奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

ありがとう2019

2019-12-31 23:30:01 | 日記

平成最後、令和初の2019年。残すところあとわずかとなりました。

12月議会が終わってからは、議会だよりの編集や、平鹿中学校で行われた防災に関する授業の見学、山形県東根市の図書館視察、岩手県盛岡市での慰労会などが続いていましたが、師走の時計の針というのは徐々に加速していく感覚です。

1週目のドカ雪に長い冬になりそうだと覚悟を決めていましたが、その後あっという間に消えてしまい、それでもクリスマスにはイイ感じに雪がちらつく冬将軍の粋な計らい。

そして、雪のない年越しも久しぶりだなと思っていたところに寒波襲来で、一面真っ白の氷の世界です。

押し迫ったこの時間帯にパソコンを開き、皆様へのご挨拶を申し述べるのも恒例となりました。

平成の幕引きと新しい時代、令和の夜明け。

あっという間の365日でしたし、こんなにも全国津々浦々を旅した年はなかったように思います。

人の縁、同志の絆に支えられた、生涯忘れられない年でもありました。



































全国若手市議会議員の会会長として得たものは想像以上に大きく、様々な場面で貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。今、全国各地でお会いした皆さん、お世話になった方々の顔がまぶたに浮かびます。


そして、市議会議員として7年目に入り、2期目も折り返しを過ぎました。

20代はひたすら修行の日々…歯を食いしばって築いた土台の上に、悩みながらも一地方議会人として学び積み上げてきた30代もあとわずか。40代に突入する2020年は、いよいよ、東京オリンピック・パラリンピックを迎えます。

1964年大会は、戦後復興とまさに高度経済成長の日本の勢いを世界中に知らしめる強烈なインパクトがあったはずです。

今回は、成熟社会・人口減少社会に突き進む日本という国が、世界の人々に何を示すのか…

夢の実現に向かって努力してきたアスリートたちのパフォーマンスに、きっと多くの感動を得ることでしょう。

めったにない自国開催のオリパラをみんなで楽しみながらも、政治に携わる私たちは、縮小社会を見据えた政策展開と政治判断をしていかなければならないと思っております。

誠実に、真っ直ぐにあるべきです。

振り返ってみれば、今年もまた災害の一年でした。
日常を取り戻せずに年越しを迎えている方々も多くいらっしゃることと存じます。

1日も早い復旧復興をお祈りしながら、被災された方々に寄り添い、教訓として日々の生活の安心安全を第一に考えることも、政治行政の当たり前の役割と言えるのではないでしょうか。

時代の転換期。技術革新。

変わることに躊躇していては、責任を果たすことができません。

しかしながら、根拠なき幻想を振りまいた挑戦では、きっと路頭に迷うことでしょう。

日々新たに、ブレずに自分がやるべき事に覚悟を持って、愚直にこの道を進んでいきます。


忙しくも充実した年でした。反省も尽きません。

改めまして、相変わらずの更新頻度と長文というつなないブログにお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。今年1年間のご厚誼に深く感謝申し上げながら、締めくくりとさせていただきます。

どうぞよい年をお迎え下さい。


12月定例会、閉会。

2019-12-12 22:44:46 | 日記

令和元年を締めくくる横手市議会12月定例会は昨日閉会。

今日は午後から広報分科会を開催し、よこてかまくらFMの市議会紹介番組「もっと教えて、横手市議会」の放送計画を協議し、議会だよりの編集作業は長時間に亘りました。

新たなメンバーを迎え気持ち新たにいきたいところですが…なかなかスムーズにはいきません(笑)
分かりやすい紙面づくりにとことんこだわっていますので、時間がかかりますし肩が凝ります。広報委員の皆様には、最後までどうぞよろしくお願いいたします。

さて、市長提案の議案が全て可決となった12月定例会を振り返ってみると、当初はそれ程割れる案件はなさそうだなぁと思っていたものの、最終日の本会議では2本の討論が出され、「公共施設の利用料見直しに伴う条例改正」は、可否が分かれる形となりました。(私は賛成)

