入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’18年「冬」 (3)

2018年11月07日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 きょう立冬。こういう山道を毎日通っている。この写真はオオダオ(芝平峠)を少し下った辺りで、主にナラやミズナラの葉だろうか、落ち葉がすごい。芽吹き、繁茂させ、そして落葉する。一見、膨大な無駄にも思えることを毎年のように、長い歳月に渡って繰り返す。この落ち葉の数、自然の持つ底知れぬ力を見せられている。
 
 実生から育った落葉松をノコギリとチェーンソーを使い、処理している。もう、この作業は何日にもなる。落葉松の落葉の時季でもあり、身体のそこら中に細い針のような葉が入り込む。たまらない。
 木の根元の小枝や雑草などをあらかじめ取り省いておかないと、簡単にチェーンソーの歯が外れてしまう。危険でもあるし、歯を取り付けるには、急な斜面の現場では無理で下まで降りてこなければならない。そういうことを、今までに何度も繰り返した。だから最近は、ノコギリを主にして、チェーンソーは補助的に使っている。腕力を酷使したが、この仕事も一応きょうで大方けりが付いた。牧を閉じるまでには、まだ他にもやることが残っている。明日で終わりにしたい。
 ノコギリや斧しかなかった昔の人はもちろん、現代の作業者でも、日がな一日森の中の不安定な場所で延々と木を伐る仕事とは、なんとご苦労なことかと、自身でやってみて痛感している。やがて彼らは雪にまみれ、極寒の中で危険な作業を続けることになる。自然もエライが、人間もエライ。肉体作業というものはみなこうだろうが、老いを嘆き、身体の不自由を訴えてばかりいるあの文筆の人には分からない世界だろう。
  
 山は今が一番だと言う人もいる。静かだ。特に夕暮れ時の今はいい。

 今冬の小屋の営業を希望される方は、今から連絡いただけるとさいわいです。営業内容についてはカテゴリー別「冬季営業のお知らせ(29年度)」を参考にしてください。

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