奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

3月議会開会、一般質問の通告。

2019-02-27 22:57:36 | 日記

例年よりも早い春の陽気に誘われながら、今年度締めくくりの3月議会が始まりました。

25日(月)26日(火)は、本会議場にて平成31年度予算案をはじめとする提出議案に対する質疑が行われ、より詳細な議論は各常任委員会に舞台を移すこととなります。

そして今日は、一般質問の要旨提出日。

頭の中にはぼんやりと取り上げたいテーマはあったものの、今回は敢えて見送ろうかどうか決心がつかないでいましたが、昨日の予算審査が最後の一押しになりました。

今後も厳しい財政状況が続くとしている一方で、億単位の事業が平然と並んでいて、提案理由をつきつめていくと調整不足を感じさせるなど根拠に乏しく、中には、税金をお預かりして仕事をしている意識があるのか疑わしい事業も見受けられました。

労働費、農林水産業費、商工費、土木費については所属する産業建設常任委員会において詳細な議論ができることもあり、

・ふるさと納税PR事業
・シティセールス事業
・地域公共交通費
・非常備消防経費(一本化される消防団の行事)
・小中学校ICT環境整備事業
・増田まんが美術館費
・屋外体育施設費(テニスコート)
・十文字地域統合小学校学童保育施設整備事業

について質疑を行いました。

去年の3月議会より、議会改革の一環で当初予算審議は、各予算項目(款)ごとに区切って審査を行うこととしています。それまでは一般会計当初予算全体を審査していましたから、福祉の話が建設になり、教育にかわってまた福祉に戻るといったような状態で、議論を聴いている立場からすれば分かりにくいのはもちろんですが、答弁される側も大変でしょうし、他に質問したくても遠慮してしまう空気というものがありました。

議会によっては、予算質疑の持ち時間をあらかじめ個人ないし会派に割り当てて、カウントダウンを表示しながら、特定の人だけに発言が偏らない形式をとっているところもあるようですし、はじめから特定の議員を予算委員会に選出して審査を行うなど、様々な手法があるようです。

いずれにせよ、その年度の方向性を左右する特に重要な当初予算審議をどのように行い、いかにしてそれを見える化させていくか。正解やゴールがあるはずもなく、議会改革の議論と同時によりよい姿を追い求めていかなければならないと思っています。

私はこれまで、執行部と議会は「車の両輪」ではなく、「アクセルとブレーキ」の関係であるべきだということを、これまでの学びを通じて申し上げて参りました。

本会議場での予算審査を通じて、アクセルを踏むべき事業とブレーキを踏むべき事業の見極めをしながら、委員会の場においてより時間をかけて丁寧な議論をし、よりよい政策、よりよい予算を市民にお届けする…

そういう意味では、昨日の予算審査は項目によって質疑量のばらつきがあったことは否めませんし、何もないというのはやはり寂しい気がします。

発言するしないは個々の判断に委ねられている状況にあり、向き合い方を否定するものではありませんし口を挟むものでもありませんが、やはり、議案説明会の場に予算案が提示された時点で、例えば議員間討議を行い論点出しをしながら、いかにしてチーム議会として予算審査に臨むのかといったような方法を模索する必要性を感じているところです。


それでは、昨日の質疑が決め手となった、今回の一般質問の内容です。

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1.何のために、横手市はシティセールスを行い海外に目を向けるのか

1)平成31年度一般会計当初予算案から、次の項目における現状認識(成果と課題)、今後の具体的取り組みと方向性を伺う。
 ①総務管理費「シティセールス事業」
 ②社会教育費「増田まんが美術館情報発信強化事業」
 ③保健体育費「ホストタウン事業」
 ④商工費「海外販路開拓支援事業」
 ⑤商工費「インバウンド対応事業」
 ⑥農業費「インドネシア農業交流支援事業」

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秘書広報課、増田まんが美術館事業室、スポーツ振興課、横手の魅力営業課、観光おもてなし課、農業振興課の方々にご足労頂き聞き取りを受けたため、だいぶ時間がかかってしまいました。

こちらこそ頭の整理ができたので、それをいかにして着地点にもっていくのか、試行錯誤を続けます。

海外戦略に関係する6項目も並べてしまったため、市長答弁のボリュームが少し気がかりですが、久しぶりの「一括質問一括答弁方式」。すっかり勝手を忘れてしまっておりますが(笑)、メリハリある議論を心掛けたいと思います。

