奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

リニューアル。

2015-05-26 22:36:40 | 日記

今日は、午前中に議会広報委員会が行われた。

プチリニューアルの一定の方向性はこれで固まったものと思われる。

「興味を持って読んで頂ける議会広報」にするためにどうすべきかという考え方の下、その方針に従ってまずはやってみることだと思う。

朝、顔を合わせた人たちから、「どうしたの?」と声をかけられた。

「田植えです・・・」

黒光りした顔はその証である!

明後日からまた出張なので、何とか明日で終わらせたいものだ。


さて、ここからは前回の続き。
20日(水)に開かれた臨時議会、地元温泉施設「ゆとりおん大雄」を管理する(株)大雄振興公社を5月末で精算させる案件について。

先週で公社の従業員との面談を一通り終え、6月1日のリニューアルに向けて、今週は詰めの作業を行うようである。

市民の皆様はもちろん、従業員の方々にとっても唐突感は否めない。

施設としては来月以降も継続し、温泉と宴会は今まで通りであるが、レストランの夜間営業を取りやめたり8月以降の宿泊受け入れは停止するなど、利用者にとってはこれまでとは大きく変わることになる。

大雄地区の皆様にはチラシが全戸配布されたものの、今後どうなってしまうのかという不安感を抱いている方が多いのは事実である。

「資金ショート回避」だということを今何と言おうと、「唐突である」ということは紛れもない事実である。

利用者の方々にとっても、サービスを提供する方々にとっても、10日後からいきなり変わると言われてもビックリするのは当然である。

議会で賛成した私が今さら言っても仕方ないことなのかもしれないが、少しくらい移行期間が必要なのではないか?宿泊を続ける8月末位までは現状の体制を続けることはできなかったのか?という疑問は残っている。

夜、風呂上りに1杯やりたい人だっていることだろう。

繰り返しになるが、中身を知らされてない人たちにとってはそれだけ「唐突」な案件だということである。

今後は大雄地域局が中心となって運営をしていくことになるが、統括する「まちづくり推進部」は決して地域局に丸投げすることの無いよう、市全体の問題として当事者意識を持って運営にあたって頂きたい。

