再発防止に全力で取り組む」そうであるが、全く同じことを、これまでも言い続けているし、同様の事例が今年の3月議会に、事実を隠ぺいしたままに専決処分するという姑息なやり方で逃げようとしたことは記憶に新しい。

雄物川地域局で新規購入した3トンダンプ車が保険未加入のままに運行し、平成29年1月、排雪作業中に物損事故を起こした損害賠償が、保険対応できずに市の予算から81000円支払わざるを得なかったという事案であった。

今後の対応についてということで、その時の答弁は「新規購入車も含め、車両の管理、車検、リース契約等などにつきましては、年間のスケジュールにあらかじめ入れておきまして、複数でチェックするという体制にしてまいりたい」と地域局長がおっしゃっている。

市長ご自身も、「地域局長の監督不行き届きですみませんでしたという話ではない」という指摘を受けて、「同感でございまして、早速、私も同様の事の再発防止にかける仕組みづくりということを指示しているところでございます。以後、気をつけます」というご答弁をなさっているのだ。

秋田市の事例を受けてチェックした?

冗談はよしてほしい。3月の段階で、「同様の事案が起こらないように再発防止の仕組みをつくる」と言ったあの言葉はウソだったんでしょうか?

雄物川地域局だけのお話?もしかして、他の部局は我関せずで、まちづくり推進部だけの約束事だったんでしょうか?

事務手続きのミスに関する情報共有や危機管理の連携もできないのであれば、金輪際、部局横断などと言わないで頂きたい。

人間だれしも失敗をするしうっかりミスもする。不本意にも忘れてしまうことだってある。
私もかつて、一度に10も20も仕事を抱え、何を忘れたのかを忘れてしまうことだってあった(笑)

私は、忘れてしまったこと、ミスしたことを攻めているのではない。全く同じ石に2度もつまづいているというのは愚の骨頂であり、あなた方は正気ですか?と言いたいのだ。

今後それぞれの部署はもちろん、財産経営部門においても2重でチェックするというから、仕事が増える現場の皆さんにはご苦労なことである。いっそのこと財産管理のためのAI・人工知能を導入した方が手っ取り早いように思う。

考えてみてほしい。自分の車だったら車検や保険の手続きを忘れるだろうか?自分のお金じゃないから、政策が失敗しても誰も責任を取らず、税金で穴埋めをすることになっても平気でいられるのだろう。全てが他人事で、そういう事案がこの4年間、何回繰り返されたことだろう。

思わず、声を荒げてしまったが、横手市役所には、公の仕事をさせて頂いているという謙虚さがないのである。

市長は、昨日の朝一番本会議場で神妙な面持ちで謝罪した形をとったから、僕の役目はそれで終わりだとでも思っているのか?部下を叱責されたそうだが、再発防止を指示したことが、ご自身の仕事だと勘違いをしているのではないか。

指示することがトップの仕事ではない。成果を出すことである。良いことも悪いことも、全て現場に丸投げをし、口先だけの謝罪を繰り返し、何が起ころうとも、決してブレずに一切の責任を取ろうともしない。

一体どっちに進んだらいいのか分からずに暗闇の中でもがき苦しむ、優秀な現場の皆さんが気の毒で仕方がない。

秘密会の懇談会だから、関係する一部の担当職員しかあの場所にいなかった。怒りに満ちた会場の雰囲気を、市長も副市長も、大多数の幹部職員は感じとっていないのである。

2度も同じミスをするという無様な姿をさらしてしまった。市民に対して申し訳ないな。3度つまづいたら、もはや公務を担う資格などないということを、組織をマネージする立場の幹部職員が意識を共有し、深く深く心に刻みつけること。

