奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

伝わる議会広報誌づくり。

2020-09-30 20:57:06 | 日記

明日から10月です。朝晩は寒さを感じるようになりました。

コロナ禍によりありとあらゆるものが自粛され個人的にも県外への往来は控えてきたことから、あれだけ全国各地を飛び回っていたのが信じられない位、いつもと違う「新たな日常」を実感する半年間でした。

2020年も残り3ヶ月となります。


さて、稲刈りが始まって3週目を迎えていますが、まだ登板はありません😀

急遽作業を請け負うことになったため、初めて地元の「カントリーエレベーター」のお世話になっていますが、地域農業が抱える課題の縮図がここにもあるような気がしています。



最も、こんなことを考えながら籾運びをしている人はあまりいないと思いますが・・・

瑞穂の国・米どころ秋田は今、「ブランド米」という群雄割拠の世界に割って入ろうとしていますが、生産現場の実情を捉えたきめ細やかな政策が必須です。それが、先祖伝来の農地を後世に引き継いでいくことにも繋がります。

市は、整備費だけで9億円近い巨額の公費を投入して「園芸振興拠点センター」を設置しましたが、建てることが目的だったのか?と言われないように、毎年2600万円の維持管理費に見合った、目に見える成果を出していくことが求められています。


今日はマシントラブルがありましたが、後半戦、近々当番機会があることでしょう。


さて、9月議会が終わり一呼吸つきたいところですが、私たち広報分科会では、議会だより64号の編集作業が続いています。

連日3時間に亘る全体での校正作業を昨日終え、明日の正副分科会長最終確認を残すのみとなりました。

事務局を含めチーム一丸となって、印刷業者さんにも編集会議に加わって頂くことで、細かなデザインやレイアウトの相談が可能となり、同じベクトルに向かって「伝わる議会広報誌づくり」に励んでいるところです。



私たちの辞書に「前例踏襲」という文字はなく、ひたすら分かりやすさを追求する中で、まずはやってみよう!というチャレンジ精神で紙面づくりを行っています。

市報からは伝わらない視点から掘り下げていくことで、市民生活に密着した、今回も至る所に市民の顔が見えるなかなか読みごたえのある内容となっております。

10月15日の発行をお楽しみに!


9月議会閉会~グランドデザインなきパラレルワールド~

2020-09-20 23:48:58 | 日記

今日は、久しぶりの外仕事でした。急遽頼まれた隣家の稲刈り作業の助手として、籾運びで一日バタバタでした。
明日、余裕があれば写真を撮りたいと思います(笑)


さて、本題に入りますが、長丁場だった横手市議会9月定例会「決算議会」は17日(木)に全日程を終え閉会しました。

今議会を総括してみると…

「説明不足」は今に始まったことではありませんが、今回のそれは「不足」の次元をもはや超えていて、市民や議会は真実を知らされないままに、グランドデザインなき一部の価値観と場当たりの判断基準により物事が進められている「パラレルワールド」と化しています。

「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を活用した事業が、9号補正予算として提案されましたが、横手市としてどんなことに取り組むのか、市民の皆さん、事業者の皆さんはほとんどご存じないものと感じます。

私が所属する総務文教常任委員会では、際どいシーンがいくつもあったことはご紹介した通りですが、「産業建設」の方では、道の駅十文字への空調設備整備事業7551万7000円に対する理解が得られず、賛成反対の可否同数、委員長裁決により否決すべきものとされ、反対した4名からその事業費を削除する修正案が提出されました。

この意味不明な事業オンパレードの9号補正は、さかのぼること一般質問が全て終わった3日(木)、議会開会中の追加提案というイレギュラーなかたちで12億260万円の補正予算案が提出され、質疑を行いました。

市議会ホームページから録画をご覧頂けますが、私からの「なぜこのタイミングでの提出?」という率直な疑問に執行部側は目が点になり…本会議が20分止まりました。

8月17日の議会告示日での議案提出というスケジュールに間に合わなかった時点で、議会事務局と相談してこのタイミングになったと言いますが、ただでさえ意味不明な事業のオンパレードが、議員の一般質問が全部終わってから出されること自体、私たちの質問する権利を侵害していることに他なりません。

