奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

3月議会、開会。

2020-02-27 22:39:05 | 日記

新型コロナウイルスの国内感染が拡大する中、大規模イベント自粛に引き続き、急転直下で全国の小中高校への休校要請というニュースが飛び込んできました。つまり、明日で今年度が終わるということです。

決断は決断として、学校現場の対応であったり、保育所・学童はどうなるのか、医療関係者をはじめ家庭にとっては仕事を急に休むことはできないでしょうから、正確な情報提供と組織横断のフォロー、法整備によるバックアップが求められます。


さて、25日(火)に開会した横手市議会3月定例会では、昨日新年度当初予算案の質疑が行われました。

長丁場の審査の中で、質問がある人とない人、敢えて本会議場で質問をする人とそうでない人に分かれているのはいつものことですが、私が思うに、予算や政策を学ぶ意味でも質問をすることは重要だと思います。

本会議場での独特の雰囲気の中で手を挙げるためには、事前の準備が欠かせません。思い付きで間違った認識でいると当然跳ね返されますし、そういう経験を重ねることで事前準備を繰り返し、一段ずつ議員としての経験が蓄積されていくものと思います。

日々勉強です…未熟であれば尚更…

所属委員会に関する質問は委員会審査の中でできることから、私は厚生と産業建設関係の中で、特に絞り込んでの質疑を行いました。

・「スポーツ立市よこて」として、今こそ障がい者スポーツへの支援を。
・老朽化が著しく早期に方向性を示すようチーム議会の意思を示している中での「西部斎場」の修繕。
・「インドネシア農業交流支援事業」により、横手市農業にどんな恩恵が得られるのか。
・「よこて農業創生大学事業」の検証。
・商工業振興費で支援する「成長産業」の線引き。
・市民要望の多い身近な道路整備、修繕に関する全体計画策定の必要性と予算確保。
・市営温泉3施設での修繕費に対する正当性。

全体に通じるキーワードは、「足元にこそ光を当てよ!」です。

初日に行われた市長の施政方針演説では、地元紙の報道の通り大型公共施設(体育館・文化ホール)に取り組む決意が示されましたが、足元では既存施設の方向性が先送りされ、身近な修繕がままならない状況にあるのが現状です。

大型事業に前のめりになっている「ビルド」の陰にあるのは身近な「スクラップ」。そんな予算編成なんだなぁという印象を強くしています。

特に、公共温泉に関しては、平成28年3月に示された「公共温泉のあり方再編方針」から早4年。スケジュール感は先送りされる一方で、民間譲渡したという政治判断の検証はもちろん必要ですし、残された直営施設の方向性は未だに示されていません。
市の責務として、料金を頂いて値上げをしてまでサービスを提供していながら、修繕をするしないのその線引きに正当性は感じられませんし、その基準が「安全」か否かであるのだとすれば、明確な根拠を示すべきです。

政策が煮詰まっていないままの予算計上も散見されました。

覚悟を持って提案してこられたはずの予算・政策に対し、私たちも真剣に議論しチェックしていく責任があります。

来週の会派代表質問・一般質問にご注目下さい。


ということで、今日は質問要旨の届け出日でした。

以下、内容をそのまま掲載します。

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「地方創生」の検証と人口減少社会におけるオール横手の方向性について

1)「地方創生」により得た実は何か。特に、地方創生交付金を活用した事業の成果と、横手市まち・ひと・しごと創生総合戦略(以下、総合戦略)における課題について伺う。

2)第1期総合戦略は、平成27年度から令和元年度までの5か年計画となっている。現状「東京一極集中の是正」が図られていない中で、国・県はこれまでの取り組みを検証し、令和2年度からの第2期総合戦略策定に向けて取り組んでいる。横手市はなぜ、第1期総合戦略を1年延長するのか。

3)皆で知恵を出し合い議論を重ねること、地域自ら考え自ら行うことが「地方創生」の理念だと考える。第2期総合戦略、第2次横手市総合計画後期基本計画策定に向け、まちづくりに多様な意見を取り入れる手法、市民との対話の在り方について伺う。

4)今後の「地方創生」の方向性と、人口減少社会における「Society5.0」に向けた市長の政策理念について伺う。

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トップバッターとして3月5日(木)10:00から、60分一本勝負。



本会議場での傍聴、ネット中継、録画配信にご注目頂ければ幸いです。

明日は、質問者が出揃ったことを受けて、議会だよりの編集会議を行います。


JC・青年会議所と私。

2020-02-24 23:07:53 | 日記

今日は、横手市体育協会主催の「横手市スポーツ賞表彰授与式・祝賀会」に出席して参りました。

協会推薦の方々の功労賞をはじめ、全国大会・東北大会で入賞した個人団体、指導者にも賞が贈られました。小中高校から一般と幅広い種目で優秀な成績を残していて、大変素晴らしいことだと思います。

