奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

新型コロナ一色の2020年。

2020-12-31 23:29:33 | 日記

2020年も残り僅かとなりました。

まさに新型コロナ一色の一年で私たちの生活は一変し、様々な制約が課せられている中にあって、感染拡大はより深刻な状況にあります。

 

改めて今年のスケジュールを振り返ってみると、新年早々にインフルエンザでダウンしてしまい、1月の仙台市、ICTセミナーでの講演、三重(津・伊勢)→東京→静岡(掛川)出張と続き、3月の宮城石巻出張以降、秋田から一歩も出ない不要不急の外出を避ける日常が当たり前になりました。

学びを拡げる活動に大きな制約がかかり、会いたい人に会いにも行けないことにフラストレーションを感じていますが、「オンライン」というものに新たな可能性を見出した1年でもありました。

座学の研修であれば確かにオンラインで十分ですが、「百聞は一見に如かず」という言葉があるのも事実ですし、隙間の雑談や無駄話の中にこそ閃きがあったりもします。

そのような中で、11月には秋田市の児童相談所へ足を運び、社会問題となっている「児童虐待」の実態について学ぶ機会を頂いたことは、自分自身の価値観と行動を変え得る大きな出来事でした。

少子化の時代、誰一人取り残すことなく全ての子どもたちの健やかな成長をみんなで支えていく社会を築くために、これからも寄り添っていきたいものです。

これも、若手議員の友情とネットワークによるご縁からでした。

そんな気の合う全国の仲間たちとのオンライン飲み会も何度か経験し、時間を忘れて大いに盛り上がることができましたが、逆に会いたい気持ちが一層強くなりました。

また元気に、みんなに会える当たり前の日常が戻ってくることを信じています。

 

個人的な地域活動としては、一応7年間在籍した一般社団法人横手青年会議所を無事卒業。17日(木)には卒業式を開いて頂きました。

40歳で定年退職となる青年組織のJCですが、ラストイヤーのこの1年間、ご縁を頂きまちづくり事業と青少年育成事業を担う「横手の希望(ゆめ)創造委員会」の委員長を務めた経験は、私にとって大きな財産となりました。

まともに活動したのはこの1年で、決して胸を張れるような模範的なJC生活を送ってこなかった私に対し、仲間達からの身に余る温かい言葉やお心遣いを頂戴し、大変光栄に感じているところです。

ともすれば内向きに陥りがちな中にあって、横手のために協働の輪を拡げる活動をこのメンバーで取り組めたことは誇りですし、コロナ禍にあって満足な活動ができなかったからこそ、引き続きパイプ役でも何でも、創立40周年を迎える横手青年会議所をこれからも全力で支えて参る所存です。

お世話になった皆様、ありがとうございました。いい思い出ができました。

 

一方で、市政に目を転じてみると課題は山積しています。

1年間このブログで指摘し続けてきた通りですが、基本的に、物事を進める前提としていつも市民との対話が欠けていて、議会との十分な協議がないままに方向性が決められて、結果責任すらとらない市政運営が相変わらず続いています。

お預かりした4年の任期も、早いもので残り10か月となりました。

コロナ禍により、政策を進めていく優先順位は確実に変わってきているものと思います。困っている人に光を当て、手を差し伸べるという本来の政治の役割を考えた時、何を第一に為すべきなのか…合併特例債を100%使い切る大型公共施設再配置の議論だけではないような気がしています。

 

誰も予想だにしなかった2020年でした。長年連れ添った最愛の猫が天国へ旅立ったことも、私にとっては大きな出来事でした。来年もまた、きっと予想だにしない出来事が起こることでしょう。東日本大震災から10年目を迎える節目の年でもあります。

感謝の気持ちを忘れることなく、日々新たにただ故郷のためにこの身を捧げるべく、信じたこの道を突き進んで参ります。

改めまして、週1ペースのつたないブログにお付き合い頂いた読者の皆様に深く感謝申し上げ、新型コロナの一日も早い終息を願い、新しい年が皆様にとりまして希望に満ちた一年となりますことをお祈りし、2020年を締めくくる投稿とさせて頂きます。

よいお年を!


