奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

大沢第二浄水場竣工式

2014-03-27 22:20:25 | 日記

本日、大沢第二浄水場の竣工式が行われ、父と共に出席させて頂いた。
親子で同じ会に出るなどということは、おそらくこれが最初で最後だと思う(笑)

この事業は、築50年を経過する老朽化の著しい上内町浄水場の更新という旧横手市時代からの懸案であると同時に、市町村合併を経ての計画策定から工事着工、本当に多くの方々の子尽力により今日の竣工を迎えることができた。

市議会にも「浄水場整備調査特別委員会」が設置され、父はそのメンバーであった。
今日は元委員のOB議員の皆様もご出席されていたが、産業と建設一筋の議員生活であった父にとっても、全国各地への視察を重ね、様々な議論、紆余曲折を経ての、東北最大級というセラミックろ過装置の誇るべき浄水場が完成したことに感慨深いものがあることと思う。

私は、そういう議論の場にいなかった1年生である。
希望に燃えて議員活動を始めた駆け出しの自分にとって、その後ろを振り返れば、先輩方の歩んできた道があるという事を決して忘れてはいけないのだと思う。

安心安全でおいしい水。
蛇口を捻れば当たり前のように出てくる水。

日常の「当たり前」のために、多くの方々の努力があるということを再認識させられた次第である。

Dsc_0440


母校の卒業式、そして3月定例議会が閉会。

2014-03-20 22:27:21 | 日記

昨日、長かった3月定例議会が閉会した。
色々なことがあったが、終わってみれば議案はすべて可決。

市長室の横手庁舎への移転問題については様々な議論が繰り広げられたものの、予算・条例共に議会を通過。
産業経済部も農林部と商工観光部に分かれることになり、新年度から新しい体制で、新しい予算で、まさに新しい高橋市政がいよいよ本格的に動き出す、ということである。

まだ始まっていない。ようやくスタートラインに立ったということだと思う。

ただし、議会も満場一致ではなかったし、皆さん色々な思いを抱えている。
庁舎機能の再編により本当に住民サービスは低下しないのか?混乱はないのか?等々、議論の中で出てきた様々な指摘についてしっかりと受け止めて真摯に対応して頂きたい。

市長ご自身の考えで、判断で決めた体制である。大きな期待を受けて存分に市民の為に仕事をして頂きたいと思う。


さて、一昨日、我が母校、阿気小学校の卒業式並びに卒業祝賀会に出席させて頂いた。
6年間という小学校生活、慈しみ育ててこられた子どもたちが、あのように立派に成長した姿に喜びもひとしおのことと思う。改めて、ご卒業おめでとうございます。

真新しい、明峰中学校の制服に袖を通した卒業生。ちょっと大きめの制服である。

校長先生の式辞の中で、「心を育てる」というフレーズがあった。そういう教えを受けてきた子どもたちであるし、とにかく全校生徒、みんな元気な声で歌を歌う。
また、卒業記念の行事の中で、一人ずつ壇上に上がり、両親への感謝の思いを伝えている姿を拝見していて、一人ひとりが個性豊かで、仲間を思いやる気持ちがあって、まっすぐで真面目な子たちなんだなと感心していた。

先日の田根森小の卒業式でも同じように感じたが、あの子たちなら、すぐに真新しい制服がぴったり似合う立派な中学生になってくれるんだろうなと期待をしているところである。

4月からは中学生。
今は18人の仲間であるが、色々な地域のたくさんの友達に出会えること、そして、勉強にクラブ活動、全県トップレベルの部活も多いことなど、高いレベルで互いに刺激し合い、競い合って成長していける環境というのは、子どもたちの将来にとって大変貴重な経験になることだろう。

