例年よりも早い春の陽気に誘われながら、今年度締めくくりの3月議会が始まりました。
25日(月)26日(火)は、本会議場にて平成31年度予算案をはじめとする提出議案に対する質疑が行われ、より詳細な議論は各常任委員会に舞台を移すこととなります。
そして今日は、一般質問の要旨提出日。
頭の中にはぼんやりと取り上げたいテーマはあったものの、今回は敢えて見送ろうかどうか決心がつかないでいましたが、昨日の予算審査が最後の一押しになりました。
今後も厳しい財政状況が続くとしている一方で、億単位の事業が平然と並んでいて、提案理由をつきつめていくと調整不足を感じさせるなど根拠に乏しく、中には、税金をお預かりして仕事をしている意識があるのか疑わしい事業も見受けられました。
労働費、農林水産業費、商工費、土木費については所属する産業建設常任委員会において詳細な議論ができることもあり、
・ふるさと納税PR事業
・シティセールス事業
・地域公共交通費
・非常備消防経費(一本化される消防団の行事)
・小中学校ICT環境整備事業
・増田まんが美術館費
・屋外体育施設費(テニスコート)
・十文字地域統合小学校学童保育施設整備事業
について質疑を行いました。
去年の3月議会より、議会改革の一環で当初予算審議は、各予算項目(款)ごとに区切って審査を行うこととしています。それまでは一般会計当初予算全体を審査していましたから、福祉の話が建設になり、教育にかわってまた福祉に戻るといったような状態で、議論を聴いている立場からすれば分かりにくいのはもちろんですが、答弁される側も大変でしょうし、他に質問したくても遠慮してしまう空気というものがありました。
議会によっては、予算質疑の持ち時間をあらかじめ個人ないし会派に割り当てて、カウントダウンを表示しながら、特定の人だけに発言が偏らない形式をとっているところもあるようですし、はじめから特定の議員を予算委員会に選出して審査を行うなど、様々な手法があるようです。
いずれにせよ、その年度の方向性を左右する特に重要な当初予算審議をどのように行い、いかにしてそれを見える化させていくか。正解やゴールがあるはずもなく、議会改革の議論と同時によりよい姿を追い求めていかなければならないと思っています。
私はこれまで、執行部と議会は「車の両輪」ではなく、「アクセルとブレーキ」の関係であるべきだということを、これまでの学びを通じて申し上げて参りました。
本会議場での予算審査を通じて、アクセルを踏むべき事業とブレーキを踏むべき事業の見極めをしながら、委員会の場においてより時間をかけて丁寧な議論をし、よりよい政策、よりよい予算を市民にお届けする…
そういう意味では、昨日の予算審査は項目によって質疑量のばらつきがあったことは否めませんし、何もないというのはやはり寂しい気がします。
発言するしないは個々の判断に委ねられている状況にあり、向き合い方を否定するものではありませんし口を挟むものでもありませんが、やはり、議案説明会の場に予算案が提示された時点で、例えば議員間討議を行い論点出しをしながら、いかにしてチーム議会として予算審査に臨むのかといったような方法を模索する必要性を感じているところです。
それでは、昨日の質疑が決め手となった、今回の一般質問の内容です。
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1.何のために、横手市はシティセールスを行い海外に目を向けるのか
1)平成31年度一般会計当初予算案から、次の項目における現状認識(成果と課題)、今後の具体的取り組みと方向性を伺う。
①総務管理費「シティセールス事業」
②社会教育費「増田まんが美術館情報発信強化事業」
③保健体育費「ホストタウン事業」
④商工費「海外販路開拓支援事業」
⑤商工費「インバウンド対応事業」
⑥農業費「インドネシア農業交流支援事業」
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秘書広報課、増田まんが美術館事業室、スポーツ振興課、横手の魅力営業課、観光おもてなし課、農業振興課の方々にご足労頂き聞き取りを受けたため、だいぶ時間がかかってしまいました。
こちらこそ頭の整理ができたので、それをいかにして着地点にもっていくのか、試行錯誤を続けます。
海外戦略に関係する6項目も並べてしまったため、市長答弁のボリュームが少し気がかりですが、久しぶりの「一括質問一括答弁方式」。すっかり勝手を忘れてしまっておりますが(笑)、メリハリある議論を心掛けたいと思います。
登壇は8日(金)のトップバッター、午前10時~となります。
午前なので横手かまくらFMの中継はありませんが、よろしければ本会議場での傍聴、インターネット中継、録画放送にご注目いただければ幸いです。
明日は、議会だよりの編集会議。代表質問3名、一般質問10名が確定し、何とかギリギリ紙面に収まりそうでホッとしています。