・消費税率10%への引き上げ。

・平成17年の市町村合併以降手をつけてこなかった、料金や利用条件を含め全市統一的な見直しをすること。

・統一的コスト計算による「受益と負担」。

の観点から、使用料を見直したいというのが、当局側の主な提案理由となります。
まさに、6月議会に提案された「公共温泉施設の料金値上げ」と趣旨は同じだと理解しています…

繰り返しになりますが、今回の料金値上げは、施設ごとの使用状況の見える化が図られることから、今後利用者の理解を得ながら「公共施設マネジメント」を進めていくためのスタート地点に立ったということです。

施設の個別計画や修繕の担保を含め、いかにして市民の納得感を得ながら進めていくのか、利用者に寄り添った対応が求められるのは言うまでもありません。

そして、衝撃的だった厚労省の発表を受けての議会の対応…

本年9月、厚生労働省が全国の公的病院に対し「診療実績が乏しく、再編・統合の議論が必要」と名指しされた全国424病院、県内5病院の中に市立大森病院が含まれていたことは、私たちに大きな衝撃をもたらしました。

存続を求める市民団体が発足し、直後に開催した「議会報告会・意見交換会」においても、全国に誇れる地域包括ケアシステムの拠点として、まさに「健康の丘おおもり」のシンボル的施設の存続を切実に訴える声を多数承りました。

この度、存続を求める3本の陳情を審査し全会一致で採択することとした厚生常任委員会から、「厚生労働省による、地域事情を考慮せず、診療実績などの画一的な基準により行われた市立大森病院の再編、統合を促す公表に強く抗議し、住民が安心して暮らせる地域医療の構築を求める決議」(案)が出され、これをチーム議会の総意として、関係機関に提出することにしました。

今朝の地元紙報道を受けて、お昼頃にはさっそく市民団体の方々が議長室へお礼のご挨拶にお見えになっていました。

市長も「絶対に必要な病院だ」という意思表示はされていますが、議会も一つにまとまって行動したことに大きな意味があるもの思っております。

不安なく日々の生活を送るために…

今回の議会だより編集のキーワードになりそうな気がしています。


合わせて、今議会歴史的と言っていい小さな出来事が一つありました。

先輩方が大変な苦労の末に平成24年6月に制定された「横手市議会基本条例」。

私たち議会改革推進会議が中心となって、基本条例に基づいた取り組みができているのかを時間をかけて検証してきましたが、今回初めて条例の改正を行い、第6条に「議会報告会を開催するものとする」としていた文言を、「議会広聴活動の充実」に改めました。

もはや、基本条例に書いているから議会報告会を行うのではなく、議会改革を突き詰めていくと、執行部に対する政策立案の前提としていかにして市民の声を吸い上げるのか、議会報告会は目的から手段に変わりつつあります。

基本条例をつくって終わりではなく、時代とともに日々変わっていく議会の活動に合わせて見直しをかけていくのが基本だと理解しています。

本会議場で大きく触れられることなくニュースにもならない小さな出来事ですが、横手市議会としてはまさに大きな第一歩。

今回から、議員になって6年間関わり続けてきた議会改革のメンバーからは外れることになりましたが、議長から指示されている「広報広聴の充実」という使命を先頭に立って精一杯果たすことで、引き続き議会改革に貢献していきたいと思っております。


最後に、今議会委員会審査中のオフショット。



腰が悪いので、姿勢がねじれていますね(笑)



チーム議会の基本は「常任委員会」の活性化!