これから先、苦しいことや辛いこと、時には挫折を味わい壁にぶち当たることもあるだろう。
しかし、卒業の詩で、「自分たちの道は自分たちで歩んでいくんだ」と堂々と語れるあの子たちなら、そして式の最中に、校長先生や来賓からの挨拶で、「おめでとう」と言われて「ありがとうございます」とまっすぐに言えるあの子たちなら、きっとどんな困難にも打ち勝てることだろうし、仲間と共に力強く未来を切り拓いていってくれるものと信じている。

いずれ、あの子たちにも故郷を旅立つ日が来ることだと思う。

それでも、私たちの故郷はいつまでもここにあり続けなければならないし、いつでも帰ってこられる故郷、いつまでも住み続けたい横手市でなければいけない。

そういう地域づくりを私たちはやっていかなければいけないし、私もお陰様で議員という立場を頂いた。しっかりと子どもたちの未来のために頑張らなければいけないという決意を新たにすることができたし、初心を忘れるなということを、子どもたちの真っ直ぐな瞳が私に教えてくれた。立派な卒業生の姿が私の背中を押してくれた、そういう心境である。

我らが母校、阿気小学校は来年度でその長い歴史に幕を下ろす。寂しいことではあるが、バトンを受け継ぐ大雄小学校、そしてこの地域が、校歌の歌詞の通り「明るい瞳、はつらつと」した若い力で益々発展していくことを願っている。

Dsc_0428_2

追伸・3月で定年を迎える市職員皆様におかれましては、公に奉仕するという公務員の世界に身を置き、市町村合併を経験し、昭和から平成へと目まぐるしく世の中が動いていく時代を懸命に地域のためにご尽力頂きましたことに心から敬意を表しながら、私も議員としては短い間ではあったが、親子共々ご指導頂いたこと、お世話になったことに改めてお礼を申し上げたい。
これからも、健康にご留意の上、その豊富な経験で地域発展にお力添えを賜れば幸いである。


厚生常任委員会。

2014-03-14 00:11:04 | 日記

昨日で、3日間にわたる厚生常任委員会の審議が終わった。

先週の一般質問から、まさにフル回転の毎日であったが、頑張らなければいけないのは当たり前のことで、特別強調する必要もないのであるが(笑)疲れた・・・


厚生委員会が所管している案件は広く、市民生活・健康福祉・病院等、まさに市民そのもの、暮らしに密着した分野である。

正直なところ、説明を聞いてもチンプンカンプンであることは隠しようのない事実で、今議会は来年度予算審議という事もあり、かなりのボリュームであった。
新人には勉強のし甲斐があると言うか、議員生活のスタートにあたって、「生活」という一番ベーシックな部分を掘り下げて議論ができるということで、大変良い機会を与えて頂いたと思っている。

国保でも介護でも年金でも医療制度でも、国の政策、法律に基づいての予算であることから、色々言っても仕方がないというのは事実であるが、その中でも、横手市独自に取り組んでいることも結構あって、正直な話、議員になるまでは、もっと言えば厚生に入るまでは知らなかったことも多い。
その辺をもっと上手に市民にアピールできればいいのにな、などど思ったりもした。


先輩方には及ばないが、まあ黙っていても仕方ないので、自分の土俵と言うか、分かる分野については何点か質問をした。

その中で、一派質問にも取り上げたが、来月1日から消費税率が8%に引き上げられることに伴う給付措置について取り上げた。

ざっくり言えば、臨時福祉給付金については、市町村民税非課税者に対し1万円を支給、65歳以上の老齢基礎年金受給者に対して5000円を加算すること。子育て世帯臨時特例給付金については、児童手当の対象児童に対し1人当たり1万円を支給するというものである。

これは、1月下旬に成立した国の補正予算を受けて行われるもので、事業主体は市町村であるが、事業費と事務費について全額国庫負担される。
しかし、あまり広く国民に対し周知されているとは言えないのが現状で、言うなればあまり早く呼びかけても、「じゃあ、いつ貰えるんだ?」ということになってしまうし、それぞれの所得が確定した段階、おおよそ6月以降の支給になるようである。