「協働のまちづくり」とは。

2020-12-27 22:25:40 | 日記

「まるで48豪雪のようだ」

今年の大雪は昭和48年のそれを彷彿とさせるもののようで、私にとっては生まれる前の出来事ですが、家の2階から出入りしたという当時のようなペースで雪が降り積もり、市街地では雪を寄せる場所がなく道路脇の壁は経験したことのない高さとなっていました。

市役所へ出勤するのに1時間かかるなど道路は大渋滞し、除雪や排雪の遅れに対するご要望も多数頂戴していましたが、そんな短期間の「災害レベルの豪雪」も、自助・共助・公助がそれぞれ120%の力を発揮して頂いていることで、何とか生活が成り立っている状況なんだろうと思います。皆様に深く感謝申し上げたいと存じます。

この1週間は天気が落ち着き積雪は一気に下がった印象ですが、まだまだ長い冬、協働の力で、何とか雪と上手に付き合っていきたいものです。

また、新型コロナウイルスの感染拡大は日に日に深刻な状況となっており、横手市を含め県内でも再び増加傾向にあります。

忘・新年会は軒並みキャンセルの連絡が入ってきていますし、年末年始にかけて「書き入れ時」の飲食店や宴会場、取引先などの経済的打撃は必至です。

近隣市では、すでに飲食店への補助や地酒購入の支援などをいち早く打ち出していますが、当市では(飲食店への)直接的な支援は行われていないことに、当事者からは切実な声が寄せられています。

 

さて、横手市議会12月定例会は16日(水)に閉会し、新年1月15日発行の議会だよりの編集も無事校了となり、令和2年の公務はこれでひと段落。

厳しい予算、限られた紙面の中で、広報委員一同、担当事務局や印刷業者さんのご協力を頂きながら、議会を身近に感じてもらえるようにと心を込めて編集作業を行いました。

(広報分科会のメンバー。いつも和やかな雰囲気の中にも「伝わる広報誌づくり」に真剣に取り組んでいます。)

(正副による最終確認。誤字脱字がないか最後までチェックします。いつも、思わぬ発見があります(笑))

中学生議会、小学生の議会傍聴、議会報告会、市民と議会の懇談会など、多くの市民の顔が見える充実した紙面構成となっております。お楽しみに!

 

さて、久しぶりのブログ投稿は毎度のことですが(汗)…

横手のような全国有数の豪雪地帯において加速する人口減少社会を見据えた時、いわゆる「市民協働」というものをどのように考え市民と共に持続可能なまちづくりに取り組んでいくべきなのか。

現在の市政運営は大いに疑問です。

クリスマスイブの24日(木)は、総務文教常任委員会協議会が行われ、市の今後の方向性を左右する重要なテーマについて白熱した議論が交わされました。

特に、

 第2次横手市総合計画後期基本計画
 第2期横手市まち・ひと・しごと創生総合戦略

について、議会に対し初めて素案が示されましたが、1月から市民向けにパブリックコメントを募集し、審議会への諮問答申を経て3月に公表するとのことでした。

「議会への説明が遅くなりお詫びする」とは言いますが、市の最上位計画(グランドデザイン?)の取り扱いにしては、あまりにも乱暴な市民不在のスケジュール感ですし、市民や議会との対話により多様な声を反映させる時間的余裕がないことからも、「協働のまちづくり」を進めていこうとする意思が感じられません。

(この計画が「議決事件」となっていないことも一つの要因かもしれませんが…)

私たち総務文教だけに説明して、厚生や産業建設の所管委員会との十分な意見交換もなく、担当課が苦労して「市民が主役」の計画をとりまとめているというのも何だか皮肉なものです。

総合計画における人口減少対策のための個別プロジェクトとして位置づけられている、いわゆる「地方創生」の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に関しては、(私の一般質問で指摘した通り)昨年で4年間の第1期計画期間が満了を迎え、本来は国や県と足並みを揃える形で今年度から第2期に入るべきだったのにも関わらず、「総合計画後期基本計画との時期を合わせるため」という後ろ向きな理由から、第1期総合戦略を1年間延長した経緯があります。

