季節を勘違いするほどの好天が続いておりましたが、今日は久しぶりの降雪・積雪となりました。
平成最後の新成人は1998年度生まれということで、私にとっては高校を卒業し大学に進んだ年となります。
あれから20年…ハンマー投げとウエイトトレーニングに青春を捧げ、100キロも200キロもバーベルを上げていた当時の感覚のままで未だに色んな作業をするものだから、常にうずいている腰の古傷が爆発してしまっても致し方ありません(笑)
いわゆるギックリ腰をやってしまい、主治医からは「絶対安静」の指令が。おかげで年始のスケジュールがだいぶくるってしまっております。
そういえば、昨年は田植え前の春仕事の最中にも発症し、秋のコメの出荷作業はごまかしながら乗り切りました。
学生時代に酷使した人は、その分衰えるのも早いよとプレッシャーをかけられた当時の記憶が蘇ります。
週間天気予報には、またずら~っと雪マークが。何事もほどほどがありがたいですね。
さて、1月は早くも半分が経過し、先週からちらほらと当局側との協議の場が設定されております。
産業建設の協議会では、12月議会で附帯決議が出された「よこて農業創生大学事業」について、議会の意思に対する市の方向性が示され、多くの時間を費やして様々なやりとりがありました。
これはこれでスピード感ある対応として大いに評価されるべきものと思いますが、「6次産業化」というものを税金を使って行政がどの程度関わりをもっていけばいいのかということに関しては、正直手探り状態で、多種多様な方々とまだまだ協議が必要であるように感じています。
作物に付加価値をつけてより高く売り込んでいくことは、隣県に比べ秋田のウィークポイントであるということは長年指摘され続けてきた通りですし、個々の農家の取り組みをどうのこうの言うよりも、農林部と商工観光部がきちんと連携して、市の産業政策として考えていかなければならない大きな課題であるとさえ思います。
「秋田は売り込みが下手だよね」と言われ続けて早幾年。
「人手不足」という深刻な課題に対しどう向き合い、「モデルチェンジ」しながら市全体の産業をいかにして底上げをしていくのか、その手腕と手法が問われているのではないでしょうか?
そして今日は、全員協議会にて「横手駅東口市街地再開発事業による公益施設の整備について」の協議が行われました。
(↑タブレット端末導入のメリット。内容はさておき、フルカラーのきれいなプレゼン資料がペーパーレスで見られます。)
民間活力によって市の玄関口が活力あるものに生まれ変わることには大きな期待感を持っていますが、想定しているエリアには市有地はわずか71㎡しかない中で、いかにしてこの大型プロジェクトに市が関わりをもっていくのかというのが、当初から指摘されている論点の入り口だと理解しております。
「大都市圏は民間資本で再開発が可能であるが、横手のような場所では民間の力だけではまちの空洞化を抑えることはできない」という提案理由は、何となく最もらしく聞こえますが、税金をつかって何か新しいハコモノを建てさえすればにぎわいが生まれるなどという幻想は、失敗事例の典型であって、個性的なまちづくり政策の総動員によりまちなか回帰がなされれば、民間開発が促され地価も向上していくというのが、本来のあるべき姿だし、これから進むべき道なのではないでしょうか?
