奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

一般質問を終えて。

2018-06-13 22:39:31 | 日記

昨日、一般質問に立ちました。

最近に無い、自分自身が消耗した、エネルギーをつかった質問だったと自己分析している。

まずもって、時間を30秒オーバーしてしまった。

中身がどうこういう前に、周りに迷惑をかけるこのような行為は慎まなければならないと深く反省している。

正直な話、今回は時間を大きく余すだろうなと、それ位シナリオが描けなかった、直前まで原稿が書けなかった一般質問であった。

「関係人口」という、正解のないテーマを取り上げたことが一番の要因なんだろうが、それにしたって書けなかった。

いつもだと一日前には原稿が出来上がっていて前日は微調整で済んでいたものの、今回は直前になって前段部分を全て書き換えることになり、「降りてくる」と止まらない性分なもので、そこからは一気呵成に書き上げた。

文字数のカウントを見てみると、気が付けばいつもと同じか若干少ない位の分量だった。

それでも、時間が足りなかった。

最後、メッセージ性を込めた訴えが、中途半端に終わってしまった。

何回やったってペース配分は難しいものだと実感したし、最後の10分って秒針のスピードが上がってるんじゃないのと、いつも錯覚してしまう。

反省を、きちんと次回に活かしていきたいと思う。


定住人口でも交流人口でもない新たな人口の概念である「関係人口」。

「いつも否定だ。文句ばかりつけて・・・」

一部聞こえてくる評価に立ち向かうために、今回は60分一本勝負。徹底的に、マシンガンのように「政策提言」をしまくった。

内容は改めてブログでもお知らせしますが、よろしければ、録画放送をご覧になってみて下さい。
 →http://www.city.yokote.lg.jp/gikai/movie000852.html


それにしても、ここ数年の横手市議会は、当然のように、再質問の答弁は担当部長が行っている。副市長が答弁することなど皆無だし、市長が挙手をする場面も決して多いとはいえない。

各議員が「市長はどうお考えですか?」と聞いているのに、当然のように担当部長が挙手をして、議長も何のためらいもなしに指名する。それが普通の本会議。

私たちもその空気にどっぷり浸かっているものだから、それが当たり前のような感覚になってしまっている。

これからの市政の方向性を問うているのに、なぜ自分で答えようとしないのだろうか?

いつだったか、「部長の答弁は私の答弁」とおっしゃっていたことを記憶している。

事前に通告のあった質問内容に対し、担当課が下書きをして、答弁検討会において様々な視点から手を加え、市長の意思が反映され、横手市役所の総意として書かれた原稿が、本会議場の一般質問における市長答弁として読み上げられている。

だから、市長の考えは、基本的に「読み上げた原稿が全て」ということなのだろう。

政策や事業の細かい中身の再質問であれば、担当部長が専門的な見地からご答弁を頂いたらいい。

(ちなみに、「事前に担当課に聞けば分かるような内容を、一般質問で聞くんじゃない」とよく先輩方からご指導いただいています。)

しかし私は、具体的にこうやったらいかがですか?と、事例を挙げて、今後どうするんですか?と問うているのにも関わらず、部長が当たり前のように市政の方向性を語っていらっしゃる。

さすが、おそらくある程度想定をされているんだろうし、突然ふられたとしても、常に問題意識を持って仕事をされているからこそ、隙のない的を得た安定した答弁ができるのだろう。その点については評価されるべきものだし、敬意を表したい。

事前に書いてきたものを読みあげるだけだと、そんな緊張感は生まれないし、決まっていることを質問して、「近々やります」という答弁が返ってくるのにはビックリだ。

私はよく、一般質問を「真剣勝負」の場だという言い方をする。

悩み苦しみ考えて、真正面から自分でぶつかっていく。だからこそ、経験値が積み重なっていくし、「一般質問」は消耗するのだ。


「地方創生」の名の下の地域間競争。不毛な自治体間の削り合いに一石を投じる「関係人口」という考え方。

山積し続ける地域課題をどうやって少しでも改善し、横手市を次世代に引き継いでいくのか?