このことをとってみても、1年間じっくりと意見交換をし、市民の声を計画に反映させる時間はあったはずです。

そもそも、横手市に「行政評価」はあっても「政策形成サイクル」はあるのでしょうか?これは、担当者の責任を超えている話です。

(一般論として)「あまり成果が出ていないのではないか?」と言われている「地方創生」にスピード感を持って取り組まなければならないのにも関わらず、既存の政策が軌道修正されることなく1年間延長された事実。結局、人口減少と「東京一極集中」の傾向は加速してきた一方で、コロナ禍により生まれている「地方回帰」の新たな流れ、新たな価値観をどう取り込んでいくのか、政策の組み換えだけで激動する時代に対応できるはずもありません。

これら重要な計画の策定にあたっては、「市民による策定委員会を設置し、多くの委員が自分の意見を述べ、また対話が促進されるよう少人数に別れたテーブルで自由な対話を行うワールドカフェ方式の手法を取り入れるなど、意見を述べやすい環境について工夫」するとしていた議会での市長答弁があったにも関わらず、コロナ禍を理由に市民との意見交換の場が設けられていないのが実情です。

そう言えば、今年、横手体育館と市民会館を建て替えることを念頭に設置された「市民検討委員会」では、短期間ではありましたが、現場の努力もあり一般公募の方々を含め広く市民との対話が行われたようですが…

市長は、年にたった1回地域に出向く「市政懇談会」を早々と中止しました。私達議会は、結果として市内21会場426名の市民のご参加を頂き、「議会報告会・意見交換会」を最後までやりきりました。

どちらが、組織として市民に寄り添い市民の生の声を肌感覚で持っているのか、明らかだと思います。

年末年始のステイホーム中、市の素案を敬意を持って読み込むことで、課題を掘り下げてみたいと考えています。

 

そして、「横手体育館・横手市民会館の整備に向けた基本構想の検討状況について」の説明もありました。

まだまだ意見交換の段階で生煮えもいいところの内容でしたが、いつもの通り俯瞰したまちづくりのビジョンもグランドデザインもなく、今空いているところにとりあえず点を打っただけの提案に見えます。

借地の解消や既存施設との複合化など、横手市財産経営推進計画(FM計画)の理念もどこかに置き忘れているようです。何よりも、人口減少を前提に市民利用第一の視点から、何のためにどんなコンセプトで建てるのかという肝心要の部分が「これから」になっています。

某議員から指摘があり私も大いに共感していますが、すでに2つ地域局庁舎を建て、新たに土地を取得し十文字統合小学校を建て、民間と共に横手駅東口再開発を行い、また新たに横手体育館と市民会館を別々に建てるという大型プロジェクトを同時期に行うことは、将来世代に、重い維持管理費と次の更新がまた同時に訪れるという負担を、分かっていて強いることになります。

(肝心の市役所本庁舎はもう40年使う?どうやって?いくらかかるの?)

将来世代に負担を先送りしないための「投資の平準化」という考え方よりも、今しかない「合併特例債を100%使い切ることが目的化」していますし、そのことを心配する議会の指摘に対し、それでも「横手市の財政は大丈夫だ」と暖簾に腕押し状態です。

であれば、今後の財政シュミレーションといかに市民からのハード要望に応えきれていないのか、数字を合わせて提示して頂くことがフェアーだと思いますが。

当然のことながら、「横手体育館と市民会館の建て替えを別々に行う」だけで、横手市の公共施設再配置という重い課題が解決するわけではありません。

繰り返しになりますが、2040年人口6万人を切ることが予測されている横手市において、今もなお身近な修繕が行き届かず役目を終えた施設の解体が中途半端なままに、使い道をあいまいにした「投資」をすることが、責任ある市政運営だとはどうしても思えません。

いずれにせよ、市民検討委員会の意見を踏まえ市長が建て替えることを決断したこの課題に関しても、引き続き広く市民に対し丁寧な説明が求められますし、必要性を訴えた市民検討委員会が果たすべき役割もあるような気がしています。

今示されているスケジュール感では、かなり窮屈ではないでしょうか?

