昨日、安倍総理から突然の辞任表明がありました。
まずもって、歴代最長、7年8か月に亘り内閣総理大臣として先頭に立って国政の舵取り役を担われたことに、深く敬意を表する次第です。
退かれる理由がご自身の健康ということで、「断腸の思い」という表現をされていましたが、道半ばで退かれることの無念さは察するに余りあります。
あなたが支持していようがいまいが、内閣総理大臣という重責を退かれることに対しては、まずは「お疲れ様でした」という言葉遣いが適切であるように思います。
私が政治の世界の門を叩いたのは2002年。当時は小泉政権で、安倍総理は官房副長官として電撃訪朝に同行されたニュースが印象的です。
その後、若くして自民党幹事長や内閣官房長官に抜擢され、2006年に戦後最年少の内閣総理大臣に就任。
わずか1年後の2007年、参議院議員通常選挙での敗北以降は、参議院で過半数を失う「衆参のねじれ」が生まれ、安倍総理の退任後は1年ごとに総理が代わり、そして、2009年第45回総選挙での歴史的な政権交代、鳩山内閣の誕生を迎えます。
リーマンショック、東日本大震災…
当時私は永田町にいて、いわゆる「決められない政治」というものを日々目の当たりにしてきました。
総理が1年ごとに代わるということは、閣僚はそれ以上のペースで次々に代わりますから、例えば歴代の「少子化担当大臣」を暗唱できる人はどれ位いるでしょうか?私は言えません…
政権交代以降の自民党本部からは、人の姿がめっきり少なくなりかつての熱気は失われ、これが「野党」なのかと唇を噛んだことをよく覚えています。
そして、2012年師走、消費税率引き上げの3党合意からの「近いうち解散」、第46回総選挙に勝利し政権復帰を見届けて、その春に私は、大きな志を抱えて故郷へUターンしました。
私の市議会議員としての歩みは、2度目の安倍政権の時期と重なります。
末端の一地方議員の立場から「地方創生」を信じ、少子高齢化に直面する故郷を次世代へ引き継いでいくためには「この道しかない」んだと、地方議会の立場から、その実現に向けて微力ながら提言を重ねてきました。
次の総理がどなたになろうとも、新型コロナをきっかけにまざまざと突きつけられている「国のかたち」をどうするのか、国家ビジョンを私たち国民に示して頂き、「地方創生」をかたちにする政権であってほしいものです。
総裁選挙については、国会議員投票(+都道府県連代表)で決めるとの報道もありますが、党員投票を「手間がかかる」の一言で一蹴しないで頂きたい!
コロナ禍において全国遊説を行うのは現実的ではありませんが、政策を国民に訴えかける手法はいくらでもあるはずです。
仮に国会議員投票に決定したとしても、各都道府県連にはそれぞれ3票の割り当てがありますから、県連独自で党員投票を行い、3票の割り振りを決めるやり方というのはこれまでもあったように記憶しています。
長期政権のおごり、自民党に対する厳しいご指摘があるからこそ、丁寧なプロセスが必要ではないでしょうか…
それにしても、昨日から今日にかけてのマスコミ報道は「辞任一色」でしたね。総理が代わることがどれだけ大きなことなのか、すっかり忘れてしまっていたような気がします。
私の肌感覚としては、何よりも「政治を安定させた」ことが最大のご功績だったと思います。
本当にお疲れ様でした。
追伸・昨日は、全国若手市議会議員の会東北ブロックオンライン研修に参加しました。
講師の先生、設営にご尽力されたブロック役員各位、全国からご参加頂いた会員の皆様に深く感謝申し上げます。
本来であれば、街を一緒に歩きたかったですね。
2年前に訪問して以来、私はすっかり「気仙沼ファン」です。悲しみを乗り越えて海と共に生きる気仙沼を、これからも応援していきます。
カツオが揚がる時期に行きたいなとは思っているのですが、なかなか実現できていません。
こういう取り組みこそ、「DMO」と呼ぶにふさわしいのだろうと思います…今回も勉強になりました。ありがとうございました。
昨日通告した一般質問の要旨です。大項目2つということで、悩みましたが久しぶりに「一問一答方式」でやってみようと思います。
1.持続可能なまちづくりにおける「施設展望」の位置づけについて
1)市政運営、まちづくりにグランドデザインはあるのか
①平成30年8月に示された施設展望(横手駅東口・多目的総合施設/体育館・芸術文化ホール/市民会館・十文字庁舎エリア等)について、その後の進捗状況を伺う。
②まちづくりや公共施設再配置における官民連携、市民協働のあり方について伺う。
2.新型コロナ禍における観光地域づくりについて
1)市の観光戦略の検証と「新しい生活様式」に合わせた今後の展開について
①市内観光の現状分析について伺う。
②交付金事業を含めた観光振興、誘客に係る予算の効果検証と成果について伺う。