最近あまり耳にしなくなった「部局横断」以上に、先入観や思考の縦割りを取っ払わなければならない。

できるだけ多くの人に関わってもらいながら、オール横手のまちづくりを進めていくために「関係人口」という考え方があるのだろうと思う。

次回、私が言いたかったことをもう少し紹介します。




明日は、各常任委員会に分かれての審査となります。
議会だよりの締め切りも「厳守」でお願いします。


DMOか、それとも「関係人口」か。

2018-06-06 21:55:04 | 日記

本日は一般質問の届け出日でした。

今定例会は、どうやら登壇者が少なさそう…という雰囲気だったので、議会だよりの紙面構成も頭にちらつき(笑)、前回に引き続き質問することにした。

(同会派の加藤議員も同じ考えだったようで)

議員活動の花形である「一般質問」というのは、4年間という任期をお預かりしている我々にとって、「義務」なのか「権利」なのか、意見が分かれるところだろう。

今回、私たち同期5名は全員登壇し(そろい踏みは何度目だろうか)、結果として8名。

(当選回数が)若い議員というのは、人一倍積極的に質問するべきである。

議員として質問するためには相応の準備をしなければならない。その前提として、常日頃市政に対しどれ程の問題意識を持っているのか、「声」を集めているのか、つまりそれは何のために議員になったのかという原点に通じる。

市長に対し想いをぶつけて、失敗をして、反省をして、また次に挑む。

そのプロセスによって、議員としての「未熟さ」に気づかされるのだ。

一般質問の出番のない定例会というのは、確かに「暇」である。

それを「楽」だと思うか「物足りない」かと思うかで、「次」の一般質問の「質」は大きく変わっていくのだろう。

会期中に遊んでいる場合ではない(笑)


ということで、私自身、今回何をテーマにするのか直前まで悩みました…

タイトルの通り、DMOにするのか「関係人口」にするのか。

DMOについては、どうやら近いうち議会としてリーディングシティを学ぶ機会がありそうなので、敢えてそれを踏まえてからにした方がいいだろう。

加えて、総会をやったらしいが、我らが「横手市観光推進機構」、いわゆる地域DMOの動きが全く見えてこないし、どんな活動をしているのか伝わってこない。

市の予算がそれなりに入っているのにも関わらず、観光政策を所管する産業建設常任委員会に対し、市当局から何一つ情報提供がないのだから、多くの市民の方々、ましてや横手に興味を持っていただいている観光客の方々にどのように宣伝をしていいのか分からない。

議長と委員長だけ?

民意を代弁する議会というのは、「観光地域づくり」の担い手である「多種多様な方々」に含まれていないのだろうか。


ということで、敢えて今回は「関係人口」を取り上げてから、「交流人口」拡大の本丸であるDMOの本質について再び切り込んでみたいと思っている。

それでは、通告した内容をそのままお知らせします。

~~~~~~~~~~

1.国のモデル事業として実施する「『関係人口』創出事業」の方向性について

横手市がこれまで行ってきた移住定住促進事業、ふるさと納税PR事業、応援人口拡大事業の現状と課題・成果を総括した上で、今後どのような意思・目的をもって「関係人口」創出事業に取り組むのか。

~~~~~~~~~~

当初、質問内容の聞き取りに見えたのは、市の移住政策を担う総合政策部・経営企画課のみであったため、商工観光部・横手の魅力営業課、まちづくり推進部・地域づくり支援課には、こちらからお願いしてご足労いただきました。


12日(火)の2番目、11時すぎの登場予定です。

議場に直接お越しいただいての傍聴、市議会ホームページでのネット中継と録画放送にご注目いただければ幸いです。

今回も「一問一答方式」で行います。といっても、初めから問いは一つですが。

3つ以上を通告すると確実に時間切れになってしまうので、今回はシンプルな問いかけです。

全体の組み立てを含めて、まだノープラン(汗)間に合うか?


明日は広報委員会、議会だよりの編集会議です。今回から、また新たなことにチャレンジしますよ!