今の子どもたちには様々な選択肢がありますし、環境にも恵まれ可能性は無限に広がっています。

指導して下さる先生方、家族の理解と協力、大切な仲間…

好きな競技に打ち込めるのは、人の縁と多くの方々の支えがあることを忘れてはいけませんし、自分自身スポーツ出身で人生において大切なことを学んできた経験から感じていることは、目先の勝利に一喜一憂することなく、まっすぐに、常に高みを目指して欲しいということです。

改めて、「スポーツ立市よこて」の意義について考えさせられる、選手たちの素晴らしい活躍です。




さて、今回のタイトルは「JCと私」。

JCというのは青年会議所のことで、世界的な組織です。全国の若手議員には、理事長経験者はもちろんJCに携わっている仲間がたくさんいます。

「青年会議所(JC)は、"明るい豊かな社会"の実現を同じ理想とし、次代の担い手たる責任感をもった20歳から40歳までの指導者たらんとする青年の団体」であることから、各地域の若手議員にはおのずと声がかかるものと思います。

私とJCのご縁は秘書時代にさかのぼります。

今から15年以上前、地元担当だった頃から県内各地のJCの新年会等には代理出席させて頂いていましたし、後援会活動において地域の若き経営者の方々には何かとお世話になっていました。

ですから、途中東京にいたため空白期間はありますが、地元に帰り市議会議員になってすぐ、旧知の先輩方から「JCに入らない?」と誘われたのは自然な流れですし、自分自身深く考えずに「横手青年会議所」に入会したのが34歳、2014年の出来事です。

その後、物理的に日程調整が出来ないことも事実でしたが、自分自身の怠慢もあって積極的な関わりを持てずに月日だけが経過し、昨年12月に、同学年は卒業を迎えました。

そういう会員ですから、当然役職に就くこともなく、いわゆる出向経験もありません。

このブログにこうやってJC活動について詳しく書いたことがなかった事実が、いかに自分自身がJC活動をしてこなかったかを如実に表しているものと思います。

関係の方々はご承知の通り、JCの年度は1月~12月になっていて、私のような早生まれはいわゆる「居残り」という扱いになり、もう一年、私に青年会議所会員として与えられた時間…

ただでさえ会員の減少が続いている中で、直前理事長・現理事長には「せっかく会員になったのだから、一緒に活動しませんか」と優しく声をかけてもらい、最初で最後の理事会メンバーにも加えてもらえることになりました。

少ない会員で組織運営をしていくために、「まちづくり委員会」と「青少年育成委員会」の発展的統合により「横手の希望(ゆめ)創造委員会」が新設され、思いがけずに委員長職をお預かりすることにもなりました。

「(議員として)横手市のためにあなたがやりたいことを、JCで一緒に実現しましょう」という言葉に心揺さぶられたのも事実です。

初めてのことで戸惑うことも多いですし、詳細な資料作成などは、日々勉強だと思って取り組んでいます。

一昨日2月22日(土)には、初めての担当例会「2020横手の希望キックオフ・ミーティング~よこラボプロジェクト実行委員会とともに~」を開催しました。



「よこラボプロジェクト実行委員会」というのは、横手青年会議所を発起団体として誕生し3年目を迎えます。協働を主軸とした組織で、NPO等の各団体・行政・中高校生で構成され、まちの課題解決と共に各団体の課題解決と、より市民に寄り添った事業を実施するべく、共にまちづくりを考えていく活動を行っています。

昨年は金沢孔城館にて、各世代で遊ばれたおもちゃを市民の皆様より提供して頂き、みんなで遊び、遊び方を教え合い、各世代の交流を深めようという企画「つむ♪らんど 金沢あそびがっこう」を開催。地域の皆さんの多大なご協力を頂きながら、大人も子どもも笑顔溢れる事業だったようです。

今年度の事業実施に向け、参加団体の強みを活かせるようにバージョンアップさせるべく具体的事業提案を出し合うワークショップを行いました。



新たな団体を迎え地域課題解決に向けた協働の輪が広がりつつあることを実感していますし、「各団体のみでは限界があるものの、横手を想う団体同士が協働することで新たな可能性を生み出し、地域を活性化することを目的として活動します」という「よこラボプロジェクト実行委員会」発足当時の趣旨をこれからも大切にしながら、ONE TEAMでよりよいものを創り上げていきたいと考えています。