③DMO(一般社団法人 横手市観光推進機構)が果たすべき役割と市の関わり方、今後の方向性について伺う。
9月1日(火)の2番目、11時前後になる予定です。全体日程はこちらから…
先の6月議会より、横手かまくらFMでの放送枠(13:00頃~15:00頃の間)を有効活用するために、一部録音放送も行われることになっています。
1日(火) 立身議員【生放送】、菅原(亀)議員【録音放送】
2日(水) 山形議員【生放送】、奥山【録音放送】
3日(木) 齋藤議員【生放送】、土田議員【録音放送】
ありがたいことに、録音放送の枠にはまりました。本会議場での傍聴は感染症対策の徹底をお願いしています。ホームページでの生中継、録画放送にご注目下さいませ。
そして今日は、質問者数の確定を受けての広報分科会を開催しました。
広報誌「地方議会人」上にて行われた議会だよりクリニックでの指摘を反映しながら、全体の紙面割を確認しました。
今議会特に注目すべき案件を市民の皆様に分かりやすくお伝えできるように、担当事務局職員を含めた広報委員同士の対話を重ね、編集作業を行っていきたいと思います。
また、横手かまくらFMのご担当をお招きし、市議会紹介番組「もっと教えて!横手市議会」の今年度第3四半期の放送計画を協議しました。
次のクールも、できるだけ多くの市民の皆様の声をお届けできるような番組内容となっていますのでお楽しみに!
これからも、市民と共にある議会広報広聴活動を目指し、チーム一丸となって取り組んで参ります。
議会だよりモニターの募集も随時行っておりますので、お気軽にお問合せ下さい。
追伸・内輪の話で恐縮ですが、一般質問の「一問一答方式」は、質疑の論点を明確にし市民の皆さんにできるだけ分かりやすい一般質問になるようにと、平成29年6月議会から試行的に実施しているものです。
始めた頃に比べて「一問一答」でやる議員は限られてきているのが実態ですし、私自身も経験がありますが、時間配分が難しく後半の質問が尻切れで訳が分からなくなる位だったら、「一括質問一括答弁方式」の方が理解しやすい質問になるのだろうと思います。
質問の方式など所詮テクニック。小手先だけで「論点が明確」になるはずはなく、しっかりと中身を磨いていかなければなりません。
現在の市政運営が抱える根本的な課題に真正面から向き合って、想いを込めた質問になるように準備して参ります。
関連資料の読み込みに、タブレット端末でのペーパーレス会議システムの検索機能が大活躍します!
厳しすぎる残暑の中、開会中の9月議会は昨日、決算特別委員会にて令和元年度決算の審査が行われました。
議会に提出することが法律で義務付けられている「主要な施策の成果を説明する書類」に基づいて、令和元年度の主な事業について担当部長から説明を受け質疑応答を繰り返します。
そして、予算分野ごとに担当職員が入れ替わって審査するのが、決算特別委員会の特徴となっています。
今に始まったことではありませんが、「〇〇をやりました」という説明・答弁に終始しているように感じます。
不適切な会計処理が行われていなければ、見かけ上黒字であれば、決算そのものに何ら問題はないでしょという見方ができるのかもしれません。
しかしながら、「〇〇をやりました」の積み重ねによって40億円もの不用額を出しているのが実態ですし、その説明資料では、成果が出ているのかどうかさえ分かりません。
ここは、議会改革により切り込む余地があることは、他市の事例から見てとれます。
最も、資料要求というのは、当局と議会お互いの信頼関係の上に成り立つものですが…
決算審査を通じて課題を洗い出し、うまくいっているものは拡充し、成果が出ていないものは軌道修正して次年度予算編成に反映させるために、9月議会・決算審査が行われているものと理解していますが、「やりました」のオンパレードでは、判断のしようがありません。残念なことです。
一つひとつ一般質問ができる位、際限なく言いたいことはあるのですが、所属する総務文教関係は今後の分科会審査でじっくり審査できるので、それ以外についてポイントを絞っての質問を行いました。
●民生費「避難行動要支援者名簿整備事業」
福祉の視点からの防災対策の重要性。市役所内の部局横断は当然として、個別計画や要配慮者施設の避難確保計画策定と、その先にある命を守るための具体的行動に向け、オール横手で早急に取り組まなければいけない課題です。
●衛生費「健康の駅推進事業」
新型コロナの影響をもろに受けている健康の駅事業は、現場の頑張りに寄り添いつつ「新しい生活様式」への対応が求められています。
●労働費「若年者等人財育成・地元定着支援事業」
大学生が地元企業のインターンシップに係る旅費の補助を打ち切った横手市政は、若者の方を向いているのでしょうか?新型コロナの影響を受け、キャンパスライフもままならない学生に対する市独自の支援策も全くありません。
何が、「横手愛」なのでしょうか???