 






6月定例会。

2018-06-05 22:53:55 | 日記

昨日、6月議会が開会となりました。

法改正により、今年度から国民健康保険の運営主体が都道府県に移管されて初めての国保特別会計の補正予算をはじめ、よこて農業創生大学や消防署南分署の建設、増田中学校の長寿命化工事など工事請負契約などが提案されている。

市長の給与を削減するための条例改正案、3月31日をもって解散した第三セクター、㈱増田町物産流通センターに対する市からの貸付金5600万円の債権放棄については、今回議論が注目される案件である。

公共温泉施設の民間譲渡を進めている中で、第三セクターの経営改善ができなかったこと、出資者にご迷惑をおかけしたこと、新たな公費投入をせざるを得なくなったことなどに対し、市の最高責任者として「道義的責任」を果たすべく提案された市長の給与削減案。

10分の1を3か月分、24万6000円の減額となるそうだが、同じ削減議案を1月臨時議会に提案した際には、「まだ何も決着していないこのタイミングでの責任の取り方に疑問である」とのことから、否決された経緯がある。

その後、譲渡する3施設の空調設備修理のために、予定になかったルール捻じ曲げの公費負担1億円弱。

1月以降、鶴ヶ池荘の経営の落ち込みが想定以上だったため、「自社資金で会社の清算が可能で、出資者に対する出資金の分配、市からの長期貸付金は一括返還される」としてきたこれまでの説明があっさり方針転換され、「資金が不足し一部返せなくなりそうだ」というから、明らかに1月臨時議会の時と状況は「悪化」しているのはまぎれもない事実である。

それでも、全く同じ責任の取り方を提案してくる市長の感覚というのは、「それ相応に重い判断」だそうだ。

「他市の事例が」だとか、

「この給与削減が悪しき前例となる」だとか、

「市民感覚とずれているかもしれない」だとか、

何を言わんとしているのか理解できない説明を繰り返していた。

私は、金額の大小をとやかく言うつもりは初めからない。プロの行政マンの集団である「強い組織体」のトップとしての責任の取り方について、あるべき姿を問うているのだ。

そもそも、真剣勝負の本会議場という場において、市長自らが自らの意思で給与削減というかたちで責任を取りたいとしている案件に、議会とのやりとりに、事務方が口を挟む案件ではないと思う。

前回否決された理由が「タイミング」だけだとするのならば、それは単なる手続き論である。

我々には否決した責任があり、それでも再度提案するからには、それ以上の責任が伴っているのではないだろうか。

この給与削減議案は、総務文教常任委員会。増田町物産流通センターの債権放棄は、我々産業建設常任委員会が議論の舞台となる。

過ぎたことをいつまでもネチネチ追及するんじゃねぇ…とお考えの方もいらっしゃるのかもしれないが、1月臨時会以降、議案を細切れにしているのは提案者である当局の責任であり、その都度数字が変わり、説明が変わっていることを疑問に思っているだけなのだ。

18億円以上の価値がある財産を無償譲渡し、市の財政に2億円以上もの損失を与えたことがもたらした結果に対する政治的責任が今後も重く伸し掛かっているのであって、今回の「道義的責任」とは別問題である。


もう1点。西部斎場所属の霊柩車が事故を起こし使用できなくなっていることについて。事故の損害賠償の和解に関する議案が出されている。

東部、南部、西部と3か所ある斎場の内、歴史的背景があって霊柩車が置かれているのは西部のみであり、「今後更新はしない」というのが市の揺るぎない決断だということは、4月18日の段階から説明を受けている。

であるならば、「老朽化の著しい西部斎場の建て替えをスケジュール感をもって議論すべきだ」という議会からの指摘に対し、「庁内で検討する」と繰り返し述べられていたが、6月4日現在、どうやらまだ着手していないようだ。

???

その対応は全くもって市民不在だし、議会とのやりとりを何だと思っているのだろうか?

今、目の前から霊柩車がなくなり、古くなった斎場を前にしている地域の方々の感情を、彼らは一体どのようにお考えになっているのだろうか?