案の定、本会議場での質疑はかみ合わず、これが市役所の成案として出された議案なのかよと大いに突っ込みを入れたくなるような様でした。

もう一つ問題だと感じるのは、いつも「情報発信」だと言っているわりに、横手市における新型コロナ対策の政策パッケージが市民に対してきちんと公表されていない点です。

今議会冒頭の市長所信説明演説で(コロナ交付金を活用した事業として)触れているのは、「小中学校普通教室へのエアコン設置」のみです。

市役所内部で80を超える事業提案があったものを絞り込むのに時間を要したそうですが、市独自の事業であったり、売り上げの減少に困っているであろう事業者への補助など、せっかくの良い取り組みが発信されていないことは残念でなりません。

議会はいち早く、今年度の出張を全て取りやめることで984万7000円の財源を捻出し、市の新型コロナ対策に充ててもらうよう申し入れたのが4月で、6月補正で議会費を削減していますが、当局側としても「自粛・取りやめとなった事業」を精査し今議会に財源を捻出しているのですが、政治判断として、その額を積極的に公表しない、させない姿勢というのは大いに疑問です。

長期戦に入っている新型コロナ対応。

市民と共に歩む姿勢をもっと明確にするべきですし、「横手愛」などと騒ぐのであれば尚更、情報共有にもう少し配慮するべきではないでしょうか?

市民の代表である議会での発信がないことに、猛烈な違和感を覚えます。


そして、問題の「道の駅十文字の空調設備整備事業」。

提案理由は、「利用者に対する安心・安全な空間の提供および効果的な感染症対策を講じるため、空調設備の機能向上に係る経費の補正」という説明のみでした。

なぜ、今???

今議会、小中学校普通教室へのエアコン設置に方針転換されたことは大変有難いのですが、市民の活動拠点である公民館などへのエアコン設置の要望はまだまだ叶えられていない状況の中、なぜ7500万円もかけて「空調設備の機能向上」をわざわざやらなければならないのか?「機能向上」という説明だけでは、現状不具合が生じていることなどイメージできませんし、唐突な提案に疑問を感じるのは当然ではないでしょうか?

地元議員2名が本会議場で行った討論を聞いて、半分なるほどなと思いましたが、「空調にずっと不具合があり、お客様にご迷惑をおかけしていた」ことなど、所管委員会はもちろん、議会で一切話題に上がったことはありません。

活気があり地域の皆様に愛される「道の駅」に不具合があることを、なぜ今の今まで放置し続けてきたのか?もっと早く手当するべきではなかったか?

確かに有利な財源となる国からのコロナ交付金がなければ、今後どうするつもりだったのか?

なぜ、一部の議員にしかそのことが知らされていなかったのか?議会内で共有されていないのか?

唐突に議案として上がってきて、その上丁寧な状況説明もない…「数」に入っていない私たちは初めから無視されているのでしょうか?

菅政権は「前例主義、既得権益、権威主義の打破」を掲げていますが、合併して15年も経つのに、未だ地元議員にのみご説明申し上げることは「悪しき前例主義」に他なりませんし、「そんなものはとっととやめてしまわなければ」なりません。

まさに、ダチョウ俱楽部が一世を風靡した渾身のギャグ…「聞いてないよぉ~」です(笑)

対話不足、説明不足からくるボタンの掛け違いです。チーム内に要らぬ分断を生み出すことにもなります。

また、「道の駅十文字は、避難所としての空調機能向上が必要だ」とする説明も、「産業建設」と私たち「総務文教」の中で矛盾が生じています。

あの売り場や飲食スペースに、どうやって地域の方々が避難できるのでしょうか?

私は常に「災害を自分事」とする取り組みの必要性を説いていますが、道の駅や小中学校へのエアコン設置に「防災」を使い分ける姿勢に違和感があります。

正々堂々と、「熱中症対策」で、理由付けは十分ではありませんか?


結局、本会議場で行われた一般会計予算特別委員会において、修正案の採決の結果、賛成10・反対13(欠員1、議長・委員長除く)で修正案は否決、原案が可決されました。

横手市議会は委員会制を採用していること、その意味を先輩方からご指導頂いてきましたが、だとすれば、専門的な見地から議論し導き出した委員会での結論を、議会は組織として最大限尊重すべきだと私は思います。

