
驚いた。星の狩人、かんとさんが、伊那市のホームペイジにある「市長への手紙」に、入笠牧場内のキャンプ場と山小屋の存続を訴えてくれたという。思ってもみなかったことだ。そもそも、こういうサイトの存在があることすら知らなかった。
言うまでもなく、南西の空に向かって深くふかく白髪頭を下げた。
確かに、ここを長年愛し、大切に思う人たちが同様のことを市に請願しようとする動きがあったことはあった。しかし、有難いと思いつつも、それについては遠慮した。いろいろなことが不確かで、先の見通しが立たないままでは却って良くないと思ったからで、今もその状態は変わらない。
それと、管理人である自分の立場からすれば、こうした行動が利己的な保身に基くものだと誤解されたくはなかった。
牧を下りても、入笠とは細い糸で繋がっていたいという気持ちはある。しかしそれは、北原のお師匠が見せてくれたような個人的なものであり、遠くへ行ってしまった人たちへの思慕、哀惜と似たような思いだ。
譬えが飛躍過ぎたと言われたが、それでも入笠は女房のよなものであり、語り、触れ、力を与えられてきた生き甲斐であったと言っていい。
人の声がする。きょうは土曜日、テイ沢から来た人たちのようだ。早朝の沢はまた格別な雰囲気がある。明るい男女の話声にもきっとそれが影響しただろうと思って聞いた。
この前の大雨で心配したが、一昨日高座岩へ行った後、テイ沢の一部を岐阜から来た人を見回りを兼ねて案内したら、心配するほど沢は荒れていなかった。
来週には某紙の取材、撮影の下見の話も来ている。キャンプ場の草刈りは一応終わった。
久しぶりに来てくれたNさんが1泊して、今帰っていった。大病を患った後のようで、それでも「思い切って来て良かった」と言ってくれた。一緒に牧場を見回り、再訪を約し帰っていった。氏も、牧場の閉鎖には驚き、残念がっていた一人だ。
赤羽さん改め二子玉川さん、久しぶりです。引っ越し15回ですか。わたくしも東京では10回、同じことをしました。
それはともかく牧はこんなことになり、ここからの引っ越しも結構大変なことになると思っています。それまでには、1回をば云ふにはあらず、何回でも来てくだされ。待ってます。
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本日はこの辺で。明日は沈黙します。