今日は、午前中に議会広報委員会が行われた。
プチリニューアルの一定の方向性はこれで固まったものと思われる。
「興味を持って読んで頂ける議会広報」にするためにどうすべきかという考え方の下、その方針に従ってまずはやってみることだと思う。
朝、顔を合わせた人たちから、「どうしたの?」と声をかけられた。
「田植えです・・・」
黒光りした顔はその証である!
明後日からまた出張なので、何とか明日で終わらせたいものだ。
さて、ここからは前回の続き。
20日(水)に開かれた臨時議会、地元温泉施設「ゆとりおん大雄」を管理する(株)大雄振興公社を5月末で精算させる案件について。
先週で公社の従業員との面談を一通り終え、6月1日のリニューアルに向けて、今週は詰めの作業を行うようである。
市民の皆様はもちろん、従業員の方々にとっても唐突感は否めない。
施設としては来月以降も継続し、温泉と宴会は今まで通りであるが、レストランの夜間営業を取りやめたり8月以降の宿泊受け入れは停止するなど、利用者にとってはこれまでとは大きく変わることになる。
大雄地区の皆様にはチラシが全戸配布されたものの、今後どうなってしまうのかという不安感を抱いている方が多いのは事実である。
「資金ショート回避」だということを今何と言おうと、「唐突である」ということは紛れもない事実である。
利用者の方々にとっても、サービスを提供する方々にとっても、10日後からいきなり変わると言われてもビックリするのは当然である。
議会で賛成した私が今さら言っても仕方ないことなのかもしれないが、少しくらい移行期間が必要なのではないか?宿泊を続ける8月末位までは現状の体制を続けることはできなかったのか?という疑問は残っている。
夜、風呂上りに1杯やりたい人だっていることだろう。
繰り返しになるが、中身を知らされてない人たちにとってはそれだけ「唐突」な案件だということである。
今後は大雄地域局が中心となって運営をしていくことになるが、統括する「まちづくり推進部」は決して地域局に丸投げすることの無いよう、市全体の問題として当事者意識を持って運営にあたって頂きたい。
特産品であるホップの将来性や6次産業化の可能性を探るうえで、「農林部」の果たす役割は大きい。
現在商談中であるホップ茶の販売なども含め、販路拡大という意味では「商工観光部」の役割も重要である。
「地域のことは、地域でやれ」という姿勢ではなく、市長が常々言っている「部局横断」を今こそ見せてほしいものである。
一つ一つ丁寧に誠意をもって対応をしていく。そのことが、利用者の皆さん、市民の皆さんに対して市が当然に負うべき責任であると思っている。
そうすることでしか、不安感を払しょくさせることも、唐突さを穴埋めすることもできない。
以下、私の「賛成討論」を全文掲載します。今回の一件で私の言いたいことが凝縮されています。
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私は、議案代79号、平成27年度横手市一般会計補正予算(第一号)に、賛成の立場から討論いたします。
今回の一連の対応について、当局は「資金ショートを是が非でも回避したい」ともっともらしいことを言っておりますが、そもそもこうならないように事前に何かしらの対策を講じるべきであって、実際に手を打てるタイミングというのは、過去を振り返れば何度かあったはずであります。
今ここに、過去に起きた様々な問題を引っ張り出して、どうのこうの申し上げるつもりはありませんが、このように切羽詰った状況を招いておきながら、その間市民に対して十分な説明を行わず、こうしてバタバタと対応をしているように映る当局のやり方に、まずは強く異議を申し上げるものであります。
「黒字体質を生み出す努力を民間企業としてやるべきた」、「大雄振興公社は、今後黒字体質になる見込みがないから精算する」というのであれば、その事業は初めから第3セクターでやる必要はなく、そもそも黒字体質の第3セクターがあるとするならば、今すぐに完全民営化をするべきであります。受け手はいくらであるはずです。
そもそも、第3セクターの趣旨とは何なのでしょうか?
このような温泉施設を旧町村でそれぞれ独自性を出しながら競い合うように建設をしてきた経緯を考えると、地域住民の健康増進を図りながら憩いの場を提供し、そのことによってにぎわいの創出と地域活性化を目的にしたものであります。
利益を上げようとか、税収を上げようとか、そもそも、この温泉事業によって儲けるうんぬんではないはずであります。
だからこうして、公費を入れてこれまでも運営し市として応援をしてきたのであり、直営施設も含め、今この瞬間にも公共温泉施設は多くの市民の皆様にご利用を頂いているのであります。
人口減少による税収の落ち込み、少子高齢化の加速による扶助費の増大など、市の財政も大変厳しい中にあって、私は今の体制でいいとはもちろん思いませんし、このままの体制を未来永劫維持せよ、全部残せなどと無責任なことを申し上げるつもりはありません。
だからこそ、これからの第3セクターの在り方、市や議会がいかにして関わっていくのか。市営温泉施設の経営方針と今後の方向性、そしてまた、今進めている横手市財産経営推進計画、いわゆるFM計画による公共施設の統廃合の進め方。加えて申し上げるならば、次期総合計画や地方創生の横手版総合戦略、合併10周年という節目を迎え、私たちの横手市をこれからどのようなまちにしていくつもりなのか。密接に関わり合うこれらの計画を、お示しする順序の違いこそあれ、一体的な形で市民の皆様に説明をするべきであります。
温泉施設をどうするのか、その全体像を示すことをまずはやるべきなのではないでしょうか?それをしない限り、根本的な問題解決にはなりません。
「資金ショート回避」というのは目先の議論であります。そういう状況を招いた責任は、経営を見守り監督する立場にある市にあります。
決して温泉施設としては経営状況が著しく悪いわけではないのにも関わらず、ここだけを切り取ってクローズアップするやり方。「精算する」と大きく報道されることによって、、市全体のイメージに少なからず影響を与えております。
今まさに、合併10周年を市民みんなでお祝いしようとしている時、方やこのような問題が明るみに出てくる。10年、それ以上の時間の中で生まれてきた歪みにいかに手当をしていくのか、その事が横手市全体の一体感、地域間の心の垣根を取り払うためにも大切なことだと私は思います。
覚悟を決めて真心を持って進めていかれるよう、市長の強力なリーダーシップをお願いするものであります。
しかしながら、今この補正予算を成立させ大雄振興公社が保有するホップ商品原材料等の棚卸資産を買い取らなければ、資金ショートを起こしてしまうことは目に見えております。そのことによって内外に与えるであろう様々な影響を鑑みれば、5月末までという残された時間を考えた時、この案がベストとは思いませんが、賛成はやむを得ないものと考えます。
ただし、「直営になったからサービスが低下した」などと言われることの無いよう、人員配置については再考をお願いするものであります。
歳入は、財政調整基金からの繰り入れでありますから、これは公費投入以外の何物でもなく、「経営を継続させるための公的支援は行わない」という市の説明には違和感を持っているということを付け加えさせて頂きつつ、私の賛成討論と致します。
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横手市ホームページ市議会中継・平成27年度5月臨時会「議案審査2」から録画中継をパソコンでご覧頂けます。
(01:16:00~01:21:25頃)
→ http://www.city.yokote.lg.jp/gikai/movie000536.html
「リニューアル」とは、「新しいものに変える」ということである。
それは、当然のことながら前向きでなければならず、効果が相手に伝わらなければ意味のないものだと思っている。