奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

ブランド化はどこに行った?~よこて農業創生大学事業の目的を考える~

2018-04-20 23:10:07 | 日記

今日は暖かい1日でした。明日はもっと気温が上がるようです。桜前線も一気に北上してくれることを期待しています。


さて、今日は新年度に入り初めての産業建設常任委員会協議会が行われた。

農林部から、①よこて農業創生大学事業の取り組み、②平成30年産以降の需要に応じた米生産への対応、③今冬の果樹の雪害被害状況についてそれぞれ説明を受けた。

旧大雄中学校を一部解体した上で研修・6次産業化支援を行う施設にし、我々が子どもの頃流した汗の染み込む思い出のグラウンドは、表層を入れ替えて農地として活用されることとなる。

平成31年度の本格稼働を前に、今年度からは新たに「よこて農業創生大学事業推進室」が設置され、3月で退職された方が再任用というかたちで室長に就任されており、「推進室が事業全体の調整・監理を行い」ながら、農業振興課、農業ブランド創造課、実験農場の3課と連携しながら事業を進めていくようだ。頑張って下さい。

率直な話、議論をすればする程、この「よこて農業創生大学事業」とは何を目的としているのか非常にあいまいな気がしがしてくるし、軸が定まっていないような印象を受ける。申し訳ないが。

新規就農者を増やすことのみが目的ではないとはいうものの、「地域価値創造拠点」であり「農家所得の向上につなげる施設」であり、一方で「にぎわいづくり」の側面もあるというこの施設。

既存の実験農場は種苗供給機能に特化させ、いずれは指定管理に出す方向だということを初めて聞いたが、平成26年補正において、国の地方創生先行型で新たに土地を購入し研修施設を新築した時の説明とずれはないのだろうか?

「実験農場の環境整備」と「農産物のブランド化」を目的にした事業だという説明をされていたように記憶している。

当時の議会の議論では、場所を2つに分けることはいかがなものかという指摘があったし、目的があいまいだという理由で、平成28年度当初予算案が修正されている経緯もある。

今後、現在の実験農場を種苗供給機能に特化させていくことを否定はしないが、最初に言っていたことと今進められていることに微妙なずれを感じてしまうのは、地方創生の流れで担い手の育成という目標は掲げたものの、「農業振興計画」とは別に、農業創生大学事業とは具体的に何をどうするのかという方針がいまいちはっきりしないままに、走りながら事業を進めてきた結果であるような気がしている。

今後本格的に建設事業が進められることから新たに推進室を立ち上げたというのは、それはハードに特化させるための部署をわざわざ新設したと受け止められかねないし、この動きは、「増田まんが美術館事業室」の立ち上げと重なる。

これまでこの事業を主体的に担ってきたはずの「農業ブランド創造課」から建設事業に関わる事務が離れることから、農ブラとして今後どんな役割を担うかについては、横手農産品をどう「ブランド化」させるのかというよりは、あくまでも「農家所得の向上」がねらいのようだ。

所得向上と言うからには、何をつくってどこに売るのか、どう差別化を図っていくのか戦略がなければならないし、JAと協定を結んだ強みを今こそ活かして欲しい。

新たな施設において、冬季の所得確保のために最先端の水耕栽培でその品目に取り組むというものの、その品目こそ「ブランド化」が必須であり、地域をあげて産地間競争が繰り広げられている市場に、今さら横手市がどうやって食い込もうというのだろうか?

頭ごなしに否定はしないが、巨額の税金を投入する以上理屈と戦略が必要であるということは、今の段階で指摘させて頂きたい。

ブランド化。

28年12月時点で、今後「3~5年をめどにブランド化させる」という一般質問の市長答弁はどこへいってしまったのだろう。

横手市役所において誰が「ブランド化」について考えているのだろうか。もはや「ブランド」という言葉自体が独り歩きをしており、何をやりたいのかがよく分からない。

しかも、農商工連携の時代に敢えて農林部と商工観光部に分断し、マーケティング推進課がなくなって、商工に「横手の魅力営業課」、そして農林に「農業ブランド創造課」が置かれている実態。

課の名前というのはものすごく重要で、ねぎ課、りんご課、いのしし課のように、そのものズバリでなければ、市長が何をやりたいのかは伝わらないのだろうと思う。

ブランド化を主体的に行っていない「農業ブランド創造課」とは、一体何のための組織なのだろう。

本格的な工事が始まる今こそ、もう一度基本に立ち返らなければならない。

「よこて農業創生大学事業」とは何ぞやというところから始まり、これまでどれだけの予算をかけてきたのか、KPIは何なのか。何をもって成功したと評価できるのかをきちんと整理した上で、広く農家が集い学ぶ場所として、新規就農者として移住者を受け入れる場所となるように、まさに地方創生の拠点にしていかなければならない。