登壇は8日(金)のトップバッター、午前10時~となります。

午前なので横手かまくらFMの中継はありませんが、よろしければ本会議場での傍聴、インターネット中継、録画放送にご注目いただければ幸いです。




明日は、議会だよりの編集会議。代表質問3名、一般質問10名が確定し、何とかギリギリ紙面に収まりそうでホッとしています。



 


農に生きる。~コメのプロとして~

2019-02-23 23:03:24 | 日記

フェイスブックで繋がっている皆様にはお知らせしておりましたが、身内の話で恐縮ですが、この度大変光栄なニュースが飛び込んできました。以下、リンクをご覧いただければ幸いです。

ヤマタネ 第7回「萌えみのり栽培コンテスト」、最優秀賞は秋田ふるさと農協の奥山氏~
https://www.ssnp.co.jp/news/rice/2019/02/2019-0219-1131-14.html





我が家は、稲作一本の家族経営です。

私がUターンしてくる前はそもそもの頭数が足りず父も多忙であったため、一部大豆等の転作作物の栽培を地元の農業法人に委託しておりましたが、今では自作地と請負耕作地を含めてすべての農地に水稲を作付けしております。

私も農繁期は心がけて家業に関わるようにしていまして、高齢化や担い手不足という農業を取り巻く厳しい環境というものを肌で感じていますし、周りの状況を見渡しても、特定の人に農地の集積が進んでいるのが実態です。

そういう我が家も年々作付け面積が拡大しており、家族経営レベルでどこまで対応できるのかギリギリのラインに近づきつつあります。

みんな年々年を重ねているわけで、効率化と負担軽減のための設備投資も考えていかなければなりません。
この投資のタイミングといいますか、一通りの農機具を自前で揃えられなくなったタイミングが、いわゆる「離農」を決断するきっかけにもなっているようです。

そういう意味では、集落営農や法人化というのは、先祖伝来の農地を地域みんなで守っていくために必要な時代の流れなのかもしれません。

冒頭に「稲作一本」と申し上げました。

我が家は、主食用米としての「あきたこまち」に減農薬である特別栽培米を柱に、地元JAの方針もあることから、この「萌えみのり」の栽培に取り組んでいますが、台風などの災害に備えつつ日々天気予報とにらめっこしながら、何事も適期に作業を終えることが重要です。

「多収良食味米」である「萌えみのり」。

あきたこまちと同じに植えても刈り取り時期は後になり、「多収」ということはそれだけ稲穂がたくさん実るということで、肥料の量やタイミングを見極めなければ、稲が倒れてしまいます。つまり、これまでの「あきたこまち」の経験が通じない部分があるようで、作付けが難しいという声も聞きます。

同じ品種を同時期に大量に植えてしまって、稲刈りの時期が遅くなればなるほど米の品質も低下してしまいますし、刈り取りから乾燥、出荷までを自己完結しようとすれば尚更、季節作業の時期が微妙にずれてくれることがものすごく重要で、これが、稲作一本で生きていくための生命線と言えます。

いわゆる減反政策が廃止され、人口減少社会によりコメの消費量が年間8万トンずつ減っていくといわれている時代に、ますます需要に応じた生産が求められていますし、コンビニのおにぎりや外食産業における値上げが起きているのは、労働力不足もありますが、業務用米が不足していることの現れでもあります。

そういう意味で、「萌えみのり」は需要をつかんだ今後も発展しうる品種で、栽培技術をきちんと確立しながら安定的に消費者にお届けすることが、我々生産者の新たな責務だと考えています。

一方、横手市においては、「複合農業日本一」を目指して12億円を投じ「よこて農業創生大学事業」を進めるなど、ハードソフト両面で基幹産業を守り発展させるべく精力的に取り組んでいます。

確かに、農業だけで食べていくことを考えたとき、年間を通じて安定した所得を確保するためには、野菜や果樹、花き等に取り組む複合経営というのは確かに理にかなっているものと思います。燃料費等、雪に閉ざされる地域特有の課題もありますが…

繰り返しになりますが、我が家は稲作一本の家族経営です。

そろばんをはじいて、いわゆる有利な補助金を得るために転作作物に取り組むのも、一つの考え方でしょう。

仮に我が家が今の状態で何か複合経営に乗り出したときに、現在のコメの収量や食味を維持できるのかと言われれば大いに疑問です。手をかければかけた分だけ品質が向上することは、父が証明していますし、野菜や果樹等でも同じことが言えるのでしょう。