「なぜそこまでして、市が前のめりになって関わらなければならないのか」というそもそも論については、当局との間には大きな認識の相違があるように感じていますし、民間の方々が思い描く「にぎわい」の定義についても、ベクトルを同じくする必要性があるように思います。
私は、(一般論として)税金を使って無意味な張りぼてをつくるよりかは、この地域に暮らし続けていくための抜本的な公共交通の利便性向上を図りながら、まちなか居住の推進やまちなかへの誘客を図るために必要なありとあらゆる政策を打っていくことこそ、まちににぎわいを生み出し、まちなか再生を実現するために必要な行政の責務であると考えています。
老朽化が進み駐車場も手狭な横手図書館を駅前に移転させ、「中央図書館」として機能強化していきたいというとってつけたような理由を一生懸命に説明されていますが、後付け感、場当たり感は否めませんし、今日の議論の大きな山場であったように思います。
図書館をまちづくりの核にしたり、にぎわいづくりの起爆剤にしている事例というものは全国にみられますが、いずれも、誰がどうやって運営するのかという中身の議論がポイントになっています。
一応、今日の説明は、横手市全体としての図書館のあるべき姿をお示しいただいたのかもしれませんが、図書館が抱える根本的な課題解決の手段として、駅前再開発にこじつけるのはちょっと無理があるのではないでしょうか?Y2プラザの機能再編で十分事足りると思いますが。
「市内6図書館にはそれぞれに特化した機能を持たせつつ、横手を中央図書館にし、西部と南部に1つずつ拠点をおいて、残りは分館にします」というのであれば、今示されている庁舎整備の方向性には待ったをかけなければなりません。
そうした大切な今後の横手市図書館の在り方について、市民や利用者との協議がなされていないという…
東口再開発の公益施設の中身については「今年の8月」がタイムリミットで、今年度中に「補助事業化を決定」したいそうですが、「何卒ご理解いただきたい」と、まずは認めて下さい、中身の議論はこれからしますといういつもの横手市政には、もはや笑えない安定感すら漂っている(苦笑)
この組織は、アリーナ構想の頓挫から何を学んだというのだろう?
課題山積の横手市政。駅前再開発の他にも議論しなければならないことはたくさんあるはずです。こんな調子で、3月議会に突き進んでしまうのでしょうか。
今日は、横手市新春賀詞交歓会が行われました。
ここ数年は、消防出初式等他の行事と重なることが多く、不参加が続いていたような気がしています。
基本的に市役所の幹部職員の参加が多い中で、市内の企業団体から幅広い方々に新年のご挨拶をし意見交換ができる貴重な機会だと思っております。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
変化の年であるということを皆さん強調されておりましたが、横手市では改元の日となる5月1日には増田まんが美術館のリニューアルを控えています。
先日の消防出初式もそうでしたが、参加者にはチラシを配布するなど、対市民の盛り上げとして精力的なPR活動に取り組まれていることには大いに評価されるべきです。
立派な「外枠」ができ開館まで残り4か月、いよいよ中身に魂を入れる大事な時期に入っていることでしょう。
これまで議会で指摘されたことを踏まえつつ、地元の盛り上げと同時に対外的なPR活動はお金の使い方も含めてより戦略的に行っていく必要があります。
民間のノウハウとこれまで築き上げてきたネットワークをフル活用しながら、万全の態勢でオープンの日を迎えていただきたいものです。
さて、がらっと話題は変わりますが、本日の朝日新聞朝刊全国版の2面に、全国若手市議会議員の会の活動として、私のコメントを掲載頂いております。
「エイジングニッポン」という人口動態を取り上げた特集の最終回。「老いる国、日本」において、深刻な人手不足が地方議会にも直面している実情が伝えられている…
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12月下旬、北海道から中国地方までの若手地方議員が都内に集まった。
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主催した「全国若手市議会議員の会」の奥山豊和会長(38)は、人口減少を恐れる秋田県の横手市議だ。「他の自治体と人口を奪い合うのは意味がない。若い議員が横につながり連携することが必要だと思う」
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人口減少の本質は「国民」が減ることにある。出生数が減り、若い世代が減れば、行政や国防、民主主義を支える人材もやせ細る。
老いる国、エイジングニッポン。対策のために残された時間も人口も、砂時計のように減り続ける。
