ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

東北旅行

2017-09-10 00:21:36 | 日記
きのうの夜、二泊三日の東北旅行から帰ってきた。

一泊目は秋田の乳頭温泉郷・黒湯。
こういうのを秘湯というんだろうなあ。
思わずそうつぶやくほどの景観と佇まいだった。

荷物を置いてすぐに外湯に向かう。
四方、山。
硫黄臭にまみれてゆで卵の気分になりながら
手すりをつたって階段を降りていく。
あちこちから立ち上る湯煙。
眼下に掘っ立て小屋のような木造の建物が見える。
あれがこの宿の風呂か。

混浴とは聞いているが、覚悟はしているが、でも
どうか誰も入っていないで!
職業上、男の裸体は見慣れているが
見られるのにはまったく慣れていない。

しかし、すでに男性の先客がいた。
ヒフミンみたいなお爺ちゃんである。

お邪魔しま~っす!
勇気を出して混浴の露天風呂へ。
温泉歴50年という彼は、微塵の動揺も見せずに迎えてくれた。

見知らぬお爺ちゃんと湯に浸かりながら、ほのぼのと時を過ごす。
私たちを囲っているのは空と山と湯煙ばかり。
ああ、極楽とはこのことか。時間よ、止まってくれ。

さ、だいぶあったまった。出るとするか。
でも、どうやって風呂から出る?

入るときは身体の前面をタオルで隠していた。
だが出るときはどうしたらいいのか!?

お爺ちゃんが出るまで待とう。
でも、彼はなかなか出ようとしない。
もしや、あちらも私が出るのを待っているのか?

そういうことなら根くらべだ。
私の方がずっと、おそらくずっと若い。
温泉に浸かっていられる時間は、私の方が長いだろう。

ところがこのヒフミンみたいなお爺ちゃん
いつまで経っても涼しい顔で湯に浸かっている。

負けた。

では、そろそろ失礼します。
そう言っても彼はいたって涼しい顔。
遠慮して横を向くふりも見せない。

しゃあないか。
ここは旅の空の下、恥は平気で捨てていこう。

急に開き直った私は、身体の前面をタオルで隠しながら風呂から上がり
そしてくるりと後ろを向いて
身体の背面を堂々とさらしながら脱衣所に向かって歩き出した。

お爺ちゃんからすれば、私はスッポンポンである。

人懐っこい笑顔で私を油断させておいて
お爺ちゃん、あなた私のむき出しのお尻を見たでしょ?
見てニヤニヤしてたんでしょ?

しかしよくよく考えればこっちも若くない。
お爺ちゃん、もっと若い娘だったらなあ…と思っていたのかもしれない。
だとしたら、むしろごめんなさい、だ。

旅日記を綴ろうと思っていたが
気づけば混浴体験談になっていた。

どなたか、混浴の正しい入り方、楽しみ方を
私に教えていただけまいか?

追伸
2日目は青森に飛び、恐山の宿坊に泊まってきた。
それについては今度余裕のあるときに書くとしよう。





旅に出ます。

2017-09-04 02:21:57 | 日記
明日は夜勤。
そしてその過酷な労働を乗り越えたら、私は旅に出る。

友人と二人の、東北の旅。
まずは秋田の乳頭温泉でのんびり湯に浸かり
それから青森の恐山・宿坊に泊まる。
三日目は友人と別れ、下北→八戸→仙台→東京の一人旅だ。

10代のときは何度か一人旅をした。
時刻表だけを頼りに、ふらふらと…。

今はインターネットが頼り。
なんとラクな時代になったことだろう。

しかしそれでも、この歳になるとさすがに
旅のプランを立てるのが面倒臭い。

のんびり観光したいし地元の食も楽しみたい。
でも、ローカル線を使うとなると、うまい具合にプランは組み立てられない。

帰り、八戸で新鮮な魚介を食べるか
仙台に寄って牛タンを食べるか…

深夜、私の心はこの選択肢をめぐって大きく揺れている。

久しぶりの、ちゃんとした旅行。
わくわくする一方
無事岐路につけるか不安でいっぱいだ。







枝豆の豆板醤炒め

2017-09-01 02:37:22 | 日記
ずいぶん遅くまで起きていた日
BS放送で酒とツマミをテーマにした番組をやっていた。

酒好きの女優と料理人、そして酒ソムリエ。
三者がトークしながら
季節に合ったツマミと酒を楽しむ番組である。

番組名も出演していた女優の名も覚えていないが
供されたツマミの一つが私の胃袋に記憶される。

枝豆の豆板醤炒め。

な、なんだ、これ?
メッチャクチャ、ビールに合いそうではないか!?

というわけで、今夜はこれを作ってみた。

湯がいた枝豆(だだ茶豆)をバター醤油と豆板醤で炒める。

これだけ。

しいて言うなら、食べ方だ。

調味して炒めたことによってしっかりと味が付いた皮
それを味わうために
チューチューと皮を吸いながら豆を口に入れる。
これがコツなのだ。

バター醤油のコクと豆板醤の辛味を楽しんだその先に
枝豆の旨みが口いっぱいに広がってくる。

うまい。
最高のビールのツマミだ。

ちなみに今夜の我が家の献立は
これと、イワシの梅しそフライ、キャベツと蚕豆と昆布のお浸し
厚揚げ焼き、トマトとアスパラのサラダ、白瓜の漬物
キュウリのニンニク炒め、以上。

おいしい晩酌に、今宵もバンザ~イ!である。