入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「春」 (47)

2020年05月04日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
 車の通行量が目立って減った。連休の最中にありながら、外出自粛要請に従う人々が多いのだろう。もう一つ気が付いたことは、牧場の上空を飛ぶ航空機の数がめっきり減ってしまったことだ。



 昨日は少し回り道をして帰った。いや、千代田湖経由の場合なら距離的に殆ど違いはないので、回り道と言えるのかどうか。ただこの経路を選ぶと、余分に峠を越さなければならないから、たまの気紛れ、気分転換に使う程度だ。昨日、その気紛れが功を奏したと言いたくなるのが、見事なまでのオオヤマザクラの満開と遭遇できたことだった。今、芝平の第1堰堤の枝垂れ桜も見頃を迎えたばかりだが、まさか思ってもいなかった別な場所で、あれほど豪勢な花の盛りを目にするとは、驚いた。かなりの傾斜に植えられた山桜は、ふと有名な吉野の桜までを彷彿させ、王朝の時代のやんごとなき人々があれほどまでに花を待ち望み、そして幾度となく通った気持ちが、いかばかりか伝わってきた。

 とにかく今は自然が美しい。至る所で、目の覚めるような光景を目にする。この時季は、樹種によって緑の色も様々で、またその濃淡にも違いがあって、複雑な緑の図柄にさらに所々綿のような薄桃色が混ざる。それが、山桜だ。荊口辺りまでは落葉松の芽吹きも進んでいるものの、それがさらに上に来るに従い落葉松を主体とした山は色彩が乏しく貧相になり、評価を下げてしまう。そんな中で、先に述べた第1堰堤の枝垂れ桜に、今朝見たら白樺とヤナギの若葉が加わていた。山室川の清流に次々と誕生する新しい自然の生気が、あの谷の趣をこれからさらに変えていく。

 連休で、コロナ禍、それを何をしにノコノコ牧場へ出掛けていくのかと不思議がられる。今年はまだ山小屋も、キャンプ場も営業していないから、休んでいても一向に構わない。それにもかかわらず、こうして毎日上がってくる。きょうは昨日に続き、もっぱら作業道の土方仕事をやっている。これをやっておけば後は7か月の間、3分の1は雨と霧でも何とかなるし、道幅も広くなり、大分スッキリとしてきた。Cさん、もう少しかかるが、"あの人"が撮影に来たとしても大丈夫だ。クク。昼を食べてからテイ沢にもちょっと行って、それほど太くない倒木を3本ばかり処理して来た。仕事はまだまだ始まったばかりだから、少し勢いをつけておいた方がいいだろうと考え、只今奮闘中。

 本日はこの辺で、みんなコロナになんか負けるな。

 

 
コメント
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