まちを動かすには、議会と関わりを持つ…

横手市議会広報広聴委員長という自分自身のちょっとした強みを活かした活動も考えているところです。

例会終了後の監事講評で、「これまで活動してこなかった分、JCライフを満喫して下さい」というご指導を頂きましたので(笑)、自分が動くことによって少しでも横手JCの刺激になれば嬉しいです。



同世代、様々な業種の仲間たちと交流を深められることによって、自分自身に新たな気付きもありますし、また別の視点から、市が抱える様々な課題も見えてきます。

今後、議会活動のみならず、JC活動についてもお知らせしていきたいと思います。
引き続きのご指導ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。


明日から3月議会。頭を切り替え気合を入れて、自分らしく…


総務文教委員会所管事務調査~「対話」から生まれる可能性を再確認~

2020-02-21 23:01:15 | 日記

昨日は、所属する総務文教常任委員会で所管事務調査を行いました。
要は、年4回の定例議会閉会中でも、私たちは自らの意思で積極的に活動しているということです。

委員会の活動テーマに掲げている「防災」について、小学校解体の進め方で何かと話題になった黒川地区へ。黒川公民館(オアシス館)にて、災害時の避難計画について危機管理課の皆さんと意見交換を行いました。

隣接する横手川の氾濫など歴史的に水害の多い黒川地区において、大雨災害時の避難場所がないことに対する住民の不安というのは、先の議会報告会においても改めて指摘された通りです。

全国各地で頻発する水害で明らかになってきた「ハザードマップ」の正確性。

水害に耐えうる避難所が整備されていない現状の対応では、早め早めの避難を促すしかない訳ですが、防災対策全般において、様々なやりとりがありました。

私からは、市でも試験的に進められている「液体ミルク」の備蓄状況と、熊本地震の教訓として、避難所になっている学校の体育館の鍵の管理と学校ごとの災害時の行動計画についてお聞きしました。

あまり知られていない事実かもしれませんが、現在横手市の備蓄品は「金沢孔城館」に集中配備されています。山間部など孤立の可能性がある地域には手当されているようですが、地理的にはお隣美郷町に隣接する横手市の北の端から693㎢に及ぶ広い面積をカバーするのはやはり不安があります。

今後は、文字通りハードソフト両面で地域の拠点である各地域局単位で取り扱うべきですし、消費期限の近づいた備蓄品をうまく活用しながら更新していく意味でも、分散配備されていることが望ましいと思います。

災害に対する日頃からの住民の意識や、議会で何度も指摘を受けている災害を含めた市民に対する情報伝達手段についてなど、ざっくばらんな意見交換をすることができました。

議案審査をしたり、市が抱える政策課題などについて当局側の説明を聞く「協議会」と違い、議会自らがテーマを設定し当局側とやりとりができる「所管事務調査」。

これまで、議会内議員同士の「対話」、市民との「対話」をクローズアップしてきましたが、当局と議会の「対話」によって生まれる新たな可能性を見出すことができました。

それにしても、地域の避難所である公民館の老朽化も目につきました。

現在の市政運営は、正直申し上げて「修繕」に対する手当が不十分です。何が「費用対効果」なのか、「公」が果たすべき責任についても考えさせられる一幕です…


午後からは市立大森病院へ。今月から始まった、スクールバスを活用した公共交通の現場視察(乗車体験?)を行いました。





私たちが乗車したのは市立大森病院から福地コミュニティーセンターへ戻る第4便で、残念ながら私たち以外の利用者はいませんでしたが、病院へ通ったりスーパーへの買い物にご利用頂けているようです。

公共交通空白域において一定の需要があることは間違いない訳ですから、利用者の利便性向上のために、現在の実証実験期間を有効に活用して頂きたいものです。

運行初日の様子が夕方のローカルニュースで放送されていましたが、スクールバスを活用した公共交通は県内初の試みのようです。

議会提案と言っていいこの取り組みが、実証実験を重ねることで市民の皆様に喜ばれる「生活の足」となるように期待していますし、住み続けられるまちづくりの一翼を担う重要なチャレンジであるということを強調しておきたいと思います。

