
そろそろこのボケの木も白い花を咲かせるころだが
1枚目はやはり失敗した。何事も一度でできないという悪しき癖が、こんな時にも出てしまったようだ。気になっていた障子張りのことである。
昨日、いつもの独り言を呟いているうちに急に気が変わって、障子紙と糊と粘着テープを買いに行ってきた。買い忘れた刷毛も、絵筆では効率が悪くて再度買い求めた。
張り替える障子戸は4枚、障子紙も4枚分を求めた。ということは、1枚失敗すればまたしても近くの量販店に行かねばならないが、しかし、そういうこともあるだろうと。
まずは絵筆、これは手間がかかり過ぎて即刻中断。次は買ってきたばかりの刷毛にたっぷりと水を含ませ古い障子紙を濡らしていく。そして、しばらく間をおいてからすこしづつ剝いでいく。
あまり上手くいかない。雨が降ってきたので、障子戸を外に出し、自然の手も借りることにして、午前中はそんなこんなで過ぎていった。
午後、来客1名にTDS君も加わり、別の厄介な要件で時を過ごし、その後、浮世離れした人の大活躍するビデオまで見た。この人物のことも呟けば面白いのだが、本日は省略。
帰り際、TDS君が取り切れていない障子紙はタワシでこすればよいと助言してくれ、それでまた奮発、やる気になる。(また文字が消えた)
確かにタワシは効果抜群、他人はどう評価するかは知らないが少なくも自分が許容できる範囲、とにかく古い紙の処理は終わった。
さあ、とばかりに1枚目の障子に挑戦。そして前述のようにあえなく失敗。しかし、この失敗で学ぶこと多くあり、それからは2枚、3枚と腕も上がり、最後の4枚目に至っては経師屋(表具屋)もかくや、というほどの上達ぶり、というのがこれまた勝手な自己評価。
しかも4枚目は当然1枚目の失敗で紙が途中で不足する。しかし、少しも慌てず、動ぜず、失敗した1枚目の紙の良い部分を使って継ぎ足すことで事なきを得て、完成。

やりながら、いろいろと考えた。喜寿を過ぎた一人暮らしの老人がここまですることかとか、確かに日本の古い家屋は木と紙だとか、炬燵もない遠い昔人の暮らしとか、雑念は次からつぎへと湧き放題で、これはこれで充実した時を過ごせた。早春の短い一日が、いつもよりか長かった。
そしてきょう、雪が舞っている。
本日はこの辺で。明日は沈黙します。