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入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「夏」(23)

2019年07月24日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 ようやく梅雨明けを思わせるような天気になった。雨上がりの木々の葉が、久しぶりに朝の日の光を浴びて輝いている。夏の森や林は、選挙演説でも聞くような味気のない一様な緑の色などと言ったが、きょうはそうでもなさそうだ。
 何でも27日間も雨の日が続いたと、昨夜の気象予報の際に知り驚いたが、1年前の同日、場所は聞き逃したが39度を記録したという観測結果が続き、もっと驚いた。7月の終わりごろから8月の初めが最も気温が上がる期間だというから、晴れたら晴れたで安堵してばかりはいられまい。都会の猛暑、長引く残暑を思い出す。ただ、どうもきょうは、夜になって雨になりそうだ。夏も慎重に季節を進めていくつもりかも知れない。
 きょうはここまで、家で呟いている。これから辰野町の山の上にある県営の射撃場へ爆音気借用のお礼に行き、牧場へ着くのは昼頃になるだろう。今夜から2泊の予定で関西から小屋へ宿泊者3名が来る。また映画関連で、夕日の撮影をしたいという連絡が入っているが、さてこっちの方は上手くいくだろうか。

 射場は沢底と後山という二つの集落を分ける山の上にある。平日にもかかわらず、射撃音はしていた。場長はいなかったが用だけ済ませ、山を下り、それからもみじ湖を通り藤沢に抜けた。もみじ湖や近くの守屋山は愉快なこと、苦いこと、思い出すことばかりだった。
 千代田湖を経由して山の中をここまで、家を出てから2時間半を要した。初めて通る集落もあれば、かつて辰野まで10幾キロかの距離を自転車で通った懐かしい通勤路も走った。普段は牧場と家との往復だけだから、それなりの気分転換にはなった。

 今年も某私立中高校の生徒が、昨日から8月の頭にかけて引率の教師を含め500人くらいがテイ沢を上る。1日25,6人、その倍の人数になる日も3日くらいある。もう少し、別の行先も考えて貰えないかと談判に行ったが、血圧を上げただけで終わった。在る物を利用するのは当然で、そこから先のことなど考えないようだ。大沢山を周回するコースなど実にいいと思うが、それを調べる気すらないのか。

 小屋は、当面ですが8月は9日から12日、14日から17日(予備の仮押さえ)、21日から23日、そして9月は4日から6日、が貸切りで埋まっています。どうしてもという場合、他に10畳2間あります。また変更の可能性もあり、予約時に確認願います。

  営業案内 「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。
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     ’19年「夏」 (22)

2019年07月23日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 南信州に続いて塩尻でも、豚コレラに感染したと思われるイノシシの死体が発見された。今朝の新聞によると新たに6頭、これで県内では12頭になる。塩尻市には県の野業試験場があり、そこでは300頭のブタが飼育されていて、また死体の発見された場所から10キロ圏内には他にも個人経営の養豚場が1か所あるという。
 県の試験場や民間の養豚場は厳戒態勢を敷き、イノシシを豚舎に近付けないように対策を講じたり、すでに感染してしまったブタがいないか早急の調査が行われているようだ。それにしても豚コレラの伝染するスピードが速い。また、それにより死亡したイノシシの数も急に増えている。もしこれが氷山の一角だとしたら、事態は相当深刻なことになるなるだろう。
 何もせずに手をこまねいているわけにもいかないだろうが、粉末にしたトリキビにワクチンを混ぜ、死亡したイノシシの推定活動領域に撒いてみても、それでどれほどの対策になるかは分からない。もちろん、イノシシの感染拡大の防止も喫緊の課題だからそうした対策も必要だろうが、とにかく今は、絶対にイノシシを豚舎に近付けないことに尽きる。強い照明などは、効果が期待できないだろうか。
 何にしても、今年はイノシシがおかしい。今も牧場内におけるイノシシの被害は拡散していて、これまで被害のなかった牧区にまでそれが及んでいる。これだけ広域に及ぶと、爆音機や罠で対抗しても、とても歯が立たないことが分かった。放牧頭数が200頭もいたころだったら、牛への影響も無視できなくなっていただろう。
 