もっともっと、中身の議論が必要である。

その事を再確認した協議会だった。

今日の指摘がどう反映され、次の会議が行われるのかを期待しながら、私自身ももう一度過去の資料を読み込んでみようと思う。

追伸・バリエーション豊かな横手市農政であるからこそ、もっとコメに特化する農家も必要である。


議会への情報提供に疑問。

2018-04-19 23:23:02 | 日記

昨日は、新年度に入り初めての議員全員集合の日であった。

まず、西部地区を地元とする7名の議員に対し生活環境課から、先月発生した交通事故で西部斎場の霊柩車が大きく破損し現在も使用できない状況にあることから、今後の方向性についての説明があった。

横手市内には東部・南部・西部に斎場があり、昭和40年代に「雄物川町ほか二か町村火葬場経営組合」において、この地域には当時霊柩車の事業者がなかったことから同組合において運行が始まり、市町村合併直前の平成16年には、西部斎場の利用者に限り「今後も可能な限り運行していくこと」を申し合わせた上で車両を更新しているという経緯があるようだ。ちなみに、東部と南部には直営の霊柩車は置かれていない。

市の霊柩車は優先道路を走行中の事故であったようだが、このことによって突然使用できなくなってしまったというのは、いわば「想定外」だったのかもしれない。

そもそも、直営の霊柩車そのものを今後どうしていくのかということについては、内部での検討は一部されていたようだが、市民に対し議会に対し、これまで一度も具体的な話し合いがなされたことはない。

廃車状態にある霊柩車を修理するのか新たに購入するのか、それともやめるのかの議論とは別の問題で、築29年の西部斎場は市内3施設の中で最も古く、市民生活にとって不可欠な施設そのものを今後どうやって更新をしていくのか、横手市全体の方向性、具体的ビジョンを今こそ示すべきではないのか。

「それは、まだ決まっていません」とおっしゃいますが、じゃあいつまでに決めるのだろう?

老朽化の進む施設がいつストップしてしまうか分からないという待ったなしの状態にあるからこそ、土地の問題や財源も含め、スケジュール感をもっていつまでに何をやるのかということを今から一つずつ積み重ねていかなければならないはずだ。

他に建てたいものはたくさんあるようだが、こういった事案こそおろそかにしてはいけないと思う。

総論として・・・

これまで議会との話し合いが一切ないままに、決定事項を唐突に議案としてぶち込んでくる一方で、何も決まっていないことを「どうしたらいいですか?」とノープランで議会に意見を求めてくるという、使い分けがまかり通っている横手市。

(議会がそれを許していることも大いに問題ですが)

そもそも、「地元議員に対するご説明」って何なんだろう。

いくらピンポイントの事案であっても、全市的な視点がなければ今後のまちづくりなど、FM計画の完遂などできないということがいまいち分かっていらっしゃらないような気がする。

想定されていたのだろうか?「地元議員」から出された要求にどう答えるのでしょうね。

一応当局の方針を示したはずが、持ち帰るのは結構ですが、相談してみてやっぱりだめでしたというのであれば、それはメッセンジャーである。

ローカルな話題こそグローバルに考えるべきであって、地元議員への説明、所管する常任委員会への説明、そして議員全員協議会というように、議会と当局の間の協議の仕方に何かルールはあるのだろうか。

様々な場面で議会に示されてくる案件が、本当に、組織として共有されているのだろうか?

その事案に、果たして余白はあるのだろうか?

結論ありきの議論をいくら議会と重ねたところで、それはキャッチボールでも何でもない。

否決になる議案、議決が分かれる案件というのは、大体いつもそうやって出されてくる。

一方で、所管委員会で指摘されたことが反映された上で全員協議会に示されて、合意が図られている事例も数多くあることは申し添えたい。


加えて、特に最近の情報提供の在り方についても一言もの申したい。

タブレット端末が導入されたことによって、これまで以上にタイムリーな情報共有が図られているものの、例えば3月議会で大きな議論になった公共温泉施設の民間譲渡について。

議決をした後にそんな話があり得るのかというような疑問だらけの情報を、一方的にペーパー1枚をタブレットに送り付けてくるやり方。

所管委員会でなされた数々の指摘に返答がなく、改選を経てその後どうなったのかよくわからないままに、年度替わりの狭間にこれで決定しましたと平然と出されたきたある計画。

誰がいつ承認したのだろうか?

