入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「春」 (54)

2020年05月12日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 荊口から芝平、さらに第2堰堤の辺りまで、落葉松の緑の色が大分濃さを増してきた。牧場まで来ると、まだその色は薄いが、それでもきょうあたりの晴れた空の下、その淡い、くすんだ緑の色が何とも清しい。
 今朝はド日陰の大曲がりを通って牧場まで来た。仕事をするようになってから初めてで、やはりこの通い慣れた道の方が、あの迂回路よりか余程快適だし、樹々の間から見える遠い山々の眺めや、咲き始めた山桜や野鳥の声にも身内のような親しみを感じた。



 そればかりか、山はこんな物をくれた。時季的には少し早いタラの芽である。この季節の山菜で知っているのはこれぐらいで、ウドもコシアブラも分からない。考えてみたら、これだけいつも山の中にいて、この類の山の幸とは本当に縁遠いまま過ごしてしまった。そういえば、近くに山ブキのあるところも知ってはいるが、採ったことがない。そういう気もない。秋のキノコ採りも、いわゆる2,3種の雑キノコを知るだけで、松茸やシメジなど買うか貰うかしかないが、人が騒ぐほどには関心がない。
 このタラの芽、帰ったら天婦羅にしようと思っている。天婦羅を揚げるのはそれなりに自信があるし、天つゆは正しく出汁をひき、5ー1ー1の割合をちゃんと守って手は抜かない。このごろは、こんな機会しか天婦羅を揚げることなどはまずないが、これも春の行事のようなものだから気合を入れ、他の野菜や魚も加えよう。毎日手作りの弁当だから、明日の総菜にもなる。
 いや確かに、一人というのは少し味気ない。思えば賑やかな祭りとも、これまた、すっかり縁が切れてしまって久しい。ムー。

 きょうは鹿の姿を目にしない。電牧の効果が疑わしい第1にも、朝よく目にする第2にも、またいつも大きな群れのいる第3にも1頭もいなかった、どうしたことだろう。
 テイ沢の下から2番目と3番目の間に倒れ込んでいた2本の倒木の処理終える。まだ、作業は続く。痛んだ丸太橋も気になる。
 
本日はこの辺で。

コメント
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