特産品であるホップの将来性や6次産業化の可能性を探るうえで、「農林部」の果たす役割は大きい。

現在商談中であるホップ茶の販売なども含め、販路拡大という意味では「商工観光部」の役割も重要である。

「地域のことは、地域でやれ」という姿勢ではなく、市長が常々言っている「部局横断」を今こそ見せてほしいものである。

一つ一つ丁寧に誠意をもって対応をしていく。そのことが、利用者の皆さん、市民の皆さんに対して市が当然に負うべき責任であると思っている。

そうすることでしか、不安感を払しょくさせることも、唐突さを穴埋めすることもできない。


以下、私の「賛成討論」を全文掲載します。今回の一件で私の言いたいことが凝縮されています。

~~~~~~~~~~

私は、議案代79号、平成27年度横手市一般会計補正予算(第一号)に、賛成の立場から討論いたします。

今回の一連の対応について、当局は「資金ショートを是が非でも回避したい」ともっともらしいことを言っておりますが、そもそもこうならないように事前に何かしらの対策を講じるべきであって、実際に手を打てるタイミングというのは、過去を振り返れば何度かあったはずであります。

今ここに、過去に起きた様々な問題を引っ張り出して、どうのこうの申し上げるつもりはありませんが、このように切羽詰った状況を招いておきながら、その間市民に対して十分な説明を行わず、こうしてバタバタと対応をしているように映る当局のやり方に、まずは強く異議を申し上げるものであります。

「黒字体質を生み出す努力を民間企業としてやるべきた」、「大雄振興公社は、今後黒字体質になる見込みがないから精算する」というのであれば、その事業は初めから第3セクターでやる必要はなく、そもそも黒字体質の第3セクターがあるとするならば、今すぐに完全民営化をするべきであります。受け手はいくらであるはずです。

そもそも、第3セクターの趣旨とは何なのでしょうか?

このような温泉施設を旧町村でそれぞれ独自性を出しながら競い合うように建設をしてきた経緯を考えると、地域住民の健康増進を図りながら憩いの場を提供し、そのことによってにぎわいの創出と地域活性化を目的にしたものであります。
利益を上げようとか、税収を上げようとか、そもそも、この温泉事業によって儲けるうんぬんではないはずであります。

だからこうして、公費を入れてこれまでも運営し市として応援をしてきたのであり、直営施設も含め、今この瞬間にも公共温泉施設は多くの市民の皆様にご利用を頂いているのであります。

人口減少による税収の落ち込み、少子高齢化の加速による扶助費の増大など、市の財政も大変厳しい中にあって、私は今の体制でいいとはもちろん思いませんし、このままの体制を未来永劫維持せよ、全部残せなどと無責任なことを申し上げるつもりはありません。

だからこそ、これからの第3セクターの在り方、市や議会がいかにして関わっていくのか。市営温泉施設の経営方針と今後の方向性、そしてまた、今進めている横手市財産経営推進計画、いわゆるFM計画による公共施設の統廃合の進め方。加えて申し上げるならば、次期総合計画や地方創生の横手版総合戦略、合併10周年という節目を迎え、私たちの横手市をこれからどのようなまちにしていくつもりなのか。密接に関わり合うこれらの計画を、お示しする順序の違いこそあれ、一体的な形で市民の皆様に説明をするべきであります。
温泉施設をどうするのか、その全体像を示すことをまずはやるべきなのではないでしょうか?それをしない限り、根本的な問題解決にはなりません。

「資金ショート回避」というのは目先の議論であります。そういう状況を招いた責任は、経営を見守り監督する立場にある市にあります。
決して温泉施設としては経営状況が著しく悪いわけではないのにも関わらず、ここだけを切り取ってクローズアップするやり方。「精算する」と大きく報道されることによって、、市全体のイメージに少なからず影響を与えております。

今まさに、合併10周年を市民みんなでお祝いしようとしている時、方やこのような問題が明るみに出てくる。10年、それ以上の時間の中で生まれてきた歪みにいかに手当をしていくのか、その事が横手市全体の一体感、地域間の心の垣根を取り払うためにも大切なことだと私は思います。
覚悟を決めて真心を持って進めていかれるよう、市長の強力なリーダーシップをお願いするものであります。

しかしながら、今この補正予算を成立させ大雄振興公社が保有するホップ商品原材料等の棚卸資産を買い取らなければ、資金ショートを起こしてしまうことは目に見えております。そのことによって内外に与えるであろう様々な影響を鑑みれば、5月末までという残された時間を考えた時、この案がベストとは思いませんが、賛成はやむを得ないものと考えます。

ただし、「直営になったからサービスが低下した」などと言われることの無いよう、人員配置については再考をお願いするものであります。

歳入は、財政調整基金からの繰り入れでありますから、これは公費投入以外の何物でもなく、「経営を継続させるための公的支援は行わない」という市の説明には違和感を持っているということを付け加えさせて頂きつつ、私の賛成討論と致します。

~~~~~~~~~~

横手市ホームページ市議会中継・平成27年度5月臨時会「議案審査2」から録画中継をパソコンでご覧頂けます。
(01:16:00~01:21:25頃)
→ http://www.city.yokote.lg.jp/gikai/movie000536.html


「リニューアル」とは、「新しいものに変える」ということである。
それは、当然のことながら前向きでなければならず、効果が相手に伝わらなければ意味のないものだと思っている。

 



 