どうか、市民の皆様にも積極的なご利用をお願い致します。



こちらは、バスの終点の福地コミュニティーセンター。できたてほやほやの福地地区の交流拠点です。

閉校した福地小学校の校舎部分を解体し、残した体育館と渡り廊下で繋がれていて、使い勝手のよさそうな身の丈にあったコンパクトな施設でした。



体育館だけでも残るというのは、福地っ子たちの元気な声が耳の奥で聞こえてくるようで、地域の光を灯し続けているような気がします。

実はこの福地小学校。閉校後は解体することが既定路線でした。

しかしながら、老朽化した旧福地公民館の代替施設を望む地域の皆さんの熱意が通じ、立派な施設が建てられて、公共交通も手当されました。

まちづくりの基本は地域住民にあるということを証明するかのような、象徴的な事例だと思います。

施設内を見学した後、一室をお借りして総務文教常任委員会関係の令和2年度当初予算案について論点整理。

委員会の活動目標に掲げている「防災」と「財産経営推進計画(公共施設マネジメント)」の分野を中心に、当初予算案の気になる点について議員同士で意見交換を行いました。

私たち総務文教常任委員会が所管する案件は幅広く、何か一つに的を絞ることなど到底不可能ですが、委員会の行動目標を設定するよう議長の指示を受けたことをきっかけに、市民生活に密着する幅広い分野を多様な視点から議論していく過程において、共通の目標を掲げてチーム一丸となって取り組んでいく意義は大きいと思っています。

個人で下調べをして審査に臨むのは当たり前のことですが、こうやって議員同士で論点を出し合うという取り組みはこれまでほとんど行われてきませんでした。

そういう意味でも、「チーム議会」の大きな一歩です。

事務局も含めてみんなで昼食を囲み他愛のない話をすることも大切です。同じ釜の飯を食い1日同じ時間を過ごすことで、絆が深まっていくことを感じています。

活動テーマを設定すること=他の事は疎かにする訳では決してなくて、テーマを決めることはフラットな関係で「対話」を重ねるきっかけづくりにもなりますし、経験豊富な先輩方の話は為になります。それぞれ背負っているものが違う独立自尊の議員から出されるそれぞれの視点からの議論は新たな気付きがありますし、共通する1点というものも見えてきます。

目標を設定することの意義を感じていますし、議会活動に新たなやりがいが生まれているような気がしています。

ここぞという時にまとまれる私たち総務文教常任委員会。来週からの3月定例議会の議論にご注目下さい。


3月議会を前にして、「よこて農業創生大学校」を視察。

2020-02-19 23:23:17 | 日記

横手市議会3月定例会の告示を受け、昨日は議案説明会と議会だよりの第1回編集会議が行われました。

令和2年度当初予算案の審議が中心になるものと思いますが、一般会計543億1300万円は前年度比マイナス3%ということで、減額予算は久しぶりな感じがします。

十文字統合小学校や十文字・雄物川地域局庁舎建設、横手駅東口再開発事業など、継続となる大型建設事業が続く中で、事業の「ビルド&スクラップ」がどのような理念の下で進められていくのか、様々な角度からチェックしていかなければなりません。

財政上の数字は「比較的良い」とされている横手市ですが、今後厳しさを増す財政状況の中で、時代の流れを見据えた責任ある議論を心掛けて参ります。

いよいよ3月議会。来週25日(火)の開会です。


今日は広聴分科会が行われ、先日の静岡視察と今年度実施した議会報告会の振り返りを行いました。
議会報告会については、現在各班において出された意見や気付いたことを取りまとめている状況ですが、「各班→広聴分科会→各委員会」というプロセスに加え、しかるべきタイミングで議会全体での情報共有も必要だよねという意見が出されました。

これも、目指している「議員間討議」の一環になるものと思います。

今後は、これまでと同様に地域に根差した「地区会議」との関係性を大切にしながらも、議会として「常任委員会活動の充実」に力を入れている中で、議会広聴活動の視点から何ができるのか?地域に出向いて承る貴重な現場の声や市民感覚を、委員会活動のサイクルにいかにして組み入れていくのかという検討も重ねていけたらと考えています。


市民感覚と言えば、17日(火)、所属するJA秋田ふるさと青年部大雄支部の研修会・新年会に参加しました。

私たちの母校・大雄中学校跡地に約8億円を投じ整備された「横手市園芸振興拠点センター・よこて農業創生大学校、6次産業化支援施設」を視察。まずは、お忙しい中ご対応頂きました市役所食農推進課と実験農場の皆様に深く感謝申し上げます。
彼もまた、すっかりこの道のプロです…







