スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

今日のおやつは外で

2007-04-25 23:16:38 | スウェーデンご飯
今日のダンスの授業は楽器を持ってきなさいと言われた。
楽器をというからにはダンスの伴奏なのかと思ったら違った。

まずはグループに分かれる。
そして小さく折りたたんだ紙を3つ、くじのように取る。
私達のグループが取った紙に書かれていたのは
tung (heavy 重い)
lugn (calm 穏やかな)
×

体や楽器、手段は何でもいいので表現しろというのだ。
与えられた時間は2時間。
私達3人はニッケルハルパ二人とフルート一人という構成。

別室に移動し、まずは話し合う。
tungとlugnは静かで重い曲を選べばなんとかなる。
でも「×って、どうしよっか?」と一斉に私達。
Lは「ニッケルハルパを弾くだけで弦と弓が×に交わるよ」
私「弓とフルートを剣みたいにして戦う!シャキーンって!」
D「ハハハ、まぁそれはおいといて(おいとかれた!)。聴衆を巻き込めないかな。」
Dの案は、一人仰向けに寝てもらい、その人のお腹に頭を乗せ垂直の向きで
次の人が寝る。そしてその人のお腹に頭をのせ垂直に…といった具合に全員、
床に寝てもらう。
「その形が×だ。そして部屋を×(クロス、横切る)して動く私達」というアイデア。

まずは選曲から。
これはPers Hans作曲の「Till Far」に。
これはPers Hansのお父さんが亡くなって作曲したそうで、悲しくもの静かな曲だ。

数回練習するとあっという間に時間になり、まずは皆に寝て目を閉じてもらった。
まずは3人でユニゾン、途中から色んなアレンジを交え、私達は演奏しながら
部屋を静かに横切り歩き始める。
途中、寝て目をつぶっている人の目の前で弾いてみたり音を自由に飛ばした。

他の人達はunkown(未知のもの)、sharp(鋭い)など色んな表現をしていた。
楽器を使わないグループも多かった。
機械音のピッピッピッピだけならし(機械音なのでどうとでも区切れる)、
2拍子のショティシュを踊る人、3拍子のポルスカを踊る人などなどもいて、
面白い。

そして、午後は演奏の授業。そしてその後は、コンサートのミーティング、
そして夜は7時から9時半までニクラスのアレンジ・クラスのための練習。
私達は5人グループなので、各自用意してきた5つのアレンジ曲を弾いた。
最近、皆忙しくて、特に神経の繊細な人はぴりぴりしている。
私が前の小節の音を引っぱって弾くと
「No! Don’t destroy the whole tune!」(曲が台無しなる!)と怒られた。
窓の外をふと見ると、犬サイズの猫が歩いているのを私達のうち一人が発見。
すっごーい!と窓に数人(もちろん私も)駆け寄ると「やる気あるの!?」と怒られる。
ハァー、疲れた。ぐったり。

私のアレンジは、イントロとmellan spel(間奏)を作っていなかったので、
皆にコピーして渡せなかった。
すると「じゃあ、今夜作って、明日の朝一で楽譜ちょうだい」と言われてしまった。
はーい。これを書いたら取りかかろうっと。

写真は今日のFIKA(ティーブレイク)。天気がよかったので外で。
チーズケーキとアイスとホイップクリームにベリーとジャム。
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