●農林水産業費「産地づくり事業」
農業者への支援は、国・県事業の隙間を埋める市単独事業において、もっと弾力的な対応が必要です。
●商工費「新製品・新技術開発支援事業」
この事業は、「企業アドバイザー訪問活動支援事業」に名前を変えたほうがいいかもしれませんね(笑)
市内企業が競争力を高めていくために、せっかくお願いしているアドバイザーさんの経験と専門的な助言に基づいて思い切った設備投資や販路拡大に取り組めるような、呼び水となる市独自の支援策を一体で講じることで、地元企業に投資する姿勢をもっと示す必要があるように感じます。
●土木費「公営住宅管理費」
昨年は、公営住宅に指定管理者制度を導入した初年度でした。引き続き、市民サービスの向上と入居者の安心安全が両立される運営になるような、民間活力の導入であってほしいものです。
●水道事業会計
市役所本庁舎の斜め向かいにある水道庁舎は、築50年を過ぎ耐震がとれていません。
上下水道部として昨年度1年間かけて内部で方向性を模索したとのことですが、厳しい会計状況の中で庁舎建設費を賄うのは、水道料金にも跳ね返ることになりますし、至難の業だと思います。
現場に丸投げするばかりで方向性を示さないのは無責任です。
現在の市政運営にとって、何が最優先なのか…
上下水道という市民のライフラインをつかさどる仲間の働く環境整備よりも、新しい大型公共施設整備の方が大切だとでもいうのでしょうか?分かりやすい事例です。
他に、市民要望の多い道路の修繕について、明らかに建設課や地域局への予算が足りていないことは、決算審査からも明らかです。
要望しなければ修繕されない?要望してもいつになるか分からない?
全く持って市民不在ですし、それでいて地域課題解決のために市民協働を促しているのはブラックジョークですか。
走行中の車が道路の穴ぼこにタイヤを落として市民にご迷惑をおかけした上に、損害賠償を支払った専決処分の承認案件が、定例会ごとに当たり前のように提案されることを普通に感じてしまう程、私たちの感覚がマヒしてしまっています。
本当は、予算が足りていないから事故が無くならないんですよね。
横手市の黒字決算の裏には、光が当たらない場所が隠されていることを、皆様ご認識頂ければと存じます。
録画はこちらから。普段本会議場に入らない課長さん方の活躍がご覧頂けますよ!