複合経営を否定するものではありませんが、全ての農家が、ありとあらゆる戦略なき複合経営に乗り出して量も品質も中途半端になってしまうというのは、産地としての沈没を意味します。それよりかは、コメのプロとして生きていくことが父の方針であり、私も大いに共感をしているところです。

地元のJA秋田ふるさとでは、作付けできる農地にはコメをどんどん植えてほしいという明確な方針が出されています。

コメを植えたいという農家のプライドに寄り添った、農家ファーストの揺るぎないリーダーシップと後押しだと大変力強く思っていますし、
様々な品目のプロを育成し技術を継承していくことこそ、瑞穂の国・秋田を、横手という産地を守ることになると信じています。

この栄誉を励みに、安心安全で消費者の求める米づくりにひたむきに取り組む父の手助けを、微力ですが頑張っていきたいと思います。

まずは、普段口にしない「萌えみのり」を食べてみようかと…(笑)




いざ、3月議会。

2019-02-19 22:32:55 | 日記

この週末に行われた横手の雪まつりには、例年以上に国内外から多くのお客様のご来場をいただきありがとうございました。関係の方々にも深く敬意を表します。

日本らしさを体験できる「かまくら・ぼんでん」に訪れるインバウンドの動向というものもきちんと分析をしながら、今後の展開に結び付けていっていただきたいものです。

少し早い春の訪れを感じさせるような、おだやかな天候が続いております。「雪も終わりだな」という会話がちらほら聞こえてきますが、昨年は高校の卒業式の際に猛吹雪に合いましたし、まだまだ油断はできません。

それでも、着実に一歩ずつ芽吹きの春に向かっていることにウキウキを抑えられませんね。


さて、本日は来週開会する3月議会に向けた議案説明会が開催されました。
平成31年度当初予算案を審議する重要な議会となります。

十文字地域統合小学校本体工事をはじめとする大型建設事業を多数抱えていることからも、一般会計予算は前年度比22億円、率にして4.1%増の560億2000万円という数字が提示されました。

予算審査を通じて、市民生活に密着した幅広い分野に関する市の方向性を質しながら、共に新しい時代に向かっていく横手市のあるべき姿というものを語っていきたいと思います。

確かに、「横手駅東口市街地再開発事業」に対する注目が集まっておりますが、これまでの議会との協議の中で明らかになってきた率直な疑問点に対する答えが示されないままに、予算案だけが一人歩きしていることには正直戸惑いを感じています。

やりたい理由とその必要性は承りました。質問に答えるというかたちできちんとボールを返していただかなければ、判断の仕様がありません…

地方創生と言われだしてから、ことさら「PDCAサイクル」が強調されていますし、議会改革においても「政策形成サイクル」という課題がありますが、いずれも、市民に対して「決まったこと」を報告するのではなく、住民との対話をスタートにしてサイクルをまわしていく、まずはそこから始めなければならないという一つの答えに私自身たどりついているところです。

市民協働を語るのであれば、そもそもの発想の転換が求められていて、毎度おなじみになっている「内部調整と市民の合意形成が後回しになっているのでは?」と感じさせる提案が続いているのも、そういう理由からなのでしょう。

いずれにせよ、課題山積の3月議会。

厳しい財政が続く」ことが分かっているのであれば、あれもこれもではない、あれかこれかの「選択と集中」はもちろん大切ですが、新時代に向けたモデルチェンジができるか否か、それが、地方自治体としての生き残りを左右するように思います。



さっそく、横手市ホームページに詳細な予算資料が掲載されております。
https://www.city.yokote.lg.jp/zaisei/page0000039.html


続・つまり、議会改革!

2019-02-12 23:00:15 | 日記

今日は、午前中は議会改革推進会議、午後からは行政課題説明会ということで、「横手駅東口市街地再開発事業」に関する説明がありました。

 

議会改革について学べば学ぶほど、議会事務局を含めたチーム議会という組織体がいかにして執行部側に向き合っていくのかというのが二元代表制の本質であって、そのトップである議長のリーダーシップによるところが大きいというのが、今のところ見えている議会改革の在り方と言えるのではないでしょうか。

 

執行部と議会は「車の両輪」という例えはもはや「的外れ」であって、「アクセルとブレーキ」という表現がどうもしっくりくるような気がしています。

 

市民のためになる良い政策には思い切って背中を押し、行政が誤った方向に進もうとしている時には躊躇なくブレーキを踏む

 