委員会の意思を平気でひっくり返し、重い修正案をいとも簡単に否決する議会…

私は、修正案に賛成したものの否決となりましたので、原案の採決が行われた本会議では、自分自身総務文教部分で賛成討論をしていることからも賛成にまわりました。

最後まで、原案にも反対を貫くことも、議会人として筋の通った行動と言えます。

難しい判断でした。分かりにくくて申し訳なく思っています…


いずれにせよ、来夏まで、市立小中学校の全普通教室へエアコンが設置されることが決まりました。
本当に盛りだくさんの9月議会でしたが、今後、議会だよりの編集作業が続きます。

私情を捨てありのままを分かりやすくお知らせできるよう、委員の皆さん、担当事務局と共にチーム一丸で取り組んで参ります。


追伸・総務文教分科会で、一般会計補正予算第9号に対する討論を行いました。以下、原文です。


議会から再三求めていた小中学校普通教室に対するエアコン設置に舵を切っていただいたことは大変ありがたく思っている。当初の提案では、GHP(ガスヒートポンプ)エアコンの設置は各中学校区に1校のみとの説明であったが、質疑の中で各地域局単位で設置できるよう検討する、また予算に関しても柔軟に検討するという前向きな答弁があったことは率直に評価されるべきだと思う。

今補正予算は、全体的に議会に対する提案が遅く、制度設計や目的が曖昧なものが散見された。特にスマートフォン決済ポイント還元事業に関しては、上程後の制度の内容が変わるなど、とても議会で審議するにあたって丁寧な説明がなされているとはいえず、しっかりと制度設計したうえで議会に提案いただきたいということを要望する。

併せて、横手駅東口公益施設運営関連アドバイザリー事業に関しても、コロナ禍という状況ではあるが、事業目的、目指すべきところの説明が非常に不足していることを指摘したい。東口再開発に関しては、民間による再開発であり、関係者間の連携を取りながら進めていただきたいということを申し添えて賛成する。


 


決算特別委員会・総括質疑。

2020-09-15 22:18:33 | 日記

この日曜日から稲刈りが始まりました。議会が落ち着いてきたら、いずれ登板機会があるものと思います。長期戦、焦らず元気出していきましょう!


さて、長丁場の横手市議会9月定例会は最終版を迎え、今日は決算特別委員会が開かれました。

各分科会長からの審査報告の後「総括質疑」が行われ、4人中4番目の、まさに今定例会を締めくくる最後の質疑を行いました。



総括質疑の経験は何度もありますが、30分一本勝負ということで一般質問の半分しかなく、やはり今回も時間切れとなってしまいました。
マスク着用で終始息苦しくて、呼吸が安定しないせいか余裕もなくなってしまい、反省しきりです。

「全集中の呼吸」を極められていない己の未熟さ(笑)

今回の質問は、「横手ファンの獲得」という切り口から、各部局で取り組んでいる様々な事業について、「部局横断」がどの程度働いているのかという視点から掘り下げていきましたが、目指すべきところは確認できたものの事業の連動性はやはり不十分だと感じましたし、そこを改善することによって、より成果を上げることができるのだろうと思います。

例えば、昨年度の移住者9世帯17名という実績が、何をきっかけに移住という人生を左右する決断をなされたのかという分析ができていませんし、「移住定住促進事業」にある「よこてライフ体験事業」は、一定程度の参加者はいるものの、移住という事業目的に照らし合わせた時、成果が曖昧であることから、「交流人口」と「定住人口」の間に位置付けられている「関係人口(=応援人口)」拡大の切り口から、今一度事業を整理する必要があるように感じます。

ふるさと納税については、横手市における最大値7億5251万円、60912件(平成30年)から、昨年度は3億2349万円に半減し、寄付件数は21014件と3分の1まで落ち込んでいるのが実態です。

国の指導を受けて返礼割合を抑えたことが影響しているものと思いますが、昨年度の寄付者が横手を思い応援してくれている「応援市民」なのかといえば、登録は約4分の1に留まっています。

また、大変なご好評を頂いている「交流情報誌・よこてfun通信」は、横手出身者をはじめ全国各地の「横手を愛する皆さん」に様々な情報をお知らせすることを目的に情報発信をしていますが、「応援人口拡大事業」として行われているfun通信による情報発信が、各部局で行っている「横手ファン拡大」に向けた取り組みに横串を指すことによって、応援したい気持ちをより具現化させるツールとして更なる進化を遂げることを期待しています。

このように、横手ファン獲得のために
・移住定住促進事業は、総務企画部(経営企画課)
・ふるさと納税PR事業は、まちづくり推進部(地域づくり支援課)
・応援人口拡大事業は、商工観光部(横手の魅力営業課)
がそれぞれ担当している中で、様々な事業がどれだけ移住に繋がっているのかを分析していない、ふるさと納税と応援人口が十分にリンクしていないことこそ、事業の連動が不十分だということを数字が示しているのではないでしょうか?

