Photo by Ume氏
刈り入れを目前にして、無残にも昨日の17号台風に倒された稲田が目に付く。その前の15号台風の方がここら辺りでは風雨とも強く、吹き荒れた時間も長かったが、まだ稲への影響はそれほどではなかった。それだけ、あれから稲穂の実りが進んだということだろう。
昨日牧場では、昼前後に雨風が激しく荒れ狂ったため少々心配した。幸い午後1時過ぎには雨雲の破れから青空が見えるまでになって、風も次第に治まった。それで、まず第4と第5に割れた牛の全頭確認のため、両牧区を見て回ったが、幸い、問題はなかった。ここまで来て事故牛が出たら、そういうことが過去にあったが、いくら台風のせいだと言っても悔やみきれない。
明後日26日は下牧予定日。牛を囲いの中に集めて所定の検査を済ませば、降ろせる牛は降ろす予定にしている。今年は下牧の最終が10月1日だから、少なくも例年に比べ半月は早い。"諸般の事情"で放牧を断念した牧区があったため、草が不足してしまったせいだ。また、いつもなら、下牧日に全頭を畜主の許へ帰すのだが、今年は予定が早まり大型トラックの手配が間に合わず、30頭くらいは4,5日ほど囲いの中に置くことになるだろう。そうなれば囲いの中の草も、ギリギリだ。
ただ、問題の種牛はもう仕事はいいから、真っ先に下へ降ろす予定でいる。素直に降りてくれればいいが、その他にも逃げ回ってばかりいて中間検査すらできなかった和牛125番がいる。
撮影も10回に及ぶが、最終場面が今月中に終わる。それで大分気が楽になる。4月の雪掻きから始まった今年の仕事は、それほど特別なことも、事故もなかったが、例年よりか長く感じた。雨が多かったような気がするし、思いがけないイノシシの被害にもかなり手を焼いた。しかしそれより、年を取ったというのが一番の理由かも知れない。
止まれ、まだ牛がいる。この他いろいろとあったが、回想するのはもう少し先にしよう。
天気は予報では悪くないはずなのに、またしても嫌がらせのような雨が降り出した。
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