入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’18年「秋」 (64)

2018年11月02日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

Photo by Ume氏
 実は昨日、11月を待つようにキャンプ場の水道が破裂した。こういうことは大体、まず室内のビニール管で起きるが、今年は最初に外がやられた。これで、近くの取水場1カ所を省いて、管理棟及び小屋の水道は使えなくなり、この状態は来年の4月まで続く。11月早々というのは、例年と比べても早い。

 好天が続く。来る日も来る日も同じ山の中で単純作業を繰り返しているうちに、短命な秋がもうすぐ逝ってしまう。ここへきて、逃してしまう時間を惜しむ気持ちが次第に強まるが、ただ、他に何をすれば良いかは分からない。行けば満足するに決まっている山のことや、旅のことは考えていたが、いろいろと状況に変化があり果たせなかったり、果たせないでいる。今も計画のすべてを捨てたつもりはないが、存外こうしてここにいるのが一番自然かも知れないなどと強いて考え、揺れる気持ちを抑えている。

 一昨日、囲い罠の中の5頭の鹿の殺処分をした日、キャンプ場に仕掛けたくくり罠にも1頭鹿がた掛かっていたのを気付かずにいて、鉄砲撃ちの一人から「鹿を飼っているのかえ」とからかわれた。
 人がいないのを幸いにして、鹿がキャンプ場にまで出入りするようになり、それで警告のつもりでしたことだが、この捕らわれの鹿が何とも愛くるしい顔をしていたから困った。鹿に直接手を掛けることを久しくしてなかったせいもあり、「人に殺(や)らせるのかえ」と冷たい声で言われたが、それでも完全に引いてしまった。
 その鹿は余程の勝気、健気だったのだろう、最後の力を振り絞って相手に向かってきたという。雄鹿にはこういうことがあるが、雌、それも若い鹿には珍しい。それを聞いて、言葉をなくした。

 かんとさん、了解しました。星の狩人は来週末、集まれ!

 今冬の小屋の営業を希望される方は、今から連絡いただけるとさいわいです。営業内容についてはカテゴリー別「冬季営業のお知らせ(29年度)」を参考にしてください。
 枯れ葉の積もった山道を歩きに来ませんか。小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。





 
 
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