それでも、「部局横断で相乗効果を図っていく」とする市のスタンスは微動だにしません…

成果が数字に表れているのかを追えていない「部局横断」には、猛烈な違和感を覚えます。

今後の展開に期待しつつ、引き続き政策提案を続けていきたいと思います。
よろしければ、動画をご覧下さい。




追伸・菅義偉官房長官が新しい自民党総裁に選出され、いよいよ明日、第99代内閣総理大臣に就任なされます。もちろん、秋田県出身者としては初めてで、まさに郷土の誉れです。

実は、内閣官房長官が地方自治体の要望を受けるために時間を割いて下さるというのは異例のことでしたが、7年8か月、事あるごとに故郷秋田を気にかけて下さいましたし、出身地の湯沢市さんと共に、横手市としても大変お世話になってきたものと思います。

ご健勝にて我が国の発展のためにご活躍なされますことを、僭越ながらお祈り申し上げます。

皆さまと共に最大限の喜びを表しているところですが、一方で、青年局を通じて申し入れを続けてきました党員の意思表示をする権利が、47都道府県で唯一行使されなかったことは残念です。

神奈川県連も広島県連も鳥取県連も、正々堂々と総裁選挙を戦い、党員党友の意思を反映した満票を投じていることからも尚更です。


最後まで、目一杯。

2020-09-11 21:58:36 | 日記

開会中の横手市議会9月定例会。私たち総務文教常任委員会は、4日間の審査日程をフル活用し、昨日は所管事務調査を行いました。

2年間、「災害時の避難行動」と「横手市財産経営推進計画(FM計画)」をテーマに掲げて活動していますが、まずは大森地域の前田公民館へ。

毎年、議会報告会・意見交換会でお邪魔していることもあり、すっかり馴染みの場所となりました。



先の補正予算で購入した段ボールベット。

材質は一般的な段ボールですが、みんなで協力してやればあっという間です。



別に志願した訳ではありませんが(笑)、ご指名により実際出来上がったベットに横たわってみました。

基本的にせんべい布団を好み、出張の際あまりにも柔らかいベットだとなかなか寝付けない私ですが、正直言って、紙のぬくもりが感じられる、私の圧力に負けないほど良い硬さのナイスな寝心地でした。

強度を確かめるためには、まさに最適の実験台だったことでしょう(笑)



こちらも、補正予算で購入した「サーマルカメラ」。簡単に検温することができました。

全ての公民館などに常設配備している訳ではありませんが、コロナ禍において、市のイベントなど人が多く集まる際には有効活用できることでしょう。

その後、大森地域局へ移動し備蓄品などの保管状況を視察しました。
現場の最前線にある庁舎の老朽化が気になるところです…


午後からは、市役所に戻り危機管理課の皆さんと意見交換。

要請を受け、地域の集落会館に出向いて防災講話を行っているそうです。

地域の防災力向上のためには、こうした地道な活動が必要ですし、少ない人数でありとあらゆる事を想定し、しかもコロナ禍の対応も担っている危機管理課の皆さんに、心から敬意を表します。

「災害をいかにして自分事として考えてもらうのか…」

議会報告会・意見交換会で地域に伺うと、どの会場でも防災に関するご意見を頂戴する機会が増えている印象があります。

私たちも議会広報広聴活動を通じて、「災害を自分事に」するお手伝いをしていきたいものです。


続いては、財産経営課の皆さんと意見交換。

先週の一般質問でも触れましたが、3年前、市議会の「公共施設の在り方に関する調査特別委員会」での指摘事項が話題になりました。

当時議会事務局にいてこの委員会の議論に深く携わっていた方が、執行部側に戻り市のFM計画推進の中心的役割を担って頂いていますから、私たちと共通の認識を持ってこの難しい課題に取り組んでいるものと思います。