ちなみに、私の一般質問で取り上げた「国からの給付措置以外に、市として独自の低所得者等への支援策はあるのか?」という質問に対しての市長の答弁は、「地方消費税交付金が増額されるものの、地方交付税は減額されることから、新たな行政サービスを行うための財源が増えるものではないため、市独自の支援を行うことは難しい」であった。

これって、財政の面から書いた答弁だと思う。この辺が一般質問の課題というか、どういう視点から答えるのかによって方向性が変わってくる。
確かに政策には財源が必要だ。しかし、これと同じ疑問に対し、福祉を生業とする人たちが知恵を出し合ったのならば、きっと同じ答えにはならないのではないか?というのが、非常に興味の湧く部分である。


もう一つは、母子家庭に対する支援についてである。
予算書の中には、母子福祉費として「横手市サンハイム」という母子生活支援施設に対する管理委託料が計上されているが、「就業支援のような取り組みは行っているのか?」という質問をした。

もちろんこの施設では、相談員による自立支援を行っているようであるが、実はこれには少し思い入れがある。

というのも、「母子家庭の母及び父子家庭の父の就業の支援に関する特別措置法」という法律の成立に、金田先生の元で取り組んだ経験があるからである。

この法案は議員立法として平成24年9月7日に可決成立しているものである。
「特別措置法」と申し上げたとおり、この法案は実は平成20年3月末日で失効している状況がずっと続いていた。

母子家庭の母は、就業しているものの、臨時やパートなど低賃金で不安定な雇用体系であることが多く、子育てと仕事の両立が困難であることなど特別の事情におかれていることから、全国団体の皆様から、ずっと早期成立を要望されていた経緯がある。

24年の通常国会と言えば、野田内閣の元で消費税法案が成立したことなど、非常にもめた国会であった。そういう中で、この母子家庭・・・法案は、超党派で議論を積み重ねてつくられたもので、9月5日に衆議院厚生労働委員長名で衆議院に提出され審議省略、6日には可決成立し参議院に送られ、通常国会会期末の9月7日に可決成立した。
消費税法案をめぐる与野党の駆け引きなど、参議院の審議が度々ストップするという事態の中ではあったが、何とか形にすることができたのである。

法案の成立により、母子家庭の母・父子家庭の父の優先雇用が図られるための財政措置が国によって講じられるのと同時に、国は母子福祉団体等から優先的に物品や役務を調達することが義務付けられ、地方公共団体においても、それらの促進を図るために必要な措置を講ずるように努めることが明記されている。

しかし、こういう議員立法が通っていることはあまり知られていない。あくまでも「努力」義務であるし。
市においては母子家庭の支援に熱心に取り組んでいるものの、こういった議員からの提案、法律があることを重く受け止め、より一層の生活支援、自立支援、就業支援を行って頂きたいものである。


昨日は、「健康の丘おおもり」にある、大森病院内保育所・森のこハウス、居宅支援センター・森の家、特別擁護老人ホーム・白寿園の視察をさせて頂いた。
これからさらに加速する少子高齢化社会をどう歩むべきか。現場の空気を肌で感じさせて頂いたことは貴重な経験となった。

明日は、地元小学校の卒業式。市役所職員の皆さんの異動も内示された。
空は一向に春に近づかないものの、別れの季節のイベントは続く。


追伸・予算は通って当たり前。という空気には嫌気が指してくる。
国の予算は久しぶりに年度内成立するが、ねじれ国会の元、予算を上げることにはずっと苦労していたのを目の当りにしてきた。暫定予算の編成。財源確保のための特例公債法案がなかなか通らない。議論を重ねて落としどころを探してきた訳である。結果、より良いものが生まれていくのだと思う。

何を質問しようが、基本的に修正はない。予算が通らないなどということは想定にないのだろう。問題喚起をすることで、良い政策に繋がっていってほしいというのが、とりあえず出来ることである。


震災から3年。

2014-03-11 23:58:50 | 日記

東日本大震災から3年である。
私たちも、委員会審議中に皆で黙祷を捧げた。


あれから3年。まだ3年。
今なお26万人以上の方々が避難生活を余儀なくされ、10万世帯以上が仮設住宅に暮らしているという現状。

今、最優先の課題は何なのか?
国力を傾注すべきは、被災地の復興。それ以外のことは、取るに足らない小事である。

被災地の皆さんの平穏な生活を取り戻すことなくして、日本という国は前に進めない。

今こそ、それ位の心構えが必要なのではないか?