 きょう農業実習に上がってきた4名の農協職員も、取り敢えず貴婦人の丘のイノシシの全体の被害状況を目の当たりにしてから、その埋め戻しに頑張って貰った。あのようなことを野生動物がするのを見たのは、恐らく初めてだっただろう。驚いていたが、それだけに農業実習の目的には添えたと思う。
 作業の後には、オススメの美しい所を案内するように言われていたので、テイ沢とアラスカの森を紹介した。きょうの写真はその時に写したものだが、その前に、テイ沢の丸太橋用に用意してあった5メートル2本の重い丸太を、男性職員だけでなく2名の女性職員も一緒になって軽トラへの積み下ろしを手伝ってくれた。大いに助かった。本当に有難かった。

 小屋は、当面ですが8月は9日から12日、14日から17日(予備の仮押さえ)、21日から23日、そして9月は4日から6日、が貸切りで埋まっています。どうしてもという場合、他に10畳2間あります。また変更の可能性もあり、予約時に確認願います。

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     ’19年「夏」 (21)

2019年07月22日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 来る時には薄日が射していたのに、また梅雨空に戻ってしまった。午後からはかなり激しい雨になりそうで、この鬱陶しい時季が終わるのはやはり明後日になるのか。

 小屋に2泊したMさん夫婦が先程帰っていった。雨に祟られたが、それでも牧場見学ができ、昨夜は思いがけず素晴らしい星空を眺めることができたと喜んでいた。二人は所謂ここのお馴染みさんで、大概は7月の連休に来る。帰り際に改めて、ここはいつが一番良いかと聞かれたので、春の木の芽時と秋の紅葉ではないかと答えたら、夏はどうかと言うので、夏は星空と谷川だろうと返事をしておいた。
 猛暑の都会で暮らす人たちにすれば、標高2千メートル近い牧場は涼風が吹きわたる魅力的な別天地と思うだろうが、ここにいればそれほど暑さを感じないで済むし、他の季節と比べ単調で退屈な緑一色の森や林は、代わり映えしない立候補者の選挙演説のように味気なく見える。1年のうちで夏と冬が一番好きだった時代はとっくに過ぎて、1ヶ月足らずの短い夏がまだ来ないうちに、その次の季節をもう心待ちにしている。そして今年の秋は牛が下りたら、少しゆっくりとどこかへ旅にでも出ようかと考えている。

 ついに雨が降ってきた。今、入笠山観光連絡協議会が発行している「入笠山」という最近改訂された案内図を見ている。この協議会は伊那市と富士見町の行政、JA上伊那、それらに山小屋で組織する組合の理事者も加わっていると聞いた。
 どうも一見して伊那市側はおざなりで、かつ不正確である。なぜこの案内に鹿嶺高原や高遠城の写真まで入っているのか理解に苦しむし、鹿嶺高原トレッキングコースなどという、年間に一体幾人の人が通るか分からない山道に「北岳が見える」とか「伊那市が見える」とか、愚にもつかぬ説明が付いている。伊那市側の法華道など1本の破線だけで完全なやっつけ仕事、あれだけ言っても「御所平峠駐車場」はそのままだ。しかも、そんな不出来な案内図もここには届かない。
 昨日も、道を尋ねて4,5名の中高年の女性登山者が来た。その前には、古い案内図を口実に、4人の自転車乗りが他の人の止めるのも無視して牧場内を通り抜けた。まだまだいろいろある。気が滅入る。雨の降り方も一段と強まってきた。

 小屋は、当面ですが8月は9日から12日、14日から17日(予備の仮押さえ)、21日から23日、そして9月は4日から6日、が貸切りで埋まっています。どうしてもという場合、他に10畳2間あります。また変更の可能性もあり、予約時に確認願います。

  営業案内 「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。





 
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     ’19年「夏」 (20)

2019年07月20日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 さすがにこれだけ雨が降ると、草の生育は早い。目の前に見えている大型の囲い罠も、牛に食べ尽くされたはずの草がまたかなり伸びてきた。
 