「4割圧縮しなければならない」ということは、誰かが言い続けなければ、この課題は永遠に解決することはないでしょう。

防災と同様、事あるごとにメッセージを発信し続けることが大切ですし、耳障りの良い事だけを並べるのが「情報発信」ではないはずです。

今後、目の前にある今使っている施設も「容赦なく」無くなっていくことになります。

市民の理解は不可欠ですし、理解を得るための努力を惜しんではなりません。地域を残していくために、一緒になって考えてみましょうと、歩み寄る姿勢も大切です。

新しいものを建てたいのであれば尚更…


通常、議案として上がってくる課題の説明や、何か難しい問題が生じた際に委員会協議会が行われますが、今回は議会側から求めての意見交換会でした。

これも、大切な所管事務調査の一部ですし、議案を審査するだけが私たちの仕事ではありません。議会の意思が入り込む余地がない決定事項の報告を受けるような、当局の手のひらの上だけで議論するのではなく、時には主体的に動くことも大切だと思います。


こうやって、当局の皆さんと腹を割って話し合うことの大切さを改めて感じました。これが「キャッチボール」なんですよね。ありがとうございました。


朝から夕方までフル日程の4日間を振り返り、己の無力さをこれでもかと突き付けられた一方で、チームとして仕事をする手ごたえを感じることができました。

誰よりもマイクを握り、疲労困憊の充実感に包まれていますが、せっかくだから最後まで目一杯やろうと己を追い込み(笑)、今日は「総括質疑」の質問要旨を届けてきました。

来週15日(火)に行われる決算特別委員会にて、各分科会長の報告を終えた後、市長に対し質問する年に1回9月議会でしか行われていない質疑です。

普段から問題提起していることですが、決算審査を通じて改めて感じたことを問うてみたいと思います。

最近、「部局横断を言わなくなったのはできているから」なんですって…答弁が楽しみです。

以下、質問内容です。


1.横手ファン獲得に向けた各部局の取り組みに戦略はあるのか

1)以下の事業について、それぞれの実施目的、具体的成果と課題、コロナ禍における今後の展開について伺う。

 ・2款1項3目広報費 横手市情報発信戦略プロジェクト事業
  (横手市LINE公式アカウントによる情報発信)
 ・2款1項7目企画費 移住定住促進事業
 ・2款1項7目企画費 ふるさと納税PR事業
 ・2款1項7目企画費 シティセールス事業
 ・2款1項7目企画費 「関係人口創出・拡大事業」モデル事業
 ・7款1項2目商工業振興費 応援人口拡大事業


総括は一般質問と違い、30分一本勝負です。
議長から「時間大丈夫?」とご心配頂きました。おっしゃる通りです(汗)

15日(火)、4人中4人目、時間は読めませんが午後からでしょう。

まさに、長丁場の9月議会を締めくくる議論を行いたいと思います。よろしくお願い致します。


一点突破~チーム委員会の成果~

2020-09-09 22:38:04 | 日記

「3日間あれだけ喋って、よく喉が潰れませんね…」

昨日の投稿では、ちょっと弱気な一面をさらけ出してしまいましたが、委員会審査の最終日は、吹っ切れて臨むことができました。

確かに、今日の缶ビールは無性に喉に突き刺さります(笑)

議事進行をサポートし、私の背後でカタカタと議事録を作成する担当書記さんは、委員会審査を通じて、常に冷静に市政の課題を捉えています。この経験を、将来幹部職員になった際に活かしてほしいものと思います。

大長編の委員会議事録…「作り甲斐がありますよ!」

彼らの頑張りは、まさに「チーム委員会」の屋台骨を支えています。

ぜひ、来週の本会議場、青山委員長の委員会審査報告にご注目下さいませ。


3日間の慎重審査の結果、私たち総務文教常任委員会に付託された案件は全て”可決すべきもの”という結論に至りましたが、特に、本日審査した補正予算案(新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金活用事業)では、際どいシーンがいくつもありました。

それは、私がいつも強調している「事業実施の理由付け」が乏しいことにより、ブレた答弁に聞こえてしまうのだろうと感じています。

私自身国政に長く携わっていましたから、そういう提案理由(作文)になることは重々承知しています。

先週3日(木)の本会議にて、追加補正の提案があった際に申し上げましたが、議会開会中、議員一般質問が全て終わったタイミングで横手市における新型コロナ対策の全体パッケージ(補正予算の追加提案)を示すやり方では、突貫工事が故にそもそもの制度設計に穴がありますし、その事によって議会に対し丁寧な説明を行う時間、理解を深めるための時間が不足していることに他なりません。