若市議‐Part2

2015-05-25 23:16:14 | 日記

21日から始まった我が家の田植えも終盤を迎えつつある。

連日好天に恵まれているものの、強風には悩まされている。今日の横手市は30度越え。一気に日焼けが進みました。

農家3年目。

今年は基本的にオペレーターは父に任せ、パワー系の助手役をやっています。苗や肥料を運んだり、これが結構大変で・・・

今日、今季初めて田植え機に乗りましたが、お蔭様で蛇行運転はなくなりましたv

トラクター然り農機具の扱いというのはきっと、乗馬の感覚なんだろう。乗ったことはありませんが(笑)

手綱を強く持っては行けないということです。


さて、そんな訳で、18日(月)~19日(火)の全国若手市議会議員の会研修会・役員会。そして20日(水)に行われた臨時議会。書きたいことは沢山あるものの、なかなかパソコンに向かう気力が・・・

ゴールも見えてきたし、明日は公務で田植えも一休みなので、少し遅くなってしまったが日程を振り返ってみたい。


まずは、若市議の研修会。

18日(月)は、関東ブロックの研修会が東京永田町の衆議院第一議員会館の会議室をお借りして行われた。

大きなテーマが「地方創生」。
個人的には、今回の研修の目玉は、地方創生や国家戦略特区を担当する内閣府副大臣・平将明先生のお話をお聞きすることだった。



「地方創生」など所詮バラマキ、どうせまた公共事業をやるんだろう・・・

という論調がある中で、「アベノミクスをいかに地方へと波及させるか、今年を起点に大きく変わる。」とおっしゃる副大臣の言葉に大きな期待をしている。

いずれにせよ、「地方大競争時代、国が一律にやるのは最低限の事」ということを肝に銘じてアイデアを出す必要がある。

続いて、参議院外交防衛委員長を務める片山さつき先生のお話。



明日衆議院で審議入りする「平和安全法制」の概要について、タイムリーなお話を伺うことができた。

片山先生は自民党の地方創生実行統合本部常任幹事として、また参議院全国比例区選出ということもあり、各地域の様々な取り組みについて興味深いお話をお聞きした。

そして、総務省の自治行政局市町村課長からは、「新たな広域連携について」と題し、全国各地の様々な広域圏の取り組みなどについて詳しくご説明を頂いた。

また、会場設営などにご尽力いただいた、東京25区選出の衆議院議員・井上信治先生や、全若の第2代会長で、現在は参議院内閣委員長の大島九州男先生も会場に駆けつけて下さり、私たち若手議員に対する力強いエールを頂いた。





今回は、先の統一地方選で初当選した関東ブロックの新規会員も多数参加されており、初議会に向けての心構えや、日々の広報活動等についてのプログラムも行われた。

こうして、著名な先生方を講師にお招きすることができたり、新人研修も同世代としてしっかりやっているというのが、私たち若手市議会議員の会の強みであると思っている。

なんと、関東ブロックの全若新規入会有資格者は200名を超えているそうで(驚)

お蔭様で全国役員を拝命しているということもあり、こうして様々な地域の有意義な研修に参加させて頂けるというのは、大変ありがたいことである。

懇親会には参加せず、翌日の全国役員会のため名古屋へ移動。
久しぶりの東海道新幹線は、プチ・カルチャーショックだった(笑)

以外に名古屋はいつも素通りばかりで、滞在したのは初めて。



19日(火)は、今年度3回目の全国役員会出席のため、愛知県稲沢市へ。
東北代表を務める青山議員とともに参加。



次回役員会・研修会は東北ブロック主管となる。会員皆様のご協力を頂きながら全国の仲間をお迎えしたい。

研修は、稲沢市の「防災の新たな取り組み」について。

危機管理課の担当者より概要説明をお聞きし、市民病院に隣接する防災機能公園の視察も行った。





名古屋まで電車で10数分という立地ということもあるからなのか、今後は他市町との相互協定締結が課題であるとの事であった。

東海ブロックとの懇親会や、翌日には岐阜市内での魅力的な視察研修も予定されていたが、秋田に返らなければならずここで退席。

最終の新幹線を乗り継いで、帰宅したのは深夜だった。

会長の挨拶で印象に残ったこと。

「自分たちの自治体だけを見ていればいいのではない。全国を見渡すことで、自分たちのまちが見えてくる・・・」

今回も大きな経験を積むことができた。

東海の役員の方から「名古屋に泊まったなら声かけてくれればいいのに・・・」というお誘いにも応えられず、特に地元飯を味わうこともなく、生き返りの新幹線も、資料やタブレットとにらめっこ。