あの日を思い出すのではなく、決して忘れてはいけないのだと思う。
辛い経験である。しかし、あの日確かに起こったことを、今置かれている現実を毎日でも言い続けなければ、復興は加速しない。


世の中は目まぐるしく動いていく。
人々の関心も移ろいやすい。

今一度、被災地に寄り添い、被災地を思う気持ち。

「きれいごと」と言われようが何だろうが、それぞれがそれぞれの立場で、今、こうして生きていることを噛みしめることが大切である。


そういう決意を新たにした日である。


旅立ちの日に。

2014-03-08 22:38:45 | 日記

 勇気を翼に込めて 希望の風に乗り
 この広い大空に 夢を託して

 今 別れの時 飛び立とう 未来信じて
 はずむ若い力信じて この広い大空に

卒業式定番の合唱曲、「旅立ちの日に」の一節である。


今日、地元の横手明峰中学校卒業式に出席させて頂いた。

ここ数日、ものすごい暴風雪に襲われている我が地域。
春の足音が近づいてきていたところに、全く冬に逆戻りである。

入場してくる卒業生たちの姿をずっと眺めていた。
規律正しく、立派に卒業証書を受け取る子供たち。

突然、違和感に気付く。

卒業生たちの制服が違うのだ。
男子は学ランで一緒なのだが、女子たちはセーラー服だったり、ブレザーだったり。

そう、明峰中学校は、大森中学校、雄物川中学校、大雄中学校の旧町村の垣根を越えた統合により生まれた中学校であり、卒業生たちはその2期生なのである。

少子高齢化という社会的要因、いずれ統合しなければいけない学校をいつ建てるのか・・・いわば、外的な都合で、入学した中学校と卒業する中学校が違うというなかなか無い経験をした子供たち。下級生たちはお揃いの制服、彼らは最後の学年である。

謝恩会で担任の先生が言っていた言葉、
「あのバラバラの制服、バラバラの体操着が見れなくなるのは少し寂しい・・・」

制服は違っても、彼らの絆、心は一つなんだと思う。
青春時代、苦楽を共にし、学校生活を共に謳歌したかけがえのない仲間である。
一生付き合う、仲間なのである。

PTA会長さんの言葉、
「ジェット機は逆風じゃないと空に飛び立てない・・・」

今日の天気と、そしてまさに、卒業生と在校生が声を合わせて歌った「旅立ちの日に」のフレーズである。


私の恩師にもお会いした。当時の先生の年齢は、今の私と同じ位だったそうである。
あれから19年。

「立派になったな・・・」と言って頂いた。

何年たっても、胸を張って先生に会える、そんな大人になってほしい。


まだ、何も始まっていない。楽しかったこと、苦しかったこと、色々な思い出を力にし、経験をさらに蓄積させながら、これからが人生のスタートである。

育てて頂いた恩師の先生方、家族への感謝の気持ちを胸に、人生の荒波に力強く立ち向かい、大きく羽ばたいていってほしい。

卒業生たちの未来に、希望の光が注ぎますように。

Dsc_0425


追伸・私事であるが、本日34歳になりました。

眩しすぎる卒業生たちの姿を見て、心が洗われた気分であるし、純粋な気持ちを思い出すことができた。

今日の天気のような心境。

分かっていたこととはいえ、私自身も子供たちに負けないように力強く歩んでいかなければと、決意を新たにしたところである。


とてもいい誕生日であった。