それを世間一般では「後付け」というのだ。

他にも、報道や市報で初めて知ることも多い。

それは、別に特権意識でもなんでもなく、議会と当局のキャッチボールが不足しているという、これまで幾度となく繰り返されてきている指摘に対し、何の反応もしていないことの証左である。

こういう一つ一つの積み重ねが、「議案は通りさえすればいい」という今の風潮につながっているように感じている。


さて、昨日の会議はもう一つ。

今年1月以降3月まで、「議員特別研修制度」を活用した9組の議員から、それぞれどんなことを学んできたのかを議員間で共有するための報告会が行われた。

最近では自身の一般質問において、この特別研修で学んだことを活かして政策提言されている議員も増えてきており、皆さん興味深い研修を受けているんだなと大いに刺激にもなる。

今後は報告内容について市議会ホームページで公開することも決定しており、
せっかくの制度を活用させて頂いている成果を見える化することによって、開かれた議会の実現につなげていければと思っている。

議会改革に関する発表をされた方が多く大いに参考になった。実行してなんぼである。ぜひとも我々の議会改革推進会議において議論を主導して頂きたいし、個別具体的な指示があればなおさら有難い。


お陰様で、天候に恵まれ農作業も順調ですが、明日は産業建設常任委員会協議会が行われます。


ふるさとへの想い。

2018-04-17 22:02:02 | 日記

年々作付け面積が増えていく、家族経営の我が家の農作業。

絶賛、水稲の種まきの最中ですが、年々体力の低下を実感する日々です(^_^;)

過去の遺産で力任せにやりすぎていたのか、すでに腰が悲鳴を上げております。

こんな調子で、田植えまで体がもつのか?(笑)


さて、14日(土)は、恒例の「東京大雄会」が開催され、張り切って出席して参りました。



やはり、父の同級生の方々と話が盛り上がります。

みなさんもオール横手の一員なのだ。

住民票という紙切れ一枚をどこに置いているのかという繋がりを超えて、故郷を思い、横手を応援してくれる方々は全て「横手市民」なのだ。

横手愛に溢れる方々と故郷をつなぐ架け橋に。

ふるさと会の存在意義は、新たなステージへと突入している。

今年も多くの皆様と親睦を深められたことを有難く思っております。来年もまた元気にお会いできることを楽しみにしております。


翌15日(日)、福島県は伊達市において市議会議員選挙が告示となり、全国若手市議会議員の会において副会長・災害対策研究部会長の要職を歴任された、同志であり盟友でもある、菅野喜明(かんの よしあき)さんの3期目の出陣に東北ブロック代表として仲間と共に馳せ参じた。



福島第一原発から直線距離で50㎞以上も離れているこの伊達市においても、放射性物質が降り注いだという現実。

震災から7年。

菅野さんは常に地域に寄り添いながら縁の下で地域の橋渡し役を担い、さらに被災地の実情を全国に伝えるために先頭に立って駆け抜けてきた。

ふくしまと共に。

ふくしまから、始めよう。

同じ日本人として、若き政治家として・・・

大切なことを、菅野さんは私たち全国の仲間に教えてくれているような気がする。

ふくしまを代弁する菅野さんは、地元にはもちろん、日本になくてはならない政治家であることを確信した、魂の籠った第一声であった。

必勝をお祈りいたします‼


追伸・2回目の選挙は難しい・・・

15日(日)、県内各地の同志たちの戦いに審判が下された。

堂々たる成績で再選を果たした方。

残念ながら、想いが届かなかった方。

そして、新しい力。

選挙というものの厳しさを、改めて痛感している。

「ふるさとへの想い」を込めて戦い抜いたことを、同世代の仲間として誇りに思います。

お疲れさまでした。そして、これからもよろしくお願い致します。


身近な選挙であるはずなのに、全体的に投票率が低下傾向にあるということ。

この事実を、年齢に関わらず政治に携わる者は全て、自分事として考えていかなければならないと思っている。

その先に、まちづくりがあるのだ。

 


地域を支える背骨~商工会大雄地区会員交流会~

2018-04-13 19:20:13 | 日記

昨夜は、地元ゆとりおん大雄にて「よこて市商工会大雄地区会員交流会」が行われた。

大雄支所に勤務する職員の方々の歓送迎会も含めての開催となり、伊藤会長曰く、地域局長や地域の議員を含めてこのような催しを行っている支所は大雄だけだそうである。

組織として商工会の集まりにお招きいただいたのは、おそらく議員になってから初めてであろう。おかげで、日頃からお世話になっている地域の皆さんと親しく交流を深めることができた。お声がけ頂きありがとうございました。