20日(水)にセットされた臨時議会対策である。

地元、「ゆとりおん大雄」を運営する(株)大雄振興公社の精算について。

名古屋への行き返りの車中、自分に何ができるのかを考え練り上げた。

「賛成討論」に私の言いたいことが詰まっている。

 次回に続く・・・


若市議。

2015-05-16 22:52:31 | 日記

明日は地元小学校の運動会。ということで、今日から田植えを始めている家もあるようだ。

今日は終日トラクターの上、風の冷たい1日だった。


さて、前回の続き、11日(月)は全国若手市議会議員の会東北ブロック研修会が秋田県能代市を会場に行われた。

今年度3回目の研修会は前回北秋田市で行った11月以来で、オブザーバー1名含む10名の参加を頂いた。

不肖事務局長を拝命しているので、開催地の議員の協力を頂きながら会の段取りと運営をさせて頂いた。
2ケタ参加は嬉しいですね。皆様、お忙しい中ありがとうございました。

今回の研修内容は大きく3つ。

1.エネルギーのまちづくり~能代市の再生可能エネルギービジョン~について。

2.東北電力能代火力発電所の概要と新たに建設される3号機について。

3.能代市役所新庁舎整備について。



「能代の風は宝を生む」・・・地元の価値を活かした取り組みによって地域経済を活性化させていく。

メンテナンスや部品工場の誘致によって雇用創出を目指しながら、大手に頼らず地元資本によって利益を生み出し、それを市民に還元させていく取り組みも現在検討中であるとのことだった。

ちなみに、能代市役所第一庁舎と能代市議会議事堂は、いずれも国の登録有形文化財に指定されている。





議事堂はこの辺では珍しい独立した建物となっており、ご覧の通り、中は国会議事堂のような重厚なたたずまいであった。(現在は使われていません)

能代は過去に大火があり、このような歴史ある建物はあまり多くは残されていないそうで、いずれも新庁舎整備にあたり改修して使用するようだ。

行政視察に行くと、大きな市では議会棟が独立しているところが多い。二元代表制を象徴するものである。

能代のこの議事堂は別の用途として残されるようであるが、せっかくの貴重な建物、何だかもったいないような気もする・・・

続いて、同じく国登録有形文化財である「旧料亭・金勇」を見学させて頂いた。



かつて、東洋一の木都(もくと)と称された当時の栄華を今に伝える迫力と美しさに、ただただ圧倒された。



そして、研修終了後は「金勇」の一室をお借りして東北ブロックの打ち合わせ会。
会員が一堂に会する機会もなかなかないことから、懸案事項の相談と会務報告を行った。

現在、東北ブロックの会員は秋田県内に偏っていることから、先般の統一地方選を機会に有資格者への入会勧誘をしていくことを確認し、次回福島で予定されている全国役員会・災害対策部会合同研修会への協力等をお願いした。