 

年明けの全員協議会では、他にも様々な市の計画が議会に示されることになっているようです。

十分な協議の時間がないままに粛々と「計画」が作られ、多くの市民がその事を知らないままに実行されようとする姿と「市民協働」の理想を照らし合わせると、違和感しかありません。

それでも「主役は市民」の名の下に、重い責任を負わされることになります。

対話を基本に、1人でも多くの市民が関わりを持てるような「市民協働」を進めることでまちづくりが自分事となり、互いの信頼関係に基づく「自助・共助・公助」が初めて成立するのではないでしょうか…

何となく、色々なことがあやふやなままに、自助努力を委ねられているような気がします。

少子高齢化人口減少は「自助の縮小」を意味しています。市職員の減少は「公助の限界」の拡大に直結します。雪対策しかり、待ったなしの課題に対策を打っていく必要があります。


「公共温泉民間譲渡」の幻想。

2020-12-15 23:02:14 | 日記

全国的な降雪のようですが、それにしても…降りました⛄

わずか1日で、いつもの横手の冬景色です。慣れない冬道の運転、事故の無いように気をつけましょう。

 

開会中の横手市議会12月定例会は、各常任委員会に別れての審査を終え、明日最終日の本会議を残すのみとなりました。

広報分科会では本格的に議会だよりの編集作業が始まっており、年内は慌ただしい日々が続きます。

 

さて、公共温泉民間譲渡からわずか3年弱、「鶴ヶ池荘」の運営会社より、経営継続の断念、具体的には、「令和3年1月3日をもって全面休館、4月1日付けで市に返還したい」という一方的な申し入れがありました。

温泉に関する議員一般質問が終わった直後というタイミングのここ数日間の出来事で、市民への説明や議会との協議がないままに、今後の「鶴ヶ池荘」の行く末が全く見えない状況となってしまいました。

担当課の説明によれば、「今年9月までの売上減、収益悪化が顕著となり、今後の経営改善の見通しが立たなくなったこと」などが、撤退する理由のようです。

確かに、コロナ禍という要因があったことは言うまでもなく、それはこの施設だけに限ったことではありません。

「さわらび」、「ゆーらく」そして「鶴ヶ池荘」の3公共温泉を無償で譲り受けた運営会社でしたが、本年4月段階で、コロナ禍(緊急事態宣言の全国拡大)による業績悪化を理由に「さわらび・ゆーらく」の2施設を6月末をもってすでに市に返還し、市が維持管理を続けている状況です。

これは、6月議会で大きな議論となりました。

3施設一体での無償譲渡であって、2施設を分離した返還が可能という解釈は、そもそもの公募要項になくルール変更そのものですが、そんな矛盾を押し通した市の判断基準というのは、

「経営を『鶴ヶ池荘』に特化することで、コロナ禍収束後の営業再開が可能」

とする運営会社の経営方針と提出された事業計画書の中身を信じ、「公共温泉経営の民営シフト化」という原則=市長の政治判断を何の検証もなく押し通すことを妥当としたからでした。

わずか半年…

担当課の説明によれば、「鶴ヶ池荘」では、7月に始まった「Go To トラベル」による需要を取り込むだけの体制が整っていなかったそうで、そのような話は昨日始めて聞かされました。

来週、地元山内地域で説明会が開かれるそうですが、「返したい」というだけで今後の方向性は何もお示し頂いておりません。

今後どうするのかが不透明なままに、地域に入っていって一体何をお話されるのでしょうか?

「残念だ」

という一言で片付ける市長、副市長は、どうやら事の重大さを何も理解されていないようです。何をしに、全協に出て来たのでしょうか?

私達は議会報告会において、「鶴ヶ池荘」の経営や「さわらび・ゆーらく」の一方的な返還に対する、市民の方々の大変厳しいご意見を承っております。

「上層部」には市民の声が届いていないから、心に響いていないから、あんなにも無責任な発言ができるのでしょうね。

(詳細な説明は聞いていませんが、)無償譲渡し民営化された温泉施設では、どこも巨額の営業赤字を抱えているようです。

直営が続いている施設を含めてどの温泉施設も、市町村合併前、先輩方や地域の方々の様々な想いの中で、市民の健康増進と交流の場づくりのために、第三セクターというかたちで民間活力も取り入れながら、地域のシンボルとして脈々と受け継がれてきた重みがあります。まさに、平成時代のレガシーです。

そんな施設を、「行政による温泉施設運営はその役目を終えている」と突き放し、採算が合わないことを分かっていて「一括民間譲渡」などという綺麗事を貫いた結果、地域貢献のために手を上げて頂いた地元企業に巨額の営業赤字を追わせ、多くの方々の人生を変えてしまった政治判断は、明らかに間違っていたと言えるのではないでしょうか?

