入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「晩夏」 (5)

2019年08月23日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 昔ここは牛たちのお気に入りの場所だった。それが今では倒木が行く手を塞ぎ、マルバタケブキが繁茂し、あのころの面影はあまり残っていない。わずか4,5年ほどのことだと思うが、放牧地は牛を出さなければここまで変貌してしまう。
 早くこの牧区へ牛を出そうときょうも雨の中、昼飯も抜いて奮闘した。誰もいない森の中で馬鹿らしくなることもあるし、腹の立つこともある。それでも、仕事を終えた後の充実感はあり、今それを感じている。これが肉体労働の良さだ。
 電牧の不調のため点検と修理、牛の誘導路の整備と倒木処理、そして小入笠の鞍部にあるズタズタに切られた牧柵の補修と立ち上げ、こういうことを何日もかけてやってきた。そして、ほぼそれらのことが終わった。牧区一つ作ったような気分がする。
 
 昨日も家に着いたのは8時近かった。それから大体2時間ぐらい起きているだけだというのに、それでも片道1時間15分かけて山から帰る。日本酒1合か2合、500ccの缶ビールの1本か2本、それがあの陋屋でしみじみ飲む量だ。その楽しみだけに帰るのだが、一日を平安の裡に終えるのにこれ以外の方法を知らない。
 きょうは充分に働いた。独り言もさんざした。もう帰ろう。

 営業案内 「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。
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