奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

田植え2018

2018-05-28 23:02:17 | 日記

農繁期、久しぶりの投稿となりました(汗)

20日(日)にはじまった今年の田植え。途中公務により一時中断はあったものの、天候にも恵まれて、何とか予定通り昨日無事に終えることができた。





(私の役目は今年もこの場所から)

最終日、今年新たに請け負った圃場においてトラクターに助太刀してもらうというアクシデントが発生。どうやら長年水稲の作付をしていなかったところのようだ。

一部では、この地域特有の「根っこ」質の場所もあり、そういう所には現代の大型機械は不向きである。

水が不足する地域でもあり井戸を掘って農業用水を確保しなければならない場所もあるなど、おいしい「秋田米」を供給するためには、一枚一枚すべて条件が違う田んぼの状態をきちんと把握しなければならない。

5月18日には、昨年7月を彷彿とさせる大雨が県内各地を襲い、秋田市や大仙市などでは、田植えの終わった田んぼに溢れた川の水が入ってしまい、落胆する農家の表情がニュースで繰り返し放送されていた。

5月という農家にとって一番忙しい時期に、田んぼを耕し水を引き、また耕すなど地道な作業の繰り返しである。そして、心地よい疲労感と達成感の中で無事に田植えが終われば、苗を結んで神棚にお供えし、今年の豊作を祈願するのが農家の習わしである。

それが大雨によって一夜にして水の泡というのは、そのご心痛察するに余りある。

洪水の被害に見舞われる地域というのは、歴史的に繰り返されている地域であり、「目先のハコモノよりも河川改修を」という被災者のコメントには、政治行政の責任を痛感せずにはいられない。

昨今の異常気象により、大雨というのはいつ何時どの地域を襲うのか分からない。

治水対策をしっかり行っていくことが、国土強靭化の第一歩と言えよう。


さて、この2週間。終日田んぼにいたわけではなくて、出張やら公務やらで走り回っておりました。

14日(月)。全国若手市議会議員の会今年度3回目の役員会ならびに研修会に参加するため、東京都荒川区へ。

日暮里駅にほど近い施設は、何と、毎年お世話になっている「東京大雄会」と同じ会場。関東ブロックの皆さんを中心に、2泊3日で荒川区と千葉県松戸市での有意義な研修をセットして頂いた。

この時期に2日も3日も家を空けるわけにもいかず初日だけの参加となってしまったが、今年度の活動の重点項目でもある「奪い合いの自治体間競争から、互恵的な自治体間連携」について、荒川区の担当課長より、現在東京23区が行っている「特別区全国連携プロジェクトと荒川区の取り組み」のご説明をいただいた。




その後行われた、全若メンバーによるワールドカフェ形式によるワークショップでは、とても興味深いやりとりが繰り広げられた。



「縮小ニッポン」に突き進む都市部と地方の共存共栄とは?

資源や人材を供給し続けている自負のある地方と、それを消費することで国力を高めている都市。

立場や背景が違えば受け止め方も違っていて、日本最大の若手政治家ネットワークを活かした我々の活動にこそ、正解のない難しい問題にチャレンジできるのではないかと、改めて全若の限りない可能性を感じた瞬間でもあった。

やりとりの詳細は伏せておくが、自分自身の議会活動、政治活動の軸に据えて、引き続きしっかりと取り組んでいきたいと思っている。

皆さんお世話になりました。今年度も残りわずかとなって参りました。引き続きよろしくお願い申し上げます。


16日(水)は、議会改革推進会議。

横手市議会基本条例の検証作業と継続検討事項の協議を今後どのように進めていくかについて話し合いが行われた。

前任期の4年間議会改革の議論に委員として参加してきたことから、現在置かれている状況はよく理解しているつもりである。

結局は、議会力を高めるためにはトップである議長自身が、議会改革そのものにどんな意欲を持っていて、具体的に何をどのように行動していくべきなのか、しっかりとしたビジョンを示し議会全体を引っ張っていくことが全てである。

これまでも様々な議会改革に取り組み、うまく動き出しているものや合意形成が図られる途中で頓挫してしまっている案件が見受けられることからも、まずは「議会ってどうあるべきよ?」をはっきりさせることが第一なのだ。

