四季優彩 Annex

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北海道夏紀行 最終回(カシオペア)

2007年08月14日 22時45分17秒 | 旅行記

_047_1 北海道夏紀行も今回で最後です。

旭川から特急で札幌へ移動して、東京へ帰ります。普通ですと、これで旅も終わりですが、帰路の過程も今回の旅行の目玉の一つです。

札幌から上野までは豪華寝台特急「カシオペア」に乗車しました。「カシオペア」乗車は3回目ですが、今回はその中でも最も豪華な「スイート」に乗車しました。「スイート」は1編成あたり8室しか無く、キップの取りにくい「カシオペア」の中でも最も取りにくい部屋なのです。その中でも1室しかない展望タイプは正にプラチナチケットです。

_050 流石に展望タイプは取れませんでしたが、今回は2階建て構造のメゾネットタイプに乗車することができました。メゾネットタイプは2階がリビング(向い合わせの座席)となっておりトイレとシャワー室が付いています。1階部分は寝室となっており、寝台車としてゆったりしたつくりになっています。

File1422_1 File1423 そしてスイートにはウェルカムドリンクとミニバー(白ワインのハーフボトルとミニチュアボトルのウイスキーにミネラルウォーター、お茶、氷)、翌朝にはモーニングコーヒーと新聞のサービスがあって、至れり尽くせりです。かつてブルートレインが「動くホテル」と呼ばれていましたが、「カシオペア」のスイートは本当にホテルのようです。

File1421 札幌駅近くの札幌とうきゅうで夕食とデザートを購入して、「カシオペア」に乗車しました。1号車にあるスイートの扉を開けると階段があり、上に行くとリビングが・・・。見晴らしが良く列車の中にしてはかなり広い部屋です。流石にスイートです。

しばらくすると、ゆっくりと静かに動き出しました。乗り心地も良いです。札幌近郊の街並みが、ちょうど良いスピードで流れて行きます。往きに乗った「スーパー北斗」とは比べ物にならない心地よさです。これから上野までは約17時間の長旅です。

_048 1時間ほど走ると車窓に海が広がります。札幌を16時12分に発車したので、既に17時を過ぎていましたが、夏と言う事で外はまだ明るいです。夕暮れのやわらかい光が窓から差して、いい感じです。2階から見る車窓の風景も素晴らしいです。車窓には太平洋が広がります。この景色を人目を気にしない個室でゆっくりと見られるだけでも、この列車に乗る価値があります。この列車の個室は全てオーシャン ビューとなっているところもいいです。

_044 札幌で買ったデパ地下グルメの夕食を食べながら、ゆっくりと過ごしました。オードブルやオムライス、サラダなど・・・流石にデパートの惣菜ですから、駅弁よりも美味しいです。この列車でないと味わえない贅沢なひと時です。そして、デザートは北菓楼のシュークリームです。久々に食べましたが相変わらず美味しかったです。

函館に着いたときには外も真っ暗です。函館からは進行方向が変わって青函トンネルへ向いました。青函トンネルを通過する頃には22時を過ぎており、1階の寝室で就寝・・・。

翌朝、7時頃に起床したときには、列車の向きはまた逆に・・・。(青森で再び進行方向が変わっています。)しばらくすると食堂車からサービスのモーニングコーヒーが運ばれてきました。朝の風景を見ながらのモーニングコーヒーもまたいいです。既に列車は宇都宮付近を走っています。

_053_1 コーヒーを飲んだあとは、食堂車へ朝食を食べに行きました。かつてはいろいろな列車に連結されていた食堂車も今ではこの「カシオペア」と「北斗星」、「トワイライトエクスプレス」にしか連結されていません。そんな訳で食堂車で食事をすると言うことも、この列車に乗る醍醐味の1つです。

「カシオペア」の食堂車はディナータイムは予約制ですが、パブタイム(ディナーの後の時間)とモーニングは予約なしで利用できます。ご覧のとおり、モーニングセットはかなりのボリュームです。モーニングはパンかライスかが選べます。かつての食堂車の食事は高くて不味かったですけど、今の食堂車の食事は下手なレストランやホテルの食事より美味しいのです。おまけに車窓の景色を見ながら食事が楽しめるので、なおさら美味しく感じます。

食堂車から戻ると「カシオペア」の旅もあと僅かです。沿線の風景も次第に建物が多くなってきました。やがて大宮を過ぎると、京浜東北線の列車と並走となり、京浜東北線の乗客から羨望のまなざしで見られます。ちょっと優越感・・・。

そして、上野駅へ到着・・・。17時間という長旅ですが、もっと乗っていたい気分です。正直、料金は高いですけど、個人的にはそれだけの価値のある列車だと思います。

今回も大満足の旅行でした。

 
コメント (2)
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