2019-12-07 22:25:41 | 日記

全国ニュースでも「横手市」が取り上げられていたようですが、ピンポイントの大雪により、12月1週目とは思えない景色になりました。



ピークを過ぎた昨日6日(金)のお昼、市役所の会派控室からの景色です。
大通りの雪は消えていますが、屋根の上がハンパではありません。

今年は長い冬になりそうです…


さて、短期集中の12月議会は、3日間の一般質問に引き続き、各常任委員会に分かれての審査が行われましたが、私たち「総務文教」は、管内視察や議員間討議も行うなど、2日間フルに活動しました。

結果として、全議案全会一致にて「可決すべきもの」としました。

「会計年度任用職員制度への移行」は、いかにして当事者の不安を取り除いていくのか。

「公共施設の料金見直し」については、いかにして市民の「納得感」を得ながら進めていくのか大きな課題が残ります。

いずれにせよ、1時間単位で貸し出しすることにより、効率的に時間と空間を使えることになりますし、稼働率も上がっていくことでしょう。
一方で、使われている施設とそうでない施設が明確に数字として積みあがっていくことになりますから、今後の「公共施設の残し方」にも大きな影響を及ぼすことと思います。

利用者の方々から使用料としてご負担いただくのであれば、施設の不具合をきちんと直していくことを担保すべきだという私の主張はかわされてしまいましたが、市民の「納得感」なくして、個別の施設が今後どうなっていくのかという「平場の議論」がなされないままに、目の前にある公共施設の縮減を進め、新たなハコモノ建設に理解を得ていくことは難しいと思います。

その政策は、地域での支え合いや生涯学習活動を推進していく理念と合致しているのだろうか?

審査を通じて、目先の料金の上げ下げだけではない、この「使用料値上げ」は今後の横手市の行く末を左右する壮大なテーマであったと感じています。

「有償旅客運送」の議案は、横手明峰中学校所属のスクールバスを活用し、雄物川町福地地区から大雄地域を経由し、大森病院までを運行するもので、委員長を含め、全ての議員がそれぞれの立場から発言し、活発な議論となりました。

この地域は、議会報告会・意見交換会を開催するたびに「生活の足」の確保について切実な声が寄せられていて、それを受けて「市民と議会の懇談会」を2回開催し、地域の皆さんと具体的な話し合いを重ねてきました。

先進地視察を行った上で一般質問を行った議員もおりますし、会派代表質問において、「スクールバスの活用」と日々の生活の基盤となる公共交通の充実を重ねて訴えてこられた経緯もあります。

まさに、チーム議会として一丸となって取り組んできた問題に対し、当局側がこれを重く受け止めて「実証実験」という形で反応してくれたものと受け止めております。

審査を通じて明らかになった安全対策を含めた様々な懸案事項をフォローしながら、市民に喜ばれる公共交通となることを願ってやみません。


管内視察は、来年5月開館予定の「横手市公文書館」へ。
元部長が「専門員」としてご活躍されていました。



閉校となった旧鳳中学校の校舎をそのまま活用した施設となっています。

我々の時代の感覚では、鳳中といえば横手南中に並ぶ街部のマンモス校で、今回初めて足を踏み入れましたが、やはり広いな~と感じました。





この「広さ」が、空き校舎の有効活用を難しくする一つの要素だということを実感しました。

私は、まんが原画のアーカイブ化を得意とする横手市の強みを活かし、全てではなくとも、貴重な公文書をデジタル化して「みせる公文書館」にしていくべきだと考えています。そこに「古文書」の保存活用も含まれていくはずです。

結構な税金を投じて大きな物置を整備したって仕方がないわけで、地域の利用を想定した研修室やバリアフリーのきれいなトイレも整備されていることから、積極的に幅広い世代の方々に利用してもらえる施設になることを願っています。

2年ぶりに帰ってきた「総務文教常任委員会」。

2日間の審査を通じて、職員の方々とも色々お話をさせていただいてとても勉強になりましたし、難しい課題も多いですが、やりがいのある「おもしろい」委員会だと思います。

引き続きよろしくお願いいたします。


委員会審査終了後には、「議員間討議」を行いました。

先の議会報告会・意見交換会で承った市民の皆様からのご意見を基に、前任からの引き継ぎ事項を整理しながら、今後の委員会活動において、特に力を入れていくべきテーマについて話し合いました。