今日は一般質問の要旨を届けてきました。明日は、質問者数の確定を受けての議会だよりの紙面割と、かまくらFMの番組編成を協議する広報分科会が行われます。
長くなりましたので、日程と質問内容は改めて…
残暑お見舞い申し上げます。
朝晩は幾分過ごしやすくなりましたが、週間予報にはまだまだ最高気温35度の表示が…新型コロナ禍での熱中症対策にも気を配らなければいけませんね。
さて、どこにも行かないいつもと違う夏を過ごしておりますが、明日からは、いよいよ横手市議会9月定例会が開会となります。
令和元年度決算を審査する「決算議会」と言われる9月議会ですが、監査委員から決算審査意見書において指摘されている通り、予算現額から決算額を差し引いた「不用額」が40億円を超える事態となっています。
現場には毎年、予算額を抑えるマイナスシーリングを厳しく課し、切実な市民要望には「限られた予算」を理由に十分に応えきれていない中で、経費削減の努力なのか単に積算が甘いのか、そもそもの政策の方向性に問題があるのかをしっかりと見極めていく必要があります。
ちなみに、過去5年間の企業会計(市立病院・上下水道)を除く一般会計・特別会計における予算現額と不用額はおおよそ下記の通りで、
・H27年度 904億円 23億円
・H28年度 851億円 25億円
・H29年度 846億円 34億円
・H30年度 837億円 37億円
・R01年度 853億円 40億円
予算規模は下がっているのにも関わらず、右肩上がりで不用額が増えているという傾向も気になるところです。
私たち横手市議会は、広報広聴機能の更なる充実に象徴されるように、不断の議会改革に取り組んでいるところですが、議会本来の役割は、行政のチェック機関としての責務を果たすことだと学んできましたし、それができない議会改革であれば、議会の機能強化が図られているとは言えません。
また、決算というものは予算執行の実績ですし、「決算を知らなければ、市長に対し予算要望や批判はできない」と言われていることからも、重要な9月議会に対し真摯に臨むことが、4年間の議席をお預かりする議会人としての責任だと言えるのではないでしょうか。
25日(火)に本会議場でライブ中継される「決算特別委員会」。
9月1日(火)からの一般質問。
7日(月)からの委員会審査。
そして、15日(火)の総括質疑と、議会として、私たち一人ひとりに与えられた機会をフル活用しながら、決算審査を通じて市政運営に対する問題提起を行っていく所存です。
決算以外の議案審査としては、市立小中学校全ての普通教室にエアコンを設置するための予算が追加提案される予定となっています。
平成30年度限りだった国の交付金(ブロック塀・冷房設備対応臨時特例交付金)は、児童生徒の安全を守り学びの環境を向上させるために、総理会見で言及された政治判断でしたが、横手市はこれを見事にスルーしました。
その後も、早期にエアコン設置を進めるべきだとする数多くの議員一般質問に対し前向きな答えはなく、その都度巨額の財政負担や、「子どもたちには我慢させることが大切だ」?というもはや訳の分からない理由を持ち出して、近隣市町村に後れをとり、横手に暮らし横手で学ばせることの理由付けにマイナス影響を与えかねない事態になっていました。
チーム議会として、子どもたちのために、親御さんの気持ちに応えるために何とか後押しができないか模索していた最中に、市内PTA連合会からの要望書を受け、この度、新型コロナ関連の交付金を有効活用することで、「市立小中学校全普通教室へのエアコン設置」が行われることに決定しました。
180度の方針転換となりますが、遅ればせながらこの決断は大変喜ばしいことですし、評価されてしかるべきです。
良かったね!で予算をフリーパスさせるのは議会とは言えませんから、予算審査を通じて今後のスケジュール感だったり運用の仕方などについて市民の皆様に分かりやすくお示ししていきたいと思います。
市民生活に身近な話題について議論する、課題山積の9月議会に是非ともご注目下さい。
北東北は梅雨明けの発表がないままに立秋を迎えました。
今日はお盆。
お墓参りに行きましたが、帰省組の姿は見かけません。本来であれば明日は厄払い同級会の予定でしたが、来年に延期となりました。
会いたい人に会えない夏…
酷暑にマスク…
県内でもクラスターが発生していますし、「新しい生活様式」を受け入れながら、自分でできる感染予防対策を徹底していかなければなりません。
さて、先週3日(月)~5日(金)の3日間、全国若手市議会議員の会定期総会・研修会が行われました。
本来であれば、今年度会長のご地元である大阪府茨木市にて行う予定でしたが、全国への感染拡大という現状を重く受け止めて、公人の私たちが率先して持ち込んだり持ち帰ったりするリスクをあえて負う訳にもいかないことから、全てオンラインに切り替えての開催となりました。
