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名古屋旅行記(7)

2007-02-13 22:24:44 | 
半日とはいえ、水族館を見るという貴重な体験をしたわたしたちの…いや、わたしのへたれな旅もいよいよ終盤。
最後は、ぜひ名古屋の名物料理を食して終わろうとずーっと考えていたわたしは、ぜひ名古屋のひつまぶしを食べたかったのです。
ひつまぶしとは、19世紀後半から名古屋市内に現れた料理で、ぶつ切りにしたウナギの蒲焼きをごはんに乗せた料理です。
お櫃(ひつ)にウナギをまぶした料理という意味ではなく、もとは「まむし(関西方言で、ウナギの別名)」がなまったものらしいです。
ひつまぶしは、1回の注文で3つの味を楽しめる、実にお得な料理です。
まず、1回目はウナギとごはんのみで頂き、2回目は薬味で味に変化を持たせます。3回目は用意されたお茶か出汁をかけて頂きます。
また、愛知県はウナギの生産高日本一を誇り、まさに日本一のウナギ料理といえそうです。

ところが、富山のA木くんの帰りの電車の時間が迫っていましたので、何とか駅内のご飯屋で昼食をすませようということになりました。
時は1時を過ぎたばかり。
昼ご飯のピークを過ぎたとはいえ、まだあちこちのご飯屋は込んでいる状況です。
しかも名にし負う天下の観光地名古屋ですから、もはやえり好みをしている状況ではありません。
目に付いた定食屋さんに飛び込みました。
それが名古屋駅内のある「名古屋呑食処みかど」さんです。
このレストランの売りは名古屋名物を気軽に食せるということもあるのですが、何よりも月~土曜日の日替わりランチ780円は大変、お値打ちです。
ところが、わたしたちが赴いたのは日曜日ですから、日替わりランチは残念ながらやっていません。
しかも、メニューをみるとひつまぶしがありません。
がーん、何たることか。ひつまぶしがないとは!
しかし、もはやどうしようもありません。
歯が痛くておいしく食べられないのを覚悟して、味噌カツ定食をオーダーしました。

きしめんと並んで頭を横切る名古屋の名物といえば、味噌カツです。
トンカツに、八丁味噌をベースとして出汁、砂糖などで割った甘いソースをかけたものです。
成立年は戦後らしいということですが、すっかり名古屋名物として認知され、今やキング・オブ・名古屋名物といっても間違いではないでしょう。
ソースは、これがまさしくというものはなく、店によって独自の味があるようです。
みかどさんの味噌カツは、味噌ソースが小皿に別に入れられていて、それにつけて食べるというものです。
味噌カツが、串カツのタレから発展したことを考えれば、このスタイルもありだと思いました。
さぞおいしかったでしょう。もし…歯が痛くなければ。
噛むことに懸命になるあまり、味わうことなく食べきってしまいました。
痛い歯が痛まぬように噛むということは、予想以上に精神をすり減らす作業だと言うことを改めて痛感しました。
結局、食べられたのはごはん・味噌汁・味噌カツだけ。香の物ときざみキャベツは泣く泣く残してしまいました。

A木くんは、わたしがまだ味噌カツと格闘中にさくっと完食して帰って行き、残ったK本さんとA川さん、わたしとKはみかどさんを出て、わかれました。
わたしとKは名古屋駅内で土産を買いつつ、15時33分発こだま542号に乗って帰りました。
約60分後には静岡駅でKとわかれ、一人山梨への帰りを急いだのでした。

というわけで後半駆け足になりましたが、わたしの名古屋旅行記は終わりです。
最後の写真は、名古屋駅内レストラン「名古屋呑食処みかどのみそカツ丼ときしめんのセット」です。
わたしが頼んだわけではなく、ブラザーKが注文したものです。写真を取らせてもらいました。
今見ても、実にうまそうですね。やはり、名物は雰囲気で食べるものですね。

ところで、前回予告した「生まれて初めての体験」は事情により、また明日…番外編で紹介したいと思います。
というわけで、勘弁してください。

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