その緊張感こそが、「二元が代表して牽制し合い、刺激し合う」ものであって、その前提にあるのは「民意の反映」でなければならないと思っています。

 

いくら「細かい改革」を積み重ねようが、結局は組織体のトップである市議会議長をどのように選出していくのか、議長に名乗り出る人は、二元代表制というものをどのように考えているのか、具体的にどんな議会改革を進め、どんな「チーム議会」にしたいのかということを広く訴えかけるべきです。

 

今日の議論のポイントは、「議長・副議長選挙の立候補表明」をどのように行うのかということでした。

 

横手市議会はネット中継をしている以上、正副議長選出のプロセスを見える化することは必須であって、それは「時代の流れ」なのかもしれません。

 

議会基本条例の検証については、「市民と議会の関係」について、広聴広報機能の充実という観点から見直すべき時期にきているのでしょう。文言はシンプルに、具体的になにを為すべきかという議論が大切だということは言うまでもありません。

 

通年議会・通年会期制の導入やタブレット端末の活用も、目指すべき議会改革を進めていくための手段の一つですし、様々な会議で話し合われている内容を議員間で共有することは、チームとして当然の事であると私は思います。

 

 

さて、先週7日(木)、お隣岩手県は北上市を会場に「議会改革第2ステージ 東北からチーム議会を目指して」と題し、ローカル・マニフェスト推進連盟東北と早稲田大学マニフェスト研究所の共催にて行われた地方議員研修会は、とても刺激的な内容でした。

 

 

早稲田大学マニフェスト研究所顧問で、元三重県知事・元衆議院議員の北川正恭先生の基調講演に始まり、改革議会先進地である岩手県北上市、愛知県犬山市、岐阜県可児市の議長による事例発表とパネルディスカッション。そして、岩手県北上市議会、茨城県取手市議会、宮城県柴田町議会から、「議会愛」溢れる事務局職員の皆さんによる議会事務局セッションというプログラムでした。

 

議会基本条例の制定を経て、議員個々の意識改革と議会の機能向上によって議会全体で成果を出していくこと

 

議案や政策課題に対し、個々の議員が単純なYesNoかという意思表示をするのではなく、議員間討議を重ねることによって、最初はバラバラだった意見が話し合いによって次第に落としどころが見えてくる。議会としてまとまれなければ、それは「行政のやりたい放題」になってしまいますよ

 

議長マニフェストにより議会運営でさえもサイクルに乗せていて、今後どなたが議員になろうが議会の意思は引き継がれていく

 

会派よりも、委員会主導の徹底。委員会が全会一致でまとめた意思は「バズーカ砲」になり得る

 

このように、絶大な権限を持つ執行部の「監視・追認機関におとしめられていた」議会が、議会本来の役割に気付き行動に移し始めたことが議会改革第2ステージであり、それによって執行部との間に「緊張感」が生まれていることこそ二元代表制の本質なんだろうと理解しています。

 

チーム議会の一員である議会事務局の在り方については、「議員を補佐する事務局」ではなく「対等な関係」であるべきで、ここでも議長のリーダーシップにより「フラットな関係で対話を重視」していかなければなりません。

 

我々は組織体として何をやっているのかという「議会活動全体の見える化」を徹底的に組織的に進めていくことこそ、議員のなり手不足、選挙をやっても低投票率という根本的な課題解決の糸口になるのではないでしょうか。

 

例え「人まねの改革」だろうが、できると思ったことは少しでも行動に移していく。小さな一歩の積み重ねが大切だということを突き付けられた有意義な研修会でしたし、「チーム議会」としてきっちりまとまっていくことの重要性について、改めて理解を深めることができました。

 

議会改革にゴールはありません。不断の努力をチームで続けていければと思っています。

 

 

そんな中で横手市議会の現状を振り返ってみると

 

重要課題については、議会の意思を文章にまとめ執行部側の回答を求めるという手法が、手探り状態ではありますが定着しつつあります。

 

この動きは議長の導きによるものですし、チーム議会がこの点ではまとまれる着地点を「総意」というかたちで執行部側に提示しているという意味では、その重みを十二分に理解していただかなければなりません。

 

横手駅東口市街地再開発事業

 

中央図書館は整備したいがにぎわいを生み出す具体的な手法は何も決まっていない、市民の合意形成は「後回し」

 

それでいて、再来週開会する3月議会には予算を提案しますから、議会は「追認」して下さい

 

再開発そのものを否定はしませんし期待を寄せていますが、たとえ我々がどんなに議会改革を進めようが、執行部側が我々を「追認機関」だと侮っているのだとすれば、それは大きな勘違いですし、地方自治の否定になりはしませんか?