・「開かれた議会」にするために市民参加をどのように進めていくか。

・議会内の議論をどのように充実させていくか。

・そして、議員定数や報酬、政務活動費の問題。

課題ははっきりしている。横手市議会は議会改革に前向きなのかどうか、結果が全てなのだ。


そして、田植えのさ中22日(火)に行われた、産業建設常任委員会の協議会。

今回のテーマは大きく4件。

①都市計画マスタープラン・立地的成果計画の策定について

②横手駅東口における市街地再開発事業の検討状況について

③横手市企業支援アドバイザーの委嘱について

④平成30年度「よこて農業創生大学事業」の取り組みについて

③は新聞報道にあった内容の説明。④は前回指摘された事への回答が中心であった。

「農業者の所得向上と担い手の確保・育成を目指す」ために、よこて農業創生大学事業は展開されていくそうだ。成果をきちんとチェックしていかなければならない。

①と②に関しては、まずは事務的な仕事の進め方という位置づけで受け止めさせてもらった。

再開発をするだけでまちは再生しないことは、歴史が証明している。議論する以前に、まずは何のためかということをはっきりと語っていただかなくてはならない。市民生活に、横手市のグランドデザインに直結する事案である。

今後の展開に大いに注目しているところだ。


明日は、6月議会の議案説明会と議会広報の打ち合わせ。一気に議会モードに切り替えていきます。





追伸・三種町長選挙。田川さんが147票という僅差で見事初当選を果たされました。

「選挙が終わればノーサイド」。培った人脈と持ち前の人柄、そしてリーダーシップによって均衡ある町の発展に尽くされることをお祈りします。

引き続き様々な形で連携、ご指導いただければ幸いです。





田川さん。

2018-05-12 23:09:18 | 日記

8日(火)に始まった、「じゅんさい」の里・三種町長選挙。

最終日の今日になって、ようやく応援に駆け付けることができた。

3期目を目指す現職の分厚い壁に挑むのは、田川政幸(たがわ まさゆき)さん。



元農林水産大臣・元防衛庁長官の野呂田先生、元法務大臣の金田先生の秘書を26年に亘り務められた政治の世界の大先輩であり、私とは金田事務所で7年間同じ釜の飯を食った仲である。

私は国会担当として代議士の議員活動を支え、事務局長として地元を守り事務所を束ねていたのが田川さん。

共に歯を食いしばり、一番苦しい時期を乗り越えた戦友であり同志でもある。

私は選挙の時位しか地元入りすることはなかったのであるが、逆風下の2度の総選挙を共に戦い、夜遅くまで事務所で過ごした時間というのは、今となってはいい思い出だ(笑)。

46歳という若さで、国・県・市町村の枠組みを超えて、すでに全県各地にネットワークを構築している。もはや、この世界で田川さんを知らない人はいない。



どんなことがあっても、部下を怒鳴ったり周りに当たり散らしたりすることのなかった田川さん。

初めて聞いた演説からは、物腰の柔らかさと人柄の良さ、周りを包み込む温かさがにじみ出ていた。全てを受け止めてくれて共に歩んでいけそうな、そんな優しい気持ちにさせてくれる言霊だった。

培ったその豊富な経験と人脈で、地域資源を活かしながら均衡ある町の発展と活力ある街づくりを前面に掲げており、3町合併の難しさを改めて実感する側面でもある。

少子高齢化人口減少という共通する地域課題に対し、具体的にこうやって取り組んでいくんだという道筋を示すことが、これからのリーダーに求められているように思う。

自治体の枠組みを超えて、お互いの長所を活かしながら一緒にやれることには共に手を携えていくことも益々大切だし、広い視野でもって物事を柔軟に判断できるリーダーを選んでいくことこそ、「2045年60万人社会」への挑戦と言えるのではないだろうか。

未来に誇れる故郷を次世代へと繋げていくのは、我々「責任世代」の使命である。

田川さんの必勝を、心からお祈りしております。


公民連携のまちづくり、オガールとリノベーション。~北東北若手議員の会in岩手県紫波町~

2018-05-05 22:51:22 | 日記

連休後半は不安定な天候ですね。

今朝は時折雷と雹が降る中、この時期恒例の堰払い(水路の泥上げ)に参加して参りました。

これが終われば、いよいよ田んぼに水が入ります。地域みんなでやることに意義があるのだ!