再発防止のためには、まずそこから始めましょうよ。我々も含めて。

そういう意味でも、昨日は全員協議会にするべきだったと思う。懇談会を要求してきた当局は鈍感というか、策に溺れすぎだし、それを良しとした議会の判断も???である。

市長は、厳しい言葉が浴びせられるであろうあの場所から逃げたのである。逃がしたのである。

昨日の小一時間は、組織のいい加減さを棚に上げ、マスコミ批判と単なる言い訳を聞かせられるためだけに、私たちは集められた。

そんな姑息なシナリオで乗り切れるほど、今の横手市議会は生易しくないし、我々の目は曇り眼じゃありませんよ。人を馬鹿にするのも大概にしろと言いたい。

「再発防止に努めてきましたが、またミスしてしまいました」などと言い放つ輩は、初めからその任にないのである。何で2度もつまづいてしまったのか、謝罪をしその理由を説明するのは、そもそも誰の役割なのでしょうか。この組織は、そんなことすら分からなくなってしまったのだろうか?

住みたいまち、住み続けたいまちに・・・

人様に対し移住定住を促す資格など、もはや今の横手市役所にはない。

 


「人の上に立つ」ことの意味。

2017-07-15 23:16:49 | 日記

総務文教常任委員会の行政視察で、昨日まで福岡県北九州市に行っておりました。

視察のテーマは「リノベーションまちづくり」と「まんがミュージアム」。

キーワードは、人材でありセンスがあるかどうか。前例踏襲の行政的発想では生まれないイノベーションを、私たち自身が創り出せるかどうか、発掘できるかどうかである。

繰り返します。センスです、センス。

とても刺激的な視察内容は次回から詳しく述べることとして、タブレット端末が貸与されてからは出張中でも様々な市からの情報提供をタイムリーに受けて、それを皆で共有することができるというのも大きなメリットの一つではなかろうか。

これまでだど、緊急連絡は電話で報告があったものの、不在の自宅にFAXや郵便で書類が送られてくるだけで、地元紙に目を通すこともできなかった。重いノートパソコンを持ち歩かなくても仕事ができる、情報を得られるというのは、ありがたいことである。

出発した12日(水)付で市長から議長あてに「職員の処分について」報告がなされたわけであるが、タブレット端末上で第一報を受けたのは、宿泊先に到着してからであった。

出張中、報告はこれだけなのか?本当にこの対応だけでいいのか?という話で持ちきりであった。

まず1件目は、市の非常勤職員が本年6月に横手公園内のトイレで盗撮し逮捕された事案について、「停職3か月」という処分。本人からの退職願を7月12日付で受理しているとの報告。

雇用期間が関係していることからこのような処分がなされたのかもしれないが、逮捕されたという重い事実を考えたときに「停職3か月」というフレーズは、とてもじゃないが一般常識とはかけ離れているように思う。

まさに、思考回路が一方通行ですよね(笑)

この情報を受けた人が、新聞をみた人がどのように感じるのかというところにまで思いが至らないのである。

2件目は、「障害者就労継続支援訓練等給付費の支払い遅延に係る関係者の処分について」。

これは、3月議会の一般質問で事実が明らかになり、議会監査請求を受けて6月議会に監査委員から報告書が提出され、「市の適正な事務執行を求める決議」が全会一致で可決されたことを受けての対応である。

結果として、健康福祉部の担当課長を「戒告」するというもので、その処分理由が「担当職員の確認作業ミス等により支払いが遅れ、多数の事業者に多大な迷惑をかける結果となった。被処分者は、事業運営に困窮した一事業者に対し、不適正な個人的貸付けを行うなど、公務の信用を失墜するあるまじき行為と、今回の原因となった事務体制の不備を見過ごした管理監督者としての責任を問い、戒告とするものである。」との事である。

結果、担当課長にのみ責任をなすりつけただけではないか。

市長・副市長に対し状況報告をし、「適切に対応せよ」との指示を受け、大きな権限を持つという福祉事務所長兼健康福祉部長と相談した上で、事業者に対し最善最速の方法としてこれしかないということで、本来好ましくはない手法であると認識しつつも、苦渋の決断により「立て替え払い」という対応をとり、市長・副市長に「仰せのままに、適切に対応した」と結果報告をしたというのが事実である。