遠隔操作でモニタリングが可能な水耕栽培のイチゴ棚と、ハウス内のアスパラ菜の生育状況を見学しました。

いずれも、降雪期の所得確保が期待されるものですが、専業で頑張っている同級生・同世代の若き担い手たちの目には、どのように映ったのでしょうか…

地方創生政策の一環として、農業を基幹産業とする横手市において、担い手の育成と農家所得の向上という地域課題に税金を使って取り組んでいる施設。

研修生のフォローアップも含めて、2年目は、成果を示す時期に入っていきます。


地域の声から、改めて「防災行政無線廃止」の方針に疑問。

2020-02-13 22:07:15 | 日記

今週末の冬まつり「かまくら・ぼんでん」に向けそれなりに雪が降ってくれましたが、今日は雨で明日は気温が高いようです。関係各位のご尽力に敬意を表しながら、何とか無事に開催できますようお祈り致します。


さて、昨日は地元大雄地域局との懇談会が行われました。

新年度予算案を審議する3月定例議会を前に毎年この時期に開催されているもので、職員と地元議員が地域課題を共有することのできる、私共にとっても大変ありがたい勉強の機会です。

限られた予算の中で地域を「維持」していかなければならない現場のご苦労…

老朽化の進む地域局庁舎やスタジアム大雄などの修繕、地域要望の多い生活道路の維持管理のための安定的な予算確保。

市民健(検)診の体制が大きく変わったことにより、いかにして市民の利便性を確保しながら「健康長寿」の土台となる受診率向上へ繋げていくのか。

新年度より民営化される「たいゆう保育園」。スムーズに運営が引き継がれるように手当をしていかなければなりません。

平成4年オープンの市直営温泉施設「ゆとりおん大雄」は、予算がなく修繕ができない状況にあります。料金を頂戴して(値上げまでして)いるのにも関わらず、利用者にご迷惑をおかけしている状況は心苦しい限りです。

先行き不透明な公共温泉の方針。

民間譲渡した施設も含めてですが、修繕する理由としない理由に、果たして正当性はあるのでしょうか?

議論になったのは、やはり地元の関心が高い「防災行政無線」。

令和4年11月末をもって現在のアナログ無線が使えなくなりますが、横手市は「巨額の財政負担」を理由にデジタル化せず廃止することとしています。

災害時のみならず日常の行政情報を市民に伝える有効な手段であることから、議会からも度々問題提起していますし、防災行政無線に変わる手段として、防災ラジオの全戸配布も「財政的理由」から一部の配布に留まっている状況です。

では、廃止するのであればどのように地域住民の理解を得ていくのかという同僚議員の一般質問に対しては、「(一部地域では)集落座談会などを通じて説明している」としているのが市としての公式見解ですし、今後行っていくであろう説明が、具体的にどう「丁寧」なのかは不明です。

前回の投稿では、旧黒川小学校解体に関する住民説明、合意形成を進めていく上での対話のあり方について述べました。担当者が地域の声をないがしろにしている訳では決してありませんし、どうすることが「正解」なのか?改めて難しい課題だと理解しています。

この、大雄地域の「集落座談会」は、地域局職員が手分けして各集落会館を訪問し、市政情報を提供しながら地域の方々が困っていることに耳を傾けています。
現場の最前線で市民に寄り添い地域の生の声を聴こうとする姿勢は本当に頭が下がりますし、大雄地域局に勤務し現場を歩いた経験というのは、公務員としてかけがえのない財産になるものと思います。

最近、「大雄地域の独自事業」と定義されているこの集落座談会を、議会答弁において「つまみ食い」しているかのような姿勢が気になっているところです。

横手市当局の公式見解として、集落座談会が市民説明の手段であるというのであれば、現場から出された声を執行部はどのように受け止めて、政策や予算に反映しているというのでしょうか?

地域の事を真剣に考えている方々が、困っていることをどんなに訴えても反映されないのであれば、

言ったって仕方がない…

行ったって仕方がない…

その悪循環は、協働のまちづくりを大きく後退させることに繋がります。それで、地域社会を維持していけるのでしょうか。

「市報よこて」の月2回発行を見直す検討に入っているようですが、紙媒体を通じた市からの情報提供のあり方は多方面からの議論が必要ですし、そういう状況で防災行政無線を補完する手段が明確になっていない中で、3年後に廃止される現場の混乱は目に見えています。

今あるものがなくなることに対し、どのようにして合意を得ながら進めていくのか、公共施設マネジメント推進にも通じる部分ですし、決して市民との対話を軽視してはなりません。

私自身ブレずに訴えてきた「地域局のあり方」について考えさせられる事例です。その事を今一度心に留めながら、3月議会に臨みたいと思います。



地元集落の防災行政無縁は、もう何か月も機能していません。部品が手に入らないため修理ができないようです。そんな状況が各地で散見されているにも関わらず「令和4年11月末までは使い続ける」としている市の方針は、現場と大きな乖離があります。