つまり、議会改革!

2019-02-07 22:40:00 | 日記

先週に引き続いての出張weekでした。

4日(月)~5日(火)は、仙台市にて行われた「自治体向けICT推進セミナー」にて、一応ICT活用先進自治体として、横手市議会におけるタブレット端末導入に関する特別講演をさせていただきました。



40~45分のプレゼンは、もう少しコンパクトにすべきだったかなと反省しておりますが、タブレットの技術的な話や、議会にタブレットを入れたことによる効果をとうとうと語るよりかは、何のためにタブレットを導入し、議会として何を目指しているのかということについて力をこめて訴えることの方が大切だと思いましたし、それが、先んじて導入している議会人としてのあるべき姿なんだろうと考えております。

ペーパーレスを段階的に進めていくことによる経費削減と環境への配慮という目に見える目的以上に、議会改革を強力に推し進めるための手段の一つとして、議会運営と議員活動・議会活動の質の向上を常に意識していかなければなりません。

常に正確な情報やデータを携帯できることによって市民説明に大きな役割を果たしておりますし、紙媒体では現実的ではなかった2000ページにもなる説明資料が配布されることになったことで、確実に議論の質も向上しているように思います。

技術革新の早いICTの世界。人工知能AIという時代の流れの中で、今この瞬間、議会としてタブレット端末の導入というかたちでICTにチャレンジすることができなければ、きっと次の時代の新しい技術には対応できないでしょう。今のこの躊躇が、今後劇的に改善するとも思えません。

しかしながら、タブレットを持つこと自体が目的であってはなりません。何のためか?というポイントを外すことなく、私たちはこれからも、便利さの追求の先にある、市民との距離を縮め、より市民に開かれた市民と共にある議会のあるべき姿を追求していきたいと思っております。

東北各地からセミナーにお越しいただいた皆様に、私からも御礼申し上げます。
「習うより慣れよ」です。まずは事業者をお呼びしてデモンストレーションを実施してみることをお勧めします。

横手市議会では、行政視察にお越しいただけますことをお待ち申し上げております。端末に触れることもできますし、どういったかたちで議論を進め、議会全体の合意形成を図っていいけばいいのかという背景や、今後の展望についてのお話もいたします。ご指名下されば出張も可能ですよ!

プレゼンのために過去の議会改革の取り組みを振り返り、事務局のサポートをいただきながら準備を重ねたこの数日間は、とても楽しく充実した時間でした。人前で分かりやすくお話できたかは反省点もありますが、私にとって、大変勉強になる機会を与えていただきました関係の皆さまに、改めて深く感謝を申し上げます。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!




今回のセミナーは、私どものタブレット端末活用推進会議の行政視察と合わせて実施されました。委員の皆さんには2日目のセミナーを受講いただき、その後は栃木県栃木市へ移動。

私たちよりも早くタブレットを入れている栃木市議会の皆さんから、生の声をお聞きしました。

お互いに執行部側が導入していないという共通の課題。ただ単にペーパーレスを突き詰めていくだけでは仕方がないよねという思いを共有することもでき、広く議会改革の分野にも話が及び、反対に、私たちの事例を紹介するなど活発な意見交換に。

小江戸・栃木市は藏の街。美しい街並みは、季節を変えてまた訪れたくなるものでした。

市役所庁舎は元々デパートだった建物に同居していて、1階部分はショッピングエリアとなっています。



下から焼きたてのパンのおいしそうな匂いが上がってきて…こういう「にぎわい創出」もあるんですね。

栃木市議会の皆さまには、今回の視察研修をご縁に、ぜひ横手にもお運びいただければ幸いに存じます!


そして今日は、お隣岩手県北上市へ。

「議会改革第2ステージを考える 東北からチーム議会を目指して」と題した研修会に参加して参りました。
会場では、北東北若手議員の会の同志の方々とも久しぶりに再会(笑顔)

チーム議会とは、事務局も含めた塊であれ!

改革議会先進地における議長のとてつもないリーダーシップと議会愛あふれる事務局職員の皆さまの発表に、燃え上がるものを感じました。

詳細はまた改めて。