「不適正な個人的貸付け」を行ったことを、上に相談して決めたはずの担当課長のみの責任とし、そのことが「公務の信用を失墜するあるまじき行為」だと、論外である1件目の盗撮事案と同じように「あるまじき行為」と言い切る感覚というのは、もはや理解不能だ。とてもじゃないが、人の心に配慮しているとは思えない。

私は小学生の時、「常に相手の立場になって考えなさい、自分がされて嫌なことは人にもするな」と、よく教えられたものである。

健康福祉部長は、福祉事務所長としてこの分野に関しては「大きな権限」をお持ちなんですよね?「よきに計らえ」と指示した市長・副市長に指示した責任は無いのですか?「管理監督責任」とやらは、一体どこにいってしまったのでしょう?

「ミスは部下の責任。手柄は自分のもの。」これは最悪の上司だと色々な本に書いていますよね(笑)

今回の一連の手続きは「地方公務員法に基づき、職員の懲戒処分を行った」ものであって、日常的な人事の事務仕事の一環として粛々と進めただけだという反論が聞こえてきそうだが、だとするならば、全く幼稚で政治センスがありませんよ。

議会が提出した全会一致の決議文に書いてある文言の意味すら理解できない国語能力に加え、そもそもの経緯、一般質問で指摘されてからの議会監査請求、そして、100条委員会の設置ではなく、全会一致での決議文の可決。

ギリギリの判断でこのような結果に至ったということの政治的意味を全く理解しておられないからこその、7月12日付たった1枚のペーパーによる報告・・・

そういえば、この4年間、一切自分の身を切らない方でしたよね。できない理由が何かあるのでしょうか?

自分の部下が図らずも不祥事を引き起こしてしまったとするならば、頭を下げ謝罪をし、自分の身を削る、場合によっては返上するのが組織の長としての責任の取り方ではないか。

議場を勝手に利用して議長に発言を求め、ついでに言葉だけの謝罪をする。議会をなんだと思っているのだろうか?

将たるもの、誰よりも先頭を駆け、自分の背中で仲間を鼓舞する者。あるいは、いかなる時もどっしりと後ろに構えて、仲間に対し常に安心感を与え続ける者。歴史に残る優秀な将とは、このどちらかである。

結局はどちらでもない。人の上に立つ資質など持ち合わせていなかったということである。
聞く耳を持ち合わせていないのだとしても、そのことを「ご注進」できていないということも大きな問題である。

成人式の挨拶で定番のフレーズ。「権利と義務は一体だ」というお話・・・負託を受けて行政の舵取りを担っている「権利」には、それ以上に重い責任と「義務」が伴っているのでは?


議会報告会を終えて~誰のための、何のための横手市政なのか?~

2017-07-09 22:09:16 | 日記

昨日は、自衛隊家族会大森支部大雄支部合同の防衛講話ならびに懇親会に参加させて頂いた。

常日頃、様々な自衛隊関係の会合に参加させて頂いているが、自衛官を子に持つ親同士の交流を深める活動というのは大変意義深いものであり、この度の九州北部の豪雨災害を始め、多発する自然災害の現場における自衛隊の活躍というのは目覚ましく、本当に頼りになる存在だなというのは国民誰しもが疑う余地のないことだろう。

そういう意味で、防衛省・自衛隊と私たち国民を繋ぐ架け橋として、自衛隊家族会の皆様の活動がこれからも大いに発展されることを願ってやまない。

今年もお招きを頂きありがとうございました。


さて、2週間にわたる議会報告会・意見交換会も、7日(金)の増田会場で無事終えることができた。



全体的に参加者が減少傾向にあるが、今回も共催頂いた地区会議の皆様のご協力ならびに議会事務局のサポート、地元地域局の皆さんを始めわざわざ会場にお運び頂いた市職員の皆さんにも感謝申し上げたい。

増田会場では、地区交流センター化に加え、重伝建街なみ関係やDMOについても質問が出され、まんが美術館のリニューアルという一大プロジェクトが、いかに地域住民不在で進められているのかを痛切に感じた。