観光協会のない大雄地区において、地元の最大のイベントである大雄サマーフェスティバルの運営を支えて頂いているのが歴代の商工会関係の皆様であり、日頃から女性部・青年部を含めて熱心な活動をされている印象を持っている。

商工業のみならず、農業を含め地域で商いをされている幅広い方々が所属されているのも大雄の特徴なのだろう。

地域に根差した大雄商工会は、言わば地域の土台であり背骨であり、様々なかたちでみんなで応援していく姿勢を今後も継続していかなければならない。

一口に「応援」といっても様々なやり方があって、日頃から利用することはもちろん、地元の事業者が対外的な競争力を高めていけるような具体的なサポートも必要である。

人口減少により、今後経済的基盤も益々縮小していくことからも、「オール横手」の精神で、地域を愛する方々と共にスクラムを組みながら前に進んでいきたいし、微力ながら地元の議員として皆さんの応援団であり続けたい・・・そんな想いを再確認することのできた、とても有意義な時間だった。

新任の事務局長さんは、秘書時代大変お世話になった方であり、こういう形でまた関わりが持てたことを嬉しく思っている。今後ともよろしくご指導の程お願い申し上げます。


明日は、東京大雄会出席のため上京となります。こちらも、ステージは違えども郷土愛に溢れる方々と年に一度じっくりお話できる機会である。

ふるさと会というのは「応援人口」そのものであり、今後の関わり方については、更にもう一段階前に進めることができればと考えている。


同志たちの戦い。

2018-04-11 22:10:22 | 日記

新年度に入り早10日あまり。

先週は地元小中学校の入学式に参列しつつ、春の農作業も始まっております。

あの豪雪はいったいどこへ行ってしまったのだろうかと思うくらい田んぼの雪はすっかり無くなったものの、連日の雨で外での作業は一向に進みません(汗)


さて、今週は県内各地で選挙が行われており、全国若手市議会議員の会・秋田県若手政治家ネットワークで共に活動する同志たちの応援に走り回っております。

8日(日)は、能代市長・市議会議員選挙、男鹿市議会議員選挙、仙北市議会議員選挙の告示日が重なり、本来であれば東北ブロック代表として、日頃からお世話になり共に活動する仲間のもとに飛んでいきたいところであるが、体は一つしかないわけで、みんなで手分けしてそれぞれの出陣式にお伺いした。

私の担当は、県南4市の関係もあることから、仙北市へ。

現職の田口ひさよしさんの出陣式でマイクを握るために小雪舞う田沢湖に走り、その後角館の高橋豪さんの第一声にぎりぎり間に合って、西木では、佐藤大成君の選挙カーをキャッチし激励。



昨日は、男鹿市と能代市に出向きそれぞれの事務所を陣中見舞いさせて頂き、偶然、男鹿の古仲さんとは街頭でお会いすることができた。



この度公表された人口推計によると、「地方創生」とは言いながら東京一極集中に歯止めがかからず、少子高齢化・人口減少は加速の一途をたどっているようだ。

昨年100万人を割った秋田県の人口も、2040年70万人から、2045年60万人へと下方修正されている。

健康で長生きできる社会というのは先人たちの努力により築き上げられた誇るべき社会の在り方であって、縮小していく地域社会をいかに維持しながら次の世代へと引き継いでいくのか、今こそ、具体的な政策と確固たるビジョンを示さなければならないのだ。

我々は「責任世代」として、将来を見据え今やるべきことをを一歩一歩着実に進めながら、政治の本質と時代と共に変化する議会改革の在り方にも常に敏感でなければならないと思っている。

県内各地に張り巡らされた我々の強固なネットワークの力で、共に秋田の未来を創ろうではないか。

同志たちのご奮闘を心よりお祈りいたします。

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仙北市議会議員候補

 田口 寿宜(ひさよし)さん 42歳(4期目)

 高橋 豪 さん 41歳(3期目)

 佐藤 大成 さん 31歳(2期目)

男鹿市議会議員候補

 古仲 清尚(こなか きよたか)さん 39歳(2期目)

 伊藤 宗就(むねなり)さん 38歳(補選~2期目)

能代市長候補

 小野 立(りゅう)さん 39歳(前能代市議)

能代市議会議員候補

 佐藤 智一 さん 40歳(2期目)

 落合 康友 さん 30歳(2期目)