それは、答弁スキルの問題ではなく、政策立案として積み重ねる上での組織の問題(トップの決断力?)だということを申し添えておきたいと思います。

具体的に、意味不明だった横手市の新型コロナ対策事業について。

①スマートフォン決済ポイント還元事業

これは、3日の本会議で説明していた事業概要が今日になって大きく変わることが明らかになりました。当然、本会議での答弁修正手続きなどが必要になります。

制度設計があいまいで、高い理想を掲げる割には事業効果には大いに疑問符がつく事業です。

今回はあくまでも呼び水で、横手市にキャッシュレスの文化を根付かせるためのきっかけづくりだというのであれば、今後も一般財源を使ってでも貫き通す覚悟があるのでしょうか?市の本気度が問われていくことになるでしょう。

②横手駅東口新公益施設運営関連アドバイザリー事業

「コンサルティング」と「アドバイザリー」の違いについての整理すらなされておらず、公益施設の実施設計さえ示されていない中で、「コロナ禍での新しい生活様式に合わせた空間デザインを…」などと言われても雲をつかむような話ですし、民間主導で行われている再開発組合が、それこそ東口エリア全体の展望の中で考えるべき性質の話だと思います。

これも、唐突な提案から生じている説明不足、理由付けの根拠が乏しい事業です。

そして、今議会総務文教常任委員会として最大の懸案であった、小中学校普通教室へのエアコン設置については、丁寧な委員会審査を通じて、当局と議会がお互いに歩み寄ることで、何とか無事に、来夏に間に合うような流れができました。

これまでの市政運営を振り返ると、一度提案したことはテコでも曲げない強硬姿勢が目に余りましたが、委員会審査の中で、家庭用エアコンと業務用ガスヒートポンプエアコンをどのようなバランスで設置するか、「予算内において柔軟に対応する」との姿勢、その予算の枠組みについても、コロナ交付金の枠にとどまらず、一般財源の投入など「柔軟に対応する」との姿勢が示されたことには、大いに評価されるべきものだと感じています。

これまでにない柔軟性に、正直驚いています。こんなこともあるんですね(苦笑)

議会としても、早期の普通教室エアコン設置を求め続けていましたし、やらないとしていた市のこれまでの方針を180度転換する政治決断は、児童生徒や親御さんにとっても大いに喜ばしいことであったはずなのに、エアコンを動かす熱源(電気かガスか)で何でこんなに揉めるのだろうと不思議でなりませんでした。

2年前、国の臨時特例交付金に手を挙げなかった政治判断は大きなつまづきですし、時代錯誤に「我慢させることの大切さ」を滔々と語ってきた手前、後には引けない?安いプライドがあったのかもしれません。

だからこそ、政治決断として「子どもたちの熱中症対策を第一に判断を変えました。コロナ禍における学習環境の改善も必要です」と最初に一言あれば、あとは「限られた予算の中で最大の効果を発揮するために、柔軟にやらせてもらう」で解決した話だったはずです。

これも、市政運営の迷走を象徴する事例です。

市民の切実な声を受けて180度方針転換したのであれば、だまって腹をくくれよと言いたいです。

いずれにせよ、多くの市民が求めていた結果となり何よりです。

チーム議会として取り組んできたこと、私たちチーム委員会が力を合わせて一点突破を図ったことにより、当局の柔軟な姿勢が引き出された、互いの信頼関係の上に歩み寄ることで実現した、大きな成果だと思っています。

やはり、事前に委員会メンバーで集まって審査案件の「論点整理」を行い、統一の認識をもってチームで議案審査に臨み、最終の採決前には再度集まって「議員間討議」を行うことで、課題を整理し「討論・採決」へと繋がる一連の流れが確立した私たち総務文教常任委員会の取り組みは、新しい議会のあり方を示すことができているものと感じています。

(決して、賛否に対する個人の判断を制約する「議員間討議」ではありません)

昨日の投稿で記した討論は、昼休み中に原稿を書いていましたからアップすることができました。今日の討論は、議員間討議後に急遽考えた内容ですから、正確にここに記すことができません。

結果として、全議案、全会一致。一区切りついて、どっと疲れました。議会だよりの紙面構成が悩ましい…


明日は、委員会の活動テーマとして掲げている「防災」と「財産経営推進計画」について、所管事務調査を行い、来月実施する議会報告会に向けた協議を行います。

会期中与えられた委員会審査の4日間、フル活用です!