議会として、担当委員会としても、情報発信の不足については真摯に反省をしなけばならない。

まんが美術館が入居している「ふれあいプラザ」をまんがに特化した施設にリニューアルさせるため、プラザ内にあった増田公民館の機能、図書館をを移動させなければならないということが、今から2年ほど前から動き始めたわけである。

あの時に、何のためかということを地域にきちんと説明をして、関連事業も含めよりよい形をいかに築き上げていくのかという合意形成を図ることを、もっと丁寧にすべきだったのだろうと思う。

それをしてこなかったツケが、「増田庁舎オープン・リノベーション事業の失敗」に代表されるように、地域の方々の不信感となって一気に噴出してきているように感じる。

議会報告会の会場となった増田庁舎となりにある「多目的センター」。一方的に市側から指定された活動拠点に若干の手を加えただけで、ここで「公民館活動をやってくれ、地区交流センター化を進めてくれ」という行政の姿勢というのは、市民協働とは程遠いし、思い上がりも甚だしい。

実際、例年開催している増田地域センターまつりが、今年は半分の規模でしか開催できなかったというから、まさに、思いつきの政策、場当たりの対応によって市民が振り回され、地域の方々の熱心な活動を妨げているというのが実態である。

何が自主運営だ?何が市民協働だ?できもしない綺麗事を並べるのも大概にしろと言いたい。冗談じゃない。

増田庁舎の空いている場所を利用させてほしいという声も出されているようで、1階左側のカフェが撤退したフリースペースと3階フロアが想定されるが、そこを貸し出すとして、また改修工事を行うの?設置場所を勝手に変更したエレベーターは2階止まりですよね(笑)

また、増田庁舎1階に移転した図書館についても、これまで利用してきた方々にとっては、「静かな環境でおちついて調べ物をしたり、勉強をする雰囲気ではなくなってしまった」というから、本末転倒ではないか。

確かに、リニューアルによって子どもたちが利用しやすい環境にはなっているようだが、フリースペースからの話し声が建物全体に響き渡ってくるというから、「静かな気持ちになれない」というこの場所は、果たして図書館と呼んでいいのだろうか?

この部分をとってみても、図書館とは何ぞや、どうあるべきかという本質を外しているし、利用者の立場を何も考えていないことだし、関係者との調整を全くしてこなかったことを証明しているように思う。

ここで、前回のブログの最後に紹介した、「増田庁舎1階の活用について、アイディアを募集します」という回覧板が出回っていることについて・・・

「市民に親しまれ、世代を超えた交流と賑わいが生まれ、また新たなビジネスの始まりを支援する場所とするため」にアイディアを募集し、「いろんな提案を参考に、よりよい庁舎運営を目指す」そうであるが、ちょっと待ってほしい。

平成27年11月臨時議会の際の説明でも全く同じことを言っていて、それが見事に大失敗した。その責任をどなたもとらずに、自らの失政を棚に上げ、現場の地域局に対応を丸投げし、挙句の果てには市民に対し「こんた庁舎だったら、遊びに行ぎでな!!」というアイディアを出してくれとは、横手市役所の「思考停止状態」、無責任体質を自らが白状しているに等しい。

応募期間が7月いっぱいで、増田地域課が提出先になっているようだが、「増田庁舎改修目的と活用例」として11点、素晴らしい言葉がきれいに書かれているが、これは全て、地区交流センター化の理念と120%合致しているではないか。

縦割り行政が何ら改善されていない。「部局横断」なるスローガンなど、2度と口にしないでもらいたい。

どの程度地域の方々との話し合いをして、あのような回覧板が出回っているのかは存じ上げないが、そもそも、まんが美術館リニューアルという一大プロジェクトを進める入り口の段階で、当時、「地区交流センター化」はまだ試行期間で全体像が定まっていなかったとはいえ(今も定まっておらず、トップが判断を先送りしていることによってむしろ迷走しているようにさえ思いますが・・・)、今後の増田公民館の活動拠点をどうするべきが、地域の方々の熱心な活動に水を差すことのないように、まず第一に拠点をどこにするか、どんな機能が必要なのかを合意形成を経た上である程度のかたちを確定させるべきであった。

