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入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「夏」(2)

2022年06月02日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 6時半、好天、気温15度、いつもよりか少し起きるのが遅かった。昨日から小屋へ来ているO谷さんが、カッコーの鳴き声を録音すると言って外へ出掛けて行ったので、釣られるようにして気になっていたアラスカの森のクリンソウの様子を見に行ってきた。
 
 前回の映画撮影以来の森の中は、落葉松やコナシの葉が大分茂って、それらの葉の間から朝日が射し込み、日の当たる部分とそうでない陰影の部分とが強い明暗の違いを見せていた。周囲からは鳥の声や、小さな沢音が聞こえてきて、文句のない森の朝だった。
 目当てのクリンソウの群落は奥まった落葉松の林の中にあって、それを少し高くて開けた場所から見るのだが、一見して桃色をした花らしきものはまったく見られなかった。またしても鹿の餌食にされたのかと、夜露に濡れたクマササの中を下っていくと、開花を控えた赤い蕾が幾つも目に付いた。つい早合点して鹿のせいにしかけたが、この森に咲くクリンソウは開花にはまだ早過ぎたのだ。
 小さな流れに沿って下ってきたらようやく、水辺に花を開いたばかりのクリンソウを見付けた。

 先週末、、テイ沢の入り口に再度運び込まれた丸太を見に行くついでに、沢へいくというキャンプに来ていた馴染みの5人組も軽トラに乗せて一緒に行った。そのとき時、沢の近くまで来て、一人の登山者に道を譲ってもらった。最初は男の登山者だと思ったら女性だった。
 運び込まれた40本ほどの丸太を点検し、5人組と別れて戻ってくる途中、前述の登山者を追い抜きかけて声を掛けた。痛んだ丸太橋についてどんな感想を持ったかを聞くのが目的で、そういうことは時々している。その際に乗っていくかと聞くと、気軽に応じる人もいれば、歩きたいからと断る人もいる。男女、老若に限らない。その人は乗ると応じた。
 余裕があればキャンプ場や小屋を紹介し、牧場の一部を案内することもある。それだけのことだ。で、すぐに忘れた。
 
 ところが、今ここに来ているO谷さんが、その女性が何かに掲載した登山記を見せてくれた。何と、その記録に、牧場管理人は「爺さん」と呼称されていた。エラク気安く呼ばれたものだ。「お」ぐらい付けろ。
 面と向かってそう呼ぶのは限られた間柄だと思うし、「斜面を平地のように歩く」と吹聴する者には「入笠くんだりを訪れる登山者もどき」に、随分とナメられたものだと思った。この呟きを聞いた各位、真似をしたらすべてここの料金は倍になると覚悟してもらいたい。クク。

 キャンプ場を含む「入笠牧場の宿泊施設のご案内」は下線部をクリックしてご覧ください。
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