
この荒涼、殺伐とした冬景色
寒の戻りか、寒くて気の晴れない天気が続く。そろそろ春らしい明度の高い陽射しが欲しくなる。それに、長引く風邪も早く完治して欲しい。
そう言いつつも、梅の花は咲き、色彩の乏しい風景ではあるが、心なしか緑の色も目に付くようになってきた。特に開田のあちこちで目にする新鮮な緑の色は麦なのか、陸稲(おかぼ)なのか、あの色だけでも春の予兆を感ずる。昔は後ろ手に組んで麦踏みをする人の姿を目にしたが、最近はそういう人を見かけることがなくなった。
昨日も上に行った。今度は諏訪を経由して富士見側から入った。色々な問い合わせが来ていたし、気になることもあって放っておけなくなったのだ。
有難いことに富士見からの入笠線はしっかり除雪がされていたが、「沢入(さわいり)」を過ぎて標高1千3,400㍍ぐらいからか、前夜の雪が2センチほど道路や周囲の樹々に積もっていて、冬そのままの景色に戻っていた。もっとも、あんな春の雪は一度日が射せばすぐに融けてしまうはず、取り敢えずは富士見側の状況については分かった。


ただし、登山口から先の伊那側は別の話で、東門のテキサスゲートから先は、予想していたように残雪の上にさらに新雪が積もり、例年のことながら頑ななまでに行く手を阻んでいた。
毎年この時季に口にする「老人の元気、春の雪」だが、 こっちは老人も、春の雪も頑強元気で侮れず、車が通行できるようになるにはまだまだ日数がかかると見た。
東門から300㍍位行くと右に折れる大曲りがあって、行って見てきたわけではないが、そこの積雪がどの程度かは目の前の雪の量からでも想像できた。4月の終わりから始まる連休を前に毎年、雪掻きに汗を流した場所だったからだ。
これから数日の間にどれほど雪が融けても、あの場所だけは間違いなく残る、それもかなりの量が。そういう場所である。
きょう、明日は雨の予報だ。明日は回復する見込みだったが、きょうの予報ではそうなりそうもない。金、土は晴れそうだが日曜はまた雨だと。
来週になるといろいろと予定が入っていて忙しくなる。特に12日の土曜日は毎年の恒例となっている「カレーを食べる会」がFMZ君宅であり、彼を偲んで男女20人ばかりの人が集まる。
この時ばかりは張り切って、前日から一日かけて一人で仕込む。そして、今度も味にうるさい面々を黙らせる。
天気にもよるが、この分では6日の日曜、もしくは翌日の月曜日から上に行くしかないかも知れない。ムー。
本日はこの辺で。