その上で図書館機能の議論をし、静かな環境を確保するためにはどの場所にどんな形で移転させればいいかを、図書館関係者が主体となって話を進めていくこと。

そして、行政機能をどうするべきか、どこに置くべきかの議論である。エレベーターは本当に必要なのか、必要だとすればどの場所にどんな形で設置したらいいのかということを筋道立てて広く市民を巻き込んだ議論、経過をオープンにして進めるべきだったのだろうと思う。

見事に真逆の進め方、パフォーマンスで「オープン・リノベーション事業」なる国の委託事業に手を上げて、平成28年3月末までに工事完了という期限が決められてしまい、一切中身の議論ができなかったのである。

このような住民不在、議会無視のふざけた仕事をしている役所など、全国を探して横手市以外にあるのだろうか?

笑い声が聞こえてくるようだ。県内第2の市、県南の雄という看板も存在感も地に落ちている。

さらに、1階の総合窓口には、いまだに「ただ今、都合により行政窓口業務は、すべて二階で行っております」という張り紙が、きれいにラミネート加工までされて掲示されている。

(敢えて写真は掲載しませんが・・・)

私は、昨年の9月議会の総括質疑で、「1階の総合窓口でワンストップで市民サービスを行うとしていた約束が守られていないではないか」ということを指摘させて頂いた。

http://www.city.yokote.lg.jp/gikai/movie000687.html (22:08頃~)

年度が変わればこの有り様である。あの張り紙、撤去されていなかったんですね(苦笑)

現在の横手市議会における議場内での発言というのは、こんなにも軽いのだ。議員自身も発言には気を付けなければならないのは言うまでもなく、当局側の答弁は、全てその場しのぎ、都合の悪いことは隠し、聞かれなければ答えない。力のある上層部の方によって、仕事の進め方も根拠までも捻じ曲げられてしまう状況。

1億円弱もの予算を投じた増田庁舎の改修。

永い歴史の中で、地域住民にとって頼りになる「おらが役場」が、幼稚な思いつきと未熟な仕事の進め方によって無理やり手を加えられた今の姿というのは見るにたえない。

全体像を描くことなく、目先のことしか見えていないから、こういう無様な結果になるのである。

地域活動が妨げられ、静かな図書館も奪われた。もはや、市民に対し総合窓口で行政サービスする気もない。

さらに言えば、まんが美術館リニューアルの目的や、どんな施設になるのかということが、全く市民に伝わっていないし情報提供がされていない事実も今回明らかになった。

(ホームページを探しても、プロジェクトの詳細は分かりませんよね)

今の横手市役所は、誰のために、何のために仕事をしているのですか?と、改めて声を大にして問いかけたい。郷土愛を語る資格などありませんよ。

戦略も描けないし、ビジョンも語れないということは、見えていないということなのだろう・・・

それでいて、「チャレンジデーの参加率103%が市民協働の成果」?だとは、もはや不思議の国、おとぎ話の世界に迷い込んでいるようにさえ思う。

「道半ば」を振り返ってみて、そこにはどんな道があったのだろうか?足跡は残っているのだろうか?

この2週間、様々な地域に出向き様々な声をお聞きする中で、「市民に開かれた議会」とはどうあるべきなのか、市当局に向き合う我々議員の姿勢とはどうあるべきなのかということを、改めて考えさせられた気がしている。

その責任を痛感しつつも、もはや横手市は、組織として成り立っていないことも再確認してしまった。

頂いた貴重なご意見ご提言を皆で共有し、きちんと行動に移したいと思う。

不毛な4年間。これが事実。これが成果なのだ。


議会報告会も最終日。

2017-07-07 15:23:55 | 日記

九州北部地域を襲った豪雨災害。被災された方々にお見舞いを申し上げます。

数年に1度と言われるような局地的集中豪雨が、毎年日本全国のどこかで発生している事実を考えると、これまでの降雨想定は役に立たないのかなとさえ思ってしまう。

治水対策の予算をきちんと確保し計画的に着実に進めていくことが、強靭な国土形成のために必要なことであると改めて実感している。

横手市が現在策定中のハザードマップも、つくって終わり、配付して終わりではなく、各地の議会報告会でも意見が出されているところであるが、避難場所が実態に即したものでなければならず、どこに避難したらいいのかが、地域住民はもちろん、横手に訪れる方々にもご理解いただけるようにしなければならない。