夜は、能代市街を一望し遠く世界遺産・白神山地を望む絶好のロケーションで懇親会。

それぞれの地域の現状や取り組み、裏話?も聞くことができたし、それ以上に、みんな一生懸命頑張っているんだなと大いに刺激を受けることができた。

この「刺激」こそ、こうやって定期的にみんなが集まる理由であり、また明日から頑張ろうというパワーになるのである。

結びに、お忙しい中丁寧にご対応下さいました能代市当局、能代火力の皆様大変ありがとうございました。
そして、開催地能代市議会のお三方には大変お世話になりました。

地元紙北羽新報さんには翌日1面に掲載をして頂きました。我が会の宣伝をして頂き誠にありがとうございます。

この場を借りて厚くお礼を申し上げます。
今後とも、ご指導よろしくお願い致します。

そして、来週18日(月)と19(火)は、関東若市議の研修会のため東京へ、全若役員会と東海ブロック主催研修会のため、愛知県へ出張する。

臨時議会が急きょセットされたため強行日程となるが、とても貴重なお話を聞けることが今から楽しみである。



曲がり角の先。

2015-05-15 23:01:50 | 日記

油断すると投稿が滞り、かつ書きたいことも溜まっていく・・・


私のまわりでも田植えがちらほらと始まりつつある。

我が家は代掻きの真っ最中。
会議等の合間ではありますが、一応私も頑張ってますよ(笑)


それでは、先週からの日程を少し振り返ってみたい。


8日(金)は議会改革推進会議と議員研修会、そして横手市陸上競技協会の支部総会が行われた。

議会改革は、「タブレット端末の導入について」。先日行った視察の総括と今後の方向性について意見交換と7月下旬に予定されている「議会報告会」の打ち合わせを行った。

いずれにせよ、まずはタブレットとはどういうもので、議会に導入することでどんな利点があるのかということを、委員会メンバーだけでなく全議員で意思統一することが第一歩であり、その勉強会を6月議会中に設置しようということになった。

前にも書いていることではあるが、「何のために導入するのか」というポイントを決して外してはいけない。


引き続き行われた議員研修会では、群馬県立女子大の佐々木先生による講演。今回が2回目である。



大館出身ということもあり、秋田弁(先生、それは県北のことばです(笑))を交えながらユーモアあふれる語り口、そして時に力強く発せられるメッセージ、こういう先生の講義ならぜったい眠くならないよな・・・などと学生時代を思い出したりして、今回もすっかり引き込まれてしまった。

「男女共同参画」と「地方消滅」の関わり方を大変興味深く拝聴した。

過去の人口動態を分析しながら、日本においては人口減少が加速していく一方で、なぜ北欧諸国は、かつてほんの数年前まで「いずれ消滅する」と言われながらそれを克服し、今や生活大国といわれるまでになったのか。

「豊かさ」とは何か。

大きな曲がり角に直面した時にとった政策の違いが今の社会を形成しているのである。

かといって、これまで日本が行ってきた様々な政策が間違いであったのかとぶり返してもどうしようもないし、今さら悔やんでも仕方がない。

「地方消滅」だと言われている中で、これから私たちに何ができるのだろうか?

