
牛の声がする。向かいの第4牧区の森の中だが、二度三度となると気になる。牛はむやみやたらには吠えないものなのだ。今日も霧が深いが、古い電気牧柵の回収を兼ねて、牛の様子を見に小入笠まで直登することにした。
最悪は事故か脱柵を考えるのだが、全頭異常なく、ついでに頭数の確認もやっておいた。これで俄然気持に余裕ができる。

少し緊張気味のジャージー子
確かに昨日今日の内外のニュースを見たり聞いたりしていると、人間はなかなか進歩しないものだというハンドウ先生のご宣託が甦る。逆方向に野生化の進む者が偉そうには言えないが、サイドブレーキのかかったボロ車で行先の見えない未来に向かっていくようで、そのうちエンコしてしまわないかと心配になる。
それと比べて道具(ワザとこの言葉に拘った)の進歩は、これまた恐ろしい。これまでは、牛の頭数確認では牛の耳に付いている番号札を読み、それをいちいちメモしていったが、何ともネムタイことをしていたものだと痛感した。
「ボイスメモ」という先進的かつ、若い人なら当然知っているだろうな的方法があって、これを使えば非情に早く、効率的に、しかも正確に頭数の確認ができるのだ。もし間違えたら、その旨訂正を吹き込んでおけば済む。あとで書き起こすために再生したら、実況中継でもしている気分になっていたのか、つい「です、ます」口調になってしまっていたのはお笑いだった。
ウムー、それにしても気象予報も当たらないがこちらの野生的勘もイマイチで、梅雨サンは腰の立たないお婆さんのように居座りを決めて動こうとしない。3時ころからは降水確率は100%だったが、午後になって日が射してきた。クク。
かんとさん、今夜初フライトできそうです。
東部支所長、撮影は決定ですが例のサービス、今回はなくなりました。
O沢さん、ここは大金をかけたりして、繁盛させてはいけないのです。深い山気を「味わう」場所ですから。TDS君、多謝。夏休みになったんだろうから風呂に入りにでも来たらどうかね。「北原新道」の草刈は終わったから乞安心。
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