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(朝日新聞 平成31年1月8日㈫2面より)
時は止まってはくれない。今こうしている瞬間にも、この課題は深刻さを増していく。
責任世代として果たすべき役割を、仲間たちと共に具体化していければと思っています。
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
常に「平成最後の〇〇」というフレーズがついてまわっておりますが、4月1日には新元号が発表されるようで、いよいよ新しい時代の扉が開こうとしています。
昨日は地元大雄消防団の出初式が執り行われ、ここ数年は議長代理として祝辞を述べさせていただいていましたが、今年は勤続5年の表彰を受けることもあり、久しぶりに一団員として分列行進に参加しました。
4月からは旧8消防団が統合し、新しい横手市消防団が発足することになります。県内の合併市では唯一統合がなされておらず、歴代の関係する皆さまのご努力によって、横手市消防団は歴史的な瞬間を迎えます。
このことによって、指揮命令系統が一本化され隣接する地域の連携がより深まることになるでしょうし、大規模災害発生時の対応もより一体的になり、スピード感をもって現場は動けることになるでしょう。
まだ決定事項ではありませんが、出初式の在り方も「統合」という方向に進まざるを得ないのではないでしょうか。
そんな中で、団員の退職者が増えている印象を受けています。
様々な事情があるとはいえ、新しく入る人よりも離れていく人の方が多いという現状を直視した時に、「団員の確保」がいよいよ重くのしかかっているように思います。
地域防災というものは、行政だけで、消防本部だけでどうこうできるものではなく、地域の多種多様な方々が参画していくことによって、安心安全というものは担保されていくものと思っています。
身近な消防署の統合が進む中にあって、消防団が一本化され、団員の確保に苦慮し、地域との関りをどのように深めていくのか…
地域防災こそ、平準化するのではなく地域の特色を尊重しながら顔の見える活動を展開していくことの重要性を改めて感じた平成最後の出初式。
3日夜には熊本でまた大きな地震があり、常に災害と隣り合わせの状態にあるということを突き付けられているように感じています。
今年こそ、災害のない穏やかな年になりますように…と願うことは簡単です。しかしながら、災害が起こらないことを信じて何の準備もしないというのでは、地域住民の生命財産を守り抜くことなどできません。
一団員としてはもちろんですが、消防議員連盟として、現場と行政の懸け橋としての活動にさらに力を入れて参りたいと思っております。
亥年というのは、政治日程でいえば12年に一度統一地方選と参院選が重なり、過去を振り返ってみても政治が大きく動く年になります。
12年前は第一次安倍政権が参院選で大敗し、その後退陣。そして、1年ずつ総理大臣が入れ替わり政権交代に繋がっていきました。
秋田ではイージスアショアという課題が争点になりつつある4月の統一地方選。10月の消費税率10%への引き上げを目前に控えた参院選は、直接の政権選択選挙ではないものの、内政外交ともに課題山積の中にあって、国民に選択肢を示す戦いになるものと思っています。
2020東京オリンピックパラリンピックを目前に控え、世界中の視線が日本に注がれている今、私たちは何を為すべきか…
私は、長年培ってきた歴史伝統文化を継承しながら地域の特性を活かしていくことが、自分自身の政治信条の根っこにあることは明らかにしておきたいと思います。
しかしながら、AI、働き方改革、外国人労働者の受け入れ等々、変革が求められている中にあって、個人組織に関わらず「変われない」ということは、時代に取り残されるだけでなく世に必要とされないということになりはしないだろうか…
横手市政に目を向けてみると、政策の方向性や事業の中身以前に、そもそもの説明不足、市民との対話がなされていないという、これまで繰り返し議会から指摘され続けてきたことがほとんど改善されないままに、抱えている課題というのはより複雑化しているのではないでしょうか?
平成31年度に向けて、市民への説明が一切ないままに何も煮詰まっていない状態で、予算案だけが提案され既成事実として独り歩きしていくことだけは何としてでも避けなければなりません。
何のために…
新たな世界の入り口に立つ今、恐れずひるまず真っ直ぐに、ただその一点で変革を訴える年にしていく所存です。
市民の皆さま、読者の皆さまと課題を共有できるように、議会としても個人としても積極的な情報公開に努めて参りますので、本年も引き続きのご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。