「ぜひ横手方式を。知識を知恵に変えて政治がひっぱっていってほしい」というエールを頂いてたっぷり2時間の講演は幕を閉じた。

「ゆとり」という意味を決して履き違えることなく、人として生きられる社会を築き上げていく。

私たちの地域には、古き良き日本型の風習が良くも悪くもなお根強く残っている中で、人と人との繋がりや結びつきが強いというのは大きな利点であると思っている。

ここでしか味わえない価値を見出すこと。人口が少ないなりにできること。少ないからこそできること。

「みんなが感謝と優しさと思いやりを持って暮らせる社会」

当たり前のことを当たり前にやるということ。そのことを少しでも形にしていくことが、大きな曲がり角に立たされている私たちが歩むべき道であると信じている。

今回も時間切れ。もう少し聞きたいなというところで、大切な打ち合わせがあったため質疑応答を聞くことなく中座せざるを得なかった。残念・・・

先生曰く「また来て下さい」と言われて2回目の講演をやったことは今までなかったそうで(笑)、ぜひ3回目をお願いしたいものである。


そして、夜は横手市陸協の支部総会に少し遅れて参加。去年は日程が重なってしまい行けなかったから、今回が初めてである。

幅広い年代、陸上競技を愛する大先輩方や現役を退いて間もないフレッシュな若手との大変有意義な時間を過ごすことができた。

高校時代、私のライバル選手の監督だった先生も出席されていた。

当時、自分は目いっぱいやっていたつもりだったが、彼もそれ以上に努力していた。
国体選考のエピソードなど、初めてお聞きする話ばかりである。

結果は紙一重。でも、これが「切磋琢磨」なのである。

20年近く経った今でも、先生は当時のことをはっきりと覚えていて下さっている。

競技者として、大先輩方の記憶に残る競技生活が送れたことは誇りであり、この上のない喜びである。

引き続き9日(土)・10日(日)は、十文字陸上競技場で開催中の県南高校総体で、投てき種目の審判をさせて頂いた。

恩師はもちろん、当時お世話になった多くの先生方にもご挨拶させて頂いた。

私の選挙ポスターを見てビックリされたそうで(苦笑)・・・

実は、高校生の大会の審判は今回が初めてで、プログラムを見ると歴代記録には懐かしい方々の名前が未だ残されていた。

私が樹立した県南高校記録は後輩に塗り替えられ、今はハンマーの重さも当時より軽くなっていることから、その時の記録は記載されてはいない。

懐かしい思い出である。

それにしても、会場の光景は当時と全く違い、目がチカチカする。

というのは、私たちの時代は白Tシャツのワンポイントが当たり前。スパイクも、白に赤とか青のラインが一般的で、黒や蛍光黄色のものが少し出てきた時期であった。

もちろんそういうものは強い選手にしか許されないみたいな暗黙の了解があり(笑)、シャツもスパイクも、7色に染まる競技場というのには時代の流れを感じる。

学校対抗であるから、1点の違い、6位と7位の間には天と地の差があるのである。
それだけ皆必死だった。

競技場に何かピリピリとした雰囲気があまり感じられなかったのは、自分が年をとったからなのだろうか・・・

競技に取り組む姿勢、「心」の大切さというのは、今も昔も不変である。

高校生の大会は4日間、金曜と月曜は仕事のため出られなかったが、自分の原点を思い出させてくれる大切な場所、時間でと同時に、私にとってのターニングポイントなのである。

そして、週明け11日(月)は全国若手市議会議員の会東北ブロックの研修で一路能代市へ。

 次回に続く・・・


追伸・(株)大雄振興公社「ゆとりおん大雄」の問題。
相変わらず反響は大きい。20日の臨時議会まで残された時間は少ないが、きっちり頭の中を整理して臨みたい。
申し訳ないが、当局の説明はブレまくりである。


「ゆとりおん」と共に。

2015-05-07 23:31:37 | 日記

ゴールデンウィークも終わり、今日から仕事という方も多いのではないか。

といっても、農村地帯では天気が良ければ作業も進むということで、あまり祝日だから特別どうのということもないのである。

早朝の堰払い(いわゆる水路の泥上げ作業)が2日間あったし、我が家では今日で田起こし(この辺りでは、「たぶぢ」と言っていますが・・・)を一通り終えることができた。



・・・今年で3年目、だいぶ上達してきたでしょう(笑)

田んぼにも次第に水が入りだしている。連日の晴天で苗の生育も順調。暑すぎるのが心配なくらいであるが。


さて、連休前1日に行われた市議会全員協議会の案件、「株式会社大雄振興公社の経営状況と今後の方向性」についてである。

第三セクターである同公社は宿泊温泉施設「ゆとりおん大雄」の指定管理者で、「資金繰りに行き詰まり、手元に現金がなく様々な支払いが困難となることから5月末で公社は精算し、温泉施設は市の直営で当面は運営していきたい」という市当局の説明であった。

公社の棚卸資産を市で買い取ることで資金ショートを回避し、市の貸付金についてはこれを放棄する方針であるとの事。

今、「財務内容が改善する要素は見当たらない」などと評論する市の対応には、正直嘲笑している。

「経営を存続させるための公的支援は行わない」と強い口調で断言しているが、であるならば、市直営・第三セクター含め公共温泉施設に今現在1円たりとも公的な資金は入っていないのか?そうではないだろう。

公的支援をすること自体が問題みたいに映る、そうなってしまっている市のやり方には納得がいかない。

昨年にもだいぶ資金繰りが厳しい時期があった時に、「頑張って努力しなさい」と言ったのは誰なのか?「改善する要素が見当たらない」のを承知していたのかどうかは知らないが、精神論を持ち出して根本的な問題の先送りを図ってきたのはいったいどこの誰なのか?