これは、共に議会改革を議論してきた播磨議長からの指示を受けてのことで、各常任委員会は委員会ごとに「行動目標」を立てて、市長への政策提言を視野に研修や議論を積み重ねることにしています。

もちろん、山積する課題の中で何を重要視するかは意見が分かれるところですし、議会報告会で承ったご意見はどれも等しく重く大切な市民の声です。

それでも、議員同士が対話を重ねることによって、この部分はまとまれるなという方向性がみえてきますし、会派や委員会や地域が違えば、正直あまり深い話をすることのなかった議員と意見交換する意味でも大切なやりとりです。

立ち位置や時には主義主張が異なることがあっても、こうやってざっくばらんに話し合えば不思議と「チーム」になれるものだなと感じました。

常任委員会とはもはや、市当局側から提案されたものを審査するだけの場ではなく、自ら課題を探し積極的に地域に入っていって、主体的に動いていくべきだと思います。

私たち「総務文教」のテーマは、「公共施設・FM計画」と「防災」にすることにしました。閉会中も定期的に集まることにしています。

市民の負託に応えるために、チーム議会の基本は常任委員会の活性化から。



動く、横手市議会に今後もご注目下さい。議会だよりにてお知らせしていく予定です。


ONE TEAM~一般質問に登壇~

2019-12-03 23:38:02 | 日記

今年の流行語大賞「ONE TEAM」が発表された昨日、一般質問に立ちました。



官民が地域全体で連携して観光振興に取り組む組織、新たな観光地域づくりの担い手となる「DMO」について私が一般質問に取り上げるのは、平成28年6月、平成29年3月に引き続き3回目となります。

地域DMOの登録を目指す一般社団法人横手市観光推進機構の現状を掘り下げながら、「観光立国」が掲げられている中でインバウンドの急激な伸びが示す通り、人口減少社会における最大の成長産業と言っていい「観光」にいかにして地域ぐるみで取り組んでいくのか。

平成27年に5か年計画で策定された「新・横手市観光振興計画」は、これから進むべき道を示す羅針盤だと思っております。

観光を通じて横手ファンを増やしたいという同じ目標に向かって、横手市とDMOはワンチームで共に歩むパートナーであるべきです。

観光に携わる方々や広く市民を巻き込んだ平場の議論がなされていない中で、行政とDMOの情報共有も不足しているのが現状です。

事業委託のあり方を含めた、DMO自身が稼ぐ力を高めていくための具体的方策。

観光の切り口から、基幹産業たる農業の活かし方。

市の立ち位置がはっきりしない中で、「これから取り組む」ことが多するように感じます。そこに一本筋の通った戦略はあるのでしょうか?

DMOの魂と言っていい、マーケティング/マネジメントにどのように取り組みながら、「かじ取り役」の役割を担っていくのか…

厳しさを増す財政の中で、いかにして戦略的に市の観光予算を張り付けていくのか…

課題は山積しています。

今回の問題提起から、改めてしっかりと平場で話し合っていくきっかけになればと思います。

私たちは、観光を通じて愛する故郷をこれからも維持するために、「観光地域づくり」に取り組んでいくべきです。

観光客に優しいまちというのは、住みやすいまち。

2次交通が充実していることは、ここに暮らす私たちにとって「生活の足」を維持していくことにもなります。

まちづくりの手段としての観光。

そのためにオール横手で議論する場を設けるのは、他の誰でもない行政の仕事、市長のリーダーシップだと思っています。

ワンチームで、これからも共に生きていくために…


一般質問のテクニックとしては、毎回終盤の時間切れという反省を今回は活かせたのかなと思っております。

振り返ってみれば、切り返しの甘さなどまだまだ未熟だなと反省は尽きませんが、きちんとポイントを絞り込みながら、1時間筋道を立てて立ち向かえたのかなぁ~と…

よろしければ、録画をご覧下さい。


令和元年12月2日 一般質問(奥山豊和議員)


師走に入り、本格的な雪が降ってきました。

明日は一般質問3日目、そして、委員会審査に入っていきます。