 6月に入牧した種牛がやたらと人を威嚇し危険なため、しばらく囲いの中で様子を見ることにして、その間は給餌を続けていた。そのヘイ・キューブ(干し草をロール状にした牛の飼料)を運び入れた際に、止め射しに用に使うナイフまで一緒に投げ込んでしまったので、昨日それを探そうと久しぶりに囲いの中に入った。その時、久しく猟をやってない鹿のことも頭をよぎった。
 今年はイノシシの被害が凄く、それが今も続いていて、とても鹿にまで手が回らないと決めていた。ところが先程、下から鹿の捕獲を催促する電話が入って、キャンパーが来ると鹿は警戒を強めるからその前にやろうと、日にちまで指定してきた。釣り堀でニジマスを釣るような話とは違い、いくら一時は本州で一番の捕獲実績を誇ったとはいっても、そうそう思うようにいくわけがない。しかし、それを口にはしなかった。
 その時の会話だが、猿は爆音機が鳴っても平気で果樹を食べているとその人A氏は言った。先日爆音機の接続などをやって貰ったK氏も、彼も鉄砲撃ちだが、その時に爆音機の効果については懐疑的な話をした。昨日、その設定の確認や取り付けの強化に行った時、またしてもイノシシに新たなパズルの回答を迫られ、怒り心頭に達したばかりだった。それで、爆音機に期待できなければどんなことをしても罠を仕掛けるしかないと、篠突く雨の中で改めて決意した。
 きょう電話してきたA氏は猟歴は長い。猟の知識も豊富だ。いろいろ話すうち、牧草地に罠を掛けるのではなくて、近くの雑木林でやってみてはどうかと、それとなく言われた。正しく目に鱗、確かにそこなら罠の支点の問題は解決する。それに、以前にその林の中で実際にイノシシを捕獲したこともあった。出題されたパズルの惨状に目が奪われてイノシシの生態についてうっかりしていたが、アイツ等も"森の住人"だったワイ。
 ウーン、また仕事を増やすことになってしまったが・・・、さて。

 小屋は、当面ですが8月は9日から12日、14日から17日(予備の仮押さえ)、21日から23日、そして9月は4日から6日、が貸切りで埋まっています。どうしてもという場合、他に10畳2間あります。また変更の可能性もあり、予約時に確認願います。

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     ’19年「夏」 (19)

2019年07月19日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 カッコーの鳴き声が止んだ。同時に、天気の変化を伝えるかのように、姿の見えない権兵衛山の方から霧が降りてきた。また雨になるのだろうか。
 今ちょっとホトトギスが代役を試みたみたいだが、一度だけで止んだ。まだ「トウキョウ」は言えない。もしかすれば、ここのホトトギスはいつまで経っても頭の4音だか5音は無理かも知れない。代わって、霧のずっと向こうから忙し気に鳴く鳥の声が聞こえてくるが、正体はまるで分からない。



 今朝、千代田湖経由で来ようとしたら、「国立高遠少年の家」と、千代田湖や入笠方面に分岐する道に入った途端に倒木に"とうせんぼ"された。結構太いアカシアの木だった。すぐ上に2軒の家があるし、「国少」へ通勤する人たちもいて、これに気付かなかったのだろうか。
 誰もいない山の中なら倒木の処理はもちろんするが、これは如何なものだろう。よほど「国少」か上の家にチェーンソーを借りに行こうかと思ったが、とりあえず車に積んでいた鋸で通行できるだけにはしておいた。冬もここの道路が凍結したままで、非常に危険な思いをしながら下ったことを思い出したが、あの時は2軒とも住人は冬眠中で、きょうはまだ寝ていたのかも知れない。



 M下さん、2案の小屋の内部はこんな感じです。予約はありませんから、どうぞ貸切りで使ってください。ガスコンロも中古ですが全部換えてマッチが要らなくなりました、クク。冷蔵庫もどうぞ自由に使ってください。天気もはっきりしないし、小屋の方がまず無難だと思います。偶々軽トラは車検で、この3日ほどは屋根のある車ですから、雨が降っていてもご要望通りHALも連れてきますね。



 小屋は、当面ですが8月は9日から12日、14日から17日(予備の仮押さえ)、21日から23日、そして9月は4日から6日、が貸切りで埋まっています。どうしてもという場合、他に10畳2間あります。また変更の可能性もあり、予約時に確認願います。

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