所詮、幻想でしたね…

11月24日、非公開の場で示された温泉施設の今後の方向性について、一般質問でのマイナス回答の通り、あの時の説明が白紙撤回されたのかどうか知りませんが、市民の関心の高い課題が、一切の対話なく市民不在で勝手に決められています。

説明を信じ、前向きにそれを認めてきた議会という組織にも、重い責任があるのですが…申し訳なく思っています。

 

言葉があまりにも軽く誰も責任を取らない、滅茶苦茶な市政運営です。


自助・共助に甘え、直すものも直さずに、何が「投資」なのか?〜一般質問を終えて〜

2020-12-09 23:57:44 | 日記

開会中の横手市議会12月定例会は、3日間の一般質問を終えました。

 

 

久しぶりの?「一括質問一括答弁方式」は時間配分を気にすることがないので、余計な気を使わなくて済む分「全集中」で挑むことができます。

中盤、想像以上に時間に余裕がありそうだったので、その場の判断で組み立てを替えもう一歩踏み込んだ展開を試みましたが、最終的には時間が足りなくなり飛ばしてしまった質問も結構ありました。

結果として、カウントダウンのタイマーがちょうど残り時間ゼロで終わり、まとまりよく映ったかもしれませんが、振り返ってみると、取り上げ損ねた事例、言い残したとっておきの言葉など、反省は尽きません。

任期も1年を切っていてあと何回質問の機会があるのか分かりませんが、何とか次に繋げたいと思います。

 

ここまでは、テクニックの話で、内容を少し振り返ってみたいと思います。

「公民館本来の目的に加え、地域課題の解決に向けた住民・行政の協働による地域づくり体制を確立すること」を目指し、市内28公民館の「地区交流センター化」に取り組んでいる横手市。

4年が経過し17館がセンター化されましたが、いわゆる街部の人口集積地においては、その枠組をどうするのかを含め、以前から想定されていた課題があります。

「自主運営」をお願いする以上、行政側から煽ったって仕方がありませんし、急ぐあまり単なる看板の掛け替えではまさに本末転倒です。

今回の質問を通じて、地区交流センター化の方向性について自分の中でもやもやしていたのがだいぶスッキリしましたが、一方で「自主運営」の原資となる予算の置き方、「住民と市政の双方向対話自治」を目指し旧小学校区を単位に設置されている36の「地区会議」を含めた地域づくり組織のあるべき姿と、活動拠点の根拠となる「公の施設の設置条例」の関係性をきちんと整理する必要性を強く感じました。

来春以降、教育委員会が中心となって進めていく「コミュニティ・スクール」という新たな地域づくり活動の視点が加わり、既存の地区交流センターとの連携が想定されていますが、地域活動の中心を担われているリーダーの皆様には、また新たなご負担をお掛けすることになります。

人づくりは国づくり…

共助を支え災害につよいまちづくりを実践し、今後も地域を残していくために必要な「リーダー」の存在にきちんと根拠を持たせ、裏付けとなる予算を置いていくことも大切です。

いつまでも「手弁当」では、いずれ住民主体の活動に限界が来ることでしょう。

それを「市民協働」だというのであれば、公助が市民の自助・共助に甘えているだけではありませんか?

市民協働の切り口から行政側の機能強化を考えた時、現場の最前線にある地域局が最低限、地域のことは地域でできるようにならなければなりません。地域局にいわゆる「権限」がないことによって至るところにしわ寄せが生じていますし、それは市民のためになりません。

 

また、身近な生活インフラの修繕については、依然地域要望に応えきれていないのが実態です。

橋りょうに関しては長寿命化計画が示されました。道路、上下水道含め、生活に密着したインフラの更新計画を見える化し、市民の納得感を得ながら行政の責任において着実に進めていく必要があります。

「限られた予算の中で、要望があったものを優先順位をつけて対応していく」といつも繰り返し言われますが、「限られた予算」とは何を基準に判断するのでしょう?市には設置責任・管理者責任がありますし、直すべきものを直さずに、何が「健全な財政運営」だと言えるのでしょうか?