この地域は大丈夫だなどということは、もはやあり得ないのだから。


5日(水)は、横手市戦没者追悼式・第51回一般財団法人秋田県遺族連合会横手市戦没者遺族地方大会に出席してきました。

旧知の遺族連合会事務局長から経過報告があり、年々高齢化の進む遺族会をこれからも存続させるために、戦没者の孫やひ孫で組織する青年部の必要性を強く訴えておられた。

先の大戦が終結して72年。戦争の悲惨さを肌で知る世代が徐々に少なくなっていってしまうことは時代の流れではある。

しかし、多くの尊い犠牲の上に、私たちは豊かさや繁栄を享受できているということに感謝しなければならない。世界の恒久平和を願い、訴えていくことも、私たちの役割である。


さて、2週間にわたる議会報告会も今日が最終日となります。

私たちの班は、今週はまだ出番がなかったため、4日(火)の横手西地区(サンサン横手)、と5日(水)の雄物川舘合地区(舘合公民館)におじゃましました。

両会場とも、やはり「地区交流センター化」についての意見が多く出され、まだセンター化されていない横手西地区では、地元に対する説明がたった1回だけで、それが既成事実となって見切り発車しようとしていることに対する心配の声や、地域づくり協議会を廃止するから地区会議に権限をもたせると良いことを言っておきながら、それは市民に負担を押し付けているだけではないかといったような意見も出され、全くもって地域の理解が深まっていないことが明らかとなり、交流センター化を進めるから地域づくり協議会をやめるというのは、あまりにも短絡的であるように思う。

いくらそうではないと強弁しようが、そう受け止められているのが実態である。

地域づくり協議会を立ち上げた意義、想いがあって自分たちの地域のために活動されてきた方々がたくさんいらっしゃるということを、今一度深く考えなければならないような気がする。

何のために「廃止」するのか、そういう重い決断をしたのかという本質が、全く伝わっていないのである。

また、この4月からセンター化している舘合公民館では、施設整備に対する要望が出された。

見た目は立派な公民館であるが、内部は結構老朽化が進んでおり、エアコンもなく暖房はいつ壊れるか分からない状況。自前の予算でトイレは直したものの、下水道に直結されていなかったり、これでは気軽に地域の方々が足を運んで活動できる状況にはないというのはご最もなことだなと感じた。

拠点となる施設整備にどの程度お金をかけるのかといった方向性も、はっきり示されていないのである。

一方で、近くにある旧舘合小学校は、舘合公民館分館として体育館や研修室、調理実習室などがあり、どうやって併存させるのかというのも大きな課題であるように感じた。

この「地区交流センター化」。所管委員会として、この度各地で寄せられている声をしっかりと受け止めて、きちんと実態を把握した上で、何が問題になっているのかを整理し、当局に対し政策提言をしていかなければならないと強く感じている。

今日はこれから増田地域にお伺いします。

4地区会議合同での開催となるが、亀田・西成瀬は交流センター化実施済み、増田・狙半内は未実施という状況に加え、まんが美術館リニューアルに伴い、増田公民館は場所が移転し手狭になっているようだ。そんな状態で十分な活動ができるのかはなはだ疑問だし、大プロジェクトに翻弄され対応が後手にまわり、全くもって住民ファーストではないように思う。

増田地域と言えば、私自身「増田庁舎オープン・リノベーション事業の失敗」について、あまりにも無責任な当局の姿勢を追求してきたところであるが、「増田庁舎1階の活用について、アイディアを募集します」という回覧板が出回っているようで・・・

このことについては思うところがあるので、今日の報告会を踏まえた上で、次回述べることにします。