「方針が定まり次第住民説明を行う」という感覚は、もはや理解不能である。

いつまでに決めるのか?という再三の問いかけがあって初めて、「遅くとも年内に方針をまとめ、年度内に説明する」との答弁がどの程度調整されている答えなのか存じ上げないが、本会議場での重い言葉である。

所管の厚生常任委員会では、はっきりとした方針が示されることを信じている。

明日は、一般質問の届け出日となっています。

う~ん…






遠野市議会広聴広報常任委員会の皆さまをお迎えして。

2018-06-02 23:00:08 | 日記

6月に入りました。

今日は、横手市水防訓練が雄物川河川敷を会場に行われた。





数十年に一度といわれる大雨が、毎年全国のどこかで発生している昨今の状況を考えると、地元の消防団が伝統の水防技術を継承し鍛錬を重ねることは、必ず起こる水害に備えるという意味でも意義深い取り組みであると思う。

最も、どう考えても人の手に負えないような状況になった際には、自らの安全を確保することを第一に、家族や地域の方々の避難誘導に力を発揮していただくというのも、消防団の大切な使命といえる。

訓練大会まであと一か月。

ぼちぼち、小型ポンプ操法の練習が始まる・・・


さて、昨日はお隣岩手県から、遠野市議会広聴広報常任委員会の皆さまが行政視察にお越し下さり、議会を代表して歓迎のご挨拶を申し上げ、広報公聴委員長として当市議会の取り組みについて説明をさせていただいた。



視察項目は、
①議会だよりの編集方針
②(横手かまくらFMで行っている)市議会紹介番組
③議会報告会・意見交換会
④Y8サミット創快横手市議会(中学生議会)
と多岐にわたり、かいつまんで説明することを心掛けていたつもりが、ついつい資料にないところまで話が広がってしまい、気が付いたら40分以上もプレゼンしてしまった。

議会広報の視察対応は過去に何度か経験はあるが、議会報告会の説明は私自身初めてで、改めてこれまでの私たちの取り組みを振り返った時、平成24年の議会基本条例の制定以降今日まで、私たちはより良い市民との意見交換の在り方を模索し続けていることを実感した。

Y8に関しては、横手市議会として行政視察の受け入れは初めてだったようで、中学生の提案に対し議員が質問するという形式で行った平成26・27年の中学生議会というのは、いわゆる一般的な「子ども議会」とは手法が違う、私たちの特徴的な取り組みである。

遠野市議会さんの議会だよりは、内容が充実していてとても読みやすく、「学んで行動する議会へ」など、興味を引く見出しをうまく活用されていて、しかも全ページフルカラー。

議会報告会につていは、ワールドカフェ形式による「市民と議会の懇談会」に取り組まれており、我々こそ見習わなければいけないない部分が多い、実に先進的な遠野市議会の広聴広報だなと感じた。

私の感覚として、このように広聴広報に熱意のある議会というのは、総じて議員個々の意識が高い印象を受ける。

議会改革に対し真剣に取り組んでいるからこそ、住民参加の推進と議会の情報発信に常に貪欲なのだろう。

しかも、今回は新田議長さんが視察に同行されていたことからも、特にこのテーマにでの遠野市議会における議長の強力なリーダーシップを感じた。

質疑応答では、広聴広報の枠組みを超えて、タブレット端末の導入や議会改革全般に関する分野にも質問をいただき様々な意見交換をすることができた。

結局は、広聴広報を真剣につきつめていくことは議会改革の議論にたどり着く、まさに議会改革そのものなのだということを改めて痛感した、自分自身にとっても大変勉強になる行政視察対応であった。ありがとうございました。


冒頭のあいさつの中で、遠野市さんと横手市は、共にキリンビールの原料であるホップの産地として繋がりがあることを紹介させていただいた。

遠野市さんでも、高齢化による作付面積の減少と後継者の育成が課題になっているようで、せっかくの議会同士の繋がりが何らかの形で発展させていければと思っている。インバウンドの呼び込みや周遊観光のためには、様々な切り口からの広域連携の推進が大切なのだから。


2年ほど前、プライベートで訪れた遠野市。

遠野物語の故郷。

日本人の原風景。

どこか懐かしいゆったりとした「遠野時間」が、カッパをはじめとする様々な魅力的な資源をさらに光り輝かせているのだと思う。

せっかくのご縁、またゆっくり訪れたいと思う。


追伸・5月30日(水)、横手湯沢地区自衛隊協力団体の懇談会に参加。



我が国を取り巻く安全保障環境と自衛隊の状況について、講話をお聞きしました。

改めて、防衛省自衛隊に対する理解を深め、日々のご奮闘に感謝と敬意を表する時間となりました。