思い返せば昨年の8月8日、地元横手市にて全国総会を開催し、会長職を塚さんにお渡ししてから早1年。
11月の東京研修、1月の三重研修以降は一堂に会することができず、4月の山口研修、7月の北海道研修は残念ながら中止となってしまいました。
新型コロナが要因とはいえ、年間を通じて思うような活動ができなかったことは残念ですが、オンラインの活用により私たちの活動の幅がさらに広がり、新たな可能性を感じさせてくれるきっかけになったのも事実です。
私自身全国会長時代、ブロックの枠組みを超えて研修に参加することで、全国500名規模のネットワークによるスケールメリットを自らの議員活動に活かしてほしいと呼びかけていましたが、オンラインはお金をかけずに参加できますし、家庭や地元日程との両立を図る上でも、とても便利でなくてはならない強力なツールになっています。
この度講師をお務め頂いた先生方も、すでに当たり前のようにオンラインを活用されていて、会場で face to face で受講する研修と何ら遜色のない、まさに全若ならではの魅力的でためになるお話をお聞きすることができました。
研修テーマは、
①激甚災害時代の自治体防災と議会・議員の災害対応
②健康・医療情報を活かす「ウィズ・コロナ時代」の意思決定
③日本は、社会的就労弱者を経済的戦力にできるか
④逆転勝訴に至るまで(大阪府泉佐野市 千代松市長)
⑤地方議員のセカンドキャリア~社会から見た議員のイメージと価値のギャップを埋めるには~
ということで、私たち全若がこれまでテーマを掲げて取り組んできたタイムリーな内容でした。
「災害対応」については、なぜ防災に取り組むのか、取り組まなければならないのか、根本的な部分について考えさせられる内容でしたし、「誰一人取り残さない」という信念を貫けているのだろうかということを改めて問い直していきたいと思います。
議会としての備えもまだまだ不十分だなと感じました。
「就労支援事業」とは福祉政策として取り組んでいる側面がありますが、「低賃金で限られた仕事しか提供されていない」現状と「生産年齢人口の減少」という課題を照らし合わせた時、地方自治体の取り組みはそれでいいのだろうかと考えさせられましたし、すでにビジネスとして成立している事実を知らないでいることは、可能性を狭めているようにさえ感じます。
地方議員のセカンドキャリアについて。
若くして政治の世界に入った私たちにとって、永遠の課題ともいえるテーマです。
住民の身近な場所で10期40年貫き通せることも、決して簡単なことではない議会人として立派な生き方ですし、場合によっては、堂々と都道府県議や国政、首長へと活躍の場を広げることも一つの道です。
ただし、「ステップアップ」と表現されるチャレンジが、自分自身の上昇志向や欲を満たすための選択肢であってはいけないはずですし、要は、初心を胸にしたときに、自らの志を果たすためにはどのステージに挑むべきなのか、有権者へまっすぐに訴えかけるだけのエネルギーと明確な意思があるかどうかということなんだろうと思います。
一方で、全国には、市議会議員という職に一旦区切りをつけ、培った経験を活かして別の道で活躍している先輩、仲間がいます。前向きな理由で新たな生き方を模索している方々もたくさんいらっしゃいます。
政治の世界にチャレンジするためには、今の職を辞すことが当たり前?の世の中に対し、民間から政治へ、政治から民間へという新たな流れを生み出そうとしている取り組みに大きな可能性を感じているところです。
コロナ禍において税収の落ち込みが予想されていますし、今後の地方交付税の水準や地方自治体の体力を考えた時、官民連携のあり方はすでに次のステージにあります。
私たちは、公が果たすべき役割をきちんと整理した上で、地域を残すために、地域課題の解決に繋がる官と民の新たな関係性を築いていきたいものです。これもビジネスとして成立するマッチングをすることが重要です。
今回も、全国若手市議会議員の会会員でよかったと思える、ためになる刺激的な研修の数々でした。
設営にご尽力頂いた塚会長・布田事務局長はじめご当地関西ブロックの皆様にも深く感謝申し上げます。一年間、大変お疲れ様でした。
次年度は、会長に成田札幌市議、事務局長に近藤網走市議という北海道チームの体制となります。私は引き続き、「全国顧問」として留任することになりました。
役員会や研修の開催については、しばらくはオンラインの活用を視野に入れた運営にならざるを得ないものと思いますが、それはそれとして、やはり直接会って親睦を深め、他愛のない話で盛り上がることも「全若」の大きな魅力の一つです。
昨年の全国総会。
懐かしいですね…
新型コロナが終息し、全国の友人たちに一日も早く再会できることを楽しみにしています。