いずれやらなければならない修繕を先送りした結果、手に負えなくなっている状況が至るところに見受けられます。

(そう言えば、議会に対する説明も、どうにもならなくなってからの事後報告が多いですね(笑))

修繕を犠牲にした「投資」は一体誰のため?何のため?

「合併特例債を100%使い切る」ことを「世代間の負担が平等だ」と言われても、ボロボロの道路を、直さない建物を、役目を終えた公共施設を解体もできずに朽ち果てていく、そんな横手市を将来世代にバトンタッチすることが、未来に対し責任ある市政運営と言えるのでしょうか?

よろしければ、動画をご覧下さい。

 

 

追伸・地元の先輩議員が、温泉施設に関する一般質問を行いました。

非公開で議会に対し示した内容と全く違う方針が示されたことに、みんな唖然としています。

民間譲渡後に突如市に返された「さわらび」「ゆーらく」と、譲渡できていない市直営温泉の「ゆっぷる」「さくら荘」「ゆとりおん大雄」の今後の方向性について、スケジュールも含めてかなり踏み込んだ方針が示され、譲渡した「鶴ヶ池荘」の現状についても議員全員が報告を受けています。

その際、矛盾だらけの説明ではなく、市民の理解が得られるよう根拠ある説明を早期にしていただけるように求めたことから、市の方針を白紙撤回し、あのような「ゼロ回答」の答弁をなされたのでしょうか?

だとすれば、市民に対し、これまでの経緯を含めて包み隠さず説明した方がよかったのでは?

この期に及んで、不都合な真実を隠した答弁を敢えてさせているのだとすれば、それは、市民の負託を受け一般質問する議員を冒涜し、神聖な議場を汚す行為です。

現場の担当者が気の毒でなりません。

この次、公開の場において議会に対しどんな説明をしていただけるのかを待ちたいと思います。


まちづくりのビジョンを問う〜地域づくりの方向性とインフラの更新〜

2020-12-02 21:52:16 | 日記

今年の「新語・流行語大賞」に選ばれたのは「3密」でした。

TOP10のうち新型コロナに関するものが多く、まさにコロナ禍によって私達の生活と価値観が一変した、そんな1年だったように思います。

今年もあと1ヶ月…

 

さて、開会中の横手市議会12月定例会。本日は、議員一般質問の要旨を提出しました。

今回は11名の届け出があり、私は全体の8番目、8日(火)の4番目ですので、午後2時以降の登壇になるものと思います。

以下、通告内容をそのまま掲載します。

 


1.市民参画と協働による持続可能なまちづくりの推進について

 1)地区交流センター化の目的と理念、「自主運営」の考え方について

 2)「地区会議」の位置づけと、今後の方向性について

 3)市が考える公民館活動、生涯学習活動の意義について

 4)来年度から実施予定の「コミュニティスクール」の方向性と、
  地区交流センター事業における位置づけ、学校施設の地域開放について

 5)地区交流センター事業費・地域づくり活動補助金の現状と課題について

 6)公共施設再配置方針における地域の拠点施設整備方針について

 7)地域局の役割について

 

2.身近な生活インフラの更新について

 1)修繕計画と総事業費の見込み、財源の確保について


 

「一括質問一括答弁」の方式で挑みます。

いつものようにまだノープランで(笑)、担当課からの聞き取りの中で逆質問をしたりしながら、市の考え方を噛み砕きつつ全体の組み立てを考えているところです。

地域づくりのあり方について日頃感じていること、「議会報告会・意見交換会」で承った地域の声、先のY8サミット中学生議会での素晴らしい提案を議員の立場からフォローしながら、市長にまちづくりのビジョンを問うてみたいと思います。

感染症対策を講じながらの本会議場での傍聴、市議会ホームページでのライブ中継と録画配信、横手かまくらFMでの生放送にご注目いただければ幸いです。

 

所属する会派「新風の会」から4名の登壇、同期5名全員揃い踏みとなります!