スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

ポルスカについての本

2007-02-26 23:21:00 | 授業 楽器
1週間のスポーツ休暇明け。

ダンスコースはもう一週間お休みなので、人数が少なく感じる。
さっそく、ソニアのレッスン。
今日はダーラナ地方のボーダ(Boda)という村の曲を。
ソニアはバイオリンも上手い。セッションになるとバイオリンのほうをよく弾く。
そして、ボーダやウッシャ(Orsa)の曲をよく弾き、結構くわしいと思う。
Aマイナーの暗くてゆっくりした曲だった。

それから、Solo spel(ソロ演奏)。
今日はクラスメートMと私の番。
ソニアは、コンサートで大勢いるよりも少人数のほうが緊張するらしい。そして、みんな同じジャンルの曲を弾く人達だともっと緊張するらしい。

私は誰の前で、何人の前で弾こうと、ソロだと緊張が全く解けない。
誰かと一緒だと平気なのでデュオからOK。
でもこの緊張、スウェーデンに来て日が経つにつれ悪化していく気がする。

見た目には普通だと思う。
聞いても緊張してるとは気づかないかも(普段の様子との違いなんて知らないだろうから)。
けど、弓を持つ手が固くなったり左指が血の気がひいて冷たくなるのを感じる。
目線も泳ぎ始める。
個人レッスンでさえ、一人で弾くと緊張する。
毎回毎回こうなので、今日は皆に待ったをかけて相談した。

そしたら、ソニア「みんな、誰だって緊張するのよ。私だって。あなた一人じゃないから」と。
みんなも「うん、うん」とうなずき私に微笑みかける。
まるでメンタルなセラピーの会にでも参加しているような、患者になった気分。
でも、見た目に分からない程度に歯が震えるのを感じる。指も冷たい。
いや、私って本当に病気なのかも。
いかん、いかん。人は追い詰められると、マイナス思考に拍車がかかる。

隣でじっとみつめるSが「私は深呼吸するよ」と。
でもね、Sちゃん。
あなたがそんな近くで見つめるから余計に緊張するのよ、と内心思いつつ、はぁーっと深呼吸。
そして一気に弾いた。Smultrongärds Idaのポルスカ。

緊張というには大げさだけど、力の抜けていない演奏だった。
「もっと弓を大きくつかいたかったけど、腕がこわばった」と言うと、ソニアが「じゃあ、ハーモニー弾くから一緒に弾いてみよう」と。で、一緒に弾くと、いつも通りに弾ける。
みんなも「あ、笑顔が戻ったよ!」なんて余計なことを言う。
他に気をそらせばいいんじゃないかと、ソニア。
弾く前に小話してみんなを笑わせたら?と、アメリカ人J。


Polish dance in Scandinavia and Poland」というタイトルの本を入手。

全編、英語。(おそらく英訳ではなく、英語で出版された本?)
写真右上は目次の一部。CD付。(Svenskt visarkiv出版)
多分、ストックホルムの音楽博物館でこの表紙をみかけたような…。(頂きものなので)
著者は一人ではなく、数人の人が色んなタイトルで書いています。
ポルスカの歴史の授業をしてくれたMagnus Gustafssonも”Transformation of melodies”というタイトルで書いています。
Introductionを今、読みかけですが、2001年にpolskaについて初の学術会議が開催されたそう。スウェーデンをはじめ、ノルウェイ、デンマーク、フィンランドの学者が集まったそうで、とても興味深い。
今までは主に収集が盛んだったけど、分析や研究がもっと深まっていくのではと期待。

それとは、なーんの関係もない写真。
左下:学校所有の自転車(自由に借りれる)。こんなに雪に埋もれてちゃあねぇ…。
右下:学校近くのガソリンスタンドと奥に売店(←トボで唯一のお店!) ガソリンの値段表示が見にくいですが、リッター10.95クローネ。(1kr=約17円)。おそろしく高いのは、車利用を減らすため?だとか聞いたことが。

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