入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

       ’24年「夏」(43)

2024年07月19日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 梅雨明けに相応しい昨日の澄んだ青空も良かったが、その夜の満月に近い月には思わず目を見張ってしまった。
 久しく月齢にこだわったり、月を見ることもなかった。それが昨夜は何時ごろだったろう、外に出てみたら中天の棚引く雲を薄紫色に染めながら、光の主がその上に浮かぶようにして見えていた。秋の夜空でも、春の夜空でもない。もちろん冬のそれではなく、間違いなく夏の色をした闇の中に、だった。

 太陽の光が地球に届くまでには8分ほどかかる。それに比べ、月ならたったの1秒である。両者とも、幼いころから慣れ親しんだ存在であったのに、その大きさ、距離だけでなく、恐ろしいほどの違いを知って以来、「お日様」に抱く思いは一変した。
 太陽のわずかな機嫌の変化で、地球は火星のような生命の存在しない星になってしまうかも知れないし、最悪の場合には、遠い未来に起きるとされていることがもっと早まって、消滅してしまう可能性だってある。しかし、有難いことに46億年、そのご機嫌は安定していた。

 それでも、夏はますます禍々しい季節になって、それへの思いが変わりかけている。特に都会では段々と憂鬱な季節となり、報道はそれに拍車をかけるように、人々の明るい活動的な様子よりか、しょぼくれ打ちひしがれた人の姿の方を紹介する回数が増えてきた。
 東京の炎暑を覚えているが、それがさらにひどくなり、人々はあのころよりも暑さに手ばかりか全身を焼いているとなれば、洗面器に入れた水に足を漬けて、酷暑に耐えていたあの頃の方が、まだましだったということになるのだろうか。

 こんな暑さ知らずの高原にいて、気象庁の予報や、気象予報士の使う過激とも思える言葉に影響されたようだ。昨夜の月のことから話が大分遠くにそれて、この呟きを終える時が来てしまった。
 
 先ほど、朝一番の見回りをしたら、電気牧柵の電圧は通常通り7千ボルトを維持していた。また牛たちは揃って、古い給水タンクのそばで腹ばいになって満足そうに反芻していた。きょうは曇天、こんな天気が一日続くだろう。

 まだまだ余裕はありますが、予約はお早めに。
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 本日はこの辺で。


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