入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

   ’18年「春」 (35)

2018年04月11日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 伊那市には「伊那市50年の森林ビジョン」という長期的な展望に立った政策がある。それを支援していく組織として昨日、「伊那市ミドリナ委員会」が立ち上げられた。この委員会については、しかるべき人が、しかるべき方法で広く一般に伝えていくことになっているので、ここで勝手なことを呟くのは控えておきたい。
 そんな大層な委員会になぜ顔を出せたのかと言えば、やはり入笠が関わっている。将来必要なら、入笠の道案内の役ぐらいにはなるだろうということだと思うが、実際そのくらいのことしかできない。入笠への思い入れと、森の美しさを語る努力は惜しまないが、それだって何ほどのものかは自分では分からない。ただ、入笠に縁を持ち、そのお蔭で自然との距離がさらに狭まり、またいろいろな人を知った。そのことには感謝している。
 そういえば、会の後の懇親に顔を出した市長から、原人らしさがいくらか抜けたと言われた。それは喜ぶべきことか悲しむべきことか分からないが、市長とこういう会話を交わせたのも入笠のお蔭である。入笠山の開山祭で最初に会って、その時の「原人」の印象が余程悪かったらしく、以来そのことを度々言われ、昨晩もそういう話になった。入笠牧場は伊那市の所有する土地であるから、どんな印象であれ、市長に見知りおかれて悪いことではないだろうと思っている。

 夜になっても雨が止まない。これで桜の花も散ってしまう。明後日は罠猟の講習会があり、来週の終わりにはいよいよ牧場の仕事が始まる。いろいろな人、組織から、今年も牧を開くことを待ち望まれている。
 子供のころ、天竜川の急流を泳いで渡るには、わずか10メートルくらいでも思い切り息を吸い込んでから、流れに飛び込んだ。息継ぎの余裕はなかった。牧場の7か月もそんな気持で、その日を迎えるつもりだ。 丼子(どんぶりこ)
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