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入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’18年「冬」(28)

2018年12月08日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 2年後には牧場は大きな転機を迎えることになると思う。それに関して土地の所有者である伊那市と、現在も牧場として管理運営を続けているJA上伊那との間でどんな話し合いが行われているのか定かではない。行われていないかも知れない。牧場管理人でしかない立場で、アレコレここで独り言ちてみたとて仕方ないと分かるが、一方それでも衰退していく牧場を見続けてきた者としては、これまで考えてきたことを呟いておきたいという気持がある。それを、「思い入れ」と言ってもいい。

 遠くない将来、牧場は牛の天国から人の天国に変わると思われる。問題はその変化の仕方である。50年後の森林を考える伊那市だから、同じように入笠の将来についても性急にならず、長い時間の中で捉えていって欲しいと願っている。幸い牧場は牧区と言って区画化されているから、人間のための天国化を牧区ごとに、段階的に進めることを考えてみるのもいいと思う。
 その線で進めると、入笠牧場には7牧区ある。第1から第4までの4牧区は伊那市の所有地ながら、他の3牧区は国有林で、「共用林野」に位置付けされている。伊那市が所有する草地面積は大雑把であるが約100ヘクタール、森林も含めれば150から200ヘクタールくらいになる。この中に森や林、渓流もある。
 今年は入牧頭数が少なく、放牧は第1牧区のみで終わった。昨年は雄牛(種牛)がいたため、第1と第4の両牧区を使ったが、頭数的には2,30頭だった。第1に至る途中の第2牧区は地形的にも牛の管理が難しく、放牧地としてはできたら使いたくない牧区である。入笠山と対置して、大沢山を中心にした第3牧区は最も広い牧区になるが、ここ1,2年は使っていない。CM撮影などに使われる「貴婦人の丘」はこの牧区に属している。入笠山登山口にも近いといった地の利もある。
 ではまずその第3牧区を、と考えるかも知れないが、ここの牧区の人間天国化は簡単にはいかない。晴れていれば中ア、北アを一望にできる素晴らしい放牧地だが、ここに人を受け入れるにはその前に、牧区の特徴をしっかりと把握した上でないと、取り返しのつかないことになる。一大名所になることは間違いないから、じっくりと時間をかけ、相当の準備や、管理方法をしっかりと検討する必要がある。また、いずれは夕日の名所とするにしても、できればしばらくは、「貴婦人の丘」は屋外スタジオ的な目的に特化しておきたい。入ってくる撮影料が捨てがたいからである。
 その前に、まずは第1牧区を牛と人の天国として併用することができる案がある。(つづく)

 そういうわけで「冬の営業案内」をご覧ください(下線部を左クリックしてください)。予約は早めに頂ければさいわいです。

 
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