さて、27日(金)、岩手県紫波町にて行われた「北東北若手議員の会・わらし塾」の定例会の報告を致します。

紫波町と言えば「オガール」。



紫波中央駅前都市整備事業である「オガールプロジェクト」は、今や年間250以上の団体が視察に訪れているという、公民連携によるまちづくりの言わば「成功事例」として大きな注目を集めている場所である。



前回4年前の研修の際、まだ役場庁舎等は完成していなかったので、全ての事業を終えての現状をお聞きすることができ、改めてこれからの官民連携の在り方とまちづくりとはこうあるべきだという方向性を学ばせて頂いたと思っている。

平成10年の紫波中央駅開業以降、事実上開発計画は凍結し10.7ヘクタールもの土地が塩漬け状態になり、前町長のリーダーシップと公民連携のPPP手法により広く町民を巻き込みながら、平成19年からはじまった公民連携のまちづくり。

平成21年には町が自前で作った「紫波町公民連携基本計画」を町議会が「議決案件」としたことが、住民参加も含めてこの事業の大きな推進力になったことは特筆すべき事項である。

この土地は町民のものであり、いかにして価値を上げていくか。

消費を目的としない人30万人をどうやってこのエリアに呼び込むか、「逆アプローチの不動産開発」によって必要な付帯サービスが生まれ、「着工時入居率100%」が実現されるのである。

どこぞの再開発事業のように、「テナントが入るだろうという思い込み」で工事が進んだり、「テナントが入らずにオープン時からリスクが顕在化」することもないのだ。

テナントの撤退が繰り返されるのは、エリアの魅力を後付けにしているからであって、ハコモノを建てれば「にぎわいが生まれる」などというのは、もはや時代おくれにもならない異次元の発想であり、歴史がそれを証明している。

「テナント100%」だからこそ、確実な賃料が想定できることから根拠のある資金調達が可能になるし、町が買い取る公共部分には若干の国の助成は入るものの、「オガールプラザ」の整備自体には一切の補助金は入らない仕組みになっている。

100%町の土地に民間が乗っかることで賃料が発生し、固定資産税や法人税とともに町の歳入に跳ね返ってくるのだ。

土地を購入してからハコモノを建てる、最初から出しっぱなしというこれまでの行政主導の公共施設整備とは、発想が入り口から全く違っている。

オガールプロジェクトがうまくいっているのは、紛れもなくリーダーシップと人材である。プロセスにおいて住民の合意形成が図られていることも言うまでもない。

紫波町の取り組みをそっくりそのままわが街にあてはめてそれが成功するのかどうか、そう単純な話ではないのかもしれない。

それでも、年間250団体が視察に訪れるという事実が、この手法をわが街のまちづくりの参考にしたい、活かしたいという思いがあるからなのだろう。

「まちなか再生」のためには、少なくともオガールの手法を120%研究するというのは必須であり前提である。

そうではなくて「にぎわいが生み出される」手法があるというのであれば、ぜひともご教示頂きたいものだ。


研修の2つ目は「日詰リノベーションまちづくり」について。

こちらも「公民連携手法を活用した地域再生」の手法である。

オガールエリアだけでなく、かつて宿場町として栄えた日詰商店街にいかにして光を当てるのか。商業者の高齢化や後継者不足により、空き家空き店舗が増えているという共通の課題に対する一つの答えが、「リノベーション」なのだ。

「家守(やもり)会社がリノベーションまちづくりの主役になる」という考え方は、昨年の総務文教常任委員会行政視察において北九州市で学ばせて頂いている。

https://blog.goo.ne.jp/okuyamatoyo/e/240bd70aa3a89f6ff88d7341fbd1a55e

各地でスクールを実施しているというお話はお聞きしていたが、スクールを通じて北九州と紫波の取り組みには繋がりがあるようだし、民間不動産を活用した「北九州市小倉家守プロジェクト」と、公共不動産を活用したオガールプロジェクトというのは、共に民間主導・公民連携のまちづくりなのだ。



実際にリノベーションされた物件を3件見学させて頂いたが、内2つは商店街から小路を入ったところにあり、いわゆる「シャッター通りを埋めたい」という一般的な行政的思考からは一線を画しているように感じた。

そう、「リノベーションまちづくりとは、イコール空き家対策ではない」のだ。

どうやって空き家を埋めていくかではなく、いかにしてエリア全体を魅力的なものにしていくか、そのことが結果としてエリアの再生につながるのである。

何か一か所ピカピカなものを建てたところで、エリアに「勢い」など生まれないのだ。

リノベーションに熱心な方々というのは、すでに全国的なネットワークが構築されているようで、その中で情報交換をするだけでなく、互いの街に出かけて行ってにぎわいづくりに相乗効果を果たしていることも、実際に店主の方々のお話を通じて分かった事実である。