関係者の頑張りにより特産品や料飲部門の売り上げを伸ばし、来館者も過去最高の水準となっているという。

確かに、「ゆとりおん」は変わった。「雰囲気が良くなった」という声も多く聞く。

努力せず市に助けてもらおうなどと思っている人はいないはずである。だから必死に頑張っているのである。

にも関わらず、「売上は伸ばしているが収益には結びついていない」という市の冷静な分析を聞いていると空しくなってくる。

であるならば、温泉事業のみで成り立っている施設はどこなのだろうか?だから特産品販売なども含め、特色ある経営努力を皆しているのではないのか?

「温泉事業と特産品事業は切り離して・・・」などと言う市の説明は全くの理解不能である。

一体でやること。即ちそれが地域の特色であり、類似施設と差別化を図る上で一番大切なことではないのか?
多くのお客様に喜んで利用して頂くために必要なことではないのか?

今ここに、過去に起きた様々な問題を引っ張り出すつもりはないが、経営が厳しくなっていったタイミングが過去にあったはずである。そもそもの前提として、指定管理料が他の類似施設と比較して適正と言えるのだろうか?かなり安価である。

「ゆとりおん大雄」が著しく経営内容が悪く足を引っ張っているかのように映るこのやり方には、到底納得がいかないし心外である。

だからこそ、「公共温泉施設の今後の在り方について方針を示す」と市は言い続けてきたのだから、「26年度中に・・・」と言っていたような記憶もあるが、「27年度中に示す」というその全体像を明らかにする方が先なのではないか。

だから私は、「温泉施設の全体像を示すまで、経営を存続させることを提案したい」と全協の場で発言をしたのである。

答弁は頂けなかったが(笑)

手を打つべきタイミングを逸し続けてきた挙句、目の前にある資金ショートという切羽詰まった状況を招いた今になって、急に「精算」するという大方針を唐突に打ち出す市の姿勢。

予想通り、反響はものすごく大きい。何人もの方々から、驚きや落胆、怒りの声を頂いている。

だから、「精算させることのインパクトは大きい。市全体のイメージに関わってくる。今言っても仕方ないことであるが、こうなる前に何かしらの手を打つべきだったし、早急に全体像を示すべきである」ということを申し上げたのである。


「ゆとりおん大雄」、平成4年のオープンである。

名付け親は私の中学の同級生だった。休みの日には友達と温泉に入り、トレーニングルームで汗を流し、ミニシアタールームで映画を見たりもした。

体中テーピングだらけで湯船に入っていたら、となりのおじさんから「大丈夫か?」などと声をかけられたりもした。

小さな小さな大雄村にできた、人と人が交わる場所。

「本当に、23年で終わってしまうのか・・・」これまで「ゆとりおん」と共に歩んできたであろう方の言葉は、もの凄く寂しそうだった。

大雄地域に暮らす全ての人の交流の場、それが私たちの「ゆとりおん」である。

「直営施設にするまで、1か月休業する可能性がある」という説明には、申し訳ないが当事者意識も心も感じられない。

市町村合併10周年を横手市民みんなでお祝いしようと盛り上げている中で、貼り紙が張られている「ゆとりおん」の姿など想像もしたくない。

それでどうやって横手に愛着を持ち、市全体の一体感をつくり出すことなど出来ようか。

敢えて、私もこうして感情的なことも書かせて頂いた。

今後、議会日程も含め技術的な説明がなされると思うが、冷静な行動を心掛けるのはもちろん、市全体のためになることをブレずにやっていく決意である。