そういえば、横手市のリノベーションまちづくりはどこに行ってしまったのだろう。

一部進んでいる個別案件はあるようだが、地方創生加速化交付金を活用してまで熱を入れていた取り組みが、その後さっぱり聞こえてこないではないか。

最も、あまり行政主導でやりすぎるというのも考え物のようだが…


オガールは、いや、紫波町は、4年前より確実に進化していた。

800メートル離れたオガールと日詰商店街地区をいかにして繋いでいくか、「それぞれ異なる地域資源を生かしたコンテンツ」の検討が始まっている。

これからの「まちの担い手たち」も着実に育ってきているのだ。

人を育て繋げることなくして、まちの再生などできないのだろうと思う。

今回も、オガールエリア内のホテルに宿泊し、敷地内の飲食店を利用させていただいたが、どこも地元の若者たちであふれかえっていた。

それが、まちの活気を物語っている。

入り口を間違えてはいけない。手法を間違えてはいけない、そのことを確信した、紫波町の一日だった。

今回も有意義な研修をセットして頂いたことに心から感謝申し上げます。これからも共に頑張りましょう。






今年も始まりました。

2018-05-01 22:58:30 | 日記

帰郷から6年。



ゴールデンウイークなどお構いなしに、1日中トラクターの中にいる日々。

横手かまくらFMを聴いたり、大声でカラオケの練習をしたり(笑)、考え事をするには最適だ。

ラジオから流れる行政情報はありがたい。たまに一人でツッコミを入れていますが…

例年に比べ、地盤はそんなに固くないような気がする。春先に雨が続いた影響だろうか。

いわゆる減反政策廃止初年度の米づくり。

作付面積が微増した我が家であるが、今年も家族経営でなんとかマイペースにやっていけそうだ。

とは言いつつも、やはり私自身の対外的な日程には少なからず左右されている。

先週は、25日(水)に広報公聴委員会広報分科会で議会だよりのリニューアルについて協議し、その後、定例の議員全員協議会・行政課題説明会が行われた。

26日(木)は、地元大雄地域老人クラブ連合会の総会にお招きいただき、祝辞の中で「健康寿命」についてお話をさせて頂いた。

27日(金)は、北東北若手議員の会・わらし塾の定例研修会が、お隣岩手県紫波町にて開催。

そう、紫波町といえば「オガール」。私にとっては2回目の視察であったが、この件についてはまた改めて。


さて、行政課題説明会では、先の3月議会で大きな議論になった「第三セクターの動向」について説明があった。

4月1日より市内公共温泉6施設を民間譲渡したことに伴い、さわらび・ゆーらく・鶴ヶ池荘の運営母体であった第三セクター・増田町物産流通センターと山内観光振興公社がそれぞれ3月末日をもって解散となったわけであるが、正直言って、1月臨時会、3月定例会における議論の前提となっていたこれまでの当局の説明と全く違う内容が報告された。しかも、現場に丸投げで。

ん?何だって?

民間譲渡させることによる「風評被害」によって、当初の想定以上に売り上げが落ち込んだ?方や、予想していた程の落ち込みではなかった?

何を言っているのか分からない。←サンドウィッチマン(笑)

結果論として、当時の説明が虚偽であったかどうかは抜きにして、民間譲渡を認め、三セクの清算への補助金と、市のものではなくなる建物の修繕に公金を支出するという何ら根拠になかったことを、多数決によって「良し」としたのが横手市議会の判断である。

それでも、議会のチェック機能が働いたと言えるのか?

譲渡後の温泉経営については、年度末3月31日の段階で議会に対し一方的にペーパーを送り付けるだけで、自ら「丁寧な説明」の場を設けることもせず、肝心かなめのことは聞かれなければ答えない。

そのことも「良し」としている議会。

出資者が不信感を抱き、雇用が壊れていることに関し、何か責任をお感じになっているのだろうか?

議会で可決されてから、そもそもの公金の支出の仕方について改めて弁護士に相談している組織。

この弁護士との「相談記録」について言えば、3月議会の際には議会からの正式な資料要求に則って提出されていたのにも関わらず、今回は誰かが要求したのか知らないが、議会の手続きなしに自動的に出されている。

これで本当に、リーダーシップや議会のチェック機能が働いていると言えるのか?

そもそもの常任委員会協議会と議員全員協議会で説明される内容には、どんな意味があるのだろうか。使い分けているようにさえ感じる。

時にはタブレット端末を上手に活用し、「資料提供」だけで済ませているケースさえある。

お礼を言うのに電話かメールかみたいな話。今はLINEでOKらしいが…時代を感じる。

送り付けるだけで責任を果たしたことにはならない。むしろ時には直接話をすることに、意味があるのだと思うが。

議会と当局の間のやりとりに、ルールはあるのだろうか。

そこに、理念はあるのだろうか。

先の3月議会。「議会ともっと協議をしましょうよ」と多くの議員がおっしゃっていたのにも関わらず、何一つ変わっていない新年度の横手市役所。

月内には産業建設常任委員会協議会がまた開かれるようだし